ダニ媒介脳炎

ダニ媒介脳炎とは

ダニ媒介脳炎は、ダニ媒介脳炎ウイルスを保有するマダニを介して感染するダニ媒介感染症です。
いくつかの亜型があり、ヨーロッパ亜型、シベリア亜型及び極東亜型が知られています。
日本では極東亜型のウイルスが分布しています。

主な症状

潜伏期間は、2~28日で、その多くは7~14日です。感染しても70%~98%は不顕性感染(感染症状を発症しない)であるとされています。
極東亜型に感染した場合、病態が徐々に進行することがあります。突然の発熱、頭痛、 悪心 おしん 羞明 しゅうめい 嘔吐 おうと等の髄膜炎症状が見られ、さらに脳脊髄炎へ進行すると、項部硬直、精神錯乱、 昏睡 こんすい 痙攣 けいれん  、頚部や上肢の弛緩性麻痺などの中枢神経症状を呈します。

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感染経路

主にウイルスを保有したマダニに刺され感染しますが、流行地では、ダニ媒介脳炎ウイルスに感染したヤギやウシの生乳、殺菌されていない乳製品の摂取による経口感染も知られています。

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検査・治療方法

病原体診断は、血液や髄液からのウイルスの分離、ウイルス遺伝子の検出、血清学的検査により行われます。
特異的な治療法はなく、感染の進行とともに現れる発熱、脳浮腫、脳圧亢進、痙攣、呼吸障害に対する症状に応じた治療 (対症療法)が中心です。したがって、流行地ではダニ媒介脳炎は予防が重要な疾患です。

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予防と対策

マダニに刺されないようにすることが重要です。そのためには、ダニが吸血する場所を避ける。草むらや藪等、マダニが多く生息する場所に入る場合には、肌の露出を少なくすることが大事です。マダニに吸血された場合には、無理に引き抜こうとせず、皮膚科等を受診してマダニを除去してもらってください。
ヤギやウシの生乳、殺菌されていない乳製品の摂取を避けてください。
また、予防のための不活化ワクチンも承認されています。

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発生状況

日本国内では、北海道において1993年に初めて患者が報告、2007年4月1日に感染症法上の四類感染症に定められ、計9例の患者が報告されています(2026年4月現在)。
世界では、毎年1万から1万5000例発生しています。

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啓発ツール

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Q&A

ダニ媒介脳炎について理解を深めてもらえるよう、よくある質問について、Q&Aをまとめていますので、詳しくはこちらをご参照ください。

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医療機関・自治体のみなさま

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感染症法に基づく医師の届出のお願い

全ての医師の方は、対象の感染症の診断を行った際に、届出様式により最寄りの保健所に届け出てください。

都道府県により届出様式が異なる場合がありますので、最寄りの保健所にご確認ください。

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関連リンク(さらに詳しい情報が必要な方)

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