閣議後記者会見概要

H18.03.31(金)09:19~09:36 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日は、有事法制担当大臣から都道府県の国民の保護に関する計画について発言がありました。これで全部の都道府県がそろったということになります。それから、規制改革民間開放推進3か年計画の改定についてということで、中馬大臣からご発言がございました。それから、農林水産大臣からバイオマス日本総合戦略についてご発言があり、それに引き続いて2006年チェンマイ国際園芸博覧会に対する公式参加について農林水産大臣と国土交通大臣からご発言がございました。それから、総務大臣から労働力調査結果、消費者物価指数及び家計調査結果についてご発言がございました。完全失業率が4.1%となり、前月に比べ0.4ポイントの低下、これは平成10年7月以来の低い水準です。8年ぶりです。それについて私の方から、有効求人倍率について、平成18年2月の有効求人倍率は、季節調整値で1.04倍と前月の1.03倍を0.01ポイント上回りました。求人数が1.9%の増加。求職者が0.7%の増加。先週から2回目になりますでしょうか、副大臣に北海道、青森、秋田、高知、長崎、鹿児島、沖縄の7道県に出向いて行って、知事さん等々とどうするかということで、特に回復が遅れている地域と話し合いに入っております。出来るだけの努力を私どももしてまいりたいと思っております。それから、春の全国交通安全運動について、特命大臣からご発言があり、国家公安委員長からも同様のご発言がございました。それから、総務大臣から、大都市地域における大気環境の保全に関する施策評価の実施について、それから、文部科学大臣、防衛庁長官、農林水産大臣、国土交通大臣から独立行政法人の人事についてご発言がございました。私のは後で申し上げます。総人件費の改革の推進ということで中馬大臣からご発言がございました。このことについては、基本的には私どもは社会保険庁改革の中で、既に進んでいるもの、それから、労働関係についても、国の計画に沿って数字を出させていただいている。出すと、またもう少しやれという話が来るんだけれども、各省庁全部併せてからにしてほしいなという感じがいたします。政策金融改革における「詳細の制度設計に向けた論点整理」について中馬大臣からお話がございました。それから、今までのパブリックコメント手続を意見公募手続として法制化するということです。政府のポータルサイトである電子政府の総合窓口e-Gov実際のものも配っていただきました。いずれにせよ、政策を実行するときに国民の意見を広く聞きながらやっていくということになります。
まず、有効求人倍率の問題について、若干補足を加えますと、昨年の5月からフリーター20万人常用雇用化プランを進めてまいりまして、2月現在で18万3千人になりました。あと、3月・4月が残されておりますので、計画を十分達成出来そうだということでございます。これは、有効求人倍率自体もかなり良くなってきておりますし、一方で企業にやはり正規雇用をしっかりしてほしいという呼びかけを、この国会の議論も通じながらやっておりますし、今日、経団連にも副大臣が出向いて、このことをお願いにあがっております。いずれにせよ、少しずつその成果も出てきているように思いますので、来年は、今年の4月から25万人増という数字でございますので、これをしっかり取り組んでまいりたいというように思っております。結果として、フリーター数についても17年で前年比13万人減の201万人と大幅に減少した。201万人まできましたので、何とか200万人を切るような努力をもう一段やりたいと思っております。それから、人事につきまして、18年3月31日で任期満了になりました独立行政法人医薬品医療機器総合機構理事長に宮島彰理事長の続投、それから18年4月1日付けで、独立行政法人産業安全研究所及び独立行政法人産業医学総合研究所、これは、先日、国会でお認めをいただき、新しい独立行政法人労働安全衛生総合研究所に統合したわけですけれども、その初代理事長に荒記俊一を任命いたすということで了解いただきました。それから前回の記者会見でも出ましたし、国会でも数名の方からご論議いただきました件ですが、4月1日より、麻しん及び風しん予防接種においてMR混合ワクチンによる2回接種制度を導入することと決定いたしております。一方、自治体や関係団体からは、この際、麻しん又は風しんのいずれかにり患した者やいずれか一方のワクチンを接種した者に対して、単抗原ワクチンを予防接種において接種できるように要望いただいておりました。3月24日に開催しました予防接種に関する検討会においても、専門家から同様の意見が出されました。したがって、出来るだけ早急に単抗原ワクチンを予防接種法に追加することといたします。いろいろ議論がありましたけれども、単抗原も残すことに今決定したと書いていただいて結構でございます。以上です。

質疑

記者:
懇談会では何か。
大臣:
懇談会では、環境大臣が体調を崩されたので二階さんに仕事を務めてもらうと、この国会審議を通じて、私も毎日7時間か8時間答弁に立っているし、その前のレクチャーを入れると毎日10時間くらいやっているので、そういう意味では、それぞれが疲労が蓄積していることは事実だろうと思います。総理からは、自分は若いと言ってもあなた方はそんなに若くないんだから。しっかり休養も取りながら、国会や政策執行に臨んでほしいというご発言がございました。
記者:
昨日村岡元官房長官の判決がございまして、無罪判決が出たんですけれども、かなり踏み込んだ内容、つまり橋本派についての献金実態についても、かなり踏み込んだ言及をされた判決となっているんですが、その点いかがお感じになっていらっしゃいますでしょうか。
大臣:
正直言って、1つは村岡さんに私は2年間国対副委員長としてお仕えいたしましたので、個人的には良かったなと思っております。しかし一方で、なかなか判決内容を見ていると、裁判官の判断としてはかなり踏み込まれたなと。そこまで踏み込まれると、やはり控訴審でまた議論していくことになるのかなという感想を持ちました。
記者:
国民政治協会についての言及はあったのですが、自民党の献金システムそのものについても、今後論議が出ると思いますが。
大臣:
だからそこも検察の調査の結果でいったん整理のついた話でしょうから、そこまで裁判官が踏み込まれるとなると、また争うことになるのではないでしょうか。
記者:
この問題で民主党がまた橋本さんの証人喚問とかという話になるんでしょうけれども、国会運営に与える影響は何かありますでしょうか。
大臣:
それは、国対委員長に聞いてください。
記者:
京都の方で、病院機構の事務部長が逮捕されるという事件がございまして、現地の方では補助金の水増しというようなことも報道の中で上ってきているんですけれども、この辺を踏まえまして、大臣いかがお受け止めでしょうか。
大臣:
正確な情報がまだ上がっていないんですけれども、聞いている限りでは、内部告発があり、内部で調査を始めている段階だったようです。一方で、検察の方から立件するから、少し見てろというご指摘をいただいて、こういう事件になったと承知いたしております。そういう意味では、機構の方でも問題有りという形の認識をしていたように聞いております。ただ、独立行政法人化いたしましたので、当然、理事長、それから院長がしっかり綱紀粛正に努めなくてはならない。仕組みとして問題があったのならば、私の方から注意しなくてはならないだろうと思います。すなわち仕組みというのは、いろんなところで申し上げているんですけれども、ある特定の人が特定の仕事にずっと就いているというのはないだろうなと、必ずポジションを変えながらやっているだろうなということは、仕組みの問題としていつも申し上げているのですが、今回はそうではなかったのではないような報告は今現在もらっています。いずれにせよ、本省を含めて、綱紀粛正には努めなくてはならないと思っております。
記者:
明日の医師会長戦では自民党との関係というのが、1つ争点になると思うんですが、医師会と政治との関係というのは、少し去年の秋ごろから変わってきていると思うんですが、大臣として選挙はどういうふうにご覧になりますでしょうか。
大臣:
私自身がそういうところとあまり関係のなかった国会議員であり、そういう者が大臣になったものですから、自分自身としては、あまり距離感の変化は感じません。前の段階からこういうお付き合いだったし、今もそういうお付き合いをしておりますので。要するに公的な話はします、また、医師会長が来られれば、お会いをする、そういうお付き合いはしておりますけれども、それ以上でもなければ、それ以下でもないから、そういう意味ではあまり変わらないと思っております。やはり団体との関係というのは、さっきの綱紀粛正ではないですけれども、職にあるものとしては、ごく普通のお付き合いしかしないと決めておりますので。
記者:
先日BSEの関係で、日米専門家会合がございまして、一定の共通の理解を得られたということで、事務方からブリーフィングがございましたけれども、今回の協議を踏まえまして輸入再開というような、今後のタイムスケジュールに上ってきているのではないかという見方も固まってきているかと思いますが。
大臣:
ちょっと新聞報道を見たんだけれども、私のところに上がった報告と少し内容が違いますね、はっきり申し上げて。要するに、この2施設について問題があった、こういうことで問題があったということについての報告があった。しかし、香港の問題についても何にも報告はないし、38施設の信頼性というものをどうこれからしていくのかということで、まさに第1段階中の第1段階だけの話であって、ちょっと今の質問のような状況にはないという記者会見をしたと聞いているのですが。違いますか。
記者:
そうするとまだ輸入再開について、議論するような段階ではないということでしょうか。
大臣:
という記者会見をしたと聞いているし、私もそう思っております。
記者:
さっきおっしゃったワクチンの件、予防接種法に追加されるという、出来るだけ早くということですが、これは現実問題としていつごろからでしょうか。
大臣:
ちょっと事務手続上かかるのが1つと、現実2種混合でやるということで発表したものですから、メーカーの方がそちらへ動いています。ですからそういうものの整理を見ながら、加えていくことになるんだろうと思います。具体的な日取りは急がせておりますけれども、もう少しかかると思います。

(了)