田村大臣会見概要

(令和2年11月13日(金)  8:42 ~ 8:49 ぶら下がり)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。今日、私からはございませんので、ご質問があればお受けいたします。

質疑

記者:
昨日、国内でのコロナ感染者が過去最多となって、第三波が到来したんじゃないかとの指摘もありますけれども、大臣のご所感と今後の対策について改めてお伺いします。
大臣:
昨日、分科会等開かれまして第三波というような表現は使っておられませんでしたが、しかし、一方で、私自身もこの一週間の移動平均で見ると、やはり二週間で2倍まではいっていませんが2倍近く増えています。そういう意味からすると、やはり危機感をもって対応しなきゃならないと。
 昨日、総理・西村大臣と官邸でいろいろと話し合いをさせていただきましたが、感染拡大している地域に関しては専門家等送らせていただくということで、また、都道府県の連携で専門家の方々を送っていただくようなそういう派遣システムを作っていただいておりますので、そういうところにもお願いをしながら感染が広がったところには対応をさせていただくと。
 同時に、感染をこれ以上拡大していかないために、5つのアクション等いろいろな専門家の皆様からご提言をいただいておりますので、そういうものを対話型の情報発信という形で、国民の皆様方に分かりやすく説明をする、その一翼を厚生労働省も担わせていただかなければならないと思っておりますので、丁寧にいろんなご説明はさせていただきたいと思っております。
記者:
昨日、最大の新規感染者数が出たなかで、診療・検査指定機関として指定されましたが、その2万4千件以上ということに関しての評価と今後の課題みたいなものがあればお願いします。
大臣:
各都道府県の皆様方、医療関係者の方々にご協力をいただいて2万4千強の医療機関に、診療・検査医療機関としてお手を挙げていただいたということで、これは本当に大変なご尽力をいただいているなと思います。ただ、いよいよこれから、それぞれの医療機関が、発熱者の方々をお受けになれるようになってくるわけです。
 そこではいろいろとお願いをさせていただいておりますけれども、感染のいろいろな防護をしていただかなければなりませんし、いろいろな形で電話相談等もお受けいただくという話にもなっておりますので、きめ細かく、いろんな部分でまだ問題点があるとすれば、改善をいただかなければならない。そのために、厚生労働省としてお手伝いできることあれば、それはやっていかなきゃならないと思っております。
 いずれにいたしましても、ピークが大体1月の中頃から2月の頭ぐらいにかけて、毎年はくるわけで、大体12月の中頃から増えてまいります。そういう意味で、随時増えていく中において、検査ニーズといいますか診療ニーズといいますか、それにしっかりとお応えいただける体制を組んでいただくということでの、今回のお願いでございますので、しっかり厚生労働省としてもそこはフォローさせていただかなきゃならないと思っております。
記者:
雇用調整助成金についてお尋ねします。飲食チェーンの運営会社で実際は働いたのにタイムカードを押さずに休業したように装うよう従業員に指示して、雇調金を不正受給しようとしていたというケースが明らかになりました。こうした手口での不正な申請が実際に起きていないのか、厚労省として調査するなどのお考えはありますでしょうか。
大臣:
不正があっては困る話で、それに対しては随時チェックしていかなければなりません。一方で、非常に今、大変困っておられるところが多いので、たぶん毎月かなりの、1万程度かな、分かりませんがかなりの件数の申請を、いまだに出していただいているということでございますので、これがそれによって滞って、本来いくべきお金がいかなくなってしまったのでは、企業、もっといいますと働く方々の生活に影響がでてくるわけでございますから、そこのところはしっかりとメリハリをつけながら、対応していかなきゃならないと思います。
記者:
今の感染の広がりというのは、これまでの広がりとどこがどういう風に違うと分析されているのか、また、もっともその上で留意しなければいけない点はどこだと思いますか。
大臣:
これ、専門家の方々、アドバイザリーボードや分科会でも仰っておられるんですけども、やはり接待を伴うような飲食の場所ですね、そこで冬場に入ってきて換気がなかなか難しくなっているというような部分もありますので、それはCO2濃度等測りながら、場合によっては設備等で換気、換気しづらい場所ではね、そういうことも含めてやはり、飲食店の皆様方にも更に周知していかなきゃなりませんし、あと他に、クラスターもいろんな今までつかまえにくいクラスターがあったわけです。
 ちょっと誤解されると困るので言い方に気をつけなきゃならないんですけれども、日本語がなかなかご理解いただけないような外国人の方々のコミュニティ等で正確な情報をお伝えする、発熱等症状あればすぐに診療に行っていただく、そういうことも含めて、いろんなクラスターをですね、これから防いでいかなきゃならないということがあります。
 大学では授業が始まり出しました。若い方々のもとで起こるクラスター、こういうところにちゃんと情報発信するためにはなかなか若い方々、最近テレビだとか新聞だとかそういうニュース媒体等に接さない方もおられますから、SNSやいろいろなものを通じて情報発信していく、それが対話型の情報発信ということになるのだと思いますけれども、そういうことも含めてしっかりと伝えさせていただいて、いろんなクラスターのみならず、今なかなかリンクの追えない感染も増えていますから、冬場に向かってというところで環境的にもいろんな状況が夏場とは変わってきていますので、そういう中において感染を防ぐ、特に換気等密を防ぐ、こういうことを改めて国民の皆様方にお願いをしていかなきゃならないと思っております。

(了)