閣議後記者会見概要

H16.03.12(金)8:43~8:54 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日は、官房長官から寛仁親王(三笠宮)殿下及び彬子女王殿下(寛仁親王殿下第一女子)の英国御旅行についての報告がありました一件のみでございます。

質疑

記者:
鳥インフルエンザ問題なのですけれども、カラスの感染が大阪、京都と見つかりましたけれども、やはり一般の関心としましては、大丈夫と言われても人への感染とかが出てこないかという不安があるかと思うのですけれども、厚生労働省として、何か追加的な施策等必要性などを考えていらっしゃいますか。
大臣:
一つはですね、全国の食鳥処理場というのがあるのですが、ここでひとつ阻止が出来ないかと。サンプルでありますけれども、サンプル検査を行って、そしてそこにまいります鳥の中でインフルエンザに罹っているのがいないかどうか、とりわけ危険性の高いところ、あるいは持ち込まれた鳥の中で死亡数の多いようなところ、そうした時にそこで検査をして、そしてそれぞれの養鶏場でたくさん死んだとか、なんとかという前にもしも分かるようなことがあればそこで分かるということに出来ないか、というようなことで取り組みを始めたところでございます。それが一つ。それからこれ、もう前にも申し上げたかも分かりませんが、たくさんの鶏を飼っておみえになる養鶏場の皆さん方の普段からの心得といったものにつきまして、都道府県を通じて徹底をしていただくように、ということを言っております。それは、誠に基本的なことですけれども、手洗いでありますとかうがいだというようなことも励行をしていただく。それからその養鶏場に入っていかれる場合の服装だとか、あるいは例えばマスクだとか、ゴーグルですとか、あるいは帽子ですとか、長靴ですとか、そうしたことをきちっとして対応をして下さいといったようなこと、健康管理を含めまして皆さん方にお伝えするように言っているということでございます。そういうことでしょうかね、最近のは。
記者:
広島の件の問題で、元職安部長が昨日、雇用安定のための国から払われているお金を、業務上横領ということで広島地検に逮捕されたのですけれども、このことについての大臣の受け止めと、あと内部調査がもう既に終わっていると思われるのですが、その結果についてはいつ頃公表されるのかということについてお伺いしたいのですが、二点です。
大臣:
誠に残念であり遺憾なことだというふうに思っておりまして、広島におきましては徹底調査を命じてきたところでございます。また、新しい逮捕者が出たということは大変残念に思います。しかし、全てのことは一日も早く明るみに出さなければいけないというふうに思っております。広島のみならず、全国の労働局全てに対してチェック体制に現在入っております。あってはならないことでございますが、こうしたことがもしあるとするならば、それは許されないことでございますので、今まで表面に出てこなかった、しかも平成10年、11年この辺が一番多かったわけで、しかもその後額は少なくなっておりますけれども、12年、13年と継続をしていたといったことでございますから、徹底した解明と、そして厳格な処分を行いたいというふうに思っております。それと、かなり額が多額に上るわけでありまして、まだ解明されていないところあるわけでございますけれども、それに対しては返還をしなければいけないわけでありまして、関係している者はもちろんでございますけれども、関係のない者も含めて全員でこれはこの額を返還をする。約1億円くらいあると思いますけれども、その返還を行うということをしなければいけないというふうに思っております。
記者:
横領したお金で、本省のキャリアを接待していたということが言われているのですけれども、その点について本省で地方へ行った時に、地方でただで飲み食いするのは変だというふうに思うと思うのですけれども、その辺についてはどのように綱紀を粛正されていくのでしょうか。
大臣:
地元へ行って、そして向こうで接待を受けたということもあるのでしょうし、あるいはこちらに来る時に何か土産物を持ってきたということもあるというふうに聞いておりますが、そうしたことを一切禁止をする、そういったことがあってはならないということを厳しく言っているところでございます。私は最初大臣になりました時に、いわゆるKSD事件からスタートしたわけでありまして、そうしたこともあって特に飲食その他の接待ということについては徹底して排除しなければならないということを言ってきたわけでありまして、しかしそのことが一部において継続をしてきたということが、大変私は残念に思います。あの時のあの反省はいったい何であったのかというふうに思っている次第で、あの時私も1年間にわたりまして、大臣手当を返還をし、皆さん方に謝罪をしたわけでございます。再びこうしたことが起こりましたことに、国民の皆さん方にお詫びを申し上げたいと同時に綱紀粛正にきちんと立ち上がりたいと思います。
記者:
社会保険庁の事務費の付け替えについて、もう衆議院の方で特措法の改正の方が通過してしまっているのですけれども、そもそもその事務費の付け替えについて厚生労働省、社会保険庁が悪いようにいわれているのですが、国の方針であり、財務省の方針であり、そういうお金が厳しいというところでそういうことが行われているのですけれども、もうちょっと厚生労働省の方で、これはもう何とかしてくれというようなことで強くアクションを起こすというようなことを今後お考えになっていらっしゃいますでしょうか。
大臣:
昨年の暮れには悲鳴にも似た声を上げたわけでありまして、もう何とかして欲しいと、これをこのまま継続することは出来ないということでございましたが、なかなか財務省との調整がつきませんで、1年間だけは延長をするということで決着をみました。17年度以降につきましては、もう一度話し合いをするということになっているわけであります。これは平成10年から始まっておるのでありますので、それまではそういうことがなかったわけでありますけれども、今後、前通りに戻ることを期待をいたしておりますし、財務省ともよくお話を申し上げたいというふうに思っております。
記者:
この前与党合意で16年度予算について、縮減をという要望があったと思うのですけれども、これは具体的にどのようなものをどうされていくようなおつもりなんでしょうか。
大臣:
縮減出来るところと出来ないところとあるのだと思うのです。例えば、年金相談ですとか、これは増えてくる一方でございまして、それに対する対応というのは縮減は出来ない。縮減をもし出来るとすれば、自動車の買い換えでありますとか、あるいは施設、宿舎の建て替え等を延長するとか、そういうことだと思います。

(了)