キャリアアップ

キャリアパス

激動する社会情勢のなかで、国民の期待に応える政策を展開するため、医系技官には、鋭い先見性と広い視野、そして豊かな人間性が求められています。
若い頃は専門性を活かし行政官として基礎力を高め、その後は本格的に政策企画立案能力を高めていきます。幹部職員になる頃には、大局的な判断力のほか、リーダーシップやマネジメント能力も身につけます。このため、豊富な行政経験を積めるよう、厚生労働省本省のみならず、他府省庁、地方自治体、国際機関等へ出向の機会があります。
日々の仕事を通じて、知識、技術、感覚などを身につけるとともに、研修や勉強会で、一層の資質の向上を図っています。

医系技官のキャリアパスの一例 主査→補佐・専門官→室長・企画官→課長級→審議官級→局長・部長級→医務技監

社会医学系専門医の取得について

社会医学系専門医は、個人へのアプローチにとどまらず、多様な集団、環境、社会システムにアプローチし、人々の健康の保持・増進、傷病の予防、リスク管理や社会制度運用に関してリーダーシップを発揮することにより、社会に貢献する専門医です。まさに社会医学の実践の場である、厚生労働省での業務経験等を通じて、社会医学系専門医としての能力を培い、資格を取得することができます。

詳しくは一般社団法人社会医学系専門医協会のホームページをご覧ください。

留学制度について

行政経験を通じて抱いた疑問を解決するため、また、日々の業務の学術的な位置づけを俯瞰的に捉え直すために等、動機・理由は様々ですが、人事院の派遣研修制度を活用した留学が可能です。制度は3つあり、①海外の大学院への留学(長期在外研究員制度)、②諸外国の政府機関への派遣(短期在外研究員制度)、③国内大学院への留学(国内研究員制度)が可能です。
語学審査(海外留学の場合)や研究計画の審査を経て、人事院から派遣決定がなされると、留学先(国・大学・政府機関等)は、自分の問題意識に合わせて自分で選ぶことができます。
これまで医系技官は、①②の制度を活用して、毎年3~4名の医系技官が、米英を中心に諸外国(※)に留学しています。①では、外国大学院で公衆衛生学修士や行政学修士等自身で選んだ学問を学び、また②では、米国保健福祉省や経済協力開発機構(OECD)へ派遣されることで、調査・研究に従事しながら、将来の日本に必要な政策を検討するためのスキルアップを図ることができます。

詳しくは人事院の派遣研修制度については、人事院のホームページをご覧ください。

主な留学先や経験談などが、こちらのページよりご覧いただけます。