閣議後記者会見概要

H13.9.21(金)10:35~10:48 厚生労働記者会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の閣議におきまして、各大臣からの発言は外務大臣から米国同時多発テロ関連基金への資金の供与についての発言があり、内閣官房長官から米国テロ被害者追悼・お見舞いの会の開催についての発言がございました。尾身国務大臣の米国訪問及び国際原子力機関総会出席についてご報告がございました。寛仁親王殿下のトルコ国ご旅行の取りやめにつきまして内閣官房長官から発言がございました。11日に発生しました米国における事件に伴う諸情勢の展開にかんがみお取りやめとなりますのでご報告申し上げます、ということでございます。行政機関が行う政策の評価に関する法律の一部の施行期日を定める政令について総務大臣からの発言がございました。平成13年度警察白書につきまして国家公安委員会委員長から発言がございました。今日の閣議におきます発言は以上でございます。

その他

大臣:
閣議とは直接関係ございませんけれども1つご報告を申し上げたいと思いますのは、成分献血の推進に関する厚生労働省としての取り扱いでございますが、ご承知のように血友病の治療に対しましては血液製剤の中で凝固第VIII因子製剤というのが使われているわけでございますが、これがアメリカにおきます、今まで多くはアメリカから輸入をされておりましたけれども、輸入製剤の出荷が停止されるという事態が続いておりまして、今後もこの事態が早急に改善されるということがないという状況でございますので、日本赤十字社及び国内製造者に対しまして、生産体制などの検討を通じ可能な限り増産をしていただくようお願いをしてきたところでございます。短期的には第VIII因子製剤の供給不足が生じる心配はございませんけれども、しかし今後なお、この日本赤十字社及び国内製造業者に対して増産をお願いをしなければならない状況にございます。現在、最大限の生産を継続してもらっていますし、長期的な安定供給を確保するためには、これからもそうした体制をお願いをしなければならないわけでございますが、問題はその素になります原料になります血しょうをより多く確保しなければならないということがございます。現在のところ血しょう成分の献血者数は月7.6万人でございますが、最大生産を継続致しますためには月8.9万人に増加をさせなければならないということがございまして、改めて献血へのご協力を国民の皆様にお願いをしたいというふうに思っております。第VIII因子製剤の製造には凝固因子用の血しょうを用いますことから、これを効率的に確保いたしますために成分献血が最適でございます。成分献血をしていただく方、特に国民の皆様方にお願いをしていくということにこれからなろうかというふうに思いますし、各出先、あるいはまた我々のいろいろの行事におきましてPRをお願いをしていきたいというふうに思っておりますが、報道の皆様におかれましても是非ともご協力のお願いを申し上げたいと存じます。以上、私の方からのお願いでございます。

質疑

記者:
医療制度改革案についてですね、事務方案と大臣の私案がこの前出ておりましたけれども、摺り合わせはもうお済みになって25日は一つの案として、そんな感じでしょうか。
大臣:
事務方はこの前も申しましたとおり、現在の医療制度の大枠を現状のままにしたうえで改革をしたらこれしかないという考え方でございまして、私が示しました案はもう少し根っこのところの改革をしようではないかという案を示したわけでございまして、いずれも大事な問題だと思いますし、そしてそこに齟齬をきたしているわけではございません。従いましてこの案としてまとめます時には、それぞれ双方の案をそこに取り入れてまとめるということになるというふうになると思っていますから、問題はこれから年末に向けまして与党のそれぞれの機関においていろいろとご審議もいただかなければなりませんし、そしてそうした中で最終案をどのような形にまとめるかということが最大の焦点になろうかというふうに思います。与党の皆さん方に対しましても考え方につきましてはご報告を申し上げているところでございます。
記者:
25日の案は、まあ、1つになりそうだということで。
大臣:
当然のことながら1つにまとめて発表させていただきたいと思っています。
記者:
以前大臣は会見の席上で場合によっては仮置きになるという言い方もなされていましたが。
大臣:
まあ、いずれにいたしましても厚生労働省案は今のところ仮置きでございまして、最終決定版は年末に出来るわけでございますから、仮置きと言えば仮置きでございます。
記者:
狂牛病の英国での判定ですね、あれは大臣の方にはお耳には入ってますか。
大臣:
いえ、まだ入ってませんですね。何か向こうへ着くのも非常に遅れているというお話を聞きましたけれども、もう着きましたかどうか、検査がされておりますかどうか、まだ聞いておりません。大体この前お聞きしたところによりますと月末になるのではないかというような話を聞いております。
記者:
狂牛病に関して、厚生労働省での検査を強化するということで、30ヶ月以上の牛の検査を進めた場合に、さらにいろいろ疑いがあるものが出てくるような場合にさらなる対策の強化について何かなさるというお考えはありますか。
大臣:
食肉用にいたします前の段階での検査でございますから、もしそこで仮に新しいケースが発生をするというようなことになれば、それはいわゆる飼育の段階における問題点ということになるのであろうというふうに思いますから、そこは主に農水省でいろいろとご検討をいただくものというふうに思います。出回っております食肉はそれ以前にするわけでございますから、それは出回るわけはございませんけれども、その他のもので何か出回っておりますものでそういう疑いがあるということになれば、それは直ちにそのものについて、それは出回ることを押さえなければならなわけでございますが、今のところそうしたものはないと思ってます。
記者:
アメリカへの同時テロの関係で小泉総理が協力、支援の内容について発表されてますが、それについての大臣のお考えは何か。
大臣:
あまりまだ聞いてませんが。
記者:
あの、記者会見で。
大臣:
まあ、直接厚生労働省に係わることはございませんから。
記者:
成分献血というのは普通の献血と違うんですね。
大臣:
そんなに違いがあるわけではございませんが、血しょうを中心にした献血でございまして、血球部分はお返しをして血しょう部分だけ献血をしてもらうという献血方法がございますが、そのことを指していると思いますけれども。
記者:
血を抜くのは一緒。
大臣:
それは一緒でございます。それで遠心分離器に掛けまして、血しょう部分だけ残して血球部分だけはもう一度お返しをするということだと。
記者:
医療制度改革で大臣が総理にご報告された4項目が大臣の基本的な考え方でありますよね、今度25日に発表される案の中にも盛り込まれるという理解でよろしいですか。
大臣:
それも含めて。

(了)