閣議後記者会見概要

H20.09.02(火)10:46~10:53 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議ですけれども、安心実現のための緊急総合対策について各閣僚からこれをきちんと実現しようということでそれぞれの役所の取り組みが話されました。私の方から特別に厚生労働省云々ということは申し上げておりません。それから閣僚懇談会において、総理が昨日の会見と同じ趣旨のことをおっしゃったということです。

質疑

記者:
総理の退陣につきまして二、三お伺いします。まず、改造から一ヶ月ということで非常に唐突感があったと思いますが、大臣はどのような形で、いつご連絡を受けたのか。二点目として、退陣の背景をどのように考えていらっしゃるか。
大臣:
まず一点目は、私は総理から何の連絡も受けておりません。報道によって知りました。この背景というのは、総理がご決断なさったので総理に聞くしかありませんけれども、総理の昨日の会見を聞いておりますと、ねじれ国会であるとかいろんな理由をおっしゃったのでその通りだろうと思っております。
記者:
今後、自民党総裁選、解散総選挙という流れになれば、国政の空白が避けられないように思いますけれども、厚生労働行政への影響どのようにお考えになっているかお聞かせ下さい。
大臣:
政党レベルでの総裁選は総裁選でありますけれども、大臣としては日々職務を遂行していくのであり、行政に一刻の停滞も許されません。特に厚生労働行政は、国民の命を預かる行政ですから、全くこういう状況であろうとなかろうときちんと行政を司っていきたいと思っております。
記者:
安倍総理に続いて、二代続けて突然辞任ということなのですけれども、大臣は率直にどのように受け止められますか。
大臣:
政治家の出処進退はそれぞれの政治家がお決めになることですから、私が安倍さんや福田さんがおとりになった行動についてコメントする立場にありません。今ですから粛々と自分の仕事をやっていくということに尽きます。一番大切なのは、国民に迷惑をかけないということですから、行政が停滞して、例えば、救急車で運ばれていく患者さんにご迷惑がかかるとか、そういうレベルの話からきちんとやっていかないといけないので、今医療崩壊にどう取り組むかとか、介護の問題もありますし、いろんな問題が山積しております。それから、年金記録問題も粛々と予定通り解明していく、そして、一人でも多くの方の記録を正しくしていく。これはもうきちんと続けていくということです。政治家の決断は、その政治家が責任を持って行うことで、私の仕事は、国民のために厚生労働行政をちゃんと司っていくということに尽きると思います。
記者:
二代続けて総理大臣がほっぽりだしたように国民は受けていて、とても政治不信を招いていると思うのですが、そのことについては大臣どういうふうに受け止められていらっしゃいますか。
大臣:
先程申し上げたように、政治家の決断は、他の政治家があれこれ言うことではありませんけれども、やはりきちんと責任を全うして国民に迷惑をかけないということが必要だと思います。二代の総理のご決断として私は両方の総理にお仕えしている立場でありますけれども、自分の仕事というのは、常に国民の方を向いて、どういう内閣であれ、きちんと国民のために仕事をすることをやっていきたいと思いますし、各閣僚もそういう思いで仕事を続けてくれると思いますので、今私達が今言ったご批判が当然あると思いますから、そういう批判に対して応える道は、きちんと仕事をしていく、国民に迷惑をかけないということが全ての閣僚の責任だろうと思っております。
記者:
自民党総裁選にはどのようなことを期待されますか。
大臣:
やはり政策論争をきちんとやって、様々な政策の選択肢があると思います。自民党には人もいるし、政策もきちんとあるということを国民の前に示すということが必要だと思います。そして、何人の方がお出になるか分かりませんですけれども、そういう切磋琢磨をすることによって、やはり自民党は、政権担当能力があるということを示して、これは戦うしかないと思っております。
記者:
大臣ご本人を推す声も国民からあるようですけれども、その辺りどのようにお考えですか。
大臣:
全くそういうことは考えておりません。今の私の仕事は、厚生労働大臣として仕事を一所懸命やるということにつきます。いろいろご支援して下さる皆様がおられれば、それは大変有り難いことだろうと思いますけれども、この仕事は、やはり問題があれば一つ一つ解決して結果を出すことしかないと思います。今私の頭の中にあるのは、様々な改革、様々な新しい政策をやり始めたところです。まだ一年しかたっておりません。ですから、その改革を今後とも続けていく、そのことしか今念頭にありません。
記者:
二代続けて政権を投げ出したということは、自民党政治の行き詰まりを象徴しているのではないですか。
大臣:
そういう声があるのは、それは謙虚に聞かないといけないと思いますけれども、そういうことを乗り越えるためにもきちんとした総裁選をやらないといけないと思います。
記者:
総理大臣がどなたであっても同じだとお思いですか。
大臣:
そうは思いません。それは、それぞれの政治家は、それぞれの持ち味がありますし、リーダーシップの発揮の仕方も違うと思いますから、それは、人によって違うと思います。誰でも同じだとは思いません。
記者:
解散総選挙をしないまま、総裁選を経て3人目の総理が就任する運びですが、新しい総理は、やはりすぐに解散総選挙で民意を問うべきかと、どのようにお考えでしょうか。
大臣:
それはまず、新しく総理、総裁になられる方がご判断なさるので、解散権はその方にしかありません。そして、その方がどういう判断をするかという判断材料は、国民がどういうようなご意見をお持ちかということに尽きると思いますから、それは新しく総理になられる方のご決断次第だと思っております。
次の内閣ができるまで引き続ききちんと仕事をしますし、次は、金曜日に閣議があってまた閣議の後にきちんと記者会見もやりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

(了)