閣議後記者会見概要

H17.05.10(火)09:44~09:57 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議における大臣発言からご報告を申し上げます。「平成十六年版原子力安全白書」について科学技術政策担当大臣から、クロアチア共和国訪問について科学技術政策担当大臣から、西日本旅客鉄道(株)福知山線における列車脱線事故等について国土交通大臣から、東アジア経済サミット出席等について経済財政政策担当大臣から、フィリピン・オーストラリア訪問について防衛庁長官から、さらに、米国訪問について金融担当大臣からそれぞれ発言がございました。また、小泉内閣総理大臣のインド、パキスタン、ルクセンブルク及びオランダ訪問並びに日・EU定期首脳協議出席、外務大臣の米国及びフランス訪問について外務大臣から発言が、アジア開発銀行年次総会等について財務大臣から、農林水産大臣の訪仏の結果について農林水産大臣からそれぞれ発言がございました。最後に、中川経済産業大臣のフランス共和国及びタイ王国への出張について発言がございました。以上が、閣議における大臣発言でございます。その他ご報告申し上げることはございません。

質疑

記者:
今日の閣議及びその後、今日の未明に判明しましたイラクの人質事件について安否情報等何か情報交換はありましたでしょうか。
大臣:
外務大臣から、1枚のペーパーが私どもの机の上に置いてありまして、今日時点で分かることの説明でございます。
書いてありますことは、10日未明、英国のハート・セキュリティ・ロンドン支店より在ロンドン日本国総領事館に対し、以下の連絡があった。(1)同社イラク支店でコンサルタントを務める邦人・齋藤昭彦氏(44歳)がイラクで行方不明になった。(2)同氏は、8日夕刻(イラク時間)、イラクの西部を十数人で車両にて移動していたところを、何者かに襲われた。何人かが死亡した模様だが、死亡者の身元は不明である。一方、ウェブサイト上において、5月9日付けで「アンサールスンナ軍軍事部門」名で、概要以下の声明とともに、齋藤昭彦氏のパスポート及び身分証明書が掲載された。「アサド米軍基地から建設関係者及び西側の情報関係者数台の車が出発するとの情報を得た後、ムジャヒディーンは攻撃を仕掛け、12人のイラク人と5人の外国人を拘束し、日本国籍の1人を除き殺害した。同人は重傷を負っている。」なお、ウェブサイトに掲載された内容のパスポートが発行されていることについては、外務省にて確認済みである。現在、齋藤昭彦氏の御家族、ハート・セキュリティ社及びイラクや米国等の関係国政府と連絡を取りつつ、事実関係を調査中である。
申し上げた通りに今分かっていることはこれであるということでございます。
記者:
今日JR事故について、北側さんからどのようなお話があったのでしょうか。
大臣:
先ほど申し上げましたように国土交通大臣から発言がございましたけれども、その後閣僚懇になりましてから私に対して「心のケアは極めて大事なことだ。県を中心にしてこのケアにあたっていただいておるんだけれども、これは非常に大事なことなので、是非厚生労働省にも全面的に協力してほしい」というお話がございましたから、これはかねて申し上げているとおりに「私どもも最善を尽くさせていただきます」とお答えしたところであります。
記者:
今考えてらっしゃる心のケア対策というのは、どういったものがあるのでしょうか。
大臣:
国土交通大臣ともお話ししたんですけれども、事故に遭われた方々やご遺族の方々への心のケアはもちろんでありますけれども、非常に多くの方々、例えて言いますと救助にあたられた方々あるいは近くにおられて事故を目撃された方々、そうした多くの方々に対して、あれだけの惨事でありますから、心のケアというのは今後大きな取り組むべきことだということで私どもも認識が一致いたしております。そうした多くの方々に対してできるだけきめ細かくことにあたらせていただこうと今朝話したところであります。
記者:
昨日国民年金保険料の累積納付状況が今年3月末現在で発表されましたけれども、昨年に比べて0.03%増加ということでほぼ変わらない状況で、今社会保険庁の方では納付率アップが至上命題としていろいろなことをやっていますけれども、現状においてはあまり効果が上がっていない。付け加えて納付月数についてはマイナス幅が広がっているという状況ですけれども、この状況について大臣はどのようにお考えかということと、社会保険庁の方で目標を今設定してますけれども、このままですと目標達成が非常に難しいと思いますけれども、その目標を変えたり今後さらに納付アップ作戦を追加していくなり何らかの対策というか対応策をとるというお考えはおありかどうかということについて。
大臣:
「納付率80%を目標にする」という目標を掲げたわけでありますから、これに向かってがんばっていくということにはいささかも変わりがありません。したがいまして80%という数字を変えるということはいたしません。それに向かっての今道筋であります。それぞれ年度ごとの目標も立てましたけれども、また、民間から新しい長官に来ていただいて一生懸命がんばっていただいておるところでありますから、途中の数字でいちいち評価するということは避けておきたいと思います。ただ申し上げましたように必ず80%を達成する。そしてこのことと社会保険庁改革、といいますか組織の見直しは強く関連するものであるということを改めて申し上げておきたいと思います。
記者:
福知山の脱線事故の件ですが、運転手や従業員の労務管理や健康管理と事故の関連性について近く厚生労働省が調査するという報道があるんですけれども、これについて今後の具体的な対策についてお聞かせ下さい。
大臣:
昨日も人事管理あるいは労務管理ということからこの事故にどういう原因があったのかということを徹底して調べるようにと指示を出しました。したがいまして、そのように調査をし究明をいたし、そして指摘すべきことは全て指摘をさせていただきます。

(了)