閣議後記者会見概要

H13.4.26(木)9:25~9:43 厚生労働省記者会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日は森内閣として最後の閣議でございまして、案件と致しましては内閣総辞職について、内閣総辞職に当たっての内閣総理大臣談話、この2件だけでございました。その他環境大臣の方から、気候変動に関する非公式閣僚会合の結果についてという、19日から25日までニューヨークでございました会合に御出席になってのお話がございましたのと森総理からの談話がございました。
それ以外にございませんが、森総理からも特別なお話がございませんでしたが、1年有余中には最初から、あるいは中には昨年の6月からでございましたが、そしてまた我々のように12月からというように、三段階に分けて仕事を一緒にしてもらった皆さん方に心から感謝を申し上げたいことと、短い期間ではありましたけれども、しかし、一生懸命取り組んだつもりでおるし、大きな成果も残せたというふうに思う。こういうお話でございました。それから先は小泉、新しい総理の元での内閣に対して1議員として心からご支援を申し上げていきたいとお話がございました。以上で今日は終わりました。特別なことはございません。皆様の方からなにかございましたら。

質疑

記者:
留任されることがほぼ決まったようですが、もうお話はありましたか。
大臣:
正式の話は何一つございません。皆さん方の方の報道の記事をずっと観ましてこういう流れになっているのかというふうに思うだけでございまして、明確なきちっとした話というのは来ておりません。来ていないというのはまだやっぱり新総理の方からのきちっとしたお話がないんだろうと予測を致しております。したがいまして、もしも新総理から当然何らかのお話はあることは間違いないというふうに思うのですが、その場合にどのポジションでお願いをしたいというようなお話があるのか、そしてその時に人選についてなにかご意見があるのか、そのへんも全く分かっておりません。
いずれにいたしましても私の場合は昨年の12月からでございましたから、4ヶ月半、先日も申しましたとおり短い期間ではございましたけれども、いろいろな事をスタートさせていただいたと、なかなか4ヶ月半でございますので完結させることはできませんでしたけれども、いろいろな事を手がけさせていただいた、というふうに申し上げた方が率直ではないかというふうに思っております。今日一日待つ以外にないというふうに思っています。
記者:
小泉政権が、与党の3党の枠組みは変わらないと確認されたのですが、この総裁選挙期間中に小泉さんは枠組みを見直す事もありえるということを言っていたというふうに思うのですが、今回の連立についてどう評価されますか。
大臣:
小泉さんがどういう意味でおっしゃったのかよく分かりません。あるいは現在の公明・保守以外にもその賛同して下さる政党が現れるのかもしれないという期待を込めておっしゃっていたのだろうというふうに思いますが、結果としてはそういう政党は現れなかったということでございますし、そういうことであれば今までの枠組みに成らざるをえないわけでございます。したがって、今までの枠組みで原形を強化をしていく以外に小泉新総裁としても道はないのではないかというふうに思います。
記者:
今の話はなんか悪くとって恐縮なんですが、消去法で三党連立が固まったような、そういった類に聞こえるのですが。
大臣:
小泉さんの発言がですか
記者:
いいえ、今おっしゃたおっしゃり方ですと他の党が現れなかったから3党が残ったみたいなふうにも取られかねないんですが。
大臣:
小泉さんがおっしゃたのは今の3党にプラスアルファ、どこかの党が現れるのではないかという期待があったのではないかという想像を申し上げたわけです。しかしそれは結果としては現れなかったということだろうと思います。だからそのプラスアルファの部分がどういうことを考えておっしゃたのかということは良くわかりませんが、しかし結果的にはなかったということ。
記者:
あくまでベースは3党でということか。
大臣:
そういうことだと思います。
記者:
森政権が先程ご紹介された総理の言葉の中で成果を残したというのがありましたけれども、成果は何だと思いますか。
大臣:
成果といいますか「一定の道筋をつけることができた」こういう表現をおっしゃりました。それでこの談話の中にも実はございますが、一つは経済社会の発展を左右するIT革命、これに積極的に取り組んだということをおっしゃりました。それから外交面でもいろいろと努力をしたということをおっしゃりました。だから総理のご発言は、そうしたところに1年余の間のこの特徴と申しますか強調すべき点があるというふうにご自身はご指摘になっていると思います。
記者:
大臣はどうお考えか。
大臣:
私もお聞きをしていながら経済状況もなかなか厳しい状況ではございますけれども、しかしかなり努力をされて去年の12月まで非常にいい調子に回復してきたことも事実でございますし、IT革命をはじめとしたそうした面でのご努力というのは後世にも大きな足跡として残るのではないかと私も思います。
記者:
大臣が在任中に手がけられたお仕事で印象に残っているものはどんなものがございますか。
大臣:
私のやりました仕事の中では一つはやはり肝炎対策、C型肝炎の対策でしょう。
これは旧厚生省関係の過去からの延長してきたと申しますか過去から続いてきた問題でございますけれども、これは何とか解決をしなければなりませんし、捨てておくことはできない問題というので一つ一つ進めさせていただきました。それから小児医療につきましては現在まだ確実な形になっておりませんけれども、しかし有識者会議等も持ちまして、現在行詰まっておりますいわゆる小児救急医療の問題も整理ができてまいりましたので必ず前進できるであろうと思っております。
旧労働省関係の所はKSDのことに時間を取られすぎましたけれども、雇用対策として最初に申しましたようにこれから先第3次産業がどうしても大事だということでありますので、これを3次産業のやはり整備ということをかなりなんでも主張いたしまして、職員の皆さんにも叱咤激励いたしておりますのでこの辺もかなり準備は進んできているというふうに思っております。
1番大きいこれからの問題、年金・医療がなかなか進むところまで行きませんでしたけれども、医療の問題は5月から先日申したとおり5,6,7で大きな山をひとつ越えなければならないわけでございますから、大変な大仕事にかからなければならない時期にきていると思います。しかしこれは正式に頂戴してからの話でございますけれども、頂戴するとすれば大変大きな仕事になるだろうと思っております。
記者:
正式の話がきたら、メーデーは参加されますか
大臣:
今のところまだちょっと考えておりません。頂いた文言の中にかなり厳しい文言もございまして、そういうこのスローガン、我々としては非常に厳しいスローガンのもとのメーデーに参加させていただくべきかどうか、もう少し頂戴をいたしましたら、その時点で悩みたいと思っています。
記者:
大臣がお一人で考えるのか、総理とご相談されるのですか。
大臣:
こちらに頂いたのものでございますから、こちらの方で決断をさせていただくということになるのではないかというふうに思いますが。
記者:
小泉さんが、靖国神社の公式参拝を言っておりますけれどもどういうふうに。
大臣:
個人で行っていただくのなら、毎日行っていただいても別に構わないわけで、私も朝晩前を通らせていただいておりますが、構わないわけでございますが、やはり国の一国の総理という立場でやはり一つの宗教団体にその関わると言うことはこれはやはり慎重にやっていただかないと、政教分離の立場がございますからそこは慎重にお願いを申し上げたいというのが我々の立場であり、私の立場でございます。
記者:
憲法改正についても言っていますが。
大臣:
憲法の問題はどこをどう改正するかということもありますが、これは調査会が衆参両院にできまして議論がされているわけでございます。結論を少なくともこれで1年たったのでしょうかね、ですからあと2年か3年議論をすれば一応そこでどうするかという結論が出てくるだろうというふうに思いますから、それはそこでの議論をどう進めていただくかということになると思います。

(了)