歯科医師として行政に携わるということ
医政局 歯科保健課 課長補佐小澤 諒OZAWA Ryo
臨床経験7年を経て、令和4年入省。医政局医事課試験免許室で歯科医師国家試験に関する業務を担当。令和7年4月より現職。2児育児中。
歯科中堅
医療政策歯科口腔保健
臨床経験7年を経て、令和4年入省。医政局医事課試験免許室で歯科医師国家試験に関する業務を担当。令和7年4月より現職。2児育児中。
歯科中堅
医療政策歯科口腔保健
私が初めて行政に携わる歯科医師と出会ったのは、歯学部在学中のことでした。公衆衛生の授業で、講師の方が「何年も歯を削っていない」と仰っていて、歯を削らない歯科医師なんて存在するのか、と衝撃を受けた記憶があります。
歯科医師臨床研修修了後、大学病院や歯科医院での歯科臨床を経て厚生労働省に入省しました。入省前は、技官と言えば、診療報酬請求の内容について指導を行う「指導医療官」というイメージしかなく、具体的にどんな仕事をしているかは見当がついていませんでした。
応募の際に、オンラインで医系技官の先輩と事前相談する機会がありました。その時に、医系技官としての業務を含め様々な説明をしていただき、入省への気持ちが強くなったことを覚えています。
入省後、医政局医事課試験免許室(歯科保健課併任)に配属されました。漠然とした医系技官の業務のイメージがクリアになり、歯科医師として歯科専門職等の試験・免許に関する業務を行う日々が始まりました。また、入省時には兼業についての説明があり、申請のうえで入省後も臨床を続けることができました。
それまで歯科臨床でしか社会経験のなかった私は、電話の扱い方やメール送信等々、行政官としてのお作法がわかっておらず、同僚の方々に助けてもらうことばかりでした。また、いつでも視聴できるオンライン研修がとても充実しており、業務上のちょっとした疑問の解決にとても役立ちました。
そんな中で、これまでの知識や経験を活かして課題に取り組み、課題解決の一助となれることもあり、その積み重ねで徐々に自信をつけることができました。
求められる判断は時に社会に大きく影響し、一人だけでは到底太刀打ちできないと思うようなこともありましたが、周囲に相談し、協力して課題と向き合うことで、行政官としての経験が浅くても業務を進めることができました。
現在は、医政局歯科保健課で、歯科医師臨床研修や歯学生共用試験等に関する業務に携わっています。歯科医師の養成に関連する内容が中心ですが、仕事の先には常に歯科医療の現場があり、その先に医療を提供される患者さんがいることを意識しています。難しい課題に直面し、時に歩みが遅くなることもありますが、そんな時は、自分がかつていた歯科医療の現場を思い出すようにしています。
歯科医師として臨床に携わっていた頃は、行政の施策に疑問をもつことも少なからずありました。行政官となった今、誰もが満足する答えを出すことは難しいことを実感しつつ、当時の想いを忘れずに、多くの方が納得できる、そしてできれば満足してもらえるような仕事をしようと心がけています。
このホームページをご覧の皆様は、多少なりとも行政に興味のある方かと思います。ここまできたらあと一歩、医系技官の世界を覗いてみませんか。お気軽にご連絡ください。お待ちしております。