細川大臣閣議後記者会見概要

H23.04.19(火) 9:07 ~ 9:17 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日の閣議、閣僚懇では、特に厚生労働省関係でご報告するようなことはございません。

質疑

記者:
被災者に対する求人が数千件あったという厚労省の調査がありますが、その数字について大臣は現在どのように評価をされていますか。
大臣:
私の方も経済界の団体の方に直接訪問しまして、被災者の皆さんの雇用をよろしくお願いしますと要請いたしました。また、人材ビジネス事業者に対しても、積極的にお願いしたいと要請させていただきまして、徐々に多くなっておりまして、私としてはさらに多くの採用を各方面にこれからもお願いしたいと思っております。
記者:
震災からの復興に当たって、復興税という考え方が、政府、民主党内からも出てきています。岡田幹事長は復興債を創設して、その償還分は増税しかないと明言していますが、復興に当たっての増税を大臣はどのようにお考えですか。
大臣:
色々考え方はあるかと思いますが、国民の皆様に負担をお願いをするというのもひとつの考え方だとは思いますが、それでなければいけないわけではなくて、これから総合的に判断して決めていくことだと思っております。
記者:
被災者支援策で、被災地での高齢者や障害者に対する介護の拠点的なものについての在り方をどのようにお考えでしょうか。
大臣:
これからは、被災者の方たちに対しては仮設住宅などがどんどん建っていくと思います。その仮設住宅などが造られるところに介護あるいは看護のサービスステーション的なものも同じように設置いたしまして、皆さん方の支援をやっていこうと思っております。
記者:
規模や拠点数はどのくらいでしょうか。
大臣:
数については、具体的に今はお話出来ませんけれども、準備で一時補正で予算措置をするように考えております。
記者:
先ほど自公と民主党の政調会談で国庫負担の2分の1の2.5兆円ですが、それを補正の財源に充てて、将来的に税制の抜本改革で埋め合わせをして、恒久的には積立金を繰り入れるという案を民主党は提示したようですが、これについてはどのように受け止めてらっしゃいますか。
大臣:
年金の問題につきましては、これは老後の安定した生活を送るということで、これは大変大事な制度でありまして、年金財政を長期的に安定をさせるということが大事でございます。したがって、年金の2分の1の国庫負担ということについては、私としましては非常に重要な国庫の投入でありますから、それは堅持をしていきたいと思っておりますが、ただ、今回の大震災の復興に向けての財源、これもまた必要ですから、最終的には総合的に判断をするしかないとこれまでも考えてきたところでございます。最終的に2分の1の財源について今回震災の復興財源に使うということであるならば、今後抜本的な税制改革による財源、これを活用してしっかりと年金財政の方に繰り入れをしていくと、こういうことがはっきりと確約できないとなかなか納得できないと思っております。したがって、これからいろいろと関係省庁としっかりと調整もしていきたいと思っています。
記者:
繰り入れると、繰入額もかなりの額になってしまうと思いますが、大臣はかねて「二次補正で何らかの手当を」ということもおっしゃっていたと思いますが、そのお考えは今も変わりませんか。
大臣:
これまで、二次補正で手当をするということも選択肢の一つだと、こういう風に申し上げてまいりましたが、それも含めて今後年金財政の方にしっかりと繰り入れができるような、その方策だけはしっかりやっていかなければと思っています。
記者:
一部報道で「社会保障と税の一体改革」のなかで厚労省案として、年金の高所得者に関しての減額を第一段階で実施するという報道があるのですが、それに対して大臣はそういったことをお考えなのかということと、実際にそういった案はあるのでしょうか。
大臣:
どういうことでそういう報道がなされているかということについては、私はまだ読んでいませんが、もしそういう報道がされているとしても、厚生労働省の方は検討中ですから、どのような報道かは知りませんが、厚生労働省としては検討中ということです。
記者:
大臣としては年金財政を維持するために高所得者の年金の減額ということは、大臣個人としてはお考えはありますか。
大臣:
私自身が検討中ですから、ここで申し上げるのは差し控えたいと思います。
記者:
福島第一原発の作業員の総被ばく量について、少し引き上げる必要があるのではないかということで政府の中で検討されているということなのですが、大臣としては労働者の健康という問題と、作業をとにかく急ぐということで、どのようにバランスをお考えでしょうか。
大臣:
政府の中で作業員の総被ばく量を引き上げるということについては、具体的にはそういう検討はされておりません。
記者:
まだ検討されていない。
大臣:
まだそういう話はありません。

(了)