閣議後記者会見

H15.06.27(金)8:49~8:58 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の閣議におきましては、竹中経済財政政策担当大臣から、経済財政運営と構造改革に関する基本方針2003についての報告がありまして、内閣総理大臣からも、経済財政運営と構造改革に関する基本方針2003についてお話がございました。それから石原行政改革担当大臣から、公益法人制度の抜本的改革に関する基本方針についての報告がございました。それから平成15年度の仲裁裁定の処理に付きまして農林水産大臣から発言がありました。それから総務大臣の方から労働力調査結果、消費者物価指数及び家計調査結果につきまして報告がございました。5月の完全失業率は、5.4パーセントで前月と同率でございます。就業者数は6360万人、前年同月に比べて4万人で久しぶりに増加をいたしまして、26ヶ月ぶりに前年同月の水準を上回りました。完全失業者数は375万人でございまして、前年同月と同数でございます。消費者物価指数は6月の東京都区部速報値は前月に比べまして0.2パーセントの下落、前年同月に比べまして0.4パーセントの下落となっておりまして、3年10ヶ月連続で前年同月の水準を下回っております。それから有効求人倍率の方は、0.61倍となりまして、前月の0.60倍を0.01ポイント上回りました。有効求人、季節調整値は前月に比べまして0.8パーセントの増加、それから有効求職者の方でございますが、季節調整値は0.2パーセントの減少となっております。依然として横並びと申しますか、そういう関係でございます。

閣議後懇談会について

大臣:
懇談会におきまして、予算執行調査についての報告がありました。以上でございます。

質疑

記者:
厚生年金で払い過ぎが7000件ほど見つかって、返還を求めるということなんですが、これについての大臣のご所見をお願いします。
大臣:
まだ正確な話まで聞いてないですが、払い過ぎとそれから払い足りないのと両方どうもあるようでございまして、ずっと全部チェックのやり直しをやってきたわけでございますが、その中ではっきりしていきたいということで。問題は何故そういうことが起こったのかどうかということでありまして、起こった原因を徹底的にひとつ究明して欲しいと、何故そういうことが起こったのかということでございました。それは年金の信頼性に関わる問題でございますので、徹底的にそこは調査をして欲しいということを、今言っているところでございます。まだ具体的なところまでは、報告がまいっておりませんけれども、そういう段階でございます。今後少し調査いたしまして、明らかにしたいというふうに思っております。
記者:
ホルマリンを使ったふぐの安全性についてお尋ねしたいんですけれど、とらふぐの残留濃度に異常がないと安全なのかということ、安全性に問題はないのかということと、出荷について長崎県知事とか農林水産大臣は廃棄と言っているんですけれどもそのことについてどう思われるかということを、まずお聞かせ下さい。
大臣:
以前にも一度この話は実はございまして、厚生労働省の考え方としましては、ホルマリンをふぐの養殖に使っております場合に、それがふぐの体内に残っているとか、ホルムアルデヒドの関係で残っているというようなことはない、普通に使用しているふぐとの間に差はないということでございますが、しかしホルマリンというのは農林水産省の方で、いわゆる漁業には使ってならない薬のひとつになっているそうでございますから、これは農林水産省のご指導に従いたいというふうに思っております。
記者:
ということは廃棄すべきだということですね。
大臣:
そうですね、廃棄と申しますか使用しないということだと思うのですね、これから。
記者:
要するに使用したふぐについては廃棄すべきだと。
大臣:
そこは農林水産省がお決めになりますので、私の方がとやかく言えないと思いますけれども、これからはそういうことだというふうに思っております。
記者:
ということは農林水産省との考え方に同じだということで。
大臣:
そうですね、農林水産省お考えに従いたいと思います。
記者:
大臣、明日からバンコクに行かれるんですけれども、ややSARSが終息に向かいつつあるとの見方も出ていますが、今回はどういったことをお伝えになるのでしょうか。
大臣:
最近の状況は、幸いにいたしまして終息に向かいつつございます。しかしご承知のように、寒くなりました時にまた活発化する可能性があるわけでありまして、日本の場合にも今年の暮れから、来年の初めにかけましての寒い時期に一体どうなるかということが一番心配でございまして、その時に備えなければならない、そのことに対して国際的な協力をどうするのかということが一番大事ではないかというふうに思っております。したがって、ようやく終息に向かってまいりましたので観光等の問題はありますから、各国ともにこれで一応区切りにしたいという気持ちは強いだろうというふうに思っています。それはそうするといたしましても、しかし手をゆるめてはならない、今冬と申しますか次の冬に向けまして、万全の用意をしなければならない。そのことを強調したいというふうに思っております。各国の保健大臣との会談もいくつかこなす予定をいたしておりますが、そうした中でも各国とどういう協調ができるのかということを、これからひとつよく話をしたいというふうに思っております。

(了)