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鳥インフルエンザA(H7N9)に関するQ&A

鳥インフルエンザA(H7N9)について

問1. 鳥インフルエンザA(H7N9)とは何ですか?

答1.
2013年3月末から中国での発生が報告されている、A型インフルエンザウイルス(H7N9亜型)によるヒトへの感染症のことです。インフルエンザウイルスは大きく、A型、B型、C型の3つに分けられますが、流行の原因となるのはA型とB型です。A型インフルエンザウイルスは、ウイルス表面に存在する糖タンパク質(ヘマグルチニン(H)とノイラミニダーゼ(N))の種類の違いによって、さらにH亜型(あがた)(H1〜H16の16種類)とN亜型(N1〜N9の9種類)で分類されます。鳥類が感染するA型インフルエンザウイルスを一般的に鳥インフルエンザウイルスと呼んでいて、今回海外で発生が報告されている鳥インフルエンザウイルスは、H7亜型のヘマグルチニンとN9亜型のノイラミニダーゼを表面に持っていることがわかっています。

問2. ヒトが鳥インフルエンザA(H7N9)に感染すると、どのような症状が出るのですか?

答2.
これまでに海外で報告されたところでは、多くの患者で発熱や咳、息切れに加え、重症の肺炎が見られました。ただし、この病気についてはまだ限られた情報しかありません。

問3. 鳥インフルエンザと新型インフルエンザは、どのような関連があるのですか?

答3.
「鳥インフルエンザ」=「新型インフルエンザ」ではありません。
鳥インフルエンザは、一般的に鳥類がかかる病気です。今回のようにヒトが鳥インフルエンザウイルスに感染することはありますが、その患者から別のヒトに病気がうつることは、通常ありません。しかし、ウイルスが特殊な遺伝子変異を起こしてヒトからヒトへと感染する能力を獲得し、ヒト−ヒト間で持続的な感染が起こるようになった場合、新型インフルエンザと呼ばれるようになります。

問4. ヒトからヒトへの感染事例はあったのですか?

答4.
現在のところ、ヒトからヒトへ持続的に感染した事例は確認されていません。ただし、一部、家族間での感染が疑われる事例が報告されています。なお、他のタイプの鳥インフルエンザ(例えば、鳥インフルエンザ(H5N1))でも、家族など濃厚接触者間のみでの限定的なヒト−ヒト感染は報告されています。

問5. 鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスは、ヒトに感染しやすくなっていると聞きましたが本当ですか?

答5.
通常、鳥インフルエンザなどの動物のインフルエンザウイルスがヒトに感染することは稀です。今回中国の患者から検出された鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスの遺伝子情報を解析したところ、鳥類だけではなく、ヒト(哺乳類)にも感染しやすくなるような性質を示す遺伝子配列が一部見つかっています。実際にヒトに感染を起こしやすくなっているかどうかについては現在調査中です。

問6. 予防のためにはどうすればいいですか?

答6.
鳥インフルエンザについては、問14をご参照ください。一般的なインフルエンザ(特に季節性インフルエンザ)の予防に関しては、以下の情報もご参照ください。

問7. 抗インフルエンザウイルス薬は効くのですか?

答7.
現在までに明らかになったところでは、オセルタミビル(販売名:タミフル)などが有効とされていますが、詳細は現在、調査されているところです。

問8. ワクチンはありますか?

答8.
現在、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスに有効なワクチンはありません。WHO(世界保健機関)や国立感染症研究所などで、ワクチン製造に最適なウイルス株の選定を行い、必要な場合にワクチンが製造できるように準備が進められています。

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海外の状況について

問9. 海外での患者発生状況、患者情報を教えて下さい。

答9.
最新の情報については、こちらをご覧ください。

問10. 海外で確認された患者は、鳥から感染したのですか?

答10.
現時点では、感染源は不明です。中国においては、市場で販売されていた鶏や鳩、さらに、野生の鳩からも、患者から検出されたウイルスと同様の鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスが検出されていますが、患者が直接鳥類から感染したかどうかはまだ分かっていません。感染源や感染経路については、現在調査が行われているところです。

問11. 患者は鳥に接触していたのですか?

答11.
患者の多くに、家きん(鶏、あひるなど)との接触歴があったことが報告されていますが、全ての方について家きんとの接触が認められたわけではありません。感染源や感染経路については、現在調査が行われているところです。

問12. 発生地域から輸入された鶏肉を食べても大丈夫ですか?

答12.
鳥インフルエンザA(H7N9)の感染源はまだ分かっていませんが、これまで、鶏肉や鶏卵を食べることでヒトが鳥インフルエンザウイルスに感染したという報告はありません。
WHOは、中心部まで70℃に達するように(ピンク色の部分が残らないように)加熱された肉類は食べても安全だとしています。
詳細はこちらをご覧ください。

なお、現在のところ、中国から生きた家きん(鶏、うずら、きじ、ほろほろ鳥、だちょう、七面鳥、あひる、がちょう、その他かも目)、加熱していない生の家きん肉の輸入はありません。

問13. 患者発生地域に旅行するのですが、取りやめた方がよいですか?

答13.
現在のところ、日本政府は患者発生地域への渡航について制限は行っていません。
最新の状況については、こちらをご覧ください。

問14. 患者発生地域に旅行する場合、どんなことに気をつけるべきですか?

答14.
鳥インフルエンザが流行している地域を訪れる際は、次のようなことを心がけましょう。

  • 不用意に鳥類に近寄ったり、触れたりしない(特に、家きんが飼育されている場所や、生きた鳥を販売している市場、食用に鳥を解体している場所などに立ち入らない)
  • こまめに手を洗う
  • 咳エチケットを心がける

問15. 患者発生地域から帰国した後、身体に異状を感じたらどうすればよいですか?

答15.
日本に入国する際、発熱や咳など体調に異状がみられたら、検疫所の健康相談室に申し出てください。
また、発生地域から帰国後10日以内にインフルエンザのような症状が出た場合は、検疫所で配布される健康カードの内容に従い、医療機関を受診してください。その際、「発生地域に滞在していた」ことを伝えてください。これらの方針は、今後変更される可能性があります。検疫所からの最新情報をご確認ください。

さらに、ご不明な点がありましたら、最寄りの保健所にお問い合わせください。

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日本の状況に関して

問16. 日本で鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスは確認されていますか?

答16.
2011年に、国内の野鳥から、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスが検出されたことがありますが、今回の、中国で原因となっている鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスとは異なるものです。現在、問題となっている鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスは、日本国内では、ヒトからも動物からも確認されていません。

問17. 日本国内に患者はいますか?

答17.
これまでのところ、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスに感染した患者は日本国内では見つかっていません。

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