細川大臣閣議後記者会見概要

H23.07.05(火)10:05 ~ 10:18 省内会見室

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議、閣僚懇が終わりまして、こちらに参りました。 今日は、まず第2次補正予算案が、閣議で決定をされました。この補正予算案は、6月14日の総理指示に基づきまして、厚生労働省として、1つ、医療や福祉分野の二重債務問題への対応、2つ、児童福祉施設等の園庭の放射線量の低減策の実施、3つ、東京電力福島第一原子力発電所の緊急作業従事者の被ばく管理データベースの構築などが盛り込んであります。私としましては、この補正予算案が国会を通して早期に成立をして、その着実な実施がされるよう全力で取り組んでまいりたいと思います。 それから、今日、総理の方から、松本復興担当大臣が辞表を提出されたと、それについての受理をしたと、こういう発言がございました。辞表を提出された理由につきましては、松本大臣が、被災現地の方に行かれた時に色々な言動について、真意が伝わらずに、被災地の皆さん方に大変ご迷惑をおかけしたと、それから、そのことで、国会、内閣の方に対してご迷惑がかかるようでは、スピードを上げてやっていかなければならない震災の復旧復興について、そのスピードは落ちるということを心配して辞表を出されたと。総理の方からは、慰留をされたということでありますけれども、松本大臣、意思が大変固いということで、受理をされたと、お話がございました。 私の方からは、以上でございます。

質疑

記者:
松本大臣の辞任についてですが、細川大臣自身の受け止めと、首相の任命責任と今後の国会運営への影響をどのようにお考えでしょうか。
大臣:
松本さんについては復興担当大臣になられて日も浅いこともあり、ここで辞任ということは大変残念に思っております。震災からの復旧復興はさらにどんどん進めていかなければならないと、これは国を挙げてやらなければならない仕事でありますから、このことによって歩みが遅くなるようではいけないと考えております。
記者:
首相の任命責任と国会運営については。
大臣:
こういう事態になりましたので、早急に後任を決めていただいて停滞することがないようにしっかりやっていかなければならないと思っております。
記者:
B型肝炎について財源問題に関して方向性がまだ明示されていないのですが、このことに関して政府としてどのように具体化していくと思っておりますでしょうか。
大臣:
B型肝炎につきましては先月の28日に原告団と、国の方で基本合意書による合意が成立いたしました。この合意書は原告団訴訟を起こしている方おひとりおひとりの和解ということの他に、まだ訴訟を提起されていないたくさんの方がおられます。そういう人達を含めて全体的な救済措置を講じていくということでございますので、そういう意味ではB型肝炎の問題については予防接種で起こったということですから、予防接種は国民全体の利益になっているわけですが、一方で不幸にもB型肝炎に感染したという方、こういう不幸にも集団予防接種で感染をされた被害者の方を国民全体で支え合っていこうということで合意をいたしております。このあと法案を作って国会に提案をしなければなりません。これは早急に進めてまいりますが、法案を作成する段階でその財源をどのようにするかということは大変重要で大きなテーマでございます。国民の全体でこの負担を分かち合うという意味で、いろいろ財源も考えられますけれども、増税ということも選択肢の一つだと考えております。
記者:
増税という言葉が出ましたが、それは、政府内で合意しているのか、大臣としての意見なのか、あるいは個人的に。
大臣:
先ほども申し上げましたが、これからどういうふうな形で財源を充てるかということを検討していくということで、いろいろ財源もあるかと思いますが、その中で増税ということも選択肢の一つだということでございます。
記者:
松本大臣の件ですが、松本大臣の発言ですね、命令的な口調で知事に対して言われてますけれども、たぶん大臣もテレビや新聞でお聞きになったかと思うのですが、発言を聞かれて大臣は辞任に値する発言だと思われますか。
大臣:
本人は担当大臣になられたということで、積極的に意気込んでおられたと思います。その意気込みや思いが強く出て、ああいう話になったのではないかと思います。ただ、それが被災者の皆様方にどう受け止められたかということについては、やはり担当する大臣の仕事をよくお考えになれば、もう少し慎重なお話がよかったのではないかと思います。
記者:
野党とかは、復興担当大臣という総理が肝いりといいますか熟慮を重ねて選んだ大臣がわずか何日間かで辞めるということになったことで、総理の任命責任を追及するというふうに言っているのですが、総理自身の退陣はすでに表明していますが退陣の時期への影響というのは大臣はあると思われますか。
大臣:
退陣の時期などについては前から申し上げているように総理ご自身がご判断されることだと思っております。ただ、松本大臣の辞任があったことによって復旧復興の作業が遅れるということがあってはならない思いますので、そこは、総理も今日の閣僚懇でそのような発言をされました。このことによって遅れることがないように閣僚全体でしっかり私どもは支えていきたいと思っております。
記者:
B型肝炎の対応について増税の選択肢ということをおっしゃいましたが、例えば国民全体で負担するという観点からどういう税目が適切か、あるいは全体で必要な財源の中でどの程度税でまかなっていくのかとか、そういうことは現時点でのお考えはありますか。
大臣:
先ほども申し上げたように、これから法案を作っていかなければいけない、その過程で財源問題も検討していくということになります。その中ではいろいろな方法があるかと思いますが、簡単に言えばいわゆる無駄使いをやめてそこから捻出するとか、あるいは埋蔵金の問題とかいろいろあるかと思います。増税という考え方もあるかと思います。そういう意味ではいろいろな選択肢があると思いますので、そのことをこれから検討をしていくということでございます。
記者:
法案なのですが、これは閣法でということでしょうか。
大臣:
やり方としましては、閣法、あるいは超党派での議員立法という方法もあるかと思いますけれども、政府として基本合意書を28日に合意いたしましたので、それを実施するための法案というのは政府としては考えてやっていかなければと思っております。
記者:
今回の2次補正についてのポイントと、3次補正についてはこれから厚労省としてやるべきことは。
大臣:
2次補正につきましては皆さんのところにペーパーが配られてると思います。そこに具体的な金額も書いてあると思いますので、そこで疑問があれば事務方に聞いていただければと思います。第3次補正については、これまでの1次2次とは違って復興になっていきますから、それらにつきましては省内で準備をさせているところでございます。

(了)