閣議後記者会見概要

H18.10.03(火)09:10~09:22 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
本日は、閣議の前に、緊急事態における初動対応について、全閣僚の意見交換会がございました。危機管理というか、緊急事態対応というものを、より遺漏のないものにしていくということで、こうした基本的な対応のしぶりについて、共通の認識を持つということは非常に重要なことだと思いました。個人的に気をつけなければいけないのは、週末にもし地元に帰るというような時には、副大臣には近場にいてもらうというようなことが必要なのかなと思いましたが、いずれにせよ、これを受けて、これからより具体的なことを役所の方で、検討しておいてくれるとありがたいと思った次第です。引き続きまして、院内の大臣室に移りまして、閣議が行われましたが、閣議そのものについては、私の分担の案件は特になく、格別私から申し上げることはありません。閣僚懇談会に移りまして、塩崎官房長官の方から、例の「ライブ・トーク官邸」の話、それから、メールマガジン等をリニューアルしてスタートをするからというようなお話がありまして、これらについての閣僚の協力への依頼がございました。以上でございます。

質疑

記者:
昨日の代表質問で、中川幹事長の方から、社会保険庁、国家公務員のままでは抜本的な、解体的な見直しはできないんだというご質問があったかと思いますが、そういった与党の考え方について、大臣の考えを。
大臣:
これは就任時に申し上げましたように、与党には、いろいろと時間の推移、あるいはその間の出来事から、政府が、政府・与党の検討の上に立って作り上げた現在の法案、原案に対して、いろいろなご意見があるわけでございまして、これらの与党での今後のご論議、こういったものもよく勘案し、これを踏まえて、国会審議でいろいろと必要な措置が取られていくということは、私どもも想定をしていると、こういうことでございます。
記者:
安倍首相の初めての野党との本格的な国会論戦だったわけですけれども、聞かれた感想はいかがでしょう。
大臣:
そうですね、非常に物理的な話ですが、声の質からいって声の通りが良いんですね。非常に力を込めてやっているのですが、どうしても力を込めると声が割れてしまうことが多いんですけれども、それが非常にうまくマイクに乗っていまして、よく通りましたね。それは、非常に大きなメリットだと思います。内容的にも、十分練られていたというように思います。私どもも、総理のところに、模範と我々が考える答弁案みたいなものはお届けしてあるのですが、やはり、必ずしもそれに沿っていないようなところがありまして、我々も注意を喚起されているし、また総理の考え方というものがそこによく出ているというふうに思いまして、何か昨日も少し棒読みなんていう評があったようですが、よく考えられて答弁なされているということが言えると思います。
記者:
臓器移植の問題なんですけれども、愛媛の病院で臓器売買をしたと、県警に逮捕されるという事案がありましたけれども、その際、親族のチェックというものが不十分だったという指摘もありまして、それも今回の問題を招いたと言われているんですけれども、そういういわゆる親族のチェックのルール作りにも厚生労働省として取り組むご予定か、そのへんの見解をお聞かせ願いたいのですが。
大臣:
これは、まず事実、実態の把握ということが非常に大事だというように思います。現在は、移植学会が一つの考え方を打ち出していまして、親族間の移植、親族間であればよいのでははないか、それから、そうでない場合には、倫理委員会や学会も検討した上、さらにまた当該医療機関で判断するということになって、非常に丁寧にそこは書かれているわけですが、こういうことが、スムーズに流れるのかというようなこともたぶんあるんだろうと思います。したがって、我々として、今度のようなことが起こりましたので、まずしっかりと把握して、今まではこうした移植学会倫理指針というようなものでやっていただいているわけですが、それが行政としても出ていかなければならないかどうか、それから出ていくとしたらどういうことが打ち出せるか、こういう二段モーションで-こういう移植学会の倫理指針でやっているということには、それなりにおそらく意味があるんですね-そういうことで、慎重に検討することになると思います。
記者:
今回の手術に関しては、執刀した医師が学会に所属していなかったということが大きな問題として出てきているんですけれども、学会の指針だけでは、そういうふうに所属してない医師の方をしばるということはできないんですけれども、その点については、行政として踏み込むお考えはありますでしょうか。
大臣:
だから、そういうようなことを、今おっしゃられたことを、確認できませんが、したがって、まず事実をよく把握して、それで、今の体制がどうそこで働くか働かないか、こういったことを含めて検討はしなければならないだろうと思います。
記者:
新内閣も引き続き官邸主導という基本姿勢かと思うんですけれども、社会保険庁改革に関して、根本補佐官と大臣のしきりにつきましては、総理からどのような指示があるんでしょうか。
大臣:
別に総理からの指示は、今現在いただいておりません。ただ、根本さんに私のところへ来ていただきまして、力を合わせてやりましょうという感じで、私も大いに意見を出してくれということをお願いをしておきました。
記者:
偽装請負で、今週にも業者に対して、業務停止という厳しい行政指導を出されるそうなんですけれども、それについて、厚生労働省としての対応というか、考え方をお伺いしたいんですけれども。
大臣:
これは、労働者派遣法に違反しているということを、認定したようですね。したがって、それに対して処分を行うということになりまして、よく、処分の量というものは、検討の上、今回の決定を行うものだというふうに思っております。これが、効果をあげて、こういうことがないように期待をしています。

(了)