塩崎大臣会見概要

H28.4.8(金)8:42 ~ 8:47 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。特に私からはございません。

質疑

記者:
化血研(一般財団法人化学及血清療法研究所)が、アステラス製薬にワクチンなどの製造部門を事業譲渡するという一部報道がありましたが、現在、大臣が把握されている事実関係と、改めて組織のあり方、改編をどのようにすべきかという考えをお願いいたします。
大臣:
今回の組織的な欺罔(ぎもう)・隠蔽工作で問題が明らかになったわけでありまして、普通であれば即刻許可の取消ということでありましたが、化血研ではないと作れないものなどがありましたので、110日間の営業停止ということになっているわけであります。いずれにしても、化血研としての事業継続を前提とせずに、抜本的な見直しを行うということでありますから、事業譲渡を含めていろいろ考えていただいているのであろうと思います。日本のワクチン行政を含めて、ワクチン産業のあり方を今タスクフォースで見直していただいておりますので、そういうことも踏まえて今までとは違う新しいワクチンの産業、企業のあり方を模索してもらいたいと思っておりますので、いろいろな可能性の中で何がベストかをよく化血研で考えてもらいたいと思っております。
記者:
アステラス製薬との事業譲渡ということは、厚労省としては現状そういった話は聞いていないのでしょうか。
大臣:
事業譲渡というのも一つの選択肢でありますので、そういうことを含めていろいろ相談はあるのかもしれません。私どもとしては、先ほど申し上げたような基本姿勢を明確に伝えておりますので、そういう意味では指導しているということになるのかもしれません。
記者:
首相が衆議院を解散するのではないかという観測があります。解散の是非についてどのように思われますか。
大臣:
これは総理がお決めになることで、総理は「頭の片隅にも無い」とおっしゃっていますので、それ以上でも以下でもないということではないでしょうか。
記者:
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用についておうかがいします。一部のエコノミスト、野党の民進党の試算で、2015年度の運用実績は5兆円のマイナスになるのではないかというものがあります。世界的に経済状況が後退しているとされる中で、今後もポートフォリオの見直しなどについて柔軟に考えるかどうかいかがでしょうか。
大臣:
経済の変化を踏まえたうえで、必要な利回りを確保するための新しい基本ポートフォリオを考えていただいたのは一昨年の10月でありまして、基本的にはその考え方が踏襲されつつ適切な運用がなされているものだと思っております。年金の運用で一番大事なのは、長期的に年金の財政として必要な利回りを確保できるか、すなわち名目賃金上昇率プラス1.7を確保するということが、皆様方にお約束している年金支払に必要なわけでありますから、今、国債がマイナスの金利になっている中で、それだけの運用益をどのように確保するのか、もし対案があるならば、是非国債でそれだけの利回りを確保できるという道筋を示していただくことが、建設的な御意見ではないかと思うわけでありますが、おそらくそれはマイナス金利の時代で不可能ということです。それではどういうアセットでいくのかということを、そういった方々には単年度のマイナスを示す試算をお示しをするだけではなくて、代案として何をやったら間違いなく名目賃金上昇率プラス1.7を確保できるのかということを言っていただくことが建設的な野党としての責任でもあると私は思います。

(了)