閣議後記者会見概要

H19.04.06(金)09:22~09:37 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。本日の閣議ですけれども、国家安全保障会議の法律案がでますということです。それから、外務大臣の海外出張の報告がありました。なお、私は、この土日に韓国に参りまして、日中韓の保健関係の大臣会合に出席しますので、その間の臨時大臣として伊吹文科大臣が指名されました。それから閣僚懇にうつりまして、予算執行調査が行われますのでご理解とご協力を、との財務大臣の発言がありました。以上です。

質疑

記者:
昨日、熊本市が赤ちゃんポストの設置を認めました。これに対して総理は懸念を示されましたが、柳澤大臣のご認識を伺いたいと思います。
大臣:
これは、私どもも、そういうことが行われるということについては、こういうことは許されないという基本的な立場です。ただ、そういうものが施設法上何もその改修が法に触れるということではないので、施設については違法はありませんと申し上げていますので、それが今後どのような状況になっていくか注意深く見守っていきたいと思っております。
記者:
経済財政諮問会議で労働について議論されますけれども、これについて女性の就業率の向上、あるいは労働時間の短縮、いわゆるワークライフバランスについて今後取り組むということですけど、これについてのお考えを聞かせてください。
大臣:
基本的に非常に歓迎すべき、我々もそういうことを考えていかなければいけないということを思っているところです。就業率の向上については、かねて私どももそうした研究会の報告もあって、私どもの目標の年次が2030年でしたけど、その労働力の低下を補って、そして経済成長にさほどの悪影響がないようにするにはどうしても就業率を上げなくてはいけないという考え方に立っています。それから、労働時間については、ワークライフバランスからいって当然、労働以外の時間というものを増やしていかなければいけないというのが基本的な考え方です。ただ実際に、私どもが労働時間の短縮をここまでのレベルにもってくるというためにも週休2日とか、同じ裏腹の問題ですが、週48時間労働を40時間労働にしたということもありまして、施策的には、かなり重要な改革をしていかなくてはいけないということが宿題になって、課題となって残っているだろうと、これをこなしていかないといけないと思っております。
記者:
先ほど赤ちゃんポストの話で、基本的な立場で、「そういうことが行われることについては許されない」とおっしゃられましたが、「そういうことが行われる」というのは、何を指しておっしゃっているのですか。
大臣:
つまり、赤ちゃんを何というか、遺棄するというか、そういうことが是認されることだということは絶対ありませんよと、こういうことです。
記者:
国が昨年度から進めている高齢者の方が入る長期入院施設の、療養病床の削減問題で、ちょうど節目ですので、実際現場の患者さんからは、出て行っても受け皿がないので介護難民になりかねないとか、実際病院からは医療費をうかせるために狙い撃ちされたんだとかいう不満の声がかなり出始めていますけれども、そういう現状をどういうふうに思いますか。
大臣:
これは、そうした受け皿の問題というのは、かねて国会でもご指摘がある問題で、私どもとしては、現在の療養病床を老健施設などに転換するに当たって、施設のいろいろな条件を変更することが本来は必要なんですけれども、それは移行期の措置として、少しそのままでお使いいただいても結構ですよというような形で、できるだけそれが円滑にいくような施策を打っているということでありまして、そうしたことをきちんとやって、その間の需要にしっかり応えられるような受け皿の整備を心がけてやっているところであります。いろいろな意味でですね。各般の措置ということで。
記者:
患者さんの方の不安も解消できるというふうにお考えですか。
大臣:
はい。そうですね。そういうことで基本的に取り組まなければいけないと考えています、我々の方もね。
記者:
年金一元化法案が当初の予定と言ったら変なんですが、今日閣議決定するはずなのが、少し延ばしたと、いろいろと法案の、もう少し精査、精査じゃないですが、確認作業、間違いがないかということだと伺ったんですけれども、この前の大臣が給与10%カットになったことも少し響いていたりするんですか。
大臣:
全然ありません。私の給与のカットは、別に法律案の案文が誤っていたということではないですね。非常に分厚な、一元化とかというのは非常に綿密な条文整理をする、条文整理なんですよ。条文整理を正確にするということが、当然のことなんですが、必要なんですね、念には念を入れてということで、こういったスケジュールをお認めいただいたと、こういうことです。
記者:
明日から韓国にいらして、日中韓の3大臣会合に出席されるということですけれども、今回の3大臣会合の意義と、どのような成果を期待されるかということについてはいかがでしょうか。
大臣:
皆さんお忙しいようでございますので、現地の記者の皆さんにフォローしていただくことになろうかと思いますが、意義は大変、私は意義が深い会合だろうと思うんですね。特に、新型インフルエンザの対策ということが一番の眼目なんですけれども、それについて、3カ国が意思をよく疎通させて、3カ国が協力し合って、そしてまた、他のアジアの諸国にも呼びかけをしていくという体制のコアの部分がしっかりできるということで、非常に私としても重要なことだと思っておりまして、その成果にも私自身も大変期待をいたしていると。その際、新しい新型インフルエンザだけではなくて、いろいろな意味で、我々の方も医薬のイノベーションというようなことに力を入れようとしておりますので、そういったことについても、この際、意見交換ができるということを、これはトライアングル、3カ国が一緒でもあるし、また、それぞれにバイで、両国の保健大臣にお会いするつもりですので、その両面を通じて、そういったことについてもお互いが認識を高め合って、また、協力関係を築いていけるということは非常によいことだと思って、いずれにしても、こういうことがスタートするというか、これが初めてなんですけれども、非常によいと思っております。
記者:
赤ちゃんポストに戻って恐縮なんですけれども、「注意深く今後の推移を見守っていきたい」とおっしゃいましたけれども、例えば、運営が実際始まって、いろいろ想定外のこととかが起こった場合に、熊本市なりからご相談なりがあった場合、国としては協力して相談に応じるという体制は整えられるんでしょうか。
大臣:
そういう事態ができるだけ起こらないようにと、本当に私どもとしては、祈っているわけですが、万々が一、そうしたことが生じて、また、当該病院だとか、熊本市とが、厚生労働省にいろいろな相談にのってもらいたいということが、万々が一あるとしたら、我々としてはそれに応じていかなければいけないと考えています。

(了)