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エキノコックス症について

 

日本では、北海道のキタキツネが主な感染源で、糞虫にエキノコックスの虫卵を排出され、人はその虫卵が手指、食物、水などを介して口から入ることで感染します。
また、北海道で放し飼いをして感染した犬もキタキツネ同様に感染源になります。
北海道以外でも、愛知県で捕獲された野犬において、犬のエキノコックス症が確認されました。

 

1 エキノコックス症について

エキノコックス症とは?

病原体

 

エキノコックス(Echinococcus)による感染症で、単包条虫(Echinococcus granulosus )と多包条虫(Echinococcus multilocularis )の2種類がある。

 

感染経路

 

キツネやイヌなどから排泄された虫卵に汚染された水、食物、埃などを経口的に摂取した時に起こる。

 

診断と治療

 

 (1)    臨床症状:

 体内に発生した嚢胞は緩慢に増大し、周囲の臓器を圧迫する。多包虫病巣の拡大は極めてゆっくりで、肝臓の腫大、腹痛、黄疸、貧血、発熱や腹水貯留などの初期症状が現れるまで、成人では通常10年以上を要する。放置すると約半年で腹水が貯留し、やがて死に至る。
 発症前や早期の無症状期でも、スクリーニング検査の超音波、CT、MRIの所見から検知される場合がある。
 

(2)    診断:肝臓の摘出組織や生検組織から包虫あるいは包虫の一部の検出、血清から抗体の検出

    (3)    治療: 外科的切除が唯一の根治的治療法

 

予防

 

感染源となるキツネやイヌなどの保虫宿主に接触しない
野山に出かけた後は手をよく洗う
キツネを人家に近づけないよう、生ゴミ等を放置せず、エサを与えたりしない

虫卵に汚染されている可能性のあ る飲食物の摂取を避ける
沢や川の生水は煮沸してから飲むようにする
山菜や野菜、果物等もよく洗ってから食べる
犬も感染した野ネズミを食べて感染するため、放し飼いをしない

 

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