閣議後記者会見概要

H14.10.04(金)10:40~10:50 厚生労働省記者会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
閣議の方は、財務大臣から第5回アジア冬季競技大会記念貨幣の発行につきまして、平成15年に青森県におきまして開催されます第5回アジア冬季競技大会を記念しまして千円の銀貨幣を5万枚発行と、こういう話でございます。それから外務大臣からガーナ共和国大統領ジョン・アジェクム・クフォー閣下及び同令夫人の訪日期間の延長につきましてのお話、閣議はそれだけでございます。

都市再生本部について

大臣:
その後、都市再生本部がございまして、いわゆる都市再生緊急調整地域の第二次指定というのがございまして、名古屋市を始めとする全国の指定が決まったと、こういうことでございまして。以上私の方から。

質疑

記者:
例の特区の話なのですが、今日一部に鴻池さんが株式会社の参入ということで、医療についての特区について前向きにという報道もあったんですけれども、大臣はどのように考えになってらっしゃるか、今の時点で。
大臣:
特区につきましては出来るだけご要望に応じられるように、こちらも考えていくようにもう一度見直しをいたしております。出来るだけ皆さんのいろいろのご意見をお聞きをしたいというふうに思っておりますが、しかしどう考えてもなかなか無理なものも中にはございますから、全部が全部というわけにはまいりませんが、ご要望をどうすれば引き上げることが出来るかという立場で考えていきたいというふうに思います。それから医療の方の株式会社化というのは、これは医療の本質に関わる話でありますし、株式会社にしたら国民の皆さん方にどういうメリットがあるのかと言えば、あまり私はメリットは無いと思っております。ご熱心におっしゃる方もあるわけでございますけれども、既に現在までにも株式会社でおやりになっている病院も中には存在する。それから普通の病院でございますけれども、土地、建物を特定の株式会社からお借りをしておやりになっているところが、そうしますとそういうところは理事等の中にその株式会社の人がお入りになっておやりになっている。実質的にはそうしたことも中には行われているわけであります。そこをしかし大々的に株式会社化をするということになりますと、いわゆる経済効率をさらにこれを追求をするということになってしまう可能性があります。医療の方は経済効率と、いつも言っておりますように、これは医療効率と両方を見なければならないわけでありますから、経済効率だけをさらに追求をするということになりますと、決して国民の為にはならない、国民の医療の為にはならないと私は考えております。しかしおっしゃいますご趣旨というのがどういうところにあるのか、よくそこは聞きながら、どういうふうなことが行いたいというふうに思ってお見えになるのかということもお聞きをして、そして出来るだけ前向きに取り組みたいというふうに思っております。
記者:
少子化対策についてですね、特に男性の働き方、厚生労働省内部の職員の働き方の問題にはどのように取り組まれるのでしょうか、改めてお聞かせ下さい。
大臣:
そうですね、まず隗より始めよという言葉もございますし、やはり厚生労働省自身が育児休業を全然取っていない、あるいは出産の時に幾日間かの休暇も取っていないということでは、これは他の省庁や他の民間企業に対しまして言うわけにはまいりませんから、とにかくまず厚生労働省がその範を示さなければいけないというふうに思っています。その範を示そうと思いますと、それに対する取り組み、一体その人がしばらくの間休んでいる間どうするのかというような問題も出てまいりますから、そこをどういうふうな形で埋めていくのかというようなことも省内で一応取り決めをしたいというふうに思っている次第です。それに従いまして他の省庁にも呼びかける、あるいはまた民間に対しましてもそれが適用できるような、やはり見本となれるようなものを作らなければいけないというふうに思っている次第でございます。
記者:
ウエストナイルウィルスの日本への上陸が懸念されていますけれども、今日関係5省庁の連絡会議が厚生労働省の呼びかけで開くわけですが、その厚生労働省として、ウエストナイルウィルスに対する対策、どんなような形で関わっていきたいと。
大臣:
アメリカであれだけの発病があったわけでありますし、今まではアメリカも無かったのが急に2,000人前後の皆さんが罹患をされたということでありますから、日本の国もいつ、いかなる形でこれが伝搬されるかは分からない、危険性は多分にあるというふうに思っております。媒介しますのが蚊であることも分かっているわけであります。またそれはいわゆる鳥類との関わりの中でそれが媒介されるということも分かっているわけでございますから、そうしたことを念頭に置きながら、これからどういう対策を立てていけば日本に上陸することを抑えることが出来るかということになるんだろうというふうに思います。これは蚊が付いてこないようにというようなことを、これはなかなかこれもこれ一つを取りましても難しいわけでございますが、それだけではなくて日本にはたくさんの渡り鳥が来るわけでありますから、その渡り鳥の中にウィルスを持ったものがいるということは当然考えられることでございますので、その渡り鳥に対して蚊がどういうふうに作用するかということによって、日本における伝搬も私は考え得るというふうに思っております。これから冬に向かいますから、冬はそんなに危険性は無いというふうに思いますが、問題は来年の春から夏にかけまして非常に心配でありますから、それまでに対応を十分に考えたいというふうに思っておるところでございます。

(了)