閣議後記者会見概要

H15.01.10(金)9:23~9:33 厚生労働省記者会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日は総理もお見えになりませんし、わずかな時間で終わりましたが、川口外務大臣からスリ・ランカ及びインド訪問につきましてのご報告がありました。閣議といたしましてはこの一件だけでございます。それから20日から国会が召集されるという、これが決まりました。

閣議後懇談会について

大臣:
その他閣議後懇談会では、いわゆる研究費の使い方といたしまして、文部科学省が一番多いわけでございますが、厚生労働省もかなり関係をいたしておりますが、1年限りで今まで使うというのを年をまたいでもいいようにしようということを、来年から導入できるようになったということが細田大臣の方から報告がございまして、それはまあ良いことだということになったと、その一件だけでございます。

質疑

記者:
北朝鮮にいる日本人妻の問題なのですが、何人かが脱北して、日本に帰国したいという意向を示しているという報道があったのですけれども、今後厚生労働省としてそういった問題に何かしらの対応、たとえば帰国後どういう対応をしていくかなどが決まっているのかどうかということと、大臣の個人的な見解でもいいのですが、お話願えますか。
大臣:
希望してお見えになる方は多分お見えになるのだろうと私も思うわけでございますが、しかし全体の国交がどうなるかということを見極めないと、その辺のところはスムーズに進まない、いわゆる脱北者と言われるのですか、その独力でと言いますか、北朝鮮から出てお見えになる方というのは、正式に我々本当にどれだけお見えになるのか、それは分かりませんし、お見えになるということはお聞きをいたしております。しかしその皆さん方も正式に私はそうだということを明確にしてお見えになるわけではないようにも思いますし、今後その皆さん方がお帰りになりました時に、それはどうするかということは、まだ我々の方も決めておりません。それは向こうで結婚なさっている方でありますし、北朝鮮の方と結婚して日本から行かれた方、あるいは向こうに帰って結婚なさった方というのもあるのかもしれません。それは自分のご意思で決定し、北朝鮮に行かれ、あるいは向こうで結婚をされたという方であろうというふうに思いますので、いわゆる拉致問題とは少し内容が違うというふうに思っています。この辺のところを、これは中国からのですね、お帰りになった皆さん方との関係もございますし、今後どうするかという問題があるところでございます。それから関連して言えば、中国と同じように戦後の混乱期に北朝鮮にお見えになった、あるいは中国の方から北朝鮮の方に移動された皆さん方で、そこで生活をしてお見えになる方もあるやに聞いております。この皆さん方に対してどうするかといった問題もあろうかと思います。そうした問題、もう少し国交正常化の動きと共に考えていかなければならない問題だというふうに思っております。
記者:
基礎年金の財源に絡んで、政府与党内で消費税引き上げ論議が活発化していますが、この問題をどのように受け止めてらっしゃいますか。
大臣:
今年は年金の問題,将来の方向性を決めてもらわなければならない年であります。現在の延長線上でどうするかということだけではなくて、少子高齢社会の中で将来ともに維持出来る年金制度とは何かという観点から根幹に関わる部分からご議論をいただきたいというふうに思っております。したがいまして、年金の立場から言いますならば、その方向性を決めていただくのがまずは先決問題だというふうに思います。しかしいずれの年金制度におきましてもそれに必要な財源ということが、これは当然必要でございますから、その財源につきましてそれは保険料でお願いをするのか、あるいは保険料と税のミックスした形でお願いをするのかということになってくるわけであります。その辺のところも今年中に決めていただかなければならないことの一つだというふうに思っております。したがいまして、今年いっぱいかけてその辺のところもご議論をいただいて決めていただきたいというふうに思っておりますが、しかし順序といたしましては将来どういう年金制度にしていくかということをまず決めて、そしてそれに対する財源をどうするかという手順が大事だというふうに思っております。その時にもう一般財源から、税から何らかの形でお願いをするということになれば、なればと言いますか、既に前回の年金審議のところで基礎年金につきましては3分の1から2分の1というのは、これはもう決めていただいてあるわけでありますから、そのことも含めてどうするかという問題になることは間違いありません。その時にその財源を、公的な財源を税制改革によって行うのか、それとも新しい税収を求めるのかといった議論も中に含まれてくることは間違いないというふうに私も思っております。そうした今申し上げたような手順でもってこれから進めていただきたいというふうに思っております。
大臣:
それからHIV訴訟に関係いたしまして地検から多くの書類が返ってまいりました。これは1、2か月かけまして内容の割り振り、割り振りと申しますか見出しを付けて、そしてどういうものが返ってきたかということを皆さん方の方にお示しを申し上げたいというふうに思っております。出来るだけ早くやりたいというふうに思っております。

(了)