閣議後記者会見概要

H14.06.04(火)9:01~9:15 厚生労働省記者会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の閣議におきます閣僚発言は、いわゆる京都議定書締結の閣議決定について、これは経済産業大臣、それから外務大臣、環境大臣、それぞれ発言がございました。それから防災白書につきまして防災担当大臣から発言ございました。国土交通大臣からは土地白書につきましての発言がございました。アジアIT閣僚サミット出席につきまして竹中IT担当大臣、それからアジア安全保障会議への出席につきまして防衛庁長官からの発言、外務大臣から小泉内閣総理大臣の韓国訪問につきましての発言、文部科学大臣からワールドカップサッカー大会開会式への出席についての発言、だいたい以上でございまして、今日は特別ございませんでしたが、サッカーが始まりまして、たくさん空席が目立つのはいかがなものかというような発言があったり、総理からはとにかく今日までは券の問題等はありますけれども順調に来ている。気を引き締めて最後まで宜しく頼みたいと、こういうお話がありました。

質疑

記者:
官房長官の非核三原則の話が出ておりますが、大臣ご自身の今回の問題に関するご所見等ございましたら。
大臣:
非核三原則は国是でありますし、これは被爆国の日本として永遠に守らなければならないことと、そういうふうに思っております。また変えるべき問題でもないというふうに思いますし、官房長官のご発言もよくよくみますと変えるということをおっしゃっているのではないというふうに思っておりますが、私個人も守るべきものというふうに思っております。
記者:
今日、閣議、閣僚懇でもその話は出たのでしょうか。
大臣:
特別にございません。
記者:
茨城県にある食品添加物メーカーで、使用が禁止されている化学物質を使って製品を作っていたという問題があるのですが、これに対する感想と今後の防止策のようなもののお考えがあればお願いします。
大臣:
私あまり具体的なことまでまだちょっと聞いておりませんけれども、認可されていない添加物を使っていたということでありますから、これは厳に慎まなければならないわけであります。検査を十分にされていない添加物でありますから、それが本当にどこまで毒性があるのかということが十分に掌握されていないわけでありますから、これはもう早く回収するものは回収をする。そして出荷を止めるべきものは出荷を止めるといったことで、早く対策を打ってもらうように言っているところでございます。その物質がどれだけ毒性があるのかとか、どういうものなのかというところまで私ちょっと今まだ明確に掴んでおりませんけれども、しかし認可されていないものを出すということはよくありませんので、これはもう早く決着をつけるように言っているところでございます。
記者:
先週フィブリノゲン製剤による肝炎の内部資料が出ましたが、今後、他の旧薬務局以外の方の内部資料等が出てくれば、出されるというふうにその担当の方おっしゃってましたが、今後のスケジュール等についてはいかがお考えでしょうか。
大臣:
過去かなり遡りまして、そして職員の皆さん方にどういう状況であったかということを全部聞いております。現在旧薬務局の皆さん方に聞いた分だけがまとまったというふうに聞いておりますが、まだ現在旧薬務局以外にお見えになる皆さん方のところまではまだまとまっておりません。もう間近にまとまるだろうというふうに思いますから、まとまりましたらすべて公表をしたいというふうに思っておりますし、その中で過去の書類等との関係におきましても明確になりましたら、さらにその点につきまして具体的に調べたいというふうに思っているわけです。フィブリノゲンの話は今までのHIVですとか、脳硬膜の話ですとか、そうした問題とは若干私は違うと思っておりまして、それは血液及び血液製剤によります感染というものは、それがC型肝炎という名前は付いてはいませんでしたけれども、感染することはもう明確に分かっていたわけでありますから、その血液及び血液製剤の医学的効用というものと、それによって起こります他の病気の感染症というものと、そのウェイトをどちらに取るかということを今までどう考えてきたかということが、私は問われる筋のものだというふうに思っております。ですからいつからこれを知ったとか、知らなかったからという、今までのHIVや脳硬膜の時の話とは少し事情が違うというふうに思っております。
記者:
そうしますと旧厚生省に責任が生じるというのは、例えばどういった時点で責任が生じるとか、そういった線引きというのはどういうふうに。
大臣:
なかなか線引きは難しいと思いますが、どの時点で血液及び血液製剤の効用よりも、それを使用することによって起こります感染症の方が、これは厳しいと、例えば他に代替えするべきものがあるではないかと、この感染症のことを考えるとこの製品を使わずに他の製品にこれは変えるべきだというような判断、そうしたものがあったかどうかということだというふうに思います。
記者:
そうしますと再評価の時点でですね、他の代替製品があったかどうか、それを検討したかどうかというは、その辺の焦点があるんじゃないかと。
大臣:
まあ、そういうことになってくるかもしれませんね。他の代替え製品があったかどうか、それからそれがどれだけ効果のあるものであったか、そうしたことも検討されていたかどうかというようなことが総合的に問われるといいますか、振り返って整理をしなければならない問題だというふうに思っております。
記者:
防衛庁のいわゆるリスト問題ですけれども、海幕だけでなく全ての、陸幕、空幕、内局、全てで行われていたというのが明らかになったんですが、野党側は防衛庁長官の責任を問う考えを示していまして、そのリスト問題そのものと、あと中谷長官の責任問題についてはどのようにお考えですか。
大臣:
リストの問題というのは僕は新聞を読ませていただいておりますが、あまり明確に分からないですね。一体どういうことであったのかということを、もう少し私明確にここは知りたいというふうに今のところ思っています。現在拝見しているだけで、それがどういうことでリスト問題が起こったのかということがあまりまだ明確に把握出来ない状況ですから、もう少し私は把握させていただきたいと思っております。
記者:
このリスト問題でまた有事関連法案の審議等に影響が出ているんですけれども、厚生労働省が出している健保法等の審議にもまた改めて悪影響が及ぼされる可能性も浮上していると思うんですが、その点何かご懸念があれば。
大臣:
まず全体の流れとして一体どうなっていくのかということは少し分かり難い状況ですから、私も様々なことが起こるであろうことを予測をしながら、これから対策を立てていかなければならないというふうに思っております。全てのことが政策的なことよりも政治的な判断、政治的な取引にされつつありますので、その結果が審議にどういうふうに影響を与えるかということは大変不透明だというふうに言わざるを得ません。健保の方につきましてはいろいろの今までのこともあって、飛んだこともございますけれども、しかし比較的順調に御議論をいただいている、ご熱心に御議論をしていただいているというふうに思っております。

(了)