閣議後記者会見概要

H18.01.06(金)10:46~10:58 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
新年明けましておめでとうございます。また、どうぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。今日は、閣議は、我が省に関係することはございませんでした。「科学技術に関する基本政策について」に対する総合科学技術会議の答申が出てまいりまして、それに対して担当大臣、それから総理大臣、文部科学大臣、二階経済産業大臣、それから谷垣財務大臣からお話がございました。それから、交通事故防止対策の推進についてということで、特命担当大臣からお話があり、昭和31年以来、49年ぶりに6,000人台まで減少するに至りましたというご報告がございました。5,000人台が目標だということでございます。いずれにせよ、飲酒運転、それからシートベルト、これからはETC、IT時代に入っていって、交通事故自体は多いものですから、それを削減しなくてはならない。今日の閣議は、かなりこれに対して各閣僚からご発言がございました。国家公安委員会委員長からもお話がございました。それから、政策金融改革に係る当面の作業等についてということで、中馬行政改革担当大臣からご発言がございました。それから、「総人件費改革の実行計画」についてということで、同じく中馬大臣からお話がございました。定員を5年間で5%以上の純減を確保するためということで、これから議論をしていくことになります。同じように、総務大臣からご発言がございました。それから、日本司法支援センター設立ということで法務大臣からお話があり、司法改革の一連の流れの中で、国民に対してより広く情報サービスの提供に取り組むということでスタートするということであります。閣議の案件は以上でございます。

社会保険庁の改革について

大臣:
昨年、社会保険庁の改革につきまして、様々な議論をしてまいって、基本的な考え方をまとめて、今法案作業を進めているところでございます。その中で、社会保険庁の名前をどう付けるか、厚生労働省の「特別の機関」という表現になっておりますので、外局のイメージではいけないだろうという中で、総理のご意見も含めて、いろいろ議論をしてまいりました。結果として、新組織の名称を平仮名で「ねんきん」後は漢字で「事業機構」、「ねんきん事業機構」、英語で「NENKIN Services Agency」、長の名前は「代表執行責任者」、「Commissioner」、そしてこれも前に申し上げました第一線機関については、ハローワークのような名前を募集したい。ただ、法案を提出して国会で議論をいただくことになりますので、やはりその法案が成立後に公募にかけた方がいいだろうということで、愛称については公募をするということで準備を進め、法案成立後にいろんな皆さん方からご意見を賜りたいと思っております。社会保険庁という名前を今回変えるに当たりましては、一昨年の年金改革の議論の中で、社会保険庁の不祥事というのが大きな課題になりました。その中で、社会保険庁改革を進めていかなければならない。新しい機関としてやりなさいということで、各所からご議論いただいた中でスタートする。そういった意味では、国民に分かりやすいストレートな「ねんきん」という名前の方がいいだろうと、またあえて平仮名を使わせていただきました。役所と言いますと堅いイメージがつきまといますので、出来るだけ国民に柔らかいイメージをメッセージとして発信をしたいということから、先ほど申し上げたように第一線については愛称を、そして、本部においては「事業機構」という名前を使わせてもらうことになりました。なお、地方ブロック機関については、中間的な立場で「地方年金局」そして、愛称を募集すれば、それを大々的に打ち出しますけれども、各事務所は「年金事務所」という形にさせていただきたいと思っております。以上です。

質疑

記者:
各事務所の年金事務所の「ネンキン」も平仮名でいいのでしょうか。
大臣:
とりあえず、法律をこれから法制局と詰めるだんけれどたぶん漢字になると思います。
記者:
地方年金局も含めて。
大臣:
はい。
記者:
あと「事業機構」、「機構」とした理由を教えていただけますでしょうか。
大臣:
例えば初めに長官という名前が挙がってきたり、外局に見えてしまうというのは、ちょっと特別の機関ということに、いろんな方々、有識者の皆さんが込めた思いということから考えれば、何かないかと。しかし、一方で公的な機関であることは間違いない。民間会社になるわけではないわけですから。そういう意味で、いろんな事例をひもときながら、こんなところかなということでみんなの総意というか話し合いの中で決めました。
記者:
前回の「年金事業局」については、総理が難色を示されたということでしたけれども、今回の名称について総理は何か発言されましたか。
大臣:
「任せる」と。ちょうど伊勢参りにお見えになりましたので、そこで新年改まった中で、少しご相談をしてみました。
記者:
基本的には了承されている。
大臣:
はい。後は、実は今日発表するという形で皆さん方にメッセージを出していなかったのは、法律の用語みたいな形での詰めが残っていたものですから。もちろんこれから法制局と法案を作る段階で、最終の詰めを行うことになります。
記者:
大臣にお伺いすべき話ではないかもしれませんけれども、政府の機関で平仮名を使った機関というのはあるのでしょうか。
大臣:
法律ではないようです。国土交通省で「まちづくり推進課」という名前はあります。「まちづくり」というのが平仮名です。法律に書くのは初めてになるかもしれません。そこが先ほどから言っているように特別の機関という形で位置付けられたという意味合いを込めたとご理解いただきたいと思います。
記者:
今回名称決定に当たっては、自民党の関係議員との連絡とか相談というのはなかったのでしょうか。
大臣:
事務的にはしていると思います。私自身はいたしておりません。
記者:
新組織の長の名称が、「代表執行責任者」という、仰々しい感じもしますが。
大臣:
このまま行くと機構長という名前になって、よけいに仰々しいという名前になるものですから。略称は「代表」ということになるんでしょう。民間ではよく使われている名称ですし、今は。今、村瀬さんに社会保険庁長官をお願いしているわけですけれども、やはりトップに立つ人のリーダーシップ、これが一番問われると思うんです。村瀬さんご就任以来、それこそ日曜日を割いてもらったり、土曜も割いて各地方に出張してもらって、現場をずっと見てもらっている。そういう姿を見ていますと、やはりこの新しい機関がうまくいくかいかないかは、職員が本当にやる気をおこすかということが1つありますが、やはりトップのリーダーシップは大事だと思います。そういう意味で、民間でよくあるリーダーにふさわしい名前にさせてもらったということです。
記者:
話が変わって恐縮なんですけれども、年頭の閣議ということで、小泉総理の方からどういった指示がありましたでしょうか。
大臣:
改革前進あるのみ。昨日ですか、経団連でご挨拶されて、総理としてはかなり自分の意志を込めたご挨拶がありましたので、多くの閣僚は事実上それを聞いておりますので、そういった意味ではあっさりとしたご挨拶、大変だけれども各大臣が担っている改革を1つ1つ着実に前進してほしいというご挨拶でございました。

(了)