閣議後記者会見概要

H20.03.21(金)08:48~08:53 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議ですが、総理の方から、地方分権改革の推進、これは6月に地方分権改革推進委員会の第一次勧告が出ますので、それに向けて各大臣が精力的に取り組めということでした。厚生労働省関係で地方分権というのはどういうことなのかということなのですが、実を言うと、医療にしても介護にしても労働の現場にしても、まさに地方が問題なので、これは本当の地方自治というのは、ある意味で、例えば、介護保険なんかを見ればわかりますけれども、厚生労働行政の現場がまさに地方自治だというふうに思います。福岡の母親を介護するために東京からヘルパーさんを呼ぶわけにはいかないわけですから。ですから、基本的にはやはり地方自治の推進というのは、厚生労働行政を国民の目線でやるということにつながると思います。ただ、問題は、例えば、寒い北海道と暖かい沖縄では健康管理の仕方が違いますから、地方自治でいいのですけれども、新型インフルエンザみたいな感染症がドッと入ってきたらどうするかと、これはやはり中央でコントロールしないといけないと思いますので、こういうところを少しよく検討して、地方と中央の役割分担ということを考えたいと思います。その中で、やはり道州制の議論につながらざるを得ないのは、47都道府県という枠が実は問題なのですね。だから、奈良の妊婦が受け入れがなくて、結局、大阪に連れて行かれたと、これは都道府県単位では動きがとれないので、やはり関西なら関西という広域圏で緊急医療体制を構築する必要があるのです。最終的には今の都道府県、市町村という行政単位でいいのかという議論にもなりますから、そこともつながってくる。それから、中央の国家公務員、地方の公務員の役割分担、これは労働基準行政についても言えます。私は、この問題、実は国の形そのものの議論につながると思いますので、積極的に取り組んでいきたいと思います。閣議関連はそれぐらいですけれども、何かあとありましたらどうぞ。

質疑

記者:
今日、ねんきん特別便の最終発送なのですが、このへんについてお願いいたします。
大臣:
一応、名寄せが終わったものを最終発送しましたけれども、また4月からは名寄せにかからなかった人たちにも発送します。これは未知の分野に取り組んでいるので、最初から全体像がわかっていれば苦労しません。しかし、新たに問題が生じたり、新たに提案があれば、また一つ一つ改善しながら前に進めたいと思います。長年の、積年の病弊がそこにありますので、全力を挙げて努力するしかないということで、これからむしろ、国民の皆さん方のご協力をいただければいただくほど、解決が早くなりますので、是非ご協力の方よろしくお願いいたします。それで、この3月までにねんきん特別便を受け取られた方は、何らかの問題があるからお出ししているので、基本的に電話をかけてくださるなり、社会保険事務所の窓口に行ってくださるなりして、そうすれば、自分も気付いていない、しかし、一緒に職員と検討してみたら、新たなことが出てくる可能性もあります。ですから、3月までに特別便を受け取った方は必ず何かアクションを起こすということをやっていただけると、さらに問題が先に、解決が進むと思います。
記者:
かなり社会保険事務所などが、特別便がこの何週間どかどかと送られているので、混雑しているようなのですが、そのへんについてはいかがですか。
大臣:
最初はご高齢の方で、今、受給されている方々だったのですが、今、現役の方に送っていますから、老眼で字が見えないということもなかったり、「いや、これぐらいの文章はややこしくないよ。」ということで読まれたりするから、増えていると思います。だから、これは着実に人の手当てを増やし、また、電話の台数を増やしていますけれども、若干追いついていない感じがしますから、これはまた政府全体の仕事ですので、人員増、体制の強化ということをやっていきたいと思います。場所によっては3時間待つとかいうことで、大変ご苦労をかけているので、できるだけ、待っても1時間以内ぐらいにするようにと思って、今後改善していきたいと思います。
記者:
受給者の人を優先するなり、今、現役の人は、例えば、もらうのがあと20年後ですとか30年後で、とりあえずはがきを送ってという形もあると思うのですが、窓口にみんな行ってしまって、受給者も若い人も一緒というと、処理の優先順位というものについて、ある程度考慮した方がいいのではないでしょうか。
大臣:
そうですね。ですから、要するに、今すぐ行かないとこれは取り返しのつかないということではなくて、3か月後でも、6か月後でもいいし、これは今の受給者についても言えるわけですから、そういう意味で、時効というのはありません。ですから、ご高齢の、今、受給なさっている方を優先にという感じで、例えば、こちらも体制を整えますけれども、窓口に行って、あまりにも混んでいるとかいうようなことがあれば、また暇な時に出てこようというような感じでご協力賜れればと思いますし、そこのところはもらってすぐ対応しないとと、私がすぐご連絡くださいと言い続けたもので、早速国民の皆さんがそうしてくださっているのですが、ちょっと1、2か月でも3、4か月でも遅れても、全く支障ございませんということをもっと申し上げるような形で今の問題にも対応したいと思います。

(了)