閣議後記者会見概要

H15.05.30(金)9:25~9:30 ぶらさがり

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
労働力調査につきまして総務大臣からご発言がありました。4月の完全失業率は前月と同じの5.4%であったと。私の方からも有効求人倍率を報告をいたしまして、これも0.60倍ということで前月と同水準であったと、こういうことで。私の方からはもう一つ、世界禁煙デーへの協力につきまして、5月31日は世界保健機構が定めます世界禁煙デーであるということを報告を申し上げたところでございます。その他は外務大臣からイラクに対する制裁措置の解除について、環境大臣から平成15年度版の環境白書について、それから竹中大臣から平成15年版の国民生活白書について、それぞれご報告がございました。以上でございます。

質疑

記者:
雇用の問題は、毎回の定例になりますけれども、どのようにご覧になっていますか。同水準とはいえまだまだ改善しないという点も。
大臣:
回復はいたしておりません。非自発的失業者というのが久しぶりに前年同月比に比べますとマイナスになったということがちょっとしたプラス面だというふうに思いますけれども、全体といたしましては変化は無い、横ばいで続いている、というふうに理解しなければならないというふうに思ってます。昨年の補正予算、そしてまた今年の予算を早急に使いまして対応をしたいというふうに思っております。また先般来、経済産業省、それから文部科学省等々連携を密にいたしまして、若年失業者、若年者の皆さん方の問題にどう取り組むかというので、今話し合いを進めているところでございます。早く若年労働者に対する問題をまとめたいというふうに思っているところでございます。もう一方におきまして、1年以上失業が続いている皆さん方をどうするか、どういう手だてをするか、ということにつきましても、3省庁、これは3省庁と申しますよりも経済産業省と特に厚生労働省でございますが、この問題の対応を作りたいというふうに思っているところでございます。
記者:
6月9日に北朝鮮から万景峰号が来ますけれども、厚生労働省はどのような形で参加するといいますか、関係省庁の連絡会議の内容になるのですけれども。
大臣:
厚生労働省の関係といたしましては麻薬の問題がございますから、そうしたことが無いように、どういうふうに我々としては対応するかということが一つございます。それからもう一つはSARSの問題がございます。そうしたことにも注意をしていく必要があるのではあるのではないかというふうに思っているところでございます。
記者:
先日の経済財政諮問会議で規制改革の重点6項目について、総理から調整を進めるようにという指示があったかと思いますけれども、6月に石原大臣と折衝されるようですが、その点についてはどのように臨まれる考えでしょうか。
大臣:
6項目のうち4項目が厚生労働省関係でございまして、宮内議長は厚生労働省に恨みをお持ちではないかと、冗談を半分申し上げたわけでございますが、私は今規制改革を行わなければならないということにつきましては、十分な理解をしているつもりでございますが、それは経済の活性化に結びつくものでなければならないというふうに思っております。したがいまして、幼保一元化といったような問題は、各都道府県において行政改革には私はなると思っております。空いております保育所を幼稚園に使うとか、また一緒に行うことによって人員削減をするとか、そうしたことは出来るというふうに思っておりますが、経済の活性化に結びつく話ではありません。また薬を今まで薬局で売っておりましたのを、その他のお店で売れるようにしようという話につきましても、どこで買うかというだけでありまして、薬局の売り上げが減ってそしてコンビニの売り上げが増えてというだけの話であって、新しい経済の活性化に結びつくものではないと私は思っております。したがって経済活性化というのはもう少し観点を変えてやってもらうべきではないかと。例えば経済産業省が産、官、学の協力によって新しいビジネスを作り出そうというのでおやりになって、今800くらいあがってきているようでございますが、私はそうした中で代表的なものを100なら100選んで、そしてそれをどういう規制改革をしたら実現を出来るのかといったようなことを私はやっていくべきだと。少しやり方おかしいのではないですかということを先日申し上げたところでございます。出来るものは出来る、出来ないものは出来ない、そういうふうに申し上げたところでございます。

(了)