閣議後記者会見概要

H17.03.15(火)09:23~09:31 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今朝の閣議ですが、平成16年度特別交付税の3月交付大綱について総務大臣から発言がございました。その後、私が年金資金運用基金の人事について申し上げました。年金資金運用基金理事長近藤純五郎は、3月31日付けをもって任期満了となりますが、その後任として、翌4月1日付けで日本銀行監事の川瀬隆弘を任命することについて、また、併せて来年4月1日設立の年金積立金管理運用独立行政法人の理事長となるべき者に指名することについて、先ほどの閣議でご了解をいただきました。以上です。

質疑

記者:
本日、自民党の方で社会保険庁の改革に関する議員連盟がまた新たに発足しているのですが、なかなか社会保険庁改革というのが終息しないというか全体像が見えにくいという状況なんですけれども、国会議員の方の関心がすごく高いわけですけれども、大臣として今何を議論をしてもらいたい。広く議論をして今グランドデザインの策定など政府レベルで進んでいるところでありますけれども、どんなことをみなさんにご認識した上で議論をしてほしいというご要望などはございますでしょうか。
大臣:
かねて申し上げておりますように、あらゆることを例外としない議論をしてください、と有識者会議の皆さんにお願いしておることでございますけれども、当然議論をしていただく全ての方々にお願いをしたいことでございますから、とにかくいろんな議論をしていただきたい。そして幅広い議論をしていただきたいと思っております。
記者:
そのためには非常に時間がかかってもそれはかまわないということなんでしょうか。幅広い議論をするとそれだけ時間がかかるということだと思うんですけれども、既に5月にグランドデザインを、きちっとした政府のあり方をまとめなくてはいけない、時間が段々無くなってきているんですけれども、どうでしょうか。
大臣:
有識者会議が5月に答えを出すということは決まっておりますから、それは動かないところであります。各方面で議論していただく方々もそのことはご承知でありますから、そうしたスケジュール感でのご議論がいただけるのではないかなというふうには思っております。
記者:
先週の雇用保険金の不正受給の問題なのですけれども、失業等給付の予算額は2兆円で、雇用保険三事業は5,000億円規模なわけですけれども、不正受給は失業等給付は44億円で、三事業が27億円。三事業の方が割合的に非常に多いわけでありますけれども、これについての大臣のお考えと、不正受給防止対策について何か検討等がありましたらお話しいただければと思うのですが。
大臣:
今、お話ありましたように、雇用保険三事業にかかる助成金の不正受給額については、平成14年度は約20億1,800万円、平成15年度は約7億400万円となっております。これに対する回収額は、平成14年度が約10億3,500万円、平成15年度が約4億1,400万円となっておりまして、回収率はそれぞれ51%、59%となっております。回収率をもう少し上げるべく努力をしなければいけないと思っておりまして、その努力もいたします。更にまた、そもそも不正受給ということが発生しないように、支給に当たっての厳格な審査、支給後の適切な事後調査の実施など、更に指示をしたところでございます。ご指摘のところ、反省すべき点もあると思いますので、よくまた体制を見直してやるように指示はいたしております。
記者:
失業等給付と三事業の割合で、三事業の方が多いという、この部分については。
大臣:
今日私も細かな資料を持っていないし、ご案内のような私も委員会に張りつけの状況なので、まだ詳しい状況まで聞いていないところもあるのですが、今私の頭の中にあるのは、ちょっと大きな事件が発生したということではなかったかな、何かそんな感じで。したがってそこの部分だけとると割合が大きくなると理解していますが、まだ詳しく話を聞いていないところなので、そこまでしか申し上げられません。

(了)