厚生科学審議会 疾病対策部会 指定難病検討委員会(第34回) 議事録

日時

令和3年5月10日(月)16:00~17:00

場所

TKP新橋カンファレンスセンター ホール14D

出席者

議題

配布資料

議事

議事内容
○江崎難病対策課長補佐 それでは、定刻になりましたので、ただいまから第34回「厚生科学審議会疾病対策部会指定難病検討委員会」を開会します。
委員の皆様には、お忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、報道機関関係者及び一般の方の傍聴は行わず、代わりに会議の模様をYouTubeによるライブ配信にて公開しておりますので御了承ください。
また、本日多くの委員の方にはオンラインにて御参加いただいておりますが、オンラインでの参加の方に向け、何点かお願いをさせていただきます。会議参加に当たり、ビデオカメラはオンにしていただき、マイクはミュートにしていること。発言時はマイクをオンにしていただき、お名前をおっしゃった上で発言をお願いいたします。発言が終わりましたら、マイクをミュートに戻してください。御不明な点がありましたら、事前にお伝えしてある電話番号におかけいただければ御案内いたしますので、いつでもお問い合わせください。
委員会開催に際し、難病対策課長の尾崎より御挨拶申し上げます。
○尾崎難病対策課長 失礼をいたします。難病対策課長の尾崎でございます。
本日は皆さん、大変お忙しいところ御出席いただきまして、誠にありがとうございます。また、日ごろより厚生労働行政、とりわけ難病対策の推進に御尽力いただいておりますことを改めて厚く御礼申し上げる次第でございます。
改めて申し上げるまでもございませんが、難病対策につきましては平成26年にいわゆる難病法が成立いたしまして、医療費助成についても法律に基づく公平かつ安定な制度という形で運用してきているところでございます。その対象疾病につきましては、平成27年1月から施行されている法律でございますが、委員会の先生方に御検討いただきまして、その積み重ねによりかなり数が増えてございます。法制定前は56疾患であったものが、現在333疾患となっているということでございます。
また、昨年10月には本検討委員会で難病制度の見直しの検討状況と今後の指定難病の選定に関する検討の進め方を御相談させていただいたところでございます。今日まで大分時間が空いてしまったところでございますが、新型コロナの対応を局を挙げてやっていることもあり、このように時間が空いてしまったことについて御容赦いただきたいと思ってございます。
本日からは、新たに対象とする疾病について御審議いただきたいと思ってございます。今回は、平成30年度と令和元年、令和2年度、3年度の難治性疾患政策研究班の成果として情報提供のあった疾病、さらには小児慢性特定疾病のうち、日本小児科学会から御要望いただいた疾病を対象に御検討をお願いしたいと思ってございます。より公平かつ安定的な制度にするといったことも頭に置きながら、そして、現に難病、小児特定疾患で困られている方々に思いを寄せながら、ぜひ忌憚のない御意見をいただければと思ってございますので、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
簡単ではございますが、冒頭の御挨拶とさせていただきます。
○江崎難病対策課長補佐 本日の出席状況について御報告いたします。小川委員、山下委員より御欠席の連絡をいただいております。
課長につきましては、公務のためここで退席させていただきます。
以降の議事進行につきましては、水澤委員長にお願いいたします。
○水澤委員長 水澤でございます。これから、またよろしくお願いを申し上げます。
それでは、まず資料の御確認をお願い申し上げます。
○江崎難病対策課長補佐 まず、資料1-1「新規の疾病追加について研究班や関係学会から情報提供のあった疾病(一覧表)」でございます。こちらは48疾病の一覧となっております。
資料1-2は「新規の疾病追加について研究班や関係学会から情報提供のあった疾病(疾病群別一覧)」、先ほどの疾病を疾患群ごとに分けてございます。
資料2は「既存の指定難病の診断基準等の改定について研究班から情報提供のあった疾病(一覧表)」です。
資料3は「既存の指定難病の研究進捗状況について研究班から情報提供のあった疾病(一覧表)」です。
資料4は「新規の疾病追加(令和3年度実施分)に関する検討の進め方」です。
資料1~4に関しましては後ほど御説明いたします。
また、参考資料といたしましては、参考資料1として「指定難病の要件について」記載しております。難病の定義、細かい指定難病の要件について記載がございます。これを御覧いただきながら御議論いただきたいと思っております。
参考資料2「今後の指定難病の検討の在り方について」でございますが、「(1)指定難病の追加の検討に関して」「(2)指定後の研究の進捗状況等のフォローに関して」、過去にこれらの委員会で御議論いただいたものが記載されております。
参考資料3は「平成29年度における指定難病検討委員会の検討において指定難病の要件を満たしていないと判断された疾病(一覧)」です。指定難病の要件ごとに整理してあります。
参考資料4は「平成30年度における指定難病検討委員会の検討において指定難病の要件を満たしていないと判断された疾病(一覧)」です。同じく指定難病の要件ごとに整理してあります。
参考資料5は、当委員会の設置について記載しております。
参考資料6は、第33回の当委員会の資料となりますが、制度の見直しの議論を踏まえた指定難病に関する当面の対応方針についての記載がございます。
以上を資料として添付させていただいております。資料は御確認いただけましたでしょうか。
○水澤委員長 いかがでしょうか。資料の確認をしていただきました。お手元のタブレット等で御確認いただいたかと思います。
本日の会議では、指定難病令和3年度実施分として、指定難病検討委員会において検討する疾病等について、個別の疾病等についてではなく、全体の検討の進め方について御意見をいただきたいと思います。
まず、1番目が、新規の疾病追加について、研究班や関係学会から情報提供のあった疾病について説明させていただきます。次に、既存の指定難病の診断基準等の改訂について、研究班から情報提供のあった疾病。最後に、既存の指定難病の研究進捗状況について、研究班から情報提供のあった疾病について説明をしていただきたいと思います。
それでは、事務局から御説明をお願いいたします。
○江崎難病対策課長補佐 まず、お手元の資料1-1、1-2、資料2ないし資料4について御説明いたします。
資料1-1は、新規の疾病の追加について、研究班や関係学会から情報提供のあった疾病の一覧表となっております。これを疾患群別に分けたのが資料1-2になっております。資料1-2を使って御説明いたします。資料1-2をお手元に御準備ください。
まず、MECP2重複症候群、自己免疫介在性脳炎・脳症、視床下部過誤腫症候群を始めとした48疾病の申請が上げられております。そのうち10疾病が今回初めて申請が上がった疾病となります。その他の38疾病は、過去に当委員会において審議歴のある疾病となります。
上から順に、神経・筋疾患は9疾病の申請がありました。このうち神経核内封入体病、早産児ビリルビン脳症、反復発作性運動失調症が初めての申請となります。
続きまして、皮膚・結合織疾患は6疾病の申請がありました。このうち穿孔性皮膚症が初めての申請となります。
次に、免疫疾患は1疾患、循環器疾患は4疾病の申請がございました。免疫疾患、循環器疾患に関しては、初めての申請となる疾病はございませんでした。
次に、血液疾患は6疾病の申請がありました。このうちサラセミアと自己免疫性後天性凝固第X/10因子欠乏症が初めての申請となります。
次に、腎・泌尿器疾患は4疾病、骨・関節疾患は2疾病、内分泌疾患は1疾病、代謝疾患が3疾病、消化器疾患は4疾病の申請がございました。腎・泌尿器疾患、骨・関節疾患、内分泌疾患、代謝疾患並びに消化器疾患に関しましては、初めての申請となる疾病はございませんでした。
次に、耳鼻科疾患は3疾病の申請がありました。先天性咽頭狭窄症が初めての申請となります。
最後に、先天異常・遺伝子疾患は5疾病の申請がありました。CASK異常症、コーエン症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群が初めての申請となります。
新規の疾病追加は以上となります。
次に、資料2をお手元に御準備ください。既存の指定難病333疾患のうち、診断基準等の改定について研究班から情報提供のあった182疾病の一覧となります。新規の疾病追加の審議が終了した後に、本委員会で審議を行う予定です。
次に、資料3をお手元に御準備ください。既存の指定難病の研究進捗状況について、研究班から情報提供のあった疾病となります。疾病の機構の解明に関する知見の有無、治療方法の開発に関する知見、療養期間の変化に関する知見に関して、研究班から情報提供のあった疾病となります。一覧表の●がついたものに関しては、研究班から進捗状況について情報提供がありました。
次に、資料4をお手元に御準備ください。こちらは資料1-1、資料1-2に関連した令和3年度実施分に関する新規の疾病追加に関する検討の進め方、資料2に関連した既存の指定の診断基準等の改定に関する検討の進め方に関して記載があります。なお、既存の指定の診断基準等の改定に関する検討は今回が初めてとなります。
資料4の3ページに今後のスケジュールを記載しております。令和3年度の部分となりますが、本日より指定難病の対象疾病追加に関する審議を3回程度の委員会で御実施いただき、審議結果に関してパブリックコメント、疾病対策部会への報告を経て、告示・通知改正の実施を予定しております。指定難病の診断基準等の改定に関する審議も3回程度の委員会で実施し、疾病対策部会への報告、通知改正を予定しております。
以上でございます。
○水澤委員長 ありがとうございました。いかがでしょうか。資料に基づいて内容の詳しい御説明と今後の進め方についてお話しいただきました。先ほど申し上げましたように、全体の進め方について御意見や御質問等ございますか。必ずしもよく見えませんので、御発言ときはミュートを外して、お名前をおっしゃって御発言ください。よろしいでしょうか。
まず最初が、新規疾患として追加を要望された疾患について検討して、その次は既存のものの診断基準の改定の要望について検討するという順番で進めていきたいということかと思います。それぞれ3回くらいの回数を予定しているとなっております。こういう進め方でよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○水澤委員長 うなずいていらっしゃる方がたくさんおられるのが見てとれましたが、特に御異議はないようですので、お認めいただいたものと思います。すごく時間が早く進んでおりありがとうございます。
それでは、事務局から連絡事項等がありましたら、お願いいたします。
○江崎難病対策課長補佐 委員の皆様ありがとうございます。本日は、来年度新規で追加する指定難病の検討対象として、今後、本委員会で審議していく疾病について、研究班から情報提供のあった疾病に関して、事務局から御紹介・御説明をし、御議論いただきました。また、既存の指定難病の診断基準等の改定、研究進捗状況について研究班から情報提供のあった疾病に関しましても、事務局から御紹介させていただきました。
次回以降は、指定難病の要件を満たすかどうか、疾病ごとに個別に審議していただきたいと思います。議論の性質上、これらの議論を公開で行った場合、公平・公正・中立な議論に影響を及ぼし、委員の皆様の率直な御意見の交換や活発な御議論に支障を来すおそれがある可能性があるため、非公開の開催とさせていただければと思います。
○水澤委員長 ありがとうございました。
今、事務局から御提案のありました、次回会議の非公開の取扱いにつきまして何か御意見はあおりでしょうか。よろしいでしょうか。非公開で公平に率直に深いディスカッションをしたいと思います。よろしくお願いします。もし御意見がないようでしたら、そういうことで進めたいと思います。
さらに追加事項等があれば、よろしくお願いします。
○江崎難病対策課長補佐 この後、引き続き第35回指定難病検討委員会を開催させていただく予定としておりますので、委員の先生方におかれましては引き続きの御参加をお願いいたします。
事務局からは以上でございます。
○水澤委員長 ありがとうございました。
第34回指定難病検討委員会は、これで終了といたします。ありがとうございました。