第19回 特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会

日時

令和元年8月23日(金)13:30~15:00

場所

TKP新橋カンファレンスセンター新館 ホール14E

議事

○渡邊総務課長補佐 定刻になりましたので、ただいまから第19回「特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」を開催させていただきます。
構成員の皆様方におかれましては、御多忙のところ本検討会に御出席いただき、まことにありがとうございます。
本日は、相澤構成員、大月構成員、中村構成員、松村構成員、三浦構成員、吉川構成員より御欠席の連絡をいただいております。
参考人ですが、本日は、大月構成員より代理として御推薦いただき、長野県より徳本参考人に御出席いただいております。
○徳本参考人 よろしくお願いいたします。
○渡邊総務課長補佐 事務局において、局長の吉田、審議官の迫井においては、公務により欠席の予定でございます。
続きまして、お手元の資料の確認をさせていただきます。
議事次第、座席表のほか、次のとおりです。
資料1 特定機能病院の第三者評価について
資料2 特定機能病院及び地域医療支援病院の見直しに関する議論の整理(案)
それから、過去3回分の資料についてタブレットで確認できるようにしております。
資料の欠落、タブレットの不調等がございましたら、事務局にお申しつけください。よろしいでしょうか。
それでは、以降の進行は座長にお願いいたします。
冒頭のカメラ撮りについては、ここまでとさせていただきます。
○遠藤座長 皆さんこんにちは。それでは、早速議題に入りたいと思います。
本日の議題は1つだけでございまして、「特定機能病院の第三者評価について」でございます。
関連で、資料が2つ出ております。
資料1「特定機能病院の第三者評価について」、資料2「特定機能病院及び地域医療支援病院の見直しに関する議論の整理(案)」それぞれにつきまして、事務局から説明をお願いいたします。
○渡邊総務課長補佐 説明させていただきます。まず、資料1を御準備ください。
資料1につきましては、「特定機能病院の第三者評価について」これまでの御議論、それから、参考資料についてまとめさせていただきます。
2ページ、3ページ目につきましては、第16回、第17回の検討会について、議論をまとめさせていただきます。既存資料ですので、この部分の説明については割愛させていただきます。
4ページですが、前回第18回の検討会でいただいた主な御意見でございます。
上から1マル目。
現在、大学病院は非常に厳しい状況にあり、第三者評価の受審を特定機能病院の要件に
すること以上に踏み込むことには慎重であるべきではないか。
2つ目。
国会の審議を踏まえた附帯決議において、病院の機能評価については、「承認要件と
することの是非を検討すること」ではなく、「承認要件とすること」こういった記載が
されておりまして、こういう記載を踏まえて議論をすべきではないか。
それから、3つ目です。
特定機能病院において、医療安全管理体制上の複数の事案が発生したことを踏まえて議
論する必要があるのではないか。
4つ目です。
特定機能病院が第三者評価を受審するのみで、第三者評価を踏まえ、医療安全管理体制
等について改善しないことを容認してはならないのではないか。
最後です。
本来は第三者による認定を特定機能病院の要件とすべきであるところ、制度趣旨を考慮
して、「第三者評価を受審し、指摘事項に対応するよう努めるとともに、対応状況につ
いて公表することを特定機能病院の要件とする」という事務局案が提示されているので
はないか。
こういった御意見をいただいております。
5ページ以降につきましては、参考資料でございますが、1点だけ14ページについて説明をさしあげたいと思います。
14ページにつきましては、「病院の第三者評価の現状について」ということでございまして、前回からも資料を御提示させていただいておりましたけれども、前回までは公表情報をもとに資料を作成しておりました。今回、特定機能病院それぞれ、それから、日本医療機能評価機構に問い合わせをさせていただきまして、資料のアップデート、それから、5月から7月への時点修正、こういったことを行っております。
では、続きまして、資料2、議論の整理(案)について説明させていただきたいと思います。
こちらについては、前回も御説明さしあげておりますので、前回からの修正部分を中心に説明さしあげたいと思います。
まず、2ページ、3ページですけれども、先ほども説明させていただきましたように、5月から7月への時点修正をしているということと、それから、新たに、特定機能病院、それから、日本医療機能評価機構に問い合わせをさせていただいていますので、そういった情報を反映させていただいております。
それから、3ページの4番「見直しについて」でございますけれども、見直しについては、1マル目、
「第三者による評価を受け、病院が主体的に取り組むという」枠組みの中で、第三者評
価を受審し、指摘事項へ対応するよう努力するとともに、審査状況及び指摘を受けた改
善策について公表することを特定機能病院の要件とすべきである。
この記載については、そのままもとイキとさせていただいております。
2つ目、立入検査の部分については、医療監視の対象とすべきであると記載をさせていただいていましたけれども、記載の趣旨としましては、「審査状況及び指摘を受けた改善策について公表する」、こういったことを要件としておりますので、公表された中に特定機能病院の要件に係るようなものがあれば、そこは立入検査の対象になる。こういった趣旨で記載させていただいていました。
もともと「確認すべきである」と記載させていただいていましたが、今、御説明した趣旨に基づきまして、「確認することとなる」こういった修正をさせていただいております。
それから、3つ目のマルでございますけれども、ここの部分については、ヒアリングをさせていただいた上で、日本医療機能評価機構の病院機能評価について記載をさせていただいていますが、こちらは1マル目、2マル目については、制度の話をしている一方で、こちらは病院機能評価の話をさせていただいていますので、なお書きという形にさせていただいております。
また、済みません、戻りますけれども、2○目の「第三者」については、「医療安全管理体制等を評価できる機関の中から、病院が主体的に選択できることとすべきである。」こちらのほうはもとイキとさせていただいております。
最後に5番「今後の検討課題について」こちらについては、新しく記載させていただいております。これまでの議論を踏まえて記載させていただいていまして、1マル目につきましては、
評価を行う第三者については、特定機能病院の医療安全管理及びガバナンスの質の向上
に係る取組を適切に評価できるものに限定すべきとの意見があった。今回要件となる第
三者評価が特定機能病院の医療安全管理及びガバナンスの質の改善に寄与するか、運用
実績を踏まえ、検証していくことが必要である。
2マル目ですけれども、こちらについては、今後の検討の方向性についてまとめさせていただくとともに、附帯決議において、更新制についても言及がなされていることから、今後の方針についてまとめさせていただいております。
2マル目については、
特定機能病院については、2016年、2018年に医療安全管理体制、ガバナンス体制に係る
要件について相次いで見直されている。今後、特定機能病院のあり方については、これ
らの要件の定着状況や、第三者評価の今後の運用状況を踏まえ、国会の附帯決議で指摘
されている更新制の是非も含め、検討していく必要がある。
それから、地域医療支援病院につきましては、前回取りまとめをいただきましたけれども、修正がありますので、説明させていただきます。
一番最後のページ、6ページになりますけれども、地域医療支援病院については、地域の実情の中で必要とされたものについては要件することができる。その中で、医師少数区域等に対する支援が必要であれば、そういったことも要件に追加できる。こういった記載をさせていただきましたけれども、あくまで、主体となるのは地域の中で必要とされる機能ということですので、その点を明確化するということで、黄色マーカーの部分を追加させていただいております。
以上、資料2の説明でございます。
事務局からの説明は以上とさせていただきます。
○遠藤座長 ありがとうございます。
前回の御議論を反映させた形で修文が行われておりますけれども、ただいまの資料1、資料2に関しまして、御質問・御意見等があれば承りたいと思いますが、いかがでございましょう。
本多構成員どうぞ。
○本多構成員 今回の整理(案)については、特に異論はありませんので、このまま進めていただければと思っております。
先日、厚労省から、7月末に特定機能病院の立入検査結果が公表されておりますが、その内容を拝見したところ、「医療の安全管理のための体制の確保」と、「18年改正省令事項病院長のガバナンスなど」のいずれも検討を要する事項という指摘を受けたのが4病院。
口頭指摘事項につきましても、58件が「医療の安全管理のための体制の確保」ということが挙げられております。このような結果を見ますと、患者側の納得性からしても、第三者による評価の受審を要件とすることは、やはり必要であったと思っております。
また、今回、追記された検討課題の関係ですけれども、日本医療機能評価機構では、「一般病院3」という新たなプログラムが、昨年度からスタートしたばかりで、審査体制や、サーベイヤーの確保といったところが、制度化されていくと思います。日本医療機能評価機構においては、審査を実施しつつ、問題に対する改善を加えていただいて、「一般病院3」をよりよいものにしていただくことが必要なのかなと思っております。よろしく御検討いただければと思います。
○遠藤座長 ありがとうございます。
では、関連で、上田座長代理お願いいたします。
○上田座長代理 昨年から開始しております「一般病院3」につきましては、これまでもお話ししていますように、医療安全とガバナンスの評価を強化して、スタートしたところでございます。
ただいま、本多構成員からお話がございましたように、私どもも、審査を通じていろいろな課題が見つかりましたら、この病院機能評価を強化して充実させることが大事ですので、その点については検討していきたいと思っております。
また、審査におけるサーベイヤーの役割とか、いろいろな重要な課題がございますので、こういった点についても、適正に審査が行われるように、適切な体制や運用に努めてまいりたいと考えております。
○遠藤座長 ありがとうございました。
ほかにいかがでございましょう。
川上構成員お願いします。
○川上構成員 今回お示しいただいています「4.見直しについて」、また、「5.今後の検討課題について」の内容は適切なものかと思います。
関連して教えていただきたいのですけれども、「5.今後の検討課題について」のマル1つ目で最後の「運用実績を踏まえ、検証していく」、また、マル2つ目には「更新制の是非も含め、検討していく」とあります。これらを行う場は、本検討会という理解でよろしいでしょうか。
○遠藤座長 では、事務局どうぞ。
○渡邊総務課長補佐 特定機能病院の要件のあり方については、本検討会で検討をしていただくものと承知しております。
○遠藤座長 ありがとうございます。
ほかにいかがでございましょう。
中川構成員お願いします。
○中川構成員 今回の案は、これで現時点においては異論ないとさせていただきたいと思いますが、完全に十分というわけではありません。これから、過去に医療機能評価機構の認定を受けていて、事故が起こったということも皆さん決して忘れることなく、さらに、特定機能病院を病院の中の病院であり、国民が最後のよりどころにする病院という、そういう位置づけをぜひ考えていただいて、これからも検討を続けていくべきと思います。医療安全とガバナンスにより特化した評価を追求していってほしいなと思います。
特に、医療機能評価機構には、引き続き、お願いしたいと思います。
以上です。
○遠藤座長 どうもありがとうございます。
そのほか、御意見、感想でも結構でございます。
それでは、金澤構成員お願いいたします。
○金澤構成員 皆様方の議論を経た上での最終的な見直しということで、私も依存のないところではございます。
ただ、医療機能評価機構を評価するという、そういうことも当然重要なわけで、その中には、機能評価を受けている特定機能病院による評価もぜひ加えていただきたい。これは、この前申しましたけれども、今、例えば我々の大学などでも、教官が学生を評価して、学生も教官を評価するという、相互評価というのが通常の評価になっています。そういった意味で、ぜひ、そういった仕組みというか、そういうのも考えていただきたいというのが私の意見でございます。
○遠藤座長 ありがとうございます。
何かコメントがありますか。
○上田座長代理 「一般病院3」については、先ほどお話ししましたように、昨年の4月から運用を開始して、そして、これまでもアンケート調査などを行って、受審された病院の皆様方の御意見も伺うように、進めておりますが、今、先生御指摘のとおり、私どもも受審を通じての課題とか、あるいは、受審された病院の御意見については、丁寧に伺いながら、先ほど申し上げましたが、課題については、改善を図っていくべく検討を進めていきたいと思っております。
そして、私ども、基本的には、病院機能評価は、この評価を通じて医療の質の改善を支援するということで、進めておりますので、医療安全、そして、医療の質の向上を自主的に病院が取り組まれるといった視点で、我々、今後とも、この審査の充実を図っていきたいと考えております。
○遠藤座長 ありがとうございます。
ほかに、何かございますか。
坂本構成員お願いします。
○坂本構成員 この見直しの4ポツのところについては、依存はございません。
基本的には、病院機能評価を受ければ、その結果については、医療機能評価機構のホームページで、その評価とその全体の概要については公表をされておりますので、それについては公開情報ということだと思っております。
それに対して、我々どのような対応をしているのかということを、これをさらに社会に示すということで、特定機能病院の信用が上がるということであれば、それがいいのではないかと思っております。
また、それらは公開されている情報ですので、どこにBがついたかと、そういうようなことも、これは別に病院が特別なところから書類を出してこなくても、厚生局のものになりますので、そういうところでお尋ねいただければいいのかなと思います。
○遠藤座長 どうもありがとうございます。
ほかに、何かありますか。
よろしゅうございますか。
それでは、ないようであれば、御意見は幾つか出ましたけれども、基本的に、この議論の整理(案)の内容についての修文の要請は、特段、なかったと理解いたしますので、当検討会としましては、この議論の整理(案)を承認したということにさせていただきたいと思いますが、それでよろしゅうございますか。
ありがとうございます。
恐らく、成文化する上で、ほとんどないと思いますけれども、万一、てにをは等の修正が必要になる場合もありますので、その場合は、私と事務局で相談をして、修文させていただきたいと思います。内容には入らないということであります。
それでは、どうもありがとうございました。非常に十分な検討をさせていただきまして、このような整理(案)ができ上がりました。
これにつきまして、事務局から、何かコメントはございますか。
総務課長どうぞ。
○佐々木総務課長 お忙しいところをお集まりいただきまして、ありがとうございます。
今回の特定機能病院及び地域支援病院の見直しにつきましては、昨年の11月から本格的な御議論をいただいて、5回にわたって活発な御議論をいただいたところでございます。さまざまな御指摘をいただいたところで、今回のように取りまとめていただいて、まことにありがとうございます。
今後、事務局といたしましては、先生方に取りまとめていただいた内容をもとに、必要な制度改正を行っていきたいと考えております。制度改正の過程におきましては、また、制度改正された後には、先ほど、その後のフォローアップということもございましたけれども、構成員の先生方に、引き続き、いろいろな方面で御指導・御支援をいただくことになると思いますので、引き続き、よろしくお願いしたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。
○遠藤座長 ありがとうございます。
ただいまの総務課長の御発言について、何か御質問等があれば、承りますが、よろしゅうございますか。
それでは、本日は大変短かったのですけれども、延べの検討時間は大変長うございまして、いろいろとありがとうございました。
それでは、これをもちまして、本検討会を終了したいと思います。
本日は、どうもありがとうございました。
 

照会先

医政局総務課

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