閣議後記者会見概要

H18.06.06(火)08:54~09:03 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日は、厚生労働省に直接関係する案件はございませんでした。平成17年度食料・農業・農村白書について、農林水産大臣から、エネルギーに関する年次報告について、経済産業大臣から、国立大学法人大阪教育大学の学長につきまして、文部科学大臣からご発言がございました。それから、防衛庁長官から、アジア安全保障会議への参加についてご報告がございました。二階経済産業大臣から、ベトナム出張についてご報告がございました。私の方から、WHO本部のリー事務局長が急逝され、11月に事務局長選挙が行われることになりますけれども、我が国から、尾身茂氏を、WHO西太平洋地域事務局長ですけれども、候補者としてWHOに提案することといたしましたので、その報告とご支援のお願いを申し上げました。彼自身は、今、感染症対策等の陣頭指揮を執っておりますけれども、今日までの実績として、ポリオを根絶する上で発揮した指導力や、SARSの際の迅速・機敏な対応、こうしたもので大きく評価されていると思っております。特に、新型インフルエンザ対策というのが、WHO全体、特にアジアの中で、大きな課題となっております。したがって、尾身氏が事務局長という仕事を引き受けてもらうのに、一番いい時期ではないかと思っております。34か国の執行理事の選挙によって選ばれますので、私も国会が終わりましたら、そうしたものを含めて各国の保健担当大臣とお会いさせていただきたいと思っております。閣僚の皆さん方にも、そういった形で、機会がありましたら要請をしていただきたいとお願いいたしているところでございます。以上です。

質疑

記者:
今の尾身さんの関係ですが、総理や官房長官や関係閣僚の方から何かご発言は。
大臣:
別に今日はありません。昨日、安倍官房長官から発表していますので。
記者:
社会保険庁なのですけれども、継続審議をする方向が、政府与党内でもほぼ合意出来ているのですけれども、大臣として、次の国会にどういった形でこの法案を出して、修正が必要なのかどうか、それの大臣のお考えを聞かせてください。
大臣:
国会に出したものですから、委員会の審議の中でどういう形になるかについては、私が言わない方がいいでしょう。私どもは、ベストな案として出しているのですから。一方で、6月18日の会期をあと2週間に控えて、現実的な日程として、社会保険庁問題を参議院で審議する時間はほとんどないという状態の中で、最終的な判断を国対に委ねているというのが現状です。
記者:
村上ファンドの事件で、昨日、村上氏が証券取引法違反で逮捕されました。大臣は村上氏と個人的に何かお付き合いがあったりということはございませんですか。
大臣:
全く知りません。
記者:
献金を受けたり、資産を。
大臣:
顔も見たこともないですよ。いろいろな会合に我々も出ることはありますけれども、そういう会合ですれ違ったことも見たこともないです、正直言って。随分荒っぽいことをやる人だねという思いをしていましたけどね。
記者:
先ほどの尾身さんの件で、国会を終えられたら各国の保健担当大臣とお会いするというのが。
大臣:
34か国といったって、まだ相手国も決まっていないものですから、どういう選挙になるかよく分かりませんけれども、しかし、機会を見つけて、私も昨年の10月就任以来、ずっと国内で仕事をして参りましたので、国会が終われば、少し今抱えているSARSや鳥インフルエンザの問題も話し合わなければならないでしょうし、また、全体的に各国が社会保障制度についていろいろな考え方があるので、ある意味では悩んでいるし、ある意味では日本を見本にしてやっていこうという国もありますけれども、そういうところと少し議論したいと思いますので、そこも含めて、尾身さんの選挙も少し頼んで歩かなければならないというふうに思います。立候補を決意された以上は、厚生労働省として全力を挙げたいと思っています。
記者:
今日、一部報道で雇用保険料の引き下げという話が出てきたんですが。
大臣:
一部報道ですね、全く。一週間に一度はマスコミ報道が出ますからね、こっちが決めていないことが。これからでしょう、具体的には。今年の医療制度改革の問題がありますので、その問題が終わるまでは、そういった議論に入らないということになっていますから。

(了)