閣議後記者会見概要

H13.12.28(金)10:29~10:37 厚生労働省記者会見場

広報室

会見の詳細

高齢社会対策会議について

大臣:
今日は閣議に先立ちまして、高齢社会対策会議がございました。高齢社会対策の大綱につきまして取りまとめたところでございます。

閣議について

大臣:
閣議におきましては、高齢社会対策の大綱につきまして、内閣官房長官からご発言がございました。政策評価に関する基本方針につきまして、総務大臣からの発言がございました。今日は労働力調査結果、消費者物価指数等及び家計調査結果につきまして、総務大臣から発言がございました。完全失業率は季節調整値で5.5%となり、前月に比べまして0.1ポイント上昇をいたしまして過去最高となりました。また、消費者物価指数につきましては、12月の東京都区部速報値は前月に比べまして0.1%の下落、前年同月に比べまして1.5%の下落となりまして、28ヶ月連続で前年同月の水準を下回っている旨の発言がございました。また、全国勤労者世帯の11月の消費支出は32万円でございまして、前年同月に比べまして実質3.6%の増加となっております。季節調整値で前月からの変化をみますと0.5%の増加となっております。有効求人倍率につきまして私の方からご報告を申し上げました。11月の有効求人倍率は季節調整値で0.53倍と、前月の0.55倍を0.02ポイント下回りました。有効求人、季節調整値でございますが、前月に比べまして1.7%の減少となり有効求職者、こちらの方も季節調整値でございますが、1.2%の増加となりましたことを報告をしたところでございます。以上でございます。

質疑

記者:
失業率ですけれども、連続して悪化が続いていますけれども、状況をどのようにご覧になりますか。
大臣:
これで3か月連続して悪くなったわけでございまして、大変厳しい状況が続いているというふうに思っております。第1次補正、第2次補正も関係いたしますが、特に第1次補正が雇用問題に対する予算でございましたが、これが正式には1月から各都道府県におきまして実施に移される。特に給付金につきましては1月からでございますが、もう中にはこの25日からスタートしているところがございまして、もう既に始まっているところもあるわけでございますが、こうした第1次補正を中心にしました対策を早急にひとつ効率的に行うということが今大事なことだというふうに思っております。そうした中で大きな課題としてのワークシェアリング等も早急にまとめていかなければならないというふうに思っているところでございます。出来ましたらワークシェアリングにつきまして1月半ば、特にドイツに関心を持っておりますので少し勉強に出かけたいというふうに思っているところでございます。
記者:
この1年間いろいろありましたけれども、振り返ってご感想と来年の抱負みたいなのをお願いします。
大臣:
そうですね、いろいろあったことだけは確かですね。もう本当に皆さんにいろいろと取材をしていただきまして、心から感謝を申し上げたいと思います。非常に難問も多かったわけでございますけれども、何はともあれ1年間を終わることが出来ましてほっといたしておりますが、やはり厚生労働省として前向きにこれからやらなければならない大きな仕事というのは、やはり雇用の問題とそして医療問題であろうというふうに思っております。この2つの問題、まあ半分はいろいろのことを行いましたけれども、しかし、一つの大きな山場は来年に送られたという感じがございます。医療制度につきましては、これは法律にいたしまして、そしてご審議をいただき通さなければならないわけでございますし、雇用問題につきましてはいよいよこれから本格的な取り組みをしなければならないというふうに思っております。そうした意味で来年は大変今年以上にまた大きな問題を抱えた年になるのではないかというふうに思っております。ひとつ引き締めて新年を迎えたいというふうに思っております。本当に今年1年間いろいろと取材をしていただきましてありがとうございました。お礼を申し上げたいと思います。
記者:
長崎の在外被爆者訴訟で国の結論とはまた違う判決が出たわけですけれども、それに対する感想と言いますか、大臣の受け止め方をお聞かせ下さい。
大臣:
そうですね、長崎の方で新しい判決が出まして、今詳細に見ているところでございますが、新年早々決着を付けなければならないというふうに思っております。この在外被爆者の問題は取り組みを始めているところでございますし、一部来年度予算で盛り込んだところもございますけれども、どういうふうに決着するかは来年の課題にいたしておりますので、この問題につきましても真剣に取り組みたいというふうに思っております。まだ他にも地裁での判決があるようでございますし、高裁の判決ももう春までに何か出るというようなお話も聞いておりますので、またそれらのことを相対的に見ながら誤りなきを期していきたいというふうに思っている次第でございます。

(了)