閣議後記者会見概要

H21.07.10(金)08:42~08:50ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議については特別御報告はございません。

質疑

記者:
都議選の応援に今週は行かれて、苦しい戦いということを強調されておりますが、現在の麻生政権のおかれている状況と、苦しいという言葉に象徴される、その原因となっている部分を大臣はどのように分析されていらっしゃいますでしょうか。
大臣:
選挙というのは、政策とか個々人の候補者の人柄ですとかが総合的に判断されるものだと思います。静岡でもそうですし、都議選もそうです。応援に回れるところが限られておりますから、限られた範囲内での私の感触で言いますと、政党中心の選挙になっていると思います。つまり、どんなに候補者がよくても自民党と付くと拒否される傾向があり、どんなに候補者が悪くても民主党とレッテルが貼られれば歓迎される傾向にあるという、政党主導の選挙になっているのではないかという感じがします。そこから先は、個々の有権者が、よく人物、候補者、全体の施策を評価して判断してくださると思いますが、私の感じではそういう傾向が非常に大きいという気がしますから、一般的に言って、与党の候補者は苦しい状況にあるのではないかと思います。しかし、選挙はその日の天気で投票率が上がったり、下がったり、最後の最後まで、事件が起こったり、スキャンダルが起こったりということで変わり得ますので、予測は全くできません。最終的には国民が決めることですから、結果は厳粛に受け止めないといけないと思っております。
記者:
関連ですが、都議選の選挙結果が今の政権運営にどのような影響を与えるとお考えでしょうか。
大臣:
いつも申し上げておりますが、都議選の後に国政選挙があった場合には、これまでも大きな影響を与えておりますし、地方の選挙だから関係ないということはありません。特に首都決戦ですから、それは大きな影響を与えると思います。
記者:
自民党内では、都議選の直後の解散総選挙は避けるべきだという声が強まって来ておりますが、そういった声に関してはどのようにお感じになりますか。
大臣:
個々の候補者が自分の選挙を第一に考えないといけません。個々の候補者にしても、党全体としてもいつどのタイミングで選挙をすると有利かということを考えるのは当たり前ですので、そういう判断でいろいろな動きが出てくると思います。
記者:
先月の段階では、関西の会議で安全宣言を出して欲しいという要望が橋下知事からあったのですが、本日何かメッセージ的なものを出されるのでしょうか。
大臣:
先週、静岡の知事選挙に隠れて皆様注目しなかったのですが、兵庫県の知事選挙があり、兵庫の知事が出られないということで、結局本日、関西の知事さん、市長さんと意見交換をすることになりました。まず、学者、医者、研究者の研究報告をいただいて、それを受けてこれまでの反省点があるとすれば、初めての経験ですが、我々サイドも知事サイドもいろいろ反省点があると思います。その反省点を踏まえて、来るべき第二波に対してどのように備えるかということで、例えば、国と地方との連携をどう図るかということについてある程度話をまとめて、できれば簡単なステートメントを発表したいと思います。その後記者会見を行って、皆様方から御質問があれば知事さんなり、市長さんなりからお答えしようと思っております。その後はクローズですが、じっくり懇談の機会を持つために参加できる知事さん、市長さんたちと夕食会をやりたいと思っております。
記者:
日航の企業年金問題について国土交通大臣の方から、政府補償融資、これは年金の給付減額が約束だった旨の発言があったわけですが、給付減額について大臣はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
大臣:
企業年金はいわば、厚生年金の更にもう一個上積みの部分ですから、基本的には企業が中心に行わないといけませんので、年金の財政が厳しくなったら掛け金を上げるか、給付を下げるかの二つの手しかありません。これはあらゆる年金について同じことです。それはそれぞれの会社が組合員、メンバーの御理解を得てやるべきことであって、そこはそれだけのリスクもあり、メリットもあるわけですから、潤沢な資金もあって、豊かな企業の組合が一般のサラリーマン以上の上積みを行うので自由にやっていただければ良いと思っております。
記者:
企業間の同意でやってもらえればかまわないということでしょうか。
大臣:
組合員たちがきちんとやればいい話であって、企業年金はもともとそういう性格のものですから、あまりとやかく国が規制を掛けるような話ではないと思っております。
記者:
国土交通大臣はそれは超えるような、政府が一定の補償するなかで、一般的な経営再建をしないような企業とは違うような話をされているのですが。
大臣:
私は直接金子大臣の話を聞いておりませんから、どういう御意図でおっしゃったか分かりませんので、よく聞いてからお答えしたいと思います。

(了)