閣議後記者会見概要

H18.04.04(火)08:44~08:50 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今朝は、厚生労働省に直接関わる事案はございませんでした。少子化・男女共同参画担当大臣から、国の審議会等における女性委員の登用の促進についてということで、国の審議会等における女性委員の割合、全体として30.9%となり、目標を達成した、今回は40%という目標を置き、当面22年度末までに、女性委員の割合を3分の1の33.3%、専門委員についても3割を目標として、22年度末までに20%、こういう目標が上がっております。厚生労働関係についても、努力をしてまいりたいと考えております。それから、食育推進基本計画について、3月31日に、食育推進会議が開催され、食育推進基本計画が設定されたとの報告がありました。それから、財務大臣から、予算執行調査についてということで、予算が実際に効率的・効果的に執行されているか調査し、その調査結果を予算編成等に反映させる調査を行っていくという点がございました。以上です。

質疑

記者:
医療制度改革法案が審議入りすることになりましたが、今回負担増も含む内容でありますが、大臣からはどのような審議をしたいと期待がありますでしょうか。
大臣:
基本的には社会保障全体について、二年前は年金、去年は介護、今年は医療に取り組んでおりますが、人口構成が大きく変化する中で、持続可能なシステムを作り上げていかなければならない。持続可能ということとなると、いろんな意味でお互いに協力していかなければならない。ある意味では、負担も増えますし、また、医療提供サイドから言うと、コストダウンが求められるし、国も財政的な支出を増やしていかなければならないし、そういう意味では、まさに三方がそれぞれ努力をしながらやっていかなければならない課題です。社会保障制度について、どんな改革をしてもこの3つは避けられない課題ですので、国民の皆さん方にご理解をいただけるようお願いしていかなければならない。簡単に言えば、今の制度で行けばどこかで破綻せざるを得ない、この認識は持っていただかなければならないんだろうと思います。昨日、行革の特別委員会でも民主党をはじめ野党の皆さん方から、日本が大変な借金を抱えているというご指摘があった。まさにその通りであって、諸外国に比しても大変な借金を抱えている中で、この借金をどうやって返していくのかという問題と、一方で先ほど言いましたように、持続可能な社会保障システムをどう作り上げていくのかという、この大きな流れの中で平行して議論が始まる。要は、スリムにするところは、スリムにしていかないと持たない。一方で、どんどんどんどん高齢化が進む中で、社会保障負担は増えざるを得ない。削る分、それから、どうしても増えざるを得ない部分、そこの問題を巡って、与野党間ともしっかりした議論を行われればいいなと、こう思っています。
記者:
日本医師会の会長選挙がこの前ありましたけれども、当選した唐澤さんは、政権与党との関係改善ということを言っていまして、それにはいろいろ世論もあるようですけれども、大臣はどのようにこれをご覧になられますか。
大臣:
先週も話をした通りです。私の立場から言えば、医療を供給されるサイドの代表者の方々とは、昨年来の様々な話し合いをしてきたし、今度も変わらず話し合いを続けていきたいと思います。一方で、先ほどのように、どうしても制度を持続可能なものにしていくためには、みんなが努力をしなければならない問題ですので、そこについては、当然理解を求めていかなければならない。一方で、異状死の問題、尊厳死の問題、それから、がん対策、小児科対策など様々な課題が、総論の話ではなくて、各論で出てきています。医師会としてこの問題をどう考えていくのか、ある程度明確にしていただきながら、我々も最終的には国の方針をしっかり打ち出しながらやっていかなければならないだろうというように思っておりますので、そういう意味では、お互いにしっかりした話し合いもしながら、しかし一方で、行政としての立場がありますので、一定の緊張感を持ってお付き合いをしていきたいと思っております。

(了)