閣議後記者会見概要

H19.02.23(金)08:40~08:48 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
本日の閣議ですけれども、閣僚の発言としては、イラクに対する無償の資金援助のお話がありましたのみでございます。閣僚懇では別段ご発言はございませんでした。

質疑

記者:
昨日、人口動態統計で、去年一年間の赤ちゃんの数が3万人ほど増えまして、出生率が1.3を上回る見通しだということが発表になりましたけれども、これに関して大臣の受け止めをお聞かせ願えますか。
大臣:
人口については下降ぎみのデータだけ出てくる中で、久しぶりに上昇というデータが出ましたので、喜ばしいことだというふうに思っております。ただ、確報は年央、6月とか、そういう時に出ますので、確報を待っていろいろと論議の土台にしていくというようなことかなと、このように思っております。
記者:
今回、去年一年間で前年を上回ったという要因はどこにあるというふうにお考えでしょうか。。
大臣:
これは、その何か月か前に結婚の数が増えているということが直接的な影響ですけれども、ではその背景は何なのかというお話であれば、やはり一つは景気の好転、景気の回復ですかね、ということが背景にあるのではなかろうかと、こういうように思っております。
記者:
また別の問題ですけれども、赤ちゃんポストについて、昨日、厚生労働省が法律上問題ないという見解を示したということになっておりますけれども、この問題についての大臣のご見解はいかがでしょうか。
大臣:
これは、従来も話題になった直後にお話ししたことがあったかと思うのですが、そういうことをやって下さることによって、失われなくてもいい小さい命が生を継続できるという、非常に良い、ありがたい面がある一方で、そういうことが、お母さんなり、お父さんなり、子どもを他に委ねてしまうということを助長するという懸念はないのかというような二つの面で、いろいろと考えなければならないことがあると、こういうことなんですね。しかし、今度のことはそういう法律的な検討をしたということで、そういうことを受け入れる改造というか、改修そのものについて、何か法律上問題があるかと言えば、ありませんと、こういうことを申したと、こういうことです。ですから、たぶんそういうことであれば、そのこと自体が法律違反ということでなければ、前向きに進んでいくだろうと、こう思うんですけれども、我々としては慎重にその推移を見ていきたいと思っております。
記者:
昨日安倍首相が偽装請負に関して、関係法令、場合によっては改正が必要なのではないかという認識を示したんですけれども、厚生労働省の大臣として、具体的にどの法律を、どういう改革で改正していくことが可能か、あるいは必要かというふうにお考えになるか、大臣の認識を教えて下さい。
大臣:
これは、私いつか国会でも答弁したかと思うんですけれども、まず今、いろいろと実態を把握した上での検討をしているという段階なんですね。その目途は何かというと、当面はガイドラインと。現場でいろいろ細かい行動について、どうすると、これは派遣になってしまって、派遣の免許の許可を得ていないから、派遣法違反というようなことになるとかなど、いろいろ細かい事があるものですから、そうしたことの細目にわたる問題ですから、ガイドラインという形で一定の方針を示すのがいいのではないかという方向で今進んでいます。その検討の結果、しかしガイドラインでは、なかなか一つのルールを、ルール化することが難しいのではないかというようなことも出ることも考えられる。そういうラインで、総理が、必要ならば法律改正もというのは、そこでつながっていくのだろうと、こう思いますね。
記者:
インフルエンザの特効薬のタミフルについて、今日患者団体の方が厚生労働省に対して、16日に女の子とがタミフルを飲んだ後、マンションから転落死するという事件が起きたものですから、いろいろ因果関係等をもう少しく詳しく調査しろ、あるいは因果関係を認めて欲しいというようなことを要望に来るんですけれども、大臣は、このタミフルという薬の件について、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
大臣:
そういう話というのは、若干例について、既にご報告があったわけですけれども、今回そういう女子学生に、因果関係について疑われるような事案が起きたということで、検討を求められたということだと思いますけれども、これは、まず何よりも客観的な情報を正確に掴むことが大事だと思いますので、それを収集して、きちんと整理をしていくと、必要であれば、その必要な措置をとっていくということだろうと思いますね。
記者:
先程の赤ちゃんポストの件なんですが、昨日の次官の発言ですと、今回はとりあえず熊本の例だけ、とりあえず認めるということなんですが、今後同じようなケースが出た場合、どうされるという考えはありますでしょうか。
大臣:
ですから、先程言ったように、非常に難しい問題なんですね、元々が。ですから、最初にお話しになられた熊本の方々の活動の状況、それの推移をよく慎重に見ていくという姿勢が必要だろうと、こう思います。

(了)