閣議後記者会見概要

H14.01.11(金)9:50~10:05 厚生労働省記者会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
閣議の方は財務大臣からラオス、カンボジア出張についてのご報告がございまた。今日は大臣発言はそれ1件だけでございます。

その他

大臣:
今日の閣議とは直接関係ございませんが、愛子内親王殿下がご誕生になりまして、慶祝行事と申しますか、お祝いをして、そして併せて国民の子育てについての政策をまとめようではないかということで、まとめさせていただいたものがございます。既にお手元にお渡しをしているかと思いますが、いくつかのものがあるわけでございますけれども、主なものは親子よろこびの広場事業、商店街の空き店舗でありますとか、公共施設内のスペースなどを活用しまして、主に0歳から3歳の乳幼児を持つ親とその子供が気軽に集まって、そしていろんなことをお話合いをする場を作っていくものであります。もう一つは母子保健・育成医療フェローシップ事業、これは母子保健でありますとか、成育医療に関連いたします機関の医師を対象としまして、これらの分野の専門技術の修得のために米国をはじめとしました大学等に留学をしていただき、帰国後は母子保健あるいは成育医療に関する専門医として、我が国における母子保健、成育医療の普及推進を図っていただこうというものでございます。その他もございますけれども、こうしたものを夏頃から色々検討してまいりまして、お生まれになりました直後に発表させていただこうかなと思ったわけでございますけれども、年を越えて発表させていただく方がよろしいのではないかということで、発表させていただいた次第であります。以上私の方からの報告でございます。

質疑

記者:
来週からドイツに訪問されるのですが、どういったところをポイントにされているお考えでしょうか。
大臣:
そうですね、一番中心はなんと申しましてもワークシェアリング、どのように我が国の中で進めていくかということについて、ドイツの方でおやりになりましたことを少し参考になればというふうに思っております。特にドイツの場合には、いわゆる国の方で一律に法律を作ってこういうふうにしようというのではなくて、それぞれの企業、あるいはそれぞれの地域の特殊性というものを尊重しておやりになっているというふうにお聞きをいたしておりますので、日本の場合も参考になるのではないかというふうに思っている次第でございます。出来ましたら、企業の皆さん方にもお伺いしたいというふうに思いますし、あるいはまた労働組合のみなさん方、あるいは経営者のみなさん方の話もお伺いしたいというふうに思っています。政治的にどうこうということよりも、もう現実にそれを実行する時にどういうふうな問題が、問題点として浮かび上がってくるのか、まだ十分にわかりきってないところもありますので、ドイツの方でご苦労されたことがありましたら、そうしたことも勉強したいと思っています。
記者:
生活保護の行政の上で、地下鉄サリンの被害者への損害賠償金を収入として認定しないという方針を決められたというのは、これの事実経過の確認を。
大臣:
ちょっと私はまだそこまで知らないのですが、今日新聞で私も拝見をしまして、そんなことになっているのかなと思っただけでして、申し訳ありませんが今のところ報告を受けておりませんし、私も十分に今ちょっと存じておりませんので、また後日改めましてご報告したいと思います。
記者:
ドイツに行かれる前にヤコブ病訴訟の原告団とお会いになりたいというご意向と聞いているのですが、日程等は今どうなっているのでしょうか。
大臣:
今のところ日程は、原告団の皆さん方のご都合もあると思いますので、特に仲裁の労を執っていただいております衆議院の中川先生に仲立ちをしていただきまして、そして日程等につきまして今お話をしていただいているところでございますので、今のところあまり定かでございませんけれども、私の希望としましては出来ればドイツへ出発しますまでにお会いをさせていただくことが出来ればというふうに思っております。連休が挟まりますし、日程的には少し厳しいのかなというふうに思ってます。私は14日の日曜日でも、休みの日でも別にかまわないわけですけれども、皆さん方のご都合もございますし、あまり休みの日にというのも失礼かなというふうに思っております。そうしますともう今日か15日かということになってしまうものですから、その辺のところ原告団の皆さん方がどのように意見を出されるのかちょっと今のところわかりません。それはやはり都合が悪いということならば帰りましてからということになるということですが、いや早いほうがやはりいいというふうに言っていただければそのようにしたいというふうに考えております。出来るだけ先方のご都合に合わせていきたいというふうに思っております。
記者:
お会いになられたら和解協議の中身等についても踏み込んだ話されるんでしょうか。
大臣:
いや、そこまではいかないと思いますが、私がそんな細かなことまでお話をさせていただく立場にはありませんから、いずれにいたしましても和解協議に入らせていただきますので、そのご挨拶をさせていただくということになるだろうと思います。
記者:
面会した場合のその趣旨は、謝罪ですとかそういうことになるんでしょうか、それともご挨拶という。面会の趣旨というのはどういうものになるんでしょうか。
大臣:
原告団の皆さん方からもですね、一度是非和解に向かってということもありますから、お会いをして、そして話し合いをしたいというお申し出がずっと来ておったわけでありますけれども、それをお受けをさせていただくという趣旨でございます。その時に原告団の皆さん方から今まで私のところに来ておりますご要請によりますと、ご苦労なすった皆さん方のお話を聞いて欲しい、こういうことでございますので、よくお話をお伺いをしなければならないというふうに思っております。先般札幌のヒロ君のお見舞いをさせていだだきまして、その時にご両親、とりわけお父さんの真摯な態度に本当に心を打たれるものがございました。本当はもっといろいろなことをおっしゃりたかったのではないかというふうに思いますけれども、そこを非常に押さえて、大変紳士的に対応をしていただいたと、非常に心に残るお見舞いでございました。そうしたこともございまして、これは早くお会いをしていただいて、お話をお伺いをすべきだというふうに私も思った次第でございます。
記者:
先日の官邸のメールマガジンで今年の抱負の中にですね、大臣が答えた無年金障害者の早期解決とありましたが、これも裁判になっていますけれども、いずれも政治判断でないと決着しない問題だと思うんですが、大臣はどのような思いで記述されたのでしょうか。
大臣:
そうですね、いわゆる年金の立場だけからいきますとなかなかこれも難しい問題だというふうに思ってます。年金をおかけになっている方の問題ではなくて、年金をかけられなかった方の問題でございますので、年金だけの立場から言いますとやはりいろいろの言い分が年金を担当している側にもあるだろうというふうに思います。しかし、障害者になられた皆さん方の、しかもどんな理由であるにしろ年金をかけずに、そして障害者になられた皆さん方がお見えになることだけは間違いがないわけであります。その障害者の皆さん方を一体どうするのかといった問題は、やはり政治の場では大きな問題になるだろうというふうに思ったわけでございます。そうした問題をどう解決をするのかということを、これは私は年金の範囲を超えた問題になるだろうというふうに思いますけれども、一度しっかりとその辺のところを検討をして、結論を出さなければならない問題だというふうに思っております。
記者:
それは今年中に結論を出さないといけないと。
大臣:
出来るだけ早く出した方がいいだろうというふうに思ってます。よく似た問題だと申しますか、やはり法律と法律の谷間で苦しんでいる皆さん方がお見えになるわけで、そっちなども無年金の障害者などでございます。もう一つはいわゆる薬害で、例えばライですとか、ああいう薬害によって障害を受けられた皆さん方もお見えになるわけです。これも法律が出来ました後は法律によって救われることになりますが、それ以前の方というのは、これまたなかなか現在あります法律によって救うことが出来得ないと、これまた谷間の皆さん方がお見えになっている。一体どうするのかという問題、常に提起をされるわけでございますが、法律的には非常に谷間にあるものですから、現在の状態でいきますといかんともし難いというのが現状でございます。こうした問題も、しかし現実に苦しんでお見えになる皆さん方がお見えになる以上、やはりそのことについて真剣にやはり考えるのが我々の立場ではないかと私は思っております。その点につきましても併せてすぐ考えたいと思います。

(了)