閣議後記者会見概要

H14.03.15(金)8:47~8:54 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
時間も少ないですし、私の方特別にご報告申し上げる内容もありませんから、どうぞひとつ質問にしますからどうぞお申し出下さい。

質疑

記者:
春闘で一旦賃上げ回答が自動車、電機、造船などで出されたのですけれども、電機の組合で春闘が終わった後から賃金の一律カットなどの提案が相次いでいることについて大臣としてはどのようにお感じになられてますでしょうか。
大臣:
今日の新聞で私も拝見をしたところでございますが、それぞれの労使でお話になっていることでございますから、私の方からとかく申し上げることではないというふうに思いますけれども、一旦決まってから後でいろいろのまた条件が出されるということは何か普通のルールではないなという気はいたします。よく一度お話を聞きたいというふうに思っておりますが、いずれにいたしましてもそれぞれの労使でお決めをいただくことでございますから円満にひとつお話合いをいただきたいと思っているところでございます。
記者:
今朝の一部の報道で、救急救命士の気管内挿管について厚生労働省はそれを訓練すれば認めるということを決めたということが出ているのですが、現在検討会で検討中のようなのですけれど、これはもう決めたのでしょうか。
大臣:
決めたと申しますか昨日の参議院予算委員会でも私はご答弁を申し上げたのですが、何を中心にして決めるかといえば、それはいわゆる緊急の措置が必要になる患者さんが発生しました時に、その患者さんにとって何が一番望ましいかということを中心にしてこれは決めなければならないというふうに思ってます。緊急の場合に救急救命士によってそうした行為がなされなければ、その患者さんが助からないというような事態が生ずるとすれば、それはその時になんらかの措置をしていただかなければならない、私はそう思ってます。しかしこれは誰でもできるわけではありませんし、かえって挿入したために呼吸がしにくくなったというようなことが起こってはこれは一大事でございますし、その救急救命士の皆さん方の教育の問題もございますし、そしてどういう事態の時にどうするかといったことも明確にしなければならないというふうに思ってます。そうしたことを前提にしながら、しかし患者さんにとって一番大事なこと、命を確保するということにどう皆が協力をするかという体制を作り上げたいというふうに思っております。
記者:
今日決定しました心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律等で日本精神病学会から反対が出ているのですけれども、12日に、こちらに関しては何か大臣のご意見を聞かせていただきたいのですけれども。
大臣:
そうですね、去年池田小学校におきましてああいう事件が起こりまして以来、この問題が非常にクローズアップされまして、そして多くの皆さん方からのご意見もいただいてきたところでございます。いわゆる精神障害者の皆さん方のほとんどは何ら犯罪と関わりのない皆さん方でありまして、あたかもこの精神障害者の皆さん方が大きな関係があるかのごとく言うのは大きな誤りだと私も思っております。ただしかし、一部の方々に一部の患者さんの中に犯罪を重ねる人達がいる。そういう特異な人達に対してどのように治療をし、どのように指導をしていくかということが大事でありますから、そうした意味で今回の措置というのは、この法律を作るということは大変私は意味のあることだというふうに思っている次第でございます。精神病学会、精神科の先生方のご指摘は精神病の患者の皆さん方の人権を無視することがあってはならない、というふうなご主張だというふうに思います。そのご主張は私もその通りだというふうに思っておりまして、そこは充分に配慮をした法律、そしてそれを施行することでなければならないと、そういうふうに思っております。

その他

大臣:
その他もう一つちょっとだけ付け加えますと、医療改革を進めておりますが、これは文部科学省と共同でございますけれども、大学病院の在り方について検討をしたいというふうに思っております。大学における医療の在り方についてどうするかといったことを共同で話し合いを進めていきたいというふうに思ってます。併せて看護婦さんの看護とは何か、そのことについてもひとつこの際に考え直したいというふうに思っておる次第でございます。

(了)