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2016年6月14日 第24回社会保障審議会年金事業管理部会議事録

○日時

平成28年6月14日(火)14:00~15:30


○場所

新宿年金事務所


○出席者

増田部会長、岩瀬委員、椎野委員、西沢委員、西村委員、原委員、藤井委員、松山委員、安井委員、山口委員

○議題

年金事務所の視察

○議事

○藤原参与 定刻になりましたので、ただいまより第24回社会保障審議会年金事業管理部会を開催いたします。

委員の皆様におかれましては、急なご連絡にも関わらずお集まりいただきまして誠にありがとうございます。

まず委員の出席状況ですが、本日は石井委員、大山委員、金田委員、喜田村委員、斎藤聖美委員、齋藤衛委員がご欠席でございます。

それでは、議事・進行につきましては部会長にお願いしたいと思いますが、カメラにつきましては視察開始まで一時ご退室のほどよろしくお願いいたします。

 

○増田部会長 それでは皆様ご苦労さまです。前回の当部会で私の方から機構の業務実績の評価に当たって現地視察の提案をいたしました。昨年度も現場の方の視察を行いましたんですが、今日はこの新宿年金事務所で現場の取組状況についてご説明をいただきまして、その後、事務所の職員の皆様方と意見交換をさせていただいきたいというふうに思います。

それでははじめに、本日の視察について機構の方から説明いただきたいと思います。よろしくお願いします。

 

○屋敷日本年金機構経営企画部長 経営企画部の屋敷でございます。よろしくお願いします。

本日、議事3つございます。年金事務所の視察・調査と現場の取組状況、あと意見交換でございます。本日まずはじめに、こちら新宿年金事務所、ここは3階ですから、4階と5階が年金事務所になっています。そちらの方を委員の皆様方二手に分かれてご視察をいただいた後、またこちらの3階の方に戻ってきていただきまして、そして現場の取組状況の説明及び意見交換をしたいというふうに考えております。そして、委員の皆様方お二方に分かれていただきますが、増田部会長から岩瀬委員までを1班としまして、こちら3階ですから4階、5階と回っていただきまして、またこちら3階に戻っていただくと。そして原委員から山口委員までを2班といたしまして、最初5階に回っていただいて、それで4階、そして3階に戻ってきていただく、という順番でお願いをしたいというふうに考えています。それぞれこちらの藤田所長、及び大谷副所長がご案内をさせていただきます。それで、視察中の留意事項でございますが、職員が端末を使いまして作業をしておる場合がございます。近くで見ますと個人情報が見えたりしますので、あまり近くではご覧いただかないようにお願い出来れば幸いでございます。そしてもう一つ、こちらマイクでございますが、本日卓上3本用意しておりますが、2本同時につきますとハウリングが起きますものですから、発言をいただいたらマイクは消していただくという形でお願いをしたいというふうに考えております。

それでは早速ですが、年金事務所の視察の方に入りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

(新宿年金事務所視察)

 

○藤原参与 それでは、委員の皆様お戻りになりましたので、議事の2番目、現場の取組状況について新宿年金事務所の方からご紹介いたしますので、よろしくお願いいたします。

 

○藤田新宿年金事務所長 改めまして、新宿年金事務所の藤田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、私からは今日お手元の方にご用意をさせていただいております資料に基づきまして、私ども新宿年金事務所の取組み、概要をご案内した上で、この取組みについて続けてご説明、ご案内させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

それでは、この表題「再生プロジェクト推進チーム 全国ナンバーワン事務所を目指して」というA4横の資料があるかと思いますけれども、こちらをご参照しながら聞いていただければと考えているところであります。

1ページめくっていただきますと、新宿年金事務所の概況ということで簡単にご案内をさせていただいております。設置年月日でございますけれども、昭和12年9月に新宿健康保険出張所という前身からスタートしたのが始まりということでございます。また担当地区は新宿区全域、職員数については現在総員122名という形になってございます。事業規模でございますけれども、これは詳細については別途「事業概況」というものを付けておりますので、こちらについては後ほどご覧いただきまして、何かあればまたご質問等いただければと思います。事業規模でございますけれども、適用事業所数は21,430社ということで、現在は全国では5番目の数を有している、担当事業所を有しているという状況になっています。国民年金の被保険者は76,834人、それから、これは新宿の人の特色でございますが、外国人の居住者数でございます。これは新宿の区報等から確認をさせていただいておりますが、39,568人ということで全国1位ということでございます。新宿区が33万人の人口ということで聞いておりますので、だいたい10人に1人が外国人というのが新宿区の住人の現状ということのようでございます。年金受給者数でございますけれども、厚生年金・国民年金の裁定件数で算定したものでございますが、122,988件となってございます。また、来訪の相談者数でございますけれども、年間で17,486人、240日営業換算で平均いたしますと、だいたい1日当たり73人の方にご来所をいただいているということでございます。それともう1つでございますけれども、新宿年金事務所は今、いわゆる東京都内の代表事務所という位置づけになってございます。代表事務所として他の事務所と違った機能を有しておりますが、ここに書いてございますけど、3点ほどございます。1つは地域年金展開事業の推進役ということで、地域における年金制度等の啓発事業を行っておりますけれども、これの推進役という立場を持っているところであります。それからもう1つは、都内の官公庁やあるいは関係団体との調整役の窓口という機能も有しております。具体的には資料にございますけれども、主な取組としてはいわゆる各自治体における国民年金課、保険年金課という名称が多いと思いますが、こちらに新規に配属された職員の方々の研修、制度説明、こういったものを年2回、私どもが実施させていただいているというところでございます。それから3点目が都内年金事務所の取りまとめ役ということでございます。都内の所長会議の開催であるとか、あるいは事務処理においては事務センターとの連携が不可欠でございますので、東京事務センターとの事務処理の連携の窓口、こういった役割も私どもが有しているということになっています。また新宿の地域性ということで、そのページの最後にございますけれども、大きく分けますとこの3点というものが言われるのかなということでございます。日本の中心街というふうに言われてもおりますし、本社を置く会社も非常に多いということでございます。それと、先ほど外国人の方の居住者の話をいたしましたが、非常に国際色豊かな街ということでございます。母国数でいいますと110を超える国から居住をされてる方がいらっしゃるということでございます。それともう1つは、日本有数の繁華街、歌舞伎町を抱えているということでございます。これは他の官公庁においても、新宿の特殊性というようなことで取り上げられることも多いと思いますけれども、私どもも同じということでございます。巷では眠らない街というような形容詞も言われている、これが新宿管内の特色であると考えているところでございます。

次のページをお開きをいただきたいと思います。今のが私どもの簡単な概況でございます。私ども、これまでの取組みということでこの資料2ページ以降ご案内をさせていただきたいと考えておるところでございます。再生プロジェクトのコンセプトでございますけれども、国民接点である現場を中心にいたしまして、組織一体になって取組む現場重点主義、これを原点といたしまして職員一人一人が全体を背負っている、こういったことを自覚した上で国民の皆様から信頼される組織となるために「自ら考え、自ら改革する」、このことを実践することで誇れる組織に再生していくこと、というふうに言われているところでございます。先月には水島理事長がこの新宿をご訪問されまして、そういう時にも再生プロジェクトの目指すもの、あるいは新宿の役割、また今後に期待するものといったことをご訓示をいただいたところでございます。これまで私どもとしては、身近なルールを重視した事務処理の進め方であるとか、こういったものを自ら考え行動するという中で取組んでまいりましたけれども、さらに今後は、自ら代表事務所としてどのような事務所であるべきなのか、希望ややりがいのある事務所にするにはどうしていったら良いのか、こういうことで自ら主体的に考え改革をしていく必要があるのではないか、こういう考え方に立ってこの推進チームを立ち上げたところでございます。この推進チームが検討する上で考えましたのが、いわゆる検討の方向性としては、今後再生プロジェクト実行によって新宿が担う役割、立ち位置は大きく変化をすると言われています。これらを踏まえて、どういう事務所であるべきなのか、希望を持って働く事務所としてどういう事務所が望ましいのか、こういったことを検討の方向性として検討してまいりました。1番から2番までということでございます。先ほどご案内いたしましたけれども、1つ目は東京都の代表から再生プロジェクトによって私どもは地域を代表する事務所ということに変わってまいります。業務的には厚生局等の関係機関との窓口業務をさらに担うということになります。このことと、もう1つは地域の代表ということでございます。他拠点への助言であるとか、あるいは間接的な支援といったことを行った上で、全体的な事業の底上げを図るなど、事業面に際しての中心的な役割を果たすことが今後求められてくるのではないだろうかということでございます。2つ目は全国に先駆けて、厚生年金の適用それから徴収業務の集約が実施をされる予定でいます。10月から杉並年金事務所、中野年金事務所の厚生年金の適用・徴収関係業務を機能集約ということで新宿が担当する予定になってございます。これらの業務は非常に専門性の高い業務ということでございます。これらの業務を新宿で集約することによって、効果的な取組みを行う、またはスキルのある職員においてスキルのある対応を行うことができる、このことによって業務の推進体制の強化が図られるというふうに考えているところでございます。結果としては、この適用・徴収関係の業務においては、全国をリードするトップランナーになることが求められるのではないかと考えているところでございます。それから3点目でございますが、全国の年金事務所の中心となるということでございます。2810月から、この新宿の庁舎の中に障害年金業務の全国集約ということで障害年金センターが同居する予定となってございます。そういう意味では、非常にスキルのある職員の方がこの庁舎内に集まってくるということになるというふうに考えております。従いまして、これらのいわゆる機能がコラボすることによって、何かしらのお客様に対してのサービスの向上策、お客様チャネルの拡大等々、そういったものが期待をされるんじゃないだろうかとこう考えているところであります。こういったことを検討の方向性として、これらを実施することによって、首都の東京にある新宿年金事務所ということでございます。名実ともに日本のナンバーワン、というような大きな言い回しになっておりますけれども、やはりお客様に信頼され、あるいは組織から信頼される事務所になることが我々の使命ではないかとこういう結論付けをして各論の検討をさせていただいたというところでございます。これから各検討内容につきまして各担当からご案内をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 

○大谷新宿年金事務所副所長 大谷でございます。よろしくお願いいたします。

3ページでございます。これは現在の当ビルの機構組織の現状と、平成29年4月の姿を現しております。現在は南関東地域第一、二部と新宿年金事務所でございます。ご存じのとおり、今後南関東の第一部と第二部、7階、6階、2階の拠点につきましては、高井戸の方に移転というような予定になってございます。また、本部の給与グループと出納グループが28年の5月に高井戸に移転をしたというところで、今、1階は空いている状態ということでございます。平成29年には、新宿年金事務所と障害年金センターが入ることとなっております。新宿年金事務所につきましては、再生プロジェクトによって平成28年4月から地域の代表事務所となり、10月からは機能集約を行い、障害年金センターは平成2810月より全国から専門性の高い人材を集め、段階的に全国集約を行うということになっております。

続きまして4ページをお開きください。再生プロジェクト推進チームでございます。新宿再生プロジェクトのコンセプトといたしまして3つございます。まず始めは、「東京の代表」から「全国312事務所の代表へ」です。東京の代表ということであれば、やはり日本の一丁目一番地にあたり、さしずめ銀行で言えば本店営業部ということになると思います。全国312事務所の代表にならなければいけないと、従ってそういうような考え方を持っております。次に、全国に範を示せる年金事務所の構築です。全国の代表であり、日本一を目指すのであれば、模範を示せる存在にならなければならないということでございます。最後に、「新宿で働きたい」と全職員が目指す存在にです。全国の代表であり、範を示すということでございます。優秀な人材が揃っているわけでございますので、あんな職場で働いてみたいという憧れの職場になっていこうということでございます。この推進チームは所長を筆頭に16名で構成されております。

続きまして5ページ目、全国ナンバーワンプロジェクトでございます。ただいま紹介をいたしましたコンセプトに基づく目標の達成に向け、ナンバーワンプロジェクトと題し、1つ目、厚生年金適用業務関係は適用力、2つ目、厚生年金徴収業務関係は機動力、3つ目、国民年金業務関係は国際力、4つ目、相談業務関係はニーズ対応、最後5つ目、希望とやりがいは人材育成ということでございます。この5つの分野でご提言・ご提案をし、ナンバーワンになることを目指してまいることにいたしております。

では、各項目ごとにご説明を申し上げます。よろしくお願いします。

 

○黒崎新宿年金事務所厚生年金徴収第1課長 新宿年金事務所厚生年金徴収第1課長の黒崎と言います。よろしくお願いいたします。

私の方から、資料6ページ、7ページ、今回再生プロジェクトに当たって、新宿年金事務所に10月より中野年金事務所とそれから杉並年金事務所の厚生年金適用調査課とあと厚生年金徴収課を集約しますので、この機能集約を機にですね、新宿年金事務所として目指していきたいことを考えまとめましたので、ご提案させていただきたいと思います。

まず6ページの方なんですけれども、上の方になります。マル1と書いてありまして、厚生年金適用業務関係で先ほど大谷からも説明ありました、適用力ナンバーワンを掲げまして、それを目指していきたいと。それには何が必要かを私たち検討しまして、私たちの3つの大きな項目を掲げました。左の赤い枠がその3つなんですけども、まず1つ目がですね、人材の糾合それから情報の共有です。新宿は地域代表事務所でもありますので、今後他の事務所の模範となるように適用力ナンバーワンを目指します。そのためにですね、旧ブロック本部に配置されている厚生年金の適用業務に長けた人材を始め、業務に精通している職員や向上心溢れる職員をですね、10月以降、新宿年金事務所へシフトすることを提案いたします。ノウハウのある職員を配置することにより周囲の職員への刺激となると同時に、学べることも多く、全体のスキル向上に繋がることを期待しています。2つ目に、リスクアドバイザーの配置です。警察OBであるリスクアドバイザーを配置することで、適用業務に限らず、徴収業務や年金相談業務など、さまざまな事案に対応できるようになると考えています。そして3つ目のマルですけれども、情報収集ということで、好取組事例等の情報を収集してエリア内の年金事務所と共有・伝播することにより、地域代表年金事務所という役割を実現していきたいと思っています。次に2つ目の赤い枠なんですけども、未加入事業所対策、適用促進についてです。今、未加入事業所対策をしているのですけれども、加入事業所拡大に結びつけるため、適用加入に応じないなど、いわゆる困難案件と呼ばれる事業所への立入調査を専門に行うチームの立ち上げの組成を提案します。この専門チームでは、制度の信頼性とか事業所間の公平性を確保する観点から、加入拒否等の事業所をはじめとして、困難事案について逃げ得を許さない姿勢で、立入調査を見据えた形での適用促進を図っていきたいと考えています。また新宿の地域性に鑑み、夜間休日等を主として営業している事業所に対応するため、職員の勤務時間についてシフト制の導入を検討したりだとか、実態の掴みにくいバーチャルオフィス、例としてレンタルオフィスで営業している事業所さんとか、あと電話秘書センターとかを使ってる事業所さんですね、そういうところで拠点を構えている事業所さんへの対応、今、外国人の事業主の方も多いので、ご理解いただくためにも、そういう外国人事業主に対応するための語学研修等の導入、そういうものも必要であるというふうに感じています。そして3つ目は、左の枠にも書いてありますけれど、事業所調査のスキルアップです。今、非正規雇用や短時間就労者の厚生年金適用拡大など、時代にあった多様な勤務形態や制度の変化に適応するため、また新宿の地域性でもある大規模事業所に対しての調査にも適応するため、事業所調査に対する職員のスキル向上が必要不可欠と思っています。こちらについても、専門チームの組成を提案いたします。事業所にお勤めの従業者の社会保険の加入漏れや、標準報酬等の届出誤りを的確に指摘するに当たって、やはり職員が調査のポイントやそのノウハウを蓄積して、連絡調整会議等で都内の事務所へ伝播することで、他の事務所との横の連携もできて、また他の事務所の模範になれる存在になりたいと考えています。この3つの赤い枠で示した人材の糾合によって、業務に精通した職員と向上心溢れる職員が力を合わせて情報を収集して共有し、2番目に書いてある未加入事業所対策の適用促進、3番目の事業所調査に特化した専門チームの組成することでスキルを身につけて、この3つを融合することで6ページ目の右側にも掲げました、多種多様な業種・勤務形態に対応できる全国適用力ナンバーワンを実現したいと思っています。そして6ページ下にも掲げましたが、新宿、中野、杉並の3事務所の機能集約により、適用事業所が約35,000事業所になります。機能集約により日本一の事業所数を持つ年金事務所になりますが、事務の効率化、更なるスキルアップを図ることで3事務所全体を底上げしていくとともに、適用力ナンバーワンを目指すことで、存在感のある地域代表年金事務所として未加入事業所の加入促進や事業所調査に結びつけて、事業実績の向上を実現したいと思っています。

次に、7ページの下の方の、徴収関係についてお話させていただきたいと思います。基幹業務のもう1つである、厚生年金の徴収業務についてです。この機能集約を機にですね、厚生年金徴収業務は、全国で機動力ナンバーワンを目指していきたいというふうに考えました。そのためには何が必要かということで、また同じように3つの大きな項目を掲げてみました。左側にもありますが、1つ目は人材の糾合と情報の収集です。適用業務と同じように、人材の糾合によって機動力を発揮して、全体のスキル向上につながることを期待しています。税務のOBである徴収アドバイザーと書いてありますけど、その配置を提案いたします。その配置をしていただくことによって、困難案件事案を始め、さまざまな事案に対応できるようになると考えています。そして、情報の収集も適用業務と同じように、実務系の好取組事例等の情報を収集して、エリア内の事務所と共有して伝播していきたいと思っています。そして2つ目は、滞納事業所に対する初期対応の重要性です。新規に発生する滞納を抑止することは、保険料を確保していく上で重要な業務と考えています。滞納発生時の初期対応を今まで以上に迅速に行い、かつ網羅的に行う専門チームの組成を提案いたします。このことによって新規に発生する滞納を抑止して、さらなる早期解消に結びつけたいと考えました。また、ここにアウトバウンドコールセンターと記載したんですけども、滞納発生時における初期対応を集約して、コールセンターを設置して、コールセンターによる電話での納付督励も提案いたします。制度面で変えていただく必要があるかも知れませんが、国税においても滞納発生時における電話勧奨をコールセンターで行っているとも聞きましたので、モデルとして実現しても良いのではないかと思って提案させていただきました。そして3つ目は大口・悪質事案の対応です。当然、収納率の向上を目指さないといけませんので、保険料確保の上で大口・悪質事案に対する機動的な専門チームの組成を提案いたします。大口滞納事業所の対応の経験を踏まえて、業務に精通している職員を配置して機動的に対応を行うとともに、対応するポイントやそのノウハウを蓄積して都内の事務所に伝播していきたいと考えています。また将来的には、この専門チームを活かして23区内の大口・悪質事案の一括対応をすることもしてみてはどうかと考えてみました。この7ページの左側にも3つ書きましたが、適用業務と同じように、人材の糾合と情報の収集・共有を行って、初期対応、大口・悪質案件に特化した専門チームを立ち上げることで専門性を身につけ対処していく。この3つを融合することでさまざまな事案に対応できる、7ページの右側にも書きました、滞納を許さない機動力ということで、機動力ナンバーワンを実現したいと考えました。また下にも掲げましたが、適用業務と同じように新宿、中野、杉並の3事務所が集約により事務の効率化、更なるスキルアップを図ることで3事務所全体を底上げしていくとともに、この全国機動力ナンバーワンを目指すことで、給付財源となる保険料確保に向けての事業実績の向上を実現したいと思っています。私の方からは機能集約の関係は以上でございます。

 

○吉田新宿年金事務所プロジェクトチームメンバー プロジェクトチームメンバーの吉田と申します。よろしくお願いいたします。

私からは国民年金業務についてご説明をさせていただきたいと思います。

資料の8ページをご覧ください。まず新宿年金事務所は、今後国民年金業務において国際力ナンバーワンを目指したいというふうに思っております。冒頭、事務所の概要でもご紹介させていただきましたとおり、新宿区、大変外国人の方が多いというのが地域性となっております。もしかしたらここに来るまでの間にご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、新大久保の駅からこの新宿年金事務所までの道のりというところでも、非常にたくさんの外国人の方いらっしゃいます。そんな国際色豊かな街、新宿という年金事務所では、窓口では外国語での対応を求められるような場面も数多くございます。現在、すぐに必要な手続きとしては年金制度への加入です。その先将来にかかってる給付、給付を受けるために必要なことは何かというと納付です。この納付が難しい時には免除のご相談を受けたりするような、これが一連の大きな流れになるかと思うのですが、このところについて十分な説明ができないと、お客様にとっては日本にいた期間、年金の給付に結びつきませんし、また私ども機構にとっては納付率にも影響が出て参ります。ただですね、ここまでの説明を満足にできる職員がすぐに育つかといったら、なかなかそういうわけでもないというのが現状で、そこまでの人材を育てるのにはどうしても時間がかかってしまいます。そこでですね、私の方からは、外部委託を活用したマルチランゲージサービスの導入、これを新宿で先行的に行うことをご提案したいというふうに思っております。実際に導入してみて予想もしてなかったような問題というのは数多く出てくると思うのですが、まずは新宿で試験的に導入させていただいて、そこで出てきた課題をどんどん、順次改善しつつ全国区のサービスにできれば、非常に質の高いものが最終的には出来上がるのではないかなというふうに考えております。またこのサービス、マルチランゲージサービスですね、国民年金はもちろんなのですけれども、年金の給付ですとか厚生年金の適用、徴収業務といった、他の主幹業務にも将来的には活用できるのではないかなというふうに期待をしております。またマルチランゲージサービスの一環として、全国の外国人の方に均一なサービスが提供できるように、例えば、北海道の年金事務所の窓口に外国人のお客様の方いらっしゃって、窓口職員が満足な語学力を持ってないという場合でもちゃんと正しい対応、そういったものができるように、テレビ電話の導入についても、今後提言をしていければなというふうに思っております。ただですね、このマルチランゲージサービス自体がどんなに良くても、お客様が直接お見えになるのはこの年金事務所の窓口になります。年金事務所の窓口の職員がちょっと頼りないぞ、ということであれば、お客様にとってはそれは不安の材料でしかないですし、決してお客様満足度というところには繋がりません。そこで、この外国人の方の多い新宿の年金事務所、ここの窓口にですね、多言語に堪能な職員を配置して、急な外国人のお客様の来客でもスムーズに対応ができるような体制の強化であったりですとか、あるいは語学研修の導入、そういったものによる人材の育成についても検討をしていければなというふうに思っております。以上、外国人住民の多い地域の、新宿という地域の年金事務所として、多様な言語に対応できて、外国人のお客様にも安心してご相談いただけるような相談サービスを提供できる、そんな事務所になることで、新宿年金事務所、国際力ナンバーワンを目指したいと思っております。

私からは以上です。

 

○花畑新宿年金事務所プロジェクトメンバー 私、プロジェクトチームのメンバーをさせていただいております、花畑と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

私からは、9ページ目、10ページ目を続けてご説明差し上げたいと思います。

まずは9ページ目をご覧ください。ここでは、相談業務につきまして、ニーズ対応のナンバーワンを目指すための取組み、休日・夜間相談室の設置についてご提案差し上げたいと思います。これまでのご紹介にも差し上げましたが、新宿は「眠らない街」という形容詞がございますように、幅広い時間帯で人の動きがあって、様々な生活スタイルが存在しているというふうに考えられます。あわせて新宿にはターミナルとしての利便性がございまして、平日や土日の区別がなく、通勤やお買いものをされる方など、多くの人が立ち寄る場所でもございます。そこで私たちは、こうした地域性を考慮しまして、土日や夜間にも対応が可能な休日・夜間相談室の設置を検討いたしました。そうすることで、お勤めの方やお客様の体調など、ご都合に合わせやすい対応が可能となるかと思います。相談したいけれど、都合のいい時に窓口が開いていない、というような不満を解消しまして、仕事が終わった後に少し相談していこうかなとか、週末のお買い物のついでに老齢年金の請求書を出していこうかなとか、そういったような細やかなニーズにも応えられるかと思います。この休日・夜間相談室の大きな特徴としましては、単純に開いている時間が多いというだけではなく、土日・夜間の窓口だからといって、決して相談のクオリティは落とさないというところにございます。資料の上から2つ目の点のところにも書かせていただきましたが、どのような相談でも安心して相談いただけるようにといったようなところをモットーにしまして、年金相談専門職を配置して、障害年金や離婚分割、旧法年金を含むような相談にも適切に対応できるようにいたします。障害年金や離婚分割などのご相談というのは、一定レベル以上の業務知識が必要ということはもちろんのことなのですが、例えば障害年金のご相談であれば、お客様の体調や気持ちが不安定になってしまっていたり、離婚分割であればご自身の不安を抱えてご相談される方ですとか、中にはDV被害者の方がいらっしゃる場合がございます。こうしたお客様への配慮がより必要という場合もございますが、こうしたご相談でありましても、正しくスムーズで、安心していただける対応が可能な相談室を目指します。また、より質の高い相談を目指しますため、予約制についても活用していくことを検討しています。この活用によりまして、事前に準備を行うことができますので、お客様をお待たせせず、ご満足・ご安心していただける相談が行えるかと思います。また、金融機関の職員の方ですとか、社会保険労務士の方がまとめて年金請求書などをお持ちいただくこともあるのですけれども、こうした場合にも、この予約制を活用いただくことで、よりスムーズなご相談を行うことができると考えています。そしてさらに、冒頭にもお伝えいたしましたが、新宿年金事務所の上の階には、障害年金センターができますことから、連携をすることによって、障害年金のご相談についてということになりますが、より詳しく質の高いご相談体制が構築できるかと考えております。ゆくゆくは、この夜間・休日相談室の取組みを新宿モデルという位置づけにしまして、今後全国の主要都市へ拡大していくことを検討し、全国のお客様への幅広いニーズ対応ができればと考えております。以上が、より身近で相談しやすい年金事務所となれるよう、お客様のニーズ対応ナンバーワンを目指すための、休日・夜間相談室についての提案でございます。

次にページをめくっていただきまして、10ページ目をご覧ください。こちらでは、希望とやりがい、人材育成ナンバーワンを目指す取組みにつきまして、主に人材の育成と、そこから生まれるやりがいについてのお話をさせていただきます。前段の、休日・夜間相談室のところでもご説明差し上げましたが、質の高い相談対応が求められていることは、お客様のニーズとしても明らかなところです。今後安定して質の高い相談対応を行うためには、単に専門職の人を集めるというだけではなく、窓口相談を全体的にレベルアップして、相談が上手くできる人たちの層をどんどん厚くしていくことが、今後継続してサービス向上を目指していくためには欠かせないと思います。しかし、年金相談はなかなか知識と実際の対応を繋げることがなかなか難しく、座学だけではなく、現場経験、いわゆる窓口対応の経験も重ねていくことがレベルアップの近道と考えています。そこで、資料の中段にございます、いわゆる年金塾と名付けたんですが、こちらを人材育成の取組として検討いたしました。こちらは、生きた研修を行う年金塾というものを、お客様相談室とは別に設置をいたしまして、経験の浅い職員を一定期間預かり、本部が管理している研修制度をベースにしながら、実際のお客様対応を教材とした、現場実務のOJTを行っていくことを想定したものです。具体的には、先生役となるベテランの職員、いわゆる相談のスペシャリストといったようなお客様からも人気のある職員というものがおりますので、そうしたような職員を先生役と位置づけたり、育成のためのコーディネーターなどを配置して、受講者の人を先生役の横につかせてお客様対応を行っていくというものです。相談後についてはその内容について詳しくレクチャーを行い、座学知識と実際の対応を紐づけしていきます。また、業務内容だけではなくて、お客様の気持ちや置かれた状況をくみ取ることができる人間性、対応に必要な柔らかさ、こういったものも間近で学ぶことが狙いです。また、OJTの最前線となることで、職員がつまずくポイントや注意するべきところをまとめて、そういった情報を他の拠点にも発信していくことも可能ではないかと考えています。具体的な対応の方法につきましては、総合案内での振り分けによって年金塾で実際にお客様対応を行いますが、相談ブースはお客様相談室と別に設置することを想定しており、前段で紹介した予約制の活用もここで対応可能ではと考えています。この年金塾は、初心者ばかりではなく、職員のレベルに応じた研修を行うことや、新宿年金事務所の職員だけでなく、ゆくゆくは全国の職員を積極的に受け入れていって、全国にとっての年金塾として発展して、ひいては全国の窓口のレベルアップを図っていくのが最終的な展望です。次に、希望ややりがいについてですが、前段でご説明差し上げました機能集約を行うことで、新宿年金事務所には、志が高く、業務のプロが集まる拠点になっていくと思われ、こういったことは職員同士の切磋琢磨が行われることが期待できます。また、年金塾によって人材育成の拠点となることで、学ぶ側はレベルに応じたOJTで自信をもって対応することができ、また、教える側は育つ過程を間近に見ることで、教える喜びを感じることができます。このように、やりがいを具体的に感じられる環境から、職員がより前向きになれることが期待できます。その前向きな姿勢と、しっかりした相談・業務体制によって、お客様サービスの更なる向上へつながっていくと考えられます。こうした良い循環を作っていきたい、それが人材育成ナンバーワンを目指す理由であり、以上の点を提案の1つとさせていただきます。

私からは以上でございます。ご清聴ありがとうございます。

 

○大谷新宿年金事務所副所長 最後になりますが、この再生プロジェクトは今年度より3年間の集中取組期間がスタートいたしました。新宿年金事務所はこれからも再生プロジェクト推進室へ、常に機構再生の取組みを提言し、ご提案し、また共に議論をしあい、全国ナンバーワンプロジェクトを実現することで、1つ、厚生年金の適用、徴収業務の高度なスキル、専門性の蓄積、多言語、夜間対応など、人材育成、人材輩出の拠点となり、国民年金、年金相談を含めた年金事務所窓口の最高機関を目指します。2つ、国民接点である事務所の代表として、国民から信頼される模範な事務所を目指します。3つ、全国の事務所から信頼され、全ての機構職員の憧れ、日本を代表する、機構の顔にふさわしい事務所を目指します。これにより、新宿の地域性、また特性を最大限に活かし、本部とともに機構の両翼となり、また全事務所のリーダーとして、機構内外から信頼されるナンバーワンになる、ということを目指す、ということをここで宣言を申し上げます。とともに、また我々のこの大きな夢を語らせていただきました。

以上で説明は終了でございます。ありがとうございました。

 

○増田部会長 どうもご苦労さまでした。

それでは、残りの時間、我々部会メンバーの方とのですね、意見交換を行っていきたいと思いますので、ご質問ですとかご発言をしたい委員の皆様方、同じ列にいてちょっと私から分かりにくいんで、少し合図していただくなんなりでですね、ご発言をお願いしたいと思います。

それでは、岩瀬委員どうぞ。

 

○岩瀬委員 どうもありがとうございました。

非常に基本的なことをお尋ねしたいんですけれども、今、語っていただいた大きな夢というか提案をですね、実現していくにはどのようなプランを考えていられるのかということを聞きたいのですが、それはこの提案をですね、機構本部が受け止めて、機構がその提案をこれはよろしいよ、というふうに了承して、新宿は特別にこういうことをやりましょう、ということを機構に対して玉を投げたというプランでよろしいわけですか。これは理事長に聞けば良いでしょうか、これを実現するにはどう、理事長はこれをどうお考えなんですか。これを実現すべきとお考えなのか。

 

○水島日本年金機構理事長 新宿事務所から提案を受けて、私は基本的に実現したいというふうに思っています。ただ、技術的にも解決をしなければならない点がたくさんありますし、コストもかかりますので、このコストをどう吸収するかという問題もありますが、ぜひとも提案を受けて具体的な形にしていきたいというふうに思っています。

 

○増田部会長 はい、ありがとうございました。

岩瀬委員、引き続き何かございますか。

 

○岩瀬委員 はい。すごく立派な理想的なプランだと思うのですけれど、僕が聞いていてですね、プランとしては良くできていると思うのですけど、実現するとなったら、そんな簡単じゃないと思うのですよね。

もう1つは、今練り上げている再生プランとこれとをどう連携させるのか、あるいは、これは聞くだけに聞くのか、一緒にリンクさせて進めるのか、理事長はどうお考えなのですか。

 

○水島日本年金機構理事長 1つ1つ考えていかなければいけないと思っていますが、例えば、今提案が挙がったマルチランゲージサービスというのは、実現可能だというふうに思っています。これは、日本の中でこのようなサービス企業として、備えなければならないサービスかなというふうに思っておりまして、そんなにコストはかからないというふうに思っています。それから、夜間休日対応については、これはオンラインをどう動かすかという問題があります。そういう意味ではオンラインを動かすにはかなりコストがかかります。それだけの意味があるかということが一方でありますし、今、全国で19時までやっているわけです。その効果というのがどうかという問題もありますし、お客様に対する対応についてどういうサービス体系を作るのが最も効果的かということについては、この提案も含めてですね、具体的に検討しなければならないと思います。ただ、適用・徴収については、やはりブロック本部を本部に統合した効果というのは、現場に人材を下ろしていく、そういうことも予定をしていますので、これは基本的には、こういうような方向で早期に実現するべくやっていきたいというふうに思っています。

 

○岩瀬委員 部会長、もう一点だけよろしいですか。

 

○増田部会長 それでは、最後に1つ。

 

○岩瀬委員 ご説明の趣旨は分かるのですけれども、僕がぜひお願いしたいのはですね、機構の再生プランそのものがよく見えていない、今まで部会の中でも何度も議論になっていますけれども、その再生プランをまずきちんと見せていただいてですね、工程表を裏付ける資料ですよね、その上でこういう各事務所の提案というものをですね、どう吸収できるかということを考えるべきだと思うのですけれども、その根本の、最後のチャンスというふうに銘打ったですね、再生プロジェクトのプランがですね、まだ見えていない段階で、こういう事務所の非常に建設的な提案だと思いますけれども、イメージが結びつかないような説明を受けてもちょっと困っちゃうなというのと、それともう1つ新宿の所長さんにお聞きしたいんですけれども、今ずっと事務所を回りましてですね、納付の問題なんですけれども、国民年金の納付はですね、今5年遡って納付できますよね。あれのポスターというかチラシというか、全然貼られていなかったのですけれども、あれをもう少しPRするべきではないでしょうか。なぜ貼っていないのか教えていただきたいのですが。

 

○増田部会長 それでは最後の質問、所長さんの方から。

 

○水島日本年金機構理事長 貼ってあるのですよ、エレベーターの中に。

 

○岩瀬委員 全然気づかなかった。

 

○藤田新宿年金事務所長 すみません、なかなか見づらいところであったということであれば、少し掲出場所も含めて検討させていただきたいと思います。

 

○岩瀬委員 それは窓口のところに置いておかないと。

 

○増田部会長 それでは岩瀬委員からお話のあった点の前半の方は、また部会の中で議論していただくということにして、他の委員の皆様方、それではどうぞ。

 

○椎野委員 今の説明を伺ってぜひ期待をしたいと思っております。私は、社会保険労務士で20年前から年金事務所にも伺っておりますが、大変ここは改革をしていると実感しております。今後の業務は一括して年金機構の事務センターにシフトしていくだろうというふうに考えておりますので、年金事務所というのは正に年金相談の専門集団だと思っております。そのためには、先ほどのご説明のように、年金は知識があるからできるというものではなくて、ご相談者の一人一人のその微妙な機微がありまして、それをくみ取りながらルールに則った形で指導するというのは、本当に大切な条件だなと思っております。そう意味では、この年金事務所の目標というものを大いに期待しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

その他に2点ほど印象に残った点がありましたので付け加えさせていただきます。

1点目は、8ページにございますように、マルチランゲージのサービスということで、国民年金に対応するランゲージをお考えのようですが私も街角相談のところで、外国の方のご相談がありまして、「うちの事業主は強引にお給料から引いている」というお話がありました。よくよく話を聞きますと、社会保険料を事業主は適用事業所ですから、当然控除しているのに、ご本人の知識がなくて、会社が強引に引いているというような言い方をしておりました。これは国の法律でこうなっているんだから、ちゃんと理解をしてくださいというような説明をしたこともございますので、適用事業所に働いていらっしゃる方たち含めて、外国人の方に対する説明というのもお願いしたいなと思っております。

それからもう1点は、10ページの真ん中のところに、人材育成ということで年金塾というお話をしておりました。これもすごく大事なことだというふうに思っておりますが、私が20数年前に年金を勉強するときに、私の先輩からお手伝いしてくれませんかということで、その先生のアシスト役をさせていただいて、どうやって現場で対応しているか、書類の書き方とか含めて、大変勉強になっております。ですから、年金塾でやるだけではなくて、年金ブースですとちょっと狭すぎる点はありますけれども、新しい職員には1,2回、半年くらい専門家の方の横にアシスト的に付けて、その方のやり方を見ると、この方はこうしているけれども自分はもっとこういうふうにするべきかな、ということの自覚が付くと思います。ですから、そういう現場でのアシスタント制度とか、そういったものがあると大変実践的でよいかなと感じました。

以上です。よろしくお願いします。

 

○増田部会長 ありがとうございました。今のは印象とか、ご意見ということでよろしいございますか。

 

○椎野委員 はい。

 

○増田部会長 それでは、今の意見、受け止めておいていただければと思いますので。

他に。はい、どうぞ。

 

○藤井委員 私は、実は今回も、前回同様事務所の視察ということでいろいろな実態のお話があるのかと思っていたところ、さまざまな提案という言葉が連発されていたので、それはちょっと面食らったところなのですけれども、活発に議論されていてよろしいかなと思うのですけれども、そういった関係でいくつか感想と質問があります。

まず、提案は提案で結構なのですけれども、現状の課題ですとか、これまで取り組んで来た問題点だとかですね、そういうことはどうなのかなと1つ思いました。それから、仕組みの問題と掛け声の問題がひとつよく分からなかったのですけれども、例えば2ページですが、東京都の代表から地域を代表する事務所にということで、東京都のほか神奈川、千葉、山梨を代表して、厚生局等との窓口となったと。これはたぶん、仕組みのことをおっしゃっているのだと思います。この場合、他の事務所との連携は具体的にどのようにして行っておられるのか。連携するための手法があるのかどうかというのをちょっとお伺いしたいのと、それから4ページですけれども、似たような言葉なのですけれども、全国で312事務所の代表と書いてあります。私の予想では、これは掛け声であって仕組みではないのだろうと思うのですけれども、そうかどうかというところですね。

それから、8ページですけれども、マルチランゲージサービスについては、先程来何人かの方が指摘されていましたが、よく分からないのですけれども、これは民間の何かサービスを提供するところを有料で導入しようとしているのか。それとも年金機構内にこういうサービス部門をしつらえて、そこと連携を図ろうということを提案しているのか、よく分からなかったです。もし後者であるのであれば、最初の新宿のみで発足するに当たって、そういう人材がどこにいるのか。それから、そういう方をわざわざ別のセンターに押し込んで、そこと何か電子的なやりとりをするのではなくて、もしそうだったら、窓口にその方がいればいいんじゃないかなと思うんですけれども、マルチランゲージサービスとはいったいどこの誰をどうやって使おうとしているのか。それから、土日等に関しては私の前の職場などの感覚からしますと、従業員側からこういう提案が出てくるというのはかなり意外な感じで、一般には経営者側がですね、こういうことを提案して、従業員側が若干抵抗しながら最終的にはまとめていくことだろうという場合が多いと思うのですけれども、どうやらこちらの場合は逆にですね、働いている側からの提案があって、経営側が「うん、効果がどうかね」なんておっしゃってたことを見るにつけ、相当変わったことではないかなと思うのですけれども、一部の方がやる気になっているのは結構なのですが、職員全般の方ですとか、一般の方が、そんなことやりたくないと思っている可能性が十分あると思います。よほど上手くやらないとですね、上手く行かないような気もしますけど、その辺りについてのお考えがあればお伺いしたいと思います。

 

○増田部会長 おおよそ4つ、ご質問があったと思いますけれども、どうしますか。所長さんでよろしいですかね、どなたでも結構です。

 

○藤田新宿年金事務所長 私の方から回答ということでお話をさせていただきます。

まず、厚生局との関係ということでございます。これについては、実際に業務的に増える部分ということで想定されるのは、許認可権のいわゆる具体的には、健康保険の関係でございますけれども、今、協会管掌に加入している健康保険から、組合管掌に変わるというような場合に、許認可ですので、これが健康保険組合から認可申請がされ、認可されますと現場の方に、私どもの方に認可をしましたよという通知が下りてまいります。それを管轄事務所の方では、管掌区分の変更等の処理をしていくという流れになっております。こういう窓口が、今まではブロック本部が担っておりましたけれども、こういったことが神奈川、千葉、山梨、それから東京の拠点においては、私どもが窓口になるんだろうと考えています。それともう1つは、審査請求の関係でございます。これも今ブロック本部が業務をとりまとめて窓口になってございますので、この窓口がやはり同じように我々の方の業務という仕切りになってくるのだろうということでございます。そういう意味では、私どもを経由して各地域内の各事務所にいわゆる情報提供したり、こういう調整をしたり、こういう業務をやるのが私どもの役目になってくるのかなと考えているところでございます。それともう1つは、他事務所の模範というのは、各論の中でもお話させていただきましたけれども、ブロック本部においてはこれまで、事務所等の業務における指導、それから支援といったものも行ってございました。我々は代表事務所だからといって、他の事務所に指導権限は持っておりませんけれども、いわゆる情報の連携なり、好取組事例の情報提供なり、こういったことがブロック本部が各事務所にお示しする中で、全体的な底上げを図ってきた、こういう役割を持っておりました。こういう役割がどこに帰属するのかということになれば、やはり我々代表事務所の方に機能としては今後集約していくことが、全体的な底上げになっていく。そういう意味で、他の事務所の模範となりという形での立場、立ち位置、こういった情報提供なり、伝播なり等をこういうことをやっていく必要を求められていくんじゃないかということで提言をさせていただいたというところでございます。

 

○藤井委員 代表事務所という名のものが設けられるんですか。それとも、自分たちは代表たるものとして頑張ろうという意気込みでおっしゃっているんですか。

 

○藤田新宿年金事務所長 地域代表というのは、組織規程上設けられるということになります。

 

○増田部会長 今の、設けられるですか。設けられたではなくて。すでに設けられたの。

 

○藤田新宿年金事務所長 はい。規程上は既に設けられています。

 

○増田部会長 それから、次はマルチランゲージサービス。

 

○藤田新宿年金事務所長 マルチランゲージサービスについてはですね、正直申し上げて各論の中で議論した中身では、深く掘り下げた、こういう形で導入できるのではないかというところまでは、まだ煮詰め切っていないというのが実態でございます。こういうサービスがあるということで、いわゆる新宿の特殊性の中で外国人の方が多い、対応に苦労する、苦慮する時も多々あるということの中で、こういうお客様に対しての的確な対応をするためにはこういう仕組みがある、では我々もこういうのを導入してはどうか、今のところはそういう段階でございます。ですから、導入に際してはどうやっていくのかというのは、今ご提案をさせていただきましたので、本部の推進室とも協議をしながらどういう形があるのか、こういう検討はこれからだと私は思っているところでございます。

以上です。

 

○増田部会長 休日については。

 

○藤田新宿年金事務所長 これもですね、私ども、今休日は第2土曜日の営業をしてございます。夜間も月曜日19時まで営業しているところでございます。いわゆる新宿については、他の事務所に比べると夕方から夜間にかけても来訪者が結構お見えになる。それから、休日においても他事務所ですと、土曜日ですと午前中は多いけれども午後は落ち着くという拠点が多いと感じておりますが、新宿の場合は、土曜日に開けても夕方時間ぎりぎりまでお客様が来るという状況がございます。そういう意味では、来訪者の方も新宿区内に限らず、例えば埼玉の方なりという方も、それなりにお見えになる地域性を持っています。これはやはり、ターミナルということに起因しているのだと思っています。私どもに来る用事だけではなくて、他に用事もあって一緒に来てということが、来訪者の特色としてあるのかなと思っています。そうすると、9時17時のような定時ではなくても、比較的新宿の街並みには人の往来が夜遅くまであるという状況もあります。従いまして、そういう意味では、夜間においても休日においても、それなりのニーズがあると考えておりますので、こういうサービスの一環としてやってはどうか、という提案をさせていただいたところでございます。

 

○増田部会長 よろしゅうございますか。

あと他に、松山委員。

 

○松山委員 本日はどうもいろいろとご説明いただきありがとうございました。今日は新宿年金事務所からいろいろと新しい再生に向けた検討をされているということで、プロジェクトまで作っていらっしゃるということで、ご提言もいただいて、非常に頼もしいなと感じたところでございます。中身については私の方でもちょっと分かりませんし、恐らく先ほど理事長からお話があったとおり、ご提言いただいて、それがどれくらいの速さで実現に結びつくかというのは、たぶん、予算とかシステムとかいろいろな制約もあってなかなか進まないということもあるかもしれないと思うのですが、ただ、今こういう不祥事とかが起きて、機構について世間の風当たりとかもある中で再生に向かっていくためには、本当に現場の方からこまめにこういうところを変えていきたいという声を上げていただくというのが本当に重要だと思っておりますので、もし、遅々として進まくても腐ることなく、まとめにもこれからも常に提言を続けると書いていただいていますけれども、それを是非続けていただきたいと思っております。

これは今度、機構側へのお願いということでもあるのですけれども、本日新宿年金事務所へご案内いただいたというのはおそらく、こちらが非常に意識の高い事務所だということでご案内いただいたのかなという風に理解しているのですけれども、やっぱりこれを再生プロジェクト推進室で、こういう形で現場の事務所から出てきている提言というのがここ以外にもいろいろとあるのであればですね、システム的にこれを常に吸い上げて反映させる仕組みをこの先もずっと継続していただきたいというところが一点と、あともう一点は、この審議会とか部会とかでも話が出ていた職員の意識改革とか文化とか社風とかの改善がなかなか難しいというお話があったと思うのですが、例えば本部管理による研修とかで、こういう意識の高い事務所から来ていただく方と、それほどでもないけれども熱心にやっていただいている事務所の方とそういういろいろな職員をですね、交流させて意識の高い方に触れていただくことによって全国にこの文化が波及していくと思いますので、そのあたりも是非工夫していただけたらなと思っております。

以上です。

 

○増田部会長 それでは只今のはご意見ということで、理事長さん何かありますか。

他に委員、それではどうぞ。

 

○安井委員 せっかく新宿の事務所までお邪魔させていただきましたので、ざっくばらんな質問をさせていただきたいと思います。

事務局の方もお見えのようですので、この事務所のですね、働き気分といいますか、働き具合。どんなムードでどんな感じかな、というのをちょっと伺いたいと思うのですがね。できれば事務局の方の方がありがたいな。

 

○増田部会長 若い方がいいですねたぶんこの質問は。さっきのプロジェクトチームのお二方がお見受けしたところ一番若そうなので。どうぞ。

 

○吉田新宿年金事務所プロジェクトチームメンバー おっしゃるとおり、この中で一番若輩者かと思います。私はこの新宿の事務所が事務所としては2か所目になります。この4月に都内の別の事務所から、以前は国民年金の担当をしておりまして、このたび4月から厚生年金の徴収業務に配属ということでやってまいったわけですけれども、新宿の事務所について率直な意見として申し上げるならば、今日ぐるっと一周回られているので、事務所自体4階、5階と分かれていて、職員も大変多いのですが、それにしてはという言い方をするのは大変恐縮なのですけれども、非常に職員間のコミュニケーションがとれていて、廊下ですれ違った時に挨拶をする。当たり前という風に思われるかもしれないのですけれども、そういったところからまずしっかりしているなという風に感じたのが私の印象でございます。決して雰囲気としては悪くなく、むしろ良いのではないかと。私が例えばまた別の課に配属されたとしても、そこでもおそらく周りの方々はフォローしてくれるのではないかと思いますし、非常に働きやすい職場であると感じております。

 

○増田部会長 女性のプロジェクトの方。所長さんとかみなさんいますけれどもこの際無視してですね、率直な意見を。

 

○花畑新宿年金事務所プロジェクトチームメンバー ありがとうございます。私はこちらの事務所に平成26年の10月に北海道の事務所から転勤でまいりまして、今吉田の方から話があったのですけれども、やはり大都会東京、田舎の北海道の小さな事務所から東京の一番のメガ事務所に、新宿歌舞伎町も近く、大きなビルもあって、こんな事務所に私なんかが行って構ってもらえるのだろうかと、仕事以前にそうした不安もありながら上京したわけなのですけれども、決して所長、副所長のいる前だからというわけではないのですが、所長、副所長以下皆さまに声をかけていただいて、あまり大きくない狭い事務所ならではなのかもしれないですけれども、隣の課の人ともすぐに話ができるような環境でありましたり、飲み会に誘っていただいたりそういったもので交流を深めることもできましたし、気軽に声を掛け合って仕事の話ももちろん、分からないところがあった時に仕事の相談をしたり、他愛もない話をお昼休みにしたり、そういったところでコミュニケーションを図ることができておりますので、大きなメガ事務所という枠組みではありますけれども、働きやすい職場であると私は感じております。以上でございます。

 

○増田部会長 安井委員よろしゅうございますか。

他にはいかがですか、原委員、だいぶ時間も迫ってきたんでございますが、原委員それから山口委員それから西沢委員。

 

○原委員 大変ありがとうございました。現場でこれだけ前向きな建設的な議論がされているというのを伺って、大変すばらしいと思いましたのですが、一方で新宿事務所の方というよりは事務局、本部にお伺いしたいのが、部会で視察が設定されたのは先ほど他の委員の方もおっしゃられたこととも重なりますが、当面機構の事業評価をしていくのに向けての視察ということだったと思いますので、今日こういった状態を見せていただいたのが、新宿での突出したことなのか、あるいは、他の年金事務所でも大なり小なり意識を持って取組みがなされているということで見せていただいているのか、そこを補足いただければと思います。

それからもう一点、今まさにご説明いただいたような全国のモデルになっていく事務所を作るということは機構全体にとっても非常に有意義なことであって、現場の事務所の方で取組まれているというこれはすばらしいことだと思うのですが、それだけにモチベーションをどう維持していくのかというのが大変重要なところではないかと思います。今少しお話もありましたけれども、他の年金事務所からのご異動もあると、ここの新宿の事務所をナンバーワンにしようということで頑張って取組まれているんだけれども何年かすると別の事務所に行ってしまうかもしれないねということだと、ちょっとそこはどうなのかと思ったりもするのですが、むしろ年金事務所よりも本部の問題なのかもしれませんが、皆様方のモチベーションをどう高めていくかということをどう工夫し、どうバックアップしていくのかといったあたりを、もし何かありましたら教えてください。

 

○増田部会長 次に山口委員どうぞお願いします。

 

○山口委員 本日はありがとうございます。感想ですけれども、今日新宿の事務所を見せていただいて、先ほどからお話に出ていますけれども、外国人の方が多く居住されているということで、例えば新宿は学校でも外国人の子供が多いという話を聞きますので、年金関係でも外国人の方への対応が非常に重要になってきているというところが興味深かったです。部会では、機構全体で相談窓口をどう機能させていくかということをご検討されていると伺っております。その中で、新宿でも効率的に相談業務を行って、顧客のニーズに応えていく取組みを考えられているということなので、機能を機構全体として強化していくということと、地域ごとに相談窓口の機能のさせ方や活かし方とかをいろいろ取組みをやってみる中で検証していただいて、そこで得た知見を他の地域の取組みですね、効率的に窓口を回していくというときの効率化に対する視点として全体に活かしていただきたいという風に思いました。今、予約制なども取り入れたいということで理事長からも部会で話を伺っておりますけれども、そういうところも含めて全体として窓口が効率的に相談ニーズに応えていけるような体制を構築していっていただきたいと思いました。どうもありがとうございます。

 

○増田部会長 それでは西沢委員。

 

○西沢委員 一つだけ、6ページで困難案件というのがありまして、これから厚生年金の適用がますます重要になると思うのですけれども、困難案件の専門チームを作るということで、どういうスキルが求められているから専門チームを作るのか、これはまじめにやると身の危険すらある危ない仕事だと思うのですよね。台帳を出させるといったノウハウ以外に、強面の人とか、まじめに怖い仕事だと思うのでどんなスキルが求められるのか、これが新宿から出たということはこれまで本部でそういった定義づけをしていなかったのか、そのあたりを時間の中で教えていただければと思います。

 

○増田部会長 先に西沢委員のご質問を所長さんにお願いして、それから最後に理事長さんの方から原委員のご質問含めてお願いいたします。

 

○藤田新宿年金事務所長 今ご意見ございましたけれども、専門チームということで困難案件というのは立入調査等を前提に考えておりますけれども、ここはおっしゃる通り相手方を見ながらという対応はどうしても必要になってくるんだと思います。私どもが今考えていますのは、そういう経験を積んだ職員を集めて対応していく、経験を積む上でリスクアドバイザーの話があったと思いますけれども、リスクアドバイザーの方は警察のOBの方ということでございます。こういった方に入っていただいて事象等の研究、情報を共有した上で、いろいろな危機回避のアドバイス等もいただきながら進めていくことが肝要かと考えております。そういった知識を積み上げることによって、ノウハウが積み重なった上で進めていければと考えているのがこの中身でございます。大丈夫でしょうか。

 

○増田部会長 ありがとうございます。それでは理事長。

 

○水島日本年金機構理事長 西沢先生の質問に追加でお答えしますと、非常に困難な大型の案件については、まとめる必要があると本部としては思っています。地域ごとにまとめていくと、東京については新宿に最終的にまとめていくということを検討していきたい、いかなければならない、具体的に検討したいという風に思っております。そういうことでございます。

それから拠点の意見について、それぞれの拠点でいろいろなプロジェクトチームを立ち上げて検討し、再生プロジェクトにどう関与していくかということについてはそれぞれが考えてくれていると、実態として考えてくれています。これをどういう形で吸収するかということですが、これに関しては制度としてきちんとしたチームを立ち上げて、報告して、できるかできないかを決めて、それをきちんと返していくという仕組み、PDCAが回る仕組みというのを作らなければならないと思っておりまして、そういうことを具体的に指示いたしました。新宿の例が突出した例かと言いますと、ここまでまとまったという意味ではないと思います。ただ、本部で考えております時に、やはりどうしても欠けてくる部分がお客様に対する利益実感ですね。その部分が、どういうことをやれば利益実感が出るのだということについて、現場の意見がやはり一番。今回の提案に関してもほとんどお客様に対して何をするかという提案でした。そういう意味では、我々として非常に欠けている、あるいは困ってきたというところがどういう形で利益実感を与えていくのか、そのメルクマールは何であるのかということについて、先生おっしゃるとおり現場の意見が一番重要だと思っておりまして、これを吸い上げて施策化していくということが必要だと考えております。このようなことについて、全国で、ある意味ナンバーワンプロジェクトというのは新宿として打ち立てる一つの旗でありますけれども、それぞれの事務所がお客様のために何をするのかということの旗を立てていくということが必要だと思っておりまして、そこについて本部としても最大限サポートしていきたいと思っているところでございます。

 

○増田部会長 どうもありがとうございました。時間がオーバーしてしまいましたので今日の視察はこの程度ということにいたしたいと思うのですが、昨年部会の方で、まだ夏だったと思いますけれども上野と文京の事務所を拝見してその時の業務の流れをいろいろと見せていただいたのですが、今回は昨年の暮れに業務改善のプロジェクトがスタートして、今日、再生プロジェクトという現場のご提案のようなことも見させていただきました。全国の年金事務所がこのような形でどこも取り組んでいただければ一番よいのですけれども、多少温度差があるかもしれませんが、今日は機構の方で代表例ということでご案内いただいたという風に理解しておりますが、是非この温度がずっと続くように、むしろ温度がどんどん高まって国民の皆様方にきちんと必要な業務が展開されるように、是非それぞれ中でもいろいろ議論していただきながら取り組まれることを期待したいと思います。

お仕事の最中ですけれども幹部の皆さんにお集まりいただいてこういう場を作っていただきましたので、改めて私の方からも感謝を申し上げたいと思います。引き続き業務の執行に適正を期していただくようよろしくお願いしたいと思います。

今日はどうもありがとうございました。委員の皆様方どうもありがとうございました。理事長さんどうもありがとうございました。


(了)

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