閣議後記者会見概要

H19.06.05(火)08:54~09:01 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。本日の閣議ですが、首都圏整備白書、環境循環型社会白書、本州四国連絡高速道路社の社長人事、それから外国出張のご報告がございました。その後、閣僚懇に移りまして、国民生活審の意見が出された旨の報告がありました。以上です。

質疑

記者:
今日から参院の厚生労働委員会の審議が、社保庁法案、年金法案、始まりますけれども、改めてどういった点に重点をおいて答弁をしたいのかということについてまず一言お願いします。
大臣:
昨日、皆さんにお会いして、私どもの新しい対応の進め方について発表させていただきましたので、それをしっかりやることによって、国民の年金記録問題への不安を払拭したいということで、丁寧に説明をしていきたいと考えます。
記者:
自民党が、ビラのようなものの中で、1年後には、5000万件が0になるというようなグラフのようなものを出しているのですけれども、あれがかえって国民に誤解を与えると思うのですが、その点に関してはどのようにお考えですか。
大臣:
1年後、5月までには名寄せが終わるわけで、名寄せというのは機械の上での名寄せが終わると、それで、実際それの確認作業に入るわけで、それは6月以降、それぞれのグループに分けてやらせていただくわけですが、その作業が最もうまくいけば、5000万件が、現に受給されている方、さらには被保険者にうまく統合されて、後は、死亡されたり、年金受給資格を満たすまでに至らなかった人たちがそこで整理されれば、すべて明らかになるということが理想で、我々それを追求してこれから作業に入るわけですけど、結果が理想を実現すればそうなると、こういうことを言っているのかもしれません。私は、まだちょっと見ていないので何とも言えませんが、理想的な統合問題の解決の姿というものは、そういうことだと思います。
記者:
名寄せという言葉は、統合することを、チェックして合わせて統合が完了することを指す言葉だと従来だったと思うのですが、今大臣そこを。
大臣:
今まで、統合、名寄せ、それから突合などと、正直言って、あまり明確に概念分けしないで説明してきた面もあります。しかし、昨日の文書では、コンピューターの中での三情報が一緒の人を、とりあえず、試みとして一緒にするというのを名寄せと、名前が同じ、姓も同じ、生年月日も同じということで、名寄せと。それは、ある意味で突合といってもいいと思うのですが、それが確認されて、基礎年金番号にそのほかの年金番号が、この人のものだと確認された段階を統合と、完成された姿を統合と呼ぶことにしたらどうでしょうか。私は、そういうことがわかりやすいなと思っています。
記者:
それは総理が一年間で、一年以内に終わらせるというふうにおっしゃったのは、今大臣がおっしゃった名寄せというものを指しているという理解でよろしいのでしょうか。
大臣:
我々が事務的にこなしたところはそういうことですね。そこで、確認の作業がスタートすると、こういうことですね。確認の作業の第一段階が完全に終わると。
記者:
記録を審査する第三者委員会の件なんですけれども、これは例えば、委員の方の規模だとか、人数ですね、それから、事務局が必要かと思いますけれども、事務局をどこかが代替するのか、あるいは、新たに事務局をぶら下げるのかとか、そういうイメージはどうなっていますでしょうか。
大臣:
これは、事務局というのは二つあると思うんですね。本当に委員会の庶務をやるような、そういう事務局と、もう一つは、材料を提供すると言うか、あるいは、質問に応じたり、さらに、いろいろな要求、質問その他要求があって、それに応じていくという事務局と、二つあると思うのですが、前者は、まだちょっと確定していませんけれども、どこに置くのかということと非常に関係が出てくると思います。それから、後者は、もう明らかにこれは社会保険庁が行うことにならざるを得ないと思います。そういうことで、それを事務局と言うかどうか、一方の当事者の材料提供係ですからね。あえてそれを事務局と呼べば、そういうふうに二つあって、後者は明らかに社会保険庁がやると、こういうことになると思いますね。

(了)