閣議後記者会見

H15.09.09(火)10:22~10:34 厚生労働省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
閣議におきましては、平成16年度の概算要求額につきまして財務副大臣から発言がございました。それから平成16年度機構・定員等の要求につきまして総務大臣から発言がございました。あわせて総務大臣からインドネシア、ベトナム訪問及び韓国訪問についてご報告がございました。私の方から百歳になられた人に対します祝状及び銀杯の贈呈につきまして報告をいたしました。9月1日現在20,561名で初めて2万台の大台に乗りました。男性が1,837名女性が8,903名、海外にお住まいの方が41名、こういうことでございました。以上で私の方からの報告は終わりたいと思います。

質疑

記者:
初めて2万人を超えたということですが、率直なご感想をお願いします。
大臣:
そうですね、去年、一昨年でしたか、15,300人で、統計を取り始めた時が153人で100倍になったというお話を申し上げたと思います。去年はたしか17,000人なにがしかだったと記憶しておりますが、今年は初めて2万人の大台になったと。百歳以上の人がかなり増えてきている、あまり百歳まで生きるということが珍しいことではなくなってまいりましたし、まだ大変お元気な百歳の方が増えてきていると。大変お祝いを申し上げなければならないというふうに思うわけで。しかし、厚生労働省の仕事の中で申しますと、いよいよ高齢社会の中で年金、医療やはり厳しい時代を迎えたと、高齢者にたくさん百歳以上の方が生まれてお祝いを申し上げるとともに、新しいお子さんが多くお生まれになってお祝いを申し上げられるようにならないといけない、そう思っております。
記者:
豊島病院なのですけれども、今日書類送検で機器の接続不具合で二人の子供が亡くなっているということなのですが、事件自体は終わったといえば終わっている話なのですが、医療事故で医療機器会社側の刑事責任が問われるのは極めて異例だということなのですが、これについては。
大臣:
医療機器というのは、生命に直接関わるものでございますし、また医療機器をどう使いこなすかということにつきましても非常に生命に関わる問題でありますから、これから段々と医療機器が種類も増え、また内容も深まってまいりますから、さらに、重要な課題になるだろうというふうに思っております。医療機器につきましても完全に一つのセットになって、そして使われるようになっておるものもございますし、部分部分、なにか部品を一つ一つ合格しておればそれでいいというふうな話も前回聞きまして、一つ一つ部品が合格しておりましても、それを組み立ててと申しますか、一つにセットにして、それがちゃんと使えなければ意味がありませんし、また組み立てる時にいろいろ違う会社のものを組み合わせるというようなことになってうまくいかないというようなことになってもいけない、そうした医療機器の問題は、使いやすさ、安全性、そしていろいろの機器が送られて来ております時にはそれらの接合と申しますか、そうしたものがうまくいくということが大事でありますから、これから医療機器につきましてはさらに我々も真剣に取り組まなければいけないというふうに思っておりますが、その医療機器を生産します企業におきましても、やはりあらゆる場面を想定して、生産していただくということが大事だというふうに思います。その事件の詳細を、私ちょっと今思い出さないのですけれども、やはり医療機器の内容によりまして、生命に直結する問題であることだけは間違いがありません。やはり重大な関心を持って、これからも我々はそこに当たらなければならないというふうに考えております。
記者:
ドン・キホーテの件については。
大臣:
またドン・キホーテですか。もうドン・キホーテは片づいたのでは。
記者:
石原東京都知事が大賛成だと。
大臣:
ドン・キホーテの宣伝の片棒を担ぐような話はもう止めですね。
記者:
石原東京都知事に対して何かありますか。
大臣:
ありません。
記者:
全くないのですか。
大臣:
ありません。
記者:
大臣、ドン・キホーテではないのですが、医薬品の安全性の問題で、ちょっと一つ。ちょうど去年の今頃だったと思うのですが、この会見の場でサリドマイドの問題が出たと思うのですが、その時にサリドマイドの個人輸入量が非常に多くなっていると。一昨年で15万錠、これについては大臣が早急に調査するようにしたいということで、事務方が調査されたと思うのですが、1年たっても調査結果が出ないと、サリドマイドの薬害被害者の方から、これどうなっているのかという声が最近上がっているのですが、サリドマイド、また多分輸入量がさらに増えていると思うのですけれども、この問題についていろいろ問題があると思うのですが、大臣としてどういうふうに対処されるおつもりなのか伺いたいのですが。
大臣:
それは使い方の問題。
記者:
調査の結果が出ていないのですが。
大臣:
調査の結果は出ているのだと思いますけれども、どういうふうにそれを使うのかという、薬は使用方法の問題だと思います。ひとつの病気に難しいことでありましても、他の疾病に大変な効果を発揮することもありますから、そうした場合に薬をどう取り扱うか、取り扱いの問題だというふうに思います。ちょっと詳しいこと聞いておりませんから、一遍聞いておきます。
記者:
昨日自民党の総裁選が告示されましたけれども、社会保障についてもひとつの争点になると思うのですが、各候補ともあまり踏み込んだ公約は示されていないと見受けられるのですけれども、大臣はこの点についてどのようにお考えでしょうか。
大臣:
あまり詳しくは私も拝見しておりませんので、批判がましいことを言うのは避けたいというふうに思いますし、もう少し様子を見たいというふうに思います。皆さんの議論が、そのうちまた深まってくるのではないかというふうに思っております。社会保障の問題は、非常に長期にわたって考えるものですから、長期展望でどのように考えるかということが一つの視点、それから今日明日の問題をどうするかということがもう一つ、その両面を考えていかなければならないというふうに思っております。先般発表させていただきました年金の問題は、長期の、百年の計をどうするかということを申し上げたわけであります。来年からの問題をどうするかというのは、これはまた別の次元の話でございますから、別途我々も考えなければならないというふうに思っております。自民党総裁選挙は、社会保障だけではなくて、全体の大きな問題がありますから、ここだけに焦点を当ててということにはなかなかならないだろうというふうに思いますけれども、しかし社会保障の問題は、内政の重要な柱であることだけは間違いないというふうに思っております。これから議論が深まることを、期待をいたしております。

(了)