閣議後記者会見概要

H19.07.17(火)09:41~10:00 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
本日の閣議ですが、最初、警察白書の報告がありました。公益法人年次報告の報告もございました。それから、台風4号と昨日の平成19年中越沖地震の状況、対応策等について報告がございました。それから、海外出張の報告がありました。故宮澤喜一氏の葬儀が、党と共同で8月28日に行われることが決定されました。次に、閣僚懇に移りまして、総理の方から激甚災害の、中越沖地震ですが、指定等をスピード感を持って行うために、現地調査に力を入れるようにという話がありました。以上でございます。

質疑

記者:
年金記録の問題ですけれども、地方での第三者委員会の審査、申込が今日から始まりましたけど、それについて受け止めというか呼びかけというかよろしくお願いいたします。
大臣:
これは、中央委員会の方でも既に斡旋をして頂くということが、そのための決定が行われまして、非常にスピード感を持った取り組みが行われているということでございます。今もお話にありましたように、本日からは、各地方委員会での受付も開始されるということでありまして、これについても、きちっと手当をできるということで、そういう意味では、国民の皆さんの安心感というか、そういうものを早く確保できるという意味では、大変ありがたい動きだと考えております。
記者:
年金記録問題ですが、虚偽の申請が行われるのではないかということに懸念が高まっておりますけれど、それについて対応等お考えがあればお願いします。
大臣:
これは、まず基本的に、私どもの方の記録というものに当たることが前提になるというわけですから、ただ、そうした全く根拠のない申請、申し出については、まず私どもの所でもきちっと気を付けていくということになると、そのことによって、そうしたものを取り込むことのないように、私どもの方でも努力をしなければいけないと考えております。
記者:
13日に出た斡旋15件の中でですね、内2件、社保庁の特別審査チームの決定が覆されたものが2件あったかと思うんですが、その点についての受け止めをお願いします。
大臣:
私どもの側としても、私どもの適用すべき法律の範囲内で、いろいろと検討させていただいたわけでございますけれども、今回、第三者委員会の判断の基準というものに照らして、第三者委員会がそうした判断、判定をされたということでございますから、これについて私どもの方からこれを云々するということは、慎むべきでありまして、その判定というものに基づく斡旋を尊重して、記録の訂正を行うべきものであるとこのように受け止めております。
記者:
その年金記録の問題に関してですね、社保庁が解体される2010年までの間に厚労省の中に監視委員会というものを総務省の方が設けるといっていますが、その受け止めについてお聞きしたいのと、具体的にどういう形で設置されるかご存じの範囲で教えて頂きたいんですが。
大臣:
これはですね、私どもといたしまして、社会保険庁の事務の運営というものについて、より国民の皆さんからご信頼をいただくようにという考え方で、第三者の有識者による業務運営の監視の新しい機関というものを設けるべきであるということで、当初、私ども自らが考えていたことであります。それを官邸にも提案をしてというプロセスがございました。元々、第三者機関ということですから、置く場所についても、厚生労働省とかよりは、やはりそうした行政管理というものを本来の業務としている総務省に置くのがよろしいということが官邸、内閣の判断であったということだろうと思うわけであります。我々としても、そういうことであればその点については、異存がないということでありました。それをより徹底するためにいろいろ考えたいということは、かねて聞いておりましたが、結論として今ご指摘にあるような形を取るということになりまして、私どもとしては、これはこれで極めて遺憾な事ながらやむを得ないというような受け止め方をしておりまして、私かつて、これは皆さんに言ったわけではないんですが、ある場所で申したように、これは、監視、評価という彼らの、総務省の本来の業務の一環なんですね。そういうことで、私としては、監視され、また評価されるということにおいて、高い評価をもらうようにしっかりやってもらいたいという指示を出しているところであります。
記者:
昨日の中越沖地震の関係で、厚生労働省としての対応はいかがでしょうか。
大臣:
これは10時13分頃に発災をしたということですが、その直後に対策本部を省内に設けました。それで、情報収集、各関係省庁との連絡というものにあたっていたわけでございます。最初はまず何と言っても医療のことで、私どもDMATを当初は8チームだったわけですが、今は24チームになっていますが、派遣をして、まず救命、それから、負傷された方の治療といったようなことにあたると、こういうことをやりました。それから、その次は、ライフラインの水道ということでございます。これは最初は59,000戸ぐらい断水が起こったわけですが、その後、復旧が5,000ぐらいあったということで、現在、断水戸数、現在というのは17日の午前2時ということですが、54,000戸の断水という状況になっております。というようなことで、給水車というものが当然必要になってくるわけでございますけれども、これにつきましてはなかなか、率直に言って、すぐに間に合うということがなかなかいかないものだということを、今私自身が感じているわけですけれども、当初は、例えば柏崎市を例にしますと、40台ぐらいということを、柏崎市自身でも2台持っているのですが、外部からの応援を40台ぐらいということを想定して、各地からその要望に応じてスタートはしたのですが、昨日、私が関係閣僚会議に出席をした9時の段階で、やはり着いているのが9台というようなことで、40台のうち9台というようなことで、昨日のうちに30台ぐらいは着くと、こういうことであったわけですが、今現在、新潟に問い合わせをしておりますけれども、現実に着いたのが何台ということはちょっと把握できていないと、今も実際に把握というか、そういうことよりも、それぞれ具体の動きをすることを重視しておられるようで、大体そのくらいのものは昨日中に着くということでしたので、着いているかと思いますけれども、そういう状況であります。今後さらに、柏崎、上越については、もう少し規模を、派遣規模、派遣台数を多くして、とりあえず給水車でもって水の供給を行うと、こういう体制にあるということでございます。その他、我々の関係のある施設、福祉施設等の被災の状況、これは壁のひび割れ等にとどまってくれておりまして、倒壊というようなことは全くなかったというふうに把握をいたしております。いずれにしても、総理からもライフラインの確保というものが非常に大事だということを言われておりますので、この面、今、要するに、配水管が破損をして、給水ができないという状況なのですね。ですから、破損の箇所を早くみつけて、そこに修理をしていくということが非常に大事なのですが、そういうことに対して督励をし、また、いろいろな財政的な補助等についても、きちんとした対応をしていくということだろうと、このように思っております。
記者:
先ほど社会保険庁業務の監理委員会に戻るのですが、極めて遺憾であると、やむを得ないとおっしゃっていたのは、厚生労働省ではなくて、総務省に置かれたことについてということですか。
大臣:
いや、そうではなくて、さっきのご質問は実は厚生労働省の中に事務所が置かれるのです。そのことについて、いろいろ手だてを考えると、こういうことをかねて官邸から聞いておりました。その手だて、つまり、従来とは違う手だてをとるということを言われておりまして、それがそういう形をとったということで、これは役所の幹部会でも私申し上げましたけれども、こういうことを君たちは、我々は極めて遺憾なことだというふうに捉えなければならないと、しかし、これはやむを得ないと、こういうことを申しましたのですが、それを今ここでも申し上げたということです。
記者:
役所の中に別の役所の監視委員会が入るということが、極めて遺憾だという趣旨でよろしいのですか。
大臣:
そのとおり。通常の役所が建物をシェアするというのと違いますね。建物の物理的な利用についてシェアするということとは違うわけです。
記者:
どのように違うというふうにお考えでしょうか。
大臣:
どのように違うって、分かり切っているじゃない。
記者:
それは、つまり・・・
大臣:
建物のスペースが、調整でちょっとそこを貸してくれというのとは違うでしょということを言っているのです。
記者:
それは、つまり、役所としての機密性というのが、君たちには任せておけないというのを正面切って言われたと、そういうふうな意味なのでしょうか。そういうふうに受け止めて・・・
大臣:
私は今申した程度にとどめておきたいと思います。私が言ったこと。
記者:
場所なのですが、場所はやはり社会保険庁があるフロア内に設置されるというイメージでよろしいですか。
大臣:
こちらもスペースの都合がありまして、また向こう側もスペースについていろいろ、いろいろというほどたいしたことではないのですが、場所について適、不適ということも当然あるわけです。そういうようなことから、社会保険庁のフロア以外のところということにせざるを得なかった。こちらは本当に物理的にさぜるを得なかったということです。
記者:
実際に、まさにその部屋が設置されるというのはいつになるのですか。今日の閣議決定だと思うのですが。
大臣:
いや、今日の閣議決定、閣議決定しているわけではないです。
記者:
実際に、まさに設置されるのはいつ、何日になるのでしょうか。
大臣:
これは模様替え等も、パーテーションとかがありますし、実際は会議室なのです。会議室に事務室を入れるということなのですが、それは、有識者の方々の場所と、それから、若干の事務局が来ると、こういうことでありました。総務省組織令の一部改正という形で、この政令は、監視等委員会というものを設置するという政令でございまして、物理的な場所については、これはそういうことで調整をしていると、こういうことであります。

(了)