閣議後記者会見概要

H16.10.05(火)11:31~11:41 厚生労働省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
閣議の報告をいたします。内閣官房長官からスーダン難民に係る物資協力の実施、財務大臣から7カ国財務大臣・中央銀行総裁会議等についてのご報告がありました。

閣議後懇談会について

大臣:
閣議後懇談会で、台風第21号の政府調査団調査結果について、内閣府特命担当大臣防災担当大臣から発言がございました。

その他

大臣:
閣議のあと郵政民営化推進本部第1回が開かれました。それから引き続き第15回対外経済関係閣僚会議の開催がございました。ここで私からイラクの復興支援につきましては、先日5月にムサンナ県保健局長、サマワ総合病院長他のイラク人医師の研修を受け入れておりますので、今後も引き続き医療など広くイラク復興支援に貢献していきたいということを発言いたしました。また、ODAの中期政策についても話題になりましたので、人間の安全保障という視点で特にアジア・太平洋地域における我が国国民も含めた保健衛生や雇用・労働分野という分野でのODAに取り組むことが重要であろうと発言をしたところでございます。今日の一連の会議のご報告は以上でございます。

アテネパラリンピック競技大会について

大臣:
パラリンピックの優秀な成績をあげた選手に対する厚生労働大臣表彰について、ご報告しておきたいと思います。大変選手団活躍をしてくれました。私たち国民、そして障害をお持ちの皆さんに大きな勇気を与えてくれました。こうした皆さんを表彰をさせていただこうということでございます。またその中で特に水泳の成田真由美選手、河合純一選手。それから柔道の藤本聰選手、この3人の選手が大会3連覇という偉業を成し遂げておりますから、特別に厚生労働大臣表彰を行おうと考えております。以上パラリンピック表彰のことをご報告を申し上げます。

質疑

記者:
三位一体改革の関係なんですが、地方6団体側は個別の補助金について担当省庁と直接話し合うのを拒否すると嫌がっているような発言も出ていますけれども、一方で12日に国と地方の協議があって社会保障がテーマになるわけですが、大臣としては12日の協議には出席されるお考えなのかということと、地方6団体側の姿勢についてどういう対応をされるのかということについてお考えをお聞かせ下さい。
大臣:
要請があれば当然出席をするつもりであります。お互いに出席をして意見を交わそうということであれば、当然出席して厚生労働省としての意見は述べたいと思っております。そこで6団体からのご提案がございますけれども、私どもなりに検討させていただく。私どもの対応策、それからこれは6団体との直接の話ではありませんけれども、代替案もあるのかというご指示もありますから、そうしたことも含めていろいろな話をさせていただきたいと思います。ただ具体的な中身については、私どもの内部でもこれから詰めたいと思いますし、また6団体の更なるご意見もあるだろうと思いますから、これからのことにさせていただきたいと思います。
記者:
今日の郵政の会議では、大臣はご発言は何かされましたか。
大臣:
私からは発言しておりません。最後に総理から、とにかく強い決意、そしてちゃんと閣僚が総理のご決意に沿っての協力をするように、ちゃんと進めていくようにというご指示が改めてございました。
記者:
介護保険の見直しと同時並行という形で、障害者施策の見直しもかなり進んできているようなのですが、大臣として今、障害者施策の見直しのお考え等、何かスケジュール的な、年末も差し迫ってきておりますので、そういうお考えがあればお話しいただけるとありがたいのですが。
大臣:
実は昨日、担当部局から私に大変思い切ったと言いますか、大胆な見直しをやりたいと、障害者福祉をこの際だから極めて大胆に見直したいという話がありました。私が感動したなんて言うといかがかと思いますが、正直な感じを言いますと、大変私はそれはいいことだと思いまして「やってみよう」と、思い切った見直しをもう少し具体的に進めてみろと指示を致しました。近くまとめてみたいと思っております。
記者:
今は、その感動なさった部分については、お話をいただけないのでしょうか。
大臣:
まだ、きちんとまとまったわけではないので、今直ちにということはありません。介護保険のところでも言いましたけれども、例えば年齢によって介護が必要だということを区切るのがどうかなという考え方があって、今介護保険の見直しの中で、この議論がなされております。同時に、例えば障害をお持ちの皆さんも障害の種類がいろいろある、その障害の種類によって制度を分けたり対応を分けたりするということがどうかなと、やはり障害をお持ちの皆さん、とにかく障害があるのだから、という考え方に立てないかなというのは今までの議論の中にありました。障害ごとで分けるということがどうかなという議論があり、この辺を思い切って見直してみようというような話でありました。私の持論としてもいいことだと思っていたことですから、とにかくやってみようということを私も言いました。指示したという表現になるのかもしれません。一生懸命考えて、いいものをつくりたいと思いますから、皆さんのご指導やご協力をよろしくお願いを申し上げます。
記者:
障害者基本法のようなものについては、大臣はどのようにお考えでしょうか。
大臣:
一言で言うとあるべきだというふうに思います。
記者:
今回の障害者施策の大幅な見直しの延長線上に基本法があるというふうに考えてよろしいのでしょうか。
大臣:
そこまで言うのか。今のところ自立支援のサービスをどうするのかということが大問題ですから、具体的に言うと支援費が足らなくなっているとか何とか今頭を痛めていることも多いですから、とりあえず自立支援のサービスについて障害者ごとに分けるのがどうなのだろうというような議論をして答えを出したいと思っているということであります。

(了)