閣議後記者会見概要

H15.04.11(金)9:21~9:30 厚生労働省記者会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
閣議におきます発言といたしましては、法務大臣から無差別大量殺人行為を行った団体に関する法律の施行状況及び破壊活動防止法による団体規制の状況に関する国会報告について、ご報告がございました。そして同趣旨の発言が国家公安委員会の委員長からもございました。内閣官房長官からは月例経済報告等に関する関係閣僚会議の構成員変更について、外務大臣臨時代理であります官房長官から川口外務大臣の中国訪問についての報告がございました。以上でございます。閣僚懇談会は別に今日はございません。

質疑

記者:
SARSの関係なのですけれども、二種の指定病院で陰圧病室を持っているところも、要件を満たせば一種に上げるようにするご指示をされているようですが、都道府県の中には自分の所に二種があって、その二種の中に陰圧病室がある病院がいくつあるのか、全然公表していない都道府県もあるのですけれども、そういったふうな状況、全然出さないという都道府県があることについて、どういうふうなご見解をお持ちですか。
大臣:
出さないというのはどういう意味でしょうかね、それは十分に把握をしていないことなんでしょうか。それとも把握はしているけれども、二種から一種に上げるという、そこはいろいろ条件もありますからそこまでは把握をしていないと、こういうことなのでしょうかね。いずれにいたしましても、都道府県に対しましてもそれぞれがどういう施設を持っているかということを的確に把握をしていただいて、そして報告をしてもらうように私達も努めておりますので、かなり出てきておりますからもう少し積極的にやりたいというふうに思っております。
記者:
それは当然国民に公表すべき。
大臣:
それはそうですね。
記者:
ALS患者さん等の吸引の問題なのですけれども、先だっての国会の委員会の答弁でもありましたけれども、今月中に結論を出したいというお考えのようでしたけれども、検討会の方はどうも反対等の声もあって平行線をたどっていて、実際5月の検討会の日程まで組まれている様なのですけれども、今月中にまとめられるのかどうかということが一点と、併せてある程度政治的に患者さんなり家族の負担を軽減するというような観点から政治的なご決断をすることも可能なのではないかという気もするのですが。
大臣:
患者さんの団体には、サクラの花の咲く頃にはというお約束をしたわけでありますので、まあ5月の1日には北海道も咲くという話でございますので、もうそろそろやはり結論をだしていただかなければならないというふうに思います。意見が平行をしているようでございましたら、平行のままでも結構だというふうに思います。最後は私の所で決断をさせていただきたいと思っております。
記者:
来年度からの新しい医師の臨床研修の関係なのですが、一部報道に出ていたところでは、厚生労働省の案として、アルバイトを基本的にはやらないということで進めていたと思うのですが、改めて解禁ということで認めるというような案を盛り込むという話も出ておりますけれども、これはどのような感じでしょう。
大臣:
アルバイトと夜間勤務の話と何かごっちゃになっておりまして、研修でありますから夜間における診療といったようなことも、それは研修の一つでありますから私はやらなければならないというふうに思っております。それはいわゆる研修病院の中でそれをやる話を、そうではない研修病院以外のところから依頼を受けた時にどうするかという話と両方あるんだと思います。私は研修病院の中で夜間勤務というものがあることはこれは当然でございますし、またそれがまた研修にもなるというふうに思っております。最初一人でできるかということはございますけれども、難しい事案に突き当たりました時には、すぐそれは電話で聞くことができる、あるいはまた上司の人に来てもらう事が出来るという、そういう体制の中で行うということだろうというふうに思います。それから全く研修病院以外の所でのアルバイトというのを一体どうするかということでございますが、これは研修病院とよく相談をしてもらったあかつきでの話だと思うのですね。研修病院が自分の所での研修に差し障りのない範囲において、あるいはまた自分の病院では十分に研修をすることができないような分野において、他の病院から申し出があった時にそれをどう認めるかというのは研修病院とのお話し合いの上での話だというふうに思っております。その辺の所を整理をしながらやるということでありまして、それはいわゆる研修という範囲の中でのことでありますから、研修は研修としてまた違う病院にまた行ってと、そして翌日の研修に差し支えが出るといったようなことでありましたら、それは研修の意味が無くなるわけでありますから、そこは折り目切りめを付けてやらなければいけないと、そういうふうに思っております。

(了)