閣議後記者会見概要

H21.02.20(金)08:41 ~ 08:47 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議については特別にご報告することはございません。

質疑

記者:
香川県の病院で他の患者の卵子と間違えて人工授精をして、その後に中絶をせざるを得ない状態になりましたが、この受け止めと国として何か対応というのを考えているのでしょうか。
大臣:
大変残念だと思います。本当に赤ちゃんを産みたいと妊娠して、中絶というのはお気持ちを考えると心が痛みます。ただ、どういう事情であったのかということをもっと詳しく状況説明をもらって、その上でどういう指導ができるのか厚生労働省として何ができるのか考えたいと思います。基本的にはそれぞれの病院でマニュアルを作って、二人立ち会わないといけないところは一人であったら、人間ですからミスをすることがあるので、フェイルセーフというか、絶対こういうことが起こらないような体制作りを行わないといけないと思いますから、状況を完璧に把握した上で対応を考えて見たいと思います。
記者:
小泉元総理が3分の2を使って再可決する場合には欠席すると明言されましたが、この発言辞退をどう受け止められていますかということと、元総理がそういう認識を示されたことについてどう思われますか。
大臣:
これはこの前申し上げたとおりで、正式な手続きを経て政府・与党で決まったことですから、それはきちんと従うというのが党員の義務なので、いろいろな御意見があれば政策決定の過程で御意見を出していただく必要があります。そういう意味では、トゥーレイトということは変わっておりません。後はそれぞれの我が党に所属する国会議員が自分で御判断すればいいことだと思います。
記者:
中川財務大臣がやめられた御感想と、党内から麻生総理では選挙が戦えないという意見が出ておりますが、それについてどう思われますか。
大臣:
これも大変残念なことで、私もしょっちゅう海外に行っておりましたから時差というのは非常につらいですし、特に財務大臣というのは激職ですからそういう中で週末を縫って行くというのは本当に大変だということは分かりますし、体調管理も万全を尽くさないといけないということは既に申し上げております。ただ、非常に残念なので国際社会で日本のイメージが下がるようなことがあってはいけないと思いますので、きちんと与謝野さんが兼職して対応するということですから、それぞれで我々も閣内一致してフォローしたいと思っております。今、必要なのは予算を通すこと、そうしないと景気対策を含めて国民が困りますから。いろいろな意見が内外であってもやはり、一致して予算を通すということで皆が協力してやるしかないと思っております。
記者:
今朝の報道で、麻生総理の政務秘書官が、知人の医学部入学を巡って文部科学省の官僚に入学のお願いのような文書を送ったというのがあるのですが、政治家や政治家秘書の口利きということについてはどういうふうに思いますか。
(大臣)
これもどういうような具体的な内容であったのかというのが分からないとコメントできません。例えば、私のところにもいろんなことのお願いがたくさんきます。そういう時に職務権限でもってやってるというのは論外ですけれども、例えば、「こういうことを申請したいのだけれども申請書類の書き方が分からないのです」というのはよく来ます。こういう時は、「では、そういうことを分かる役人がいますからその人のところに行って聞いてください」。これくらいは良いと思いますけれども、程度問題なので、ちょっと今の件は、私も完璧に中身を把握していませんので一般的なことしか申し上げられない。やはり職務権限が絡むということが絶対無いようにということだけは申し上げておきたいと思います。
記者:
自民党内でどのような方が総理総裁にふさわしいかという議論が活発になってきているのですが、その中で一律に参議院議員であるからという理由で資格が無いという意見もあるのですが、参議院の中にはかなり識見とかいろいろ経験をお持ちの方もいると思いますが、このような意見に対して大臣はどのようにお考えでしょうか。
大臣:
それは憲法上の解釈の問題で、純粋に私もずっと憲法をやってきていましたから、国会議員でという要件があります。ただ、解散権、つまり三権分立という考え方からした時にどうですかというのは、憲法学者の中でも二つに割れています。その点は、そういう憲法学上の議論は当然有り得ると思っております。
記者:
麻生内閣の支持率が日本テレビの世論調査では9.7%まで下がっています。先程、予算という話もありましたが、予算成立後にやはりポスト麻生の動きが本格化してくるという見方もされています。そうした動きについてどう感じられているかということと、その中で舛添大臣に期待する声も上がっていますがそれについては。
大臣:
先のことをどう考えるとか政局ということを今やるべきではないと思っております。今、我々がしっかりやらないといけないのは、予算を通すこと。特に私の場合は、雇用が担当ですから、厚生労働大臣として絶対に雇用を守るという大変な仕事があるので、それに集中するということをやる必要があると思います。そしてきちんと成果を出せばこれは政府がこれだけやってくれたなと。雇用対策だって相当な対策をやっていて例えば、4千億円の基金を積むというようなこともやっていますし、雇用調整助成金を使えば首を切らずに済むわけですから、こういうことをやはりしっかりやるということが一番大事なので。選挙を控えていますから与野党含めて政局とか政争というのは、ある意味でやるのは当然かもしれませんけれども、少なくとも政府の閣僚としてやらなければいけないことは、行政の長ですから、自分の組織を全力挙げて、国民の生活を守っていくんだということ以外考えてはいけないと思います。私はそういう意味できちんと仕事をしていくということに尽きると思っております。
記者:
大臣として成果を残すことがポスト麻生にとっても優位になるという見方がありますが。
大臣:
そういうことを申し上げているのではなくて、今日、路頭に迷うかもしれない、一家の大黒柱が職を失って家庭が暗くなる、そして子どもも悲しくなる。こういうことを避けないといけないのです。そういうことをしっかりやるべきであって、今のような意見に耳を貸すゆとりはありません。

(了)