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自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アマチャ

高等植物:アマチャ

アマチャ

一般名

アマチャ(甘茶) 

英名 特になし 
分類

バラ目 Rosales 、ユキノシタ科 Saxifragaceae アジサイ属 Hydrangea

(APG 分類体系ではミズキ目、アジサイ科、アジサイ属 )

学名 Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. thunbergii (Siebold) H.Ohba ( 狭義 )  
生育地

本州中部地方の林内に生える落葉低木で、花祭りに使うため各地の 寺院の庭などに植えられ、甘味料として栽培もされる。 

形態 分類学的にはヤマアジサイの一変種がアマチャであるが、一般には、ヤマアジサイの他の変種も含んで甘味の強い系統がアマチャと称して栽培されている。アジサイの原種で海岸に生えるガクアジサイに似るが、葉の質が薄く光沢がない。高さは約 1m になり、葉・葉柄・茎が赤紫色を帯びるのが特徴。 5〜6月、枝の先に散房花序をつける。アジサイと同じように、花弁に見えるのは萼片が変化したもので、淡紫色から淡紅色に変化する。
毒性成分

古くからお茶として親しまれ、薬用甘味剤としても日本薬局方に収載されていて、有毒成分の存在はこれまでまったく報告されていない。

甘茶の葉でシアン化合物が検出されるとの報告があるが、普通に入れた甘茶では検出されていない。

中毒症状 嘔吐、悪心
発病時期 食後 1 0 1 時間
発生事例

症例1) 2009 4 月、岐阜県岐南市の保育園の花祭りで、甘茶を飲んだ園児 119 人のうち 28 人が、 30 1 時間に 嘔吐した。

(症例2) 2010 4 月神奈川県南足柄市では、やはり花祭りで甘茶を飲んだ小学一年生 99 人のうち 45 人が気分が悪くなり、 10~30 分後に吐き出した。いずれも軽症で、一日以内に全員快方に向かった。

患者数

  年     発生件数      患者総数      摂食者総数
2013年      0件         0人          0人
2012年      0件         0人          0人
2011年      0件         0人          0人
2010年      1件         45人          99人
2009年      1件         28人          119人
中毒対策 濃い甘茶を避ける。 市販の甘茶には、「甘茶の飲み方」として 2 3 グラムを 1 リットルの水で煮出すとある。甘茶は、薄くいれることが大切なようである。

諸外国での状況

甘茶は、日本独特のものであるが、近年キムチ作り(韓国)やお茶(ドイツ)として輸出されているという。今までのところ、中毒の報告はない。

その他

アマチャに近縁なアジサイによる食中毒も起きている(アジサイのページ参照)。 アジサイとアマチャによる中毒が、お互い関連するのかどうか、現在のところ明らかではない。
作成:佐竹元吉 (お茶の水女子大) 数馬恒平、紺野勝弘 (富山大学和漢医薬学総合研究所

 

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