閣議後記者会見概要

H15.03.11(火)8:47~8:55 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日はこちらからは何もないです。皆さんの方でございましたらどうぞ。大臣発言も今日は全く無かったものですから。

閣議後懇談会について

大臣:
外務大臣から懇談会では現在のイラク情勢についてのご報告はありましたけれども、それだけでございます。

質疑

記者:
株価が異常に下がっているのですが、雇用情勢に与えるいろいろな影響などもあると思うのですけれども、企業の決算期を控えてですね、厚生労働省としては別に株価自体そのものについてなにか対策をするという立場ではないのですが、大臣自身どういうご懸念を抱いていらっしゃいますか。
大臣:
株が下がりますと私の方は年金の積立金が関係しますので、また下がりはしないかと、また心配をしなければならないわけですが、株のことですから上がったり下がったりするわけですので、国際情勢が落ち着けば元へ戻るだろうというふうに思いますけれども、国際情勢が変化をしております間はなかなか難しいんじゃないかというふうに思っています。問題は株が中心というわけではありませんけれども、全体に国際情勢の中で経済が更に低迷をするといったことになってまいりました時に、それはまたやはり雇用に影響してくるわけでありますから、その一体雇用をどう増していくかということが次の段階、我々の方では大事になってくる、もう少し状況を見てなんらかの手を打たなければならないのかなというふうに思っておりますけれども、この現在の状況が、やはり経済そのものに深刻な影響を与えてくるということであれば、新しい雇用対策というものもちょっと考えないといけないというふうに思っております。現在のところは、平成15年度の予算に組み込まれておりますものを予算が通過をいたしましたら、直ちに実施をするという手順に変わりはないわけであります。
記者:
新しい対策というのは、与党の一部で出ています補正予算の編成も念頭にあるのでしょうか。
大臣:
今そこまで考えておりませんけれども、雇用というのは金を積んだらそれで雇用が生まれるかと言ったら、そういうものでないと私思うのですね、雇用を生み出すには金よりも今は知恵が必要だと思っていまして、知恵をどう絞り出すかということに尽きるような気がしますね。それと各地域の連携をどううまくやっていくか、連携プレイがやはり大事、地方と中央との連携、民間と公的な機関との連携、そうしたものを上手くやって、そして知恵を出していかなきゃいけないと思ってます。
記者:
3割凍結の法案が野党から出ていて、大臣はいつも決まったことだからとおっしゃるのですが、野党は3割の凍結法案のセットでなければ日切れの法案なども通さないということを言っているのですが。
大臣:
それはまあ国会がお決めになることですから、私が決めることではありませんので、国会にお任せする以外にありません。3割問題はもう決着した話でありますから、それを基本にして今後どのように進めるかということだと思っております。
記者:
今週春闘の金属産業の回答日を迎えますが、こうした経済情勢の下で経営側にはどういう姿勢を望まれますでしょうか。
大臣:
それは難しい質問だね。まあ、労使の話は労使で決めていただく以外にないわけでありますからそれぞれでお話し合いをいただくということにつきるわけですから、一般論から言えば何か全てが横並びで、良いところも悪いところも何か厳しくなっているというのはどうかなという、一般論として気はしますね。ですから厳しい企業は、それは当然厳しい結果なんでしょうけれども、中にはそうでもないところもあるわけですから、それはそれでやはりお考えをいただくということでないと段々と地盤沈下をしていくような気がしますけれどね。
記者:
繰り返しになってしまうんですけれども、昨日決算委員会の方で勤労者福祉施設の問題がまた取り上げられていたんですが、今後とも安い値段でも自治体に売却していくという方向でことは進めていくのでしょうか、ずっと売れないままに置いておくよりは安くてもいいということなのでしょうか。
大臣:
いずれにしましても土地は市町村のものでございますから、そこの上に立っております建物をどうするかの話、あるいは施設をどうするかの話でありまして、これは時間を長く置いておいて高く売れるようになるという代物ではないわけで、段々と値段は下がっていくわけでありますから、早く決着は付けなければいけないと思っています。昨日も言いましたけれど、やはり勤労者の福祉のために造ったものは、やはり値段もさることながら、勤労者の福祉のために今後も使い続けてもらうということが一番私は大事だと思っています。その上で出来るだけの値段交渉をするということでなければならないというふうに思っています。あまりなんでも1万円という決め方は、私もよくないと思いますから、そこは改めたいというふうに思っておりますが、そんなに高く売れる代物でもない、もうかなり古くなったものもありますし、評価をしていただきましても、もうこんな評価しか出ないんですかというような額しか出ない。そうしますともう地元の方では、それだったらもう解体して、土地を返して下さいというところがかなり有るわけでありまして、そうすると解体費の方がまた高くつくというようなことがあって、簡単ではないですね。ですから本来の趣旨が今後も生かされていくという、そのことが非常に大事なことだと私は思うんですね、国会でも値段のことばかり言われますけれども、私は値段だけではないと思っています。その建てた趣旨というものがどう今後も生かされていくかということが大事だと思っています。

(了)