閣議後記者会見概要

H17.01.21(金)9:35~9:46 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。あまり時間がないので各大臣の閣議における発言は省略をさせて下さい。
私からご報告申し上げたいことが2点ございます。1つは今年の春は全国的に花粉が観測史上1、2位を争う多さで飛散するというふうに予測されております。したがいまして、正しい情報に基づく花粉症の予防や早期治療の徹底のために、今般厚生労働省の担当部局に対して花粉症に対する緊急対策として必要な取組を指示をいたしました。国民の皆様方に対して、花粉に出来るだけさらされないようご自身も予防していただくように、そして必要があれば早めに医療機関に受診してもらうよう呼びかけることにいたしております。
それから、少子化が極めて深刻な状況にある中で、仕事と子育てを両立しやすい職場環境の整備など企業の取組も求められております。こうしたことがありますので次世代育成支援対策推進法では、企業は仕事と子育てを両立しやすい雇用環境の整備等に関する行動計画の策定・実施が義務づけられておるところでございます。さらに企業の取組を奨励するために、一定の基準を満たす企業は厚生労働大臣の認定を受けることができることとなっておりますので、この度厚生労働省では次世代法に基づき行動計画を策定実施し、認定を受けた企業が使用できるマークを決定いたしました。今後このマークを広く周知することによって、社会の意識を喚起し、企業の取組の一層の促進を図ってまいりたいと思いますが、この表示ができるだけ国民の皆様に親しみやすいものとなるよう、皆様のご協力もお願いを申し上げたいと思います。以上です。

質疑

記者:
昨日イレッサについて専門家によって改めて検討が行われたんですが、当面今の状況を継続するという結論になったんですけれど、いろいろな例えばFDAでイレッサの安全性について、それから効果について問題があるような指摘がなされている中で、今の状況を継続するということでよろしいんでしょうか。
大臣:
このイレッサの効果についてはいろいろなことが言われております。私どもが1つ確認しておる、認めておりますことは、東洋人に対しての効果はあるということでございます。そしてまた国内でこれによって延命されたという患者さん達も多くおられます。一方そうした中で副作用のことも指摘をされておる。そこで検討がなされたわけでございますが、延命効果があるということを強く言っておられる患者さん達のお声も無視できないところでありますから、昨日のような「当面は現状を維持しつつ、適正使用を進めることが適当」ということになったところでございます。これはがん治療など、第一線で活躍されている専門家が十分議論をされた上で決定されたものでありますから、私としてもこの専門家の皆さんのご意見を十分尊重して、その上で対応していくべきだと考えております。なお企業から詳細な解析結果が提出され次第、更に専門家による検討を行って必要な対応を行って参りたいというふうに考えております。「適正な使用」と申し上げましたけれども、特に患者へのインフォームド・コンセントが適切に行われることはもう極めて大事なことだと考えております。
記者:
今国会では介護保険制度の改正案で被保険者の拡大と障害福祉の統合について、附則でどの程度書き込めるかというのが1つの焦点になると思うのですが、現時点で大臣がどう書くべきかというふうに考えておられるかを。
大臣:
私の思いを率直に言わせていただきますと、これはかねて申し上げておりますけれども、私どもが「普遍化」という言葉で表現している、今お話しいただいたようなことがその中身でありますけれども、それは介護保険の進むべき道であるというふうに考えております。しかし今度の法改正で、どの程度そのことを書き込むかということは今与党をはじめ皆さんのご議論もあるところでありますので、そうしたご議論を見守りながら最後の答えを出したいと考えているところであります。
記者:
花粉症の緊急対策ということなのですが、もう少し中身を具体的に教えていただけませんでしょうか。
大臣:
例えばこういうものをということで書いてありますものは「早めに医療機関に行って下さい」ということでございます。これが基本でございますけれども、ちょっと具体的に申し上げますと、厚生労働省ホームページでの花粉症特集の掲載、シンポジウムの開催、あるいは今申し上げましたようなパンフレット、ポスターの作成、国民の皆さまに対しての相談マニュアル、Q&Aでありますけれども、そうしたものの作成、さらに医療機関につきましては、診療ガイドラインの周知徹底、医療従事者等向けのQ&Aの活用、国立病院機構相模原病院に専門相談窓口を設置し、それと医薬品等の確保。今こういうことを考えいるところであります。
記者:
過去にこういった花粉症対策としてまとめて何かされたことはあるのでしょうか。
大臣:
ちょっと今過去にやったかどうかははっきりはいたしませんが、なかったのではないかなと思います。これは後ほど調べてまたお答えをいたします。
記者:
大臣は花粉症でいらっしゃいますでしょうか。
大臣:
私は花粉症ではありません。ただ周りには花粉症で苦しんでおられる方ありますから、そういう方を見ると「やっぱり大変だな」という思いはいたします。

(了)