閣議後記者会見概要

H16.01.20(火)10:28~10:42 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議の方はあまり案件がございませんで、国立大学法人の学長となるべき者の指名につきまして文部科学大臣から発言がございました。それから地域再生提案及び構造改革特区の第四次提案につきまして金子構造改革特区担当・地域再生担当大臣から発言がございました。392の提案したい都道府県市町村から673件の構想提案がなされたということでございます。それから内閣総理大臣からも地域再生提案及び構造改革特区の第四次提案につきまして、地域の要望を活かした地域再生の実現のために各省庁は協力して努力して欲しいと、こういうお話がございました。以上でございます。

質疑

記者:
大臣今朝ですね、若者自立挑戦プランの関係で。
大臣:
今日この閣議の行われます前に、キャピトル東急におきまして若者自立挑戦プランの4省、経済産業省、厚生労働省、それから文部科学省、それから内閣府、四大臣揃いましての会合がございました。ここにおきましては、予算化されました内容につきまして、今年ひとつ協力をして連携を密にしてやっていきましょうと、こういうことでお互いに確認をしたところでございます。若者の働く場をどう拡大をしていくかということについて、積極的に対応しなければいけないわけでありますが、特に中小企業の経営者の方からは、せっかく採用してもわずかなことですぐ辞めてしまう、ここをなんとかして欲しいというというご要望があることも話題になりまして、ひとつ若い人達に職を提供する我々努力をしなければならないが、併せて若い人達にもただ職を与えられるだけではなくて、自分達自身も自分の職というものは作り出していくものだということをやはり理解をしてもらう、そういう気持ちを持ってもらうということへの努力というものが大事ではないか、といったようなことがこの中で話し合われたところでございます。だいたい以上でございます。
記者:
陸上自衛隊の先遣隊が今日未明イラクのサマワに到着しましたけれども、現地でどのような活動を期待されますか。
大臣:
現地で活動される内容につきましてはすでに発表されておりますし、特に給水でありますとか、あるいは教育、その他病院の再開発、そうしたことを既にもう発表されておりますから、そうしたことを中心に行われるのであろうというふうに思っております。病院も日本が建築をいたしましてから、すでに日も経っておりますし、かなり内容も荒れているということでございます。あるいは電気や水道の設備も十分でないというようなお話も聞いているわけでありまして、我々としましては、そうした病院が正常に稼働できるように是非協力をしていただければありがたいというふうに思っております。そういうふうになりましたら、その中での今度は資材をどうするかといったようなことについてどう協力をしていくか、という問題が生じてくるだろうというふうに思っております。
記者:
特区の関係なのですが、厚生労働省が前面に打ち出している小児医療の充実との関係で、小児救急を株式会社でというような要望も出ているのですが、この辺りは。
大臣:
全然聞いておりません。内容につきましては全くまだ発表されておりませんし、聞いておりません。小児救急の問題はその事業形態をどうするかということではなくて、いわゆる小児救急をやっていただく医師が非常に少ないというのをどうするかといったことが中心でありますし、今出来る限りそれぞれの地域でネットワークを組んでいただいて小児救急をやっていただくようにお願いをいたしております。特定の病院がお引き受けをいただくこともありますし、そして医師会のそれらの先生方がチームを組んで、そしておやりをいただくということもございます。また、特定の病院を中心にして地域の先生方が協力をするというようなこのやり方もございます。それでも二次医療圏に一つずつ整備をしていくというのは大変な作業でございまして、現在追いついてまいりません。したがいまして、お互い同士の医療圏の中でなんとか出来ないかとか、いろいろの議論が今されているところでございます。小児科の先生だけで足りないものですから、内科の先生にもう一度小児科の研修を続けていただいて、そして、内科の先生に小児科の方についての診察をお願いをするといったようなことも今やっているところでございまして、そういうことが大事であって、いわゆるどこが運営をするかということの話で行き詰まっているわけではないというふうに思っております。
記者:
鳥インフルエンザの話ですが、先日大臣が鳥インフルエンザが鳥にとどまらないで、遺伝子の組換えが行われて新型インフルエンザになる、それが一番怖いというお話がありましたけれども、その議論の中で、いわゆるインフルエンザに治療に役立つ抗ウイルス薬のようなものを国家備蓄した方がいいのではないかという話が、最近よく出ておりますけれども、予算の問題とかいろいろな問題があるとは思うのですが、いわゆるインフルエンザの治療薬の国家備蓄については大臣は今どのようなご見解をお持ちでしょうか。
大臣:
主にスイスの製薬会社でつくられているわけでありまして、現在大体そこの生産高の相当量を日本が購入をしているようでございます。現在でも、日本が少し欲張って確保しすぎではないかという批判が出ているということもございまして、なかなかそこも難しい点だなというふうに思いますが、今後インフルエンザの動向を見まして、確保出来るものならば確保したいと。私も今ご意見私も同じでありまして、出来るものならしたいというふうに思って、それで少し確保出来ないかといったことについて、省内で少し議論をしてもらっているところでございます。何かいい方法がないだろうかということでございます。そのインフルエンザの薬も決定的な治療薬と申しますか、それをすればインフルエンザがすぐ治るというほどのものではないようでございます。しかし重症化させないということでは意味があるということでございますので、そういう意味で私は重症化させないということは大変大きなことではないかというふうに思っております。いくつかの製薬会社があるのだろうと思いますけれども、出来るものならば少し確保する方法がないか検討したいというふうに思っております。
それから鳥インフルエンザの場合には、国内におきましては山口県の方も非常に迅速に鳥の処理をしていただいて、国内におきましては現在のところ拡大することなしに収まっているというふうに、今私は思っております。しかし潜伏期間もございますから、処理をしていただいた皆さん、いわゆるそれに携わっていただいた皆さん方が感染しないかどうかといったようなことにつきましては、まだもうこれで安心だというわけにはいかないというふうに思いますが、先ほど出ました予防薬を適宜飲んでいただいておりますし、そうしたことも効果があることを期待をいたしております。問題は日本にとどまらず、外国において人から人へのインフルエンザが発生することが非常に怖いわけでありまして、たとえ外国でありましても、SARSとは違ってインフルエンザの場合にはもっと急速にそれぞれの国に拡大してくる可能性があるというふうに思います、したがって、アジアならアジアの地域で、どの国においてもそういうことが発生しないように、より緊密に連携をしていかないといけないというふうに考えております。ベトナムなどにもWHOから行っていただいて、いろいろ指導をしていただいているようでございますけれども、もし支援が必要ならば日本からも支援をしたいというふうに考えております。昨年、SARSの問題でかなりいろいろの経験をして、各国共にどうすればそれを防ぐことが出来るかというようなことで、一つの実習をしたことになりますので、去年のSARSは不幸なことではありましたけれども、それが一つの土台になって今回のインフルエンザの問題にも各国とも対処出来るのではないかというふうに思っております。ただ北朝鮮のように閉ざされた社会の中で、もし起こったようなことがあった時に一体どうなるのかといったことも心配の種の一つではないかという気も致します。

(了)