G7倉敷労働雇用大臣会合、大臣宣言を公開しました
2023年4月22~23日、岡山県倉敷市にてG7倉敷労働雇用大臣会合が開催され、加藤厚生労働大臣が出席しました。
今回の会合では、「人への投資」を議題として、以下を論点に議論を行いました。
- 1.労働市場のレジリエンスの涵養
1-1 ポストコロナや現下の課題に対応した労働市場政策
1-2 デジタル化・グリーン化による産業構造変化への対応と人的資本への投資
- 2.包摂的な労働市場の整備
- 3.ワーク・エンゲージメントの向上とディーセント・ワークの推進
23日に取りまとめた大臣宣言は以下のとおりです。
G7労働雇用大臣会合とは
G7サミット(主要国首脳会議)は、フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダ(議長国順)の7か国、及び欧州連合(EU)の首脳が参加して毎年開催される国際会議です。世界経済、地域情勢、様々な地球規模課題を始めとするその時々の国際社会における重要な課題について、自由、民主主義、人権などの基本的価値を共有するG7各国の首脳が自由闊達な意見交換を行い、その成果を文書にまとめ公表しました。
G7労働雇用大臣会合は、G7サミットに関連して開催される閣僚会合で、雇用・労働分野の諸課題についてG7の閣僚間で議論を行うものです。2023年はG7倉敷労働雇用大臣会合を岡山県倉敷市で開催しました。
日程・場所
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日程:2023年4月22日(土)~23日(日)
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場所:岡山県倉敷市
議題 「人への投資」
背景
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G7各国が生産年齢人口の鈍化(減少)に直面する中、「人」の重要性はますます高まっている。
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人的資本に注目して経済活力を維持していくことは、G7諸国に共通の課題である。
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社会・経済の変化に即した人的資本投資と、性別や年齢等に関わらず本人の意欲・能力に応じて活躍できる環境の整備が重要である。
論点
- 労働市場のレジリエンスの涵養
1-1 ポストコロナや現下の課題に対応した労働市場政策1-2 デジタル化・グリーン化による産業構造変化への対応と人的資本への投資
- 包摂的な労働市場の整備
- ワーク・エンゲージメントの向上とディーセント・ワークの推進
参考:過去のG7労働雇用大臣会合
開催地のご紹介
岡山県は、晴れの日が多いことから「晴れの国岡山」と呼ばれ、温暖な気候や豊かな自然に恵まれています。また豊かな観光地があるだけではなく、太陽の光をさんさんと浴びて育ったモモやブドウなどのフルーツが絶品で、「フルーツ王国」とも呼ばれており、シロップ漬けのフルーツやジュースなどの加工品は1年を通して美味しく食べることができます。倉敷市は、白壁の蔵屋敷が立ち並ぶ倉敷美観地区や、美しい瀬戸内海を一望できる鷲羽山などを有する、国内屈指の観光都市です。ものづくりも盛んで、プレミアムジーンズや帆布バッグ、デザイン性の高いマスキングテープなど、made in Kurashikiの製品を求めて、海外からも多くの方が訪れています。また 1921年に労働衛生に関する民間の研究機関である倉敷労働科学研究所が設立されるなど、早くから働く人に着目した取組が進められてきた街であり、労働政策の議論を行うにふさわしい開催地です。
当日の様子
美観地区での集合写真 ソーシャルパートナーからの提言書受理 倉敷中央病院の視察
大臣宣言の採択 大臣記者会見 会合会場