閣議後記者会見概要

H17.07.01(金)08:52~09:02 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今朝の閣議・閣僚懇における大臣発言からご報告を申し上げます。まず、平成十七年版通商白書について経済産業大臣より、労働力調査結果、消費者物価指数及び家計調査結果について総務大臣より発言があり、有効求人倍率(平成十七年五月)について私から発言を致しました。さらにまた、第五十五回“社会を明るくする運動”について法務大臣より、国立大学法人の人事、さらに国際熱核融合実験炉(ITER)のサイト決定のための6極閣僚級会合の結果について文部科学大臣より発言がございました。閣僚懇談会においての大臣発言は今朝はございませんでした。以上が、私からご報告申し上げることでございます。

質疑

記者:
郵政の衆議院段階での審議も大詰めを迎えておりますけれども、かつて反対派の会合にも出席された森岡政務官について、改めて内閣の方針に従うということについての確認などは求められるのでしょうか。
大臣:
森岡政務官とはその問題もありましたが、一連の発言もございましたので、一昨日だったと思いますけれどもお会いを致しました。その時に「総理や大臣に対してご心配をおかけして大変申し訳ない」ということがまずございました。それから一連の発言でございますけれども「あくまで一代議士としての立場で発言しておる」ということでございました。政務官としては国会答弁でも答えておられますけれども「今後とも内閣の一員として総理の指示に従って行動していく」ということを改めて申されましたので、私からは「議員として様々な考え方があるのは当然のことであるけれども、一代議士としての立場と政務官としての立場が混同しておるという誤解がないように今後気をつけていただきたい」と改めて申し上げ、それから「内閣の一員としてしっかりと総理の指示に従ってもらいたい」ということを申しました。それに対して「承知しました」ということでございます。従いまして、私としてはこの基本的な考え方で今後発言もされ、行動もされるものと考えております。ただ、いよいよ郵政民営化ということの採決の時期も迫っておりますから、必要があればまたお会いしてよくお考えもお聞きをしておきたいというふうには思っております。
記者:
兵庫県のクボタの工場の周辺で地域住民の方、それから働いていた方がアスベストの被害で健康被害を訴えているという問題が起きているのですが、労災やアスベストの安全対策というのは厚生労働省の方でこれまでもきちんとやってこられていると思うんですけれども、今後アスベストが大量使用されていた高度成長時代の建物を壊すような時に、いろいろ粉が舞ったり、それから昔使っていた方の健康被害が30年、40年経って出てくるようなことで、医学的な意味で厚生労働省としてお金をかけて何かアスベスト対策、健康ということについての研究をするというようなご予定等ございますでしょうか。
大臣:
私ども厚生労働省として申し上げますと、労働安全衛生法の決めているところの問題であります。従ってこの安全衛生法に基づきまして、まず既に建築資材として石綿を使うということは禁じております。しかし今お話いただいたように、今後その使われているものを解体するときに非常に気をつけなければ、これによる被害が発生するおそれがありますから、そのことについても同じく安全衛生法の中の規則として、本日から発効するわけでございますけれども、十分注意すべきことを決めております。それから労災のことは、今後丁寧に皆さんにもご説明申し上げながら対応していかなければならんと思っております。 厚生労働省としてはこのような対応を考えておりますけれども、今朝も閣議後に環境大臣からも「この問題、省をまたがって連携して対応しなきゃいけない」という、当然のことでありますがお話がございまして、今後連携しながら対応していきたいと思っておりますので、今のようなお話も含めてまた事務方に指示をしておきたいと思います。
記者:
小池大臣からは閣議後に雑談みたいな感じで。
大臣:
いわば立ち話だったんですが、今のようなお話がございましたので「連携をして進めていきましょう」と申し上げたところであります。
記者:
今の繰り返しなのですが労働者の安全もさることながら、やはり周辺住民、今回の件もそうですけれども、周辺住民の健康調査とかそういったところも考えられると思うんですが、そのへんは。
大臣:
今申し上げたように、環境省と連携して進めていきたいと思います。
記者:
これからかなりの数の患者が出ると思うんですけれども、潜伏期間と言いますか、30年、40年長いんです。医学的なことで研究をするというようなことも含まれているということですか、厚生労働省ということでありますと。
大臣:
そうですね。当然そういったようなことも含まれるとは思いますけれども、今申し上げたように事務方に「どういうことをまず考えなくてはいけないか」ということを指示しておきたいと思います。

(了)