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2016年3月10日 平成27年度第2回管理濃度等検討会議事録

労働基準局安全衛生部化学物質対策課環境改善室

○日時

平成28年3月10日(木) 10:00~11:25


○場所

経済産業省別館 各省庁共用104会議室


○議題

(1)平成27年度第1回管理濃度検討会の検討結果について
(2)個別物質の管理濃度等の検討について
  ○弗化水素、ホルムアルデヒドの測定方法について
  ○リフラクトリーセラミックファイバーの簡易測定方法について
(3)その他

○議事

○吉澤環境改善室長補佐 本日はお忙しい中、御参集いただきありがとうございます。定刻になりましたので、ただいまより「平成27年度第2回管理濃度等検討会」を開催させていただきます。なお、本日は朝早くにもかかわらず全委員に御出席賜り、ありがとうございます。

 今回、厚生労働省で異動があり、環境改善室長が濱本から縄田に変わりましたことを御報告させていただきます。縄田より、御挨拶させていただきます。

○縄田環境改善室長 おはようございます。縄田でございます。昨年11月から環境改善室に来ております。

 本日の議題については、平成26年度からの積み残しの継続の案件2件を御審議いただくことになっております。なかなか技術的に評価が難しい面もあろうかと思いますが、可能なものから結論を出して前に進めていきたいと思いますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。

○吉澤環境改善室長補佐 初めに、本日の議題と資料の確認を行います。資料1枚目、平成27年度第2回管理濃度等検討会、議事(1)平成27年度第1回検討会の検討結果について、(2)個別物質の管理濃度等の検討ということで、最初に弗化水素、ホルムアルデヒドの測定方法について、次にリフラクトリーセラミックファイバーの簡易測定法について、その他の順番でさせていただきます。

 配布資料は次第の3にあるとおりで、資料2-1「平成27年度第1回管理濃度等検討会の検討結果について」、資料2-2「平成27年度末~平成28年度の管理濃度等の設定・見直しの検討について」、資料2-3「検討対象物質の概要」、資料2-4-1「弗化水素、ホルムアルデヒドの測定方法について()」、資料2-4-2「新たな作業環境測定方法の開発」、資料2-5-1F-1Kを用いたRCF取扱い作業現場の簡易測定法」、資料2-5-2「繊維状粒子自動計測器FM-7400ADをを使用したリフラクトリーセラミックファイバーの作業環境測定の可能性について」。

 以降、参考資料になります。参考資料2-1(1)「管理濃度等検討会開催要綱」、その裏面に参考資料2-1(2)「管理濃度等検討会参集者名簿」、参考資料2-2「管理濃度・抑制濃度等一覧」、参考資料2-3-1「技術的検討の結果を踏まえた測定方法の見直しについて()」、参考資料2-3-2「平成25年度新たな作業環境測定方法の実証的検証事業報告書(抜粋)」、参考資料2-4F-1Kを用いたRCF取扱い作業現場の簡易測定法」、2-3-1から2-4までは前回までの資料を再度引用したものです。参考資料2-5「リフラクトリーセラミックファイバー(RCF)の作業環境測定手順」、これは小西委員から頂いた資料をお付けしております。

 以上、資料の過不足等ありませんでしょうか。ないようであれば、引き続き議事を進行させていただきます。以降の議事は櫻井座長にお願いいたします。

○櫻井座長 議事進行を務めますので、よろしくお願いいたします。それでは、本日の議題に入ります。まず、議事1、平成27年度第1回検討会での検討結果についてです。事務局から説明をお願いいたします。

○吉澤環境改善室長補佐 平成27年度第1回管理濃度等検討会、これは昨年417日に行ったものですが、リフラクトリーセラミックファイバーについて新たに作業環境測定を行うことから、その管理濃度及び測定方法について検討したものです。(1)管理濃度は、ACGIHTLV-TWA、それからECELを踏まえ、1立方センチメートル当たり0.3本とすることが適当とされております。(2)測定方法について、これはリスク評価における標準測定分析法を踏まえ、試料採取方法はろ過捕集方法、分析方法は計数方法とすることが適当とされる。さらに、分析方法は、リフラクトリーセラミックファイバーのみを厳密に測定する場合に、分散染色法を分析の前処理として使用できるものとされております。(3)局所排気装置の性能要件・稼働要件。抑制濃度について管理濃度と同じ1立方センチメートル当たり0.3本が適当とされました。

 また、簡易測定法について検討が行われ、名古屋委員から提出資料の説明により、PCM法との併行測定によりファイバーエアモニターについてF値を計算し、換算濃度を求める方法が提案されたところです。現時点では1機種のみの検証にとどまっているため、他の計測器でも相関関係が得られるか、確認することとなっております。

 また、この検討会においては、セラミックファイバー工業会に対する質問に対して回答が行われ、資料にありますとおり4点について、それぞれ回答があったところです。資料2-1については以上です。

○櫻井座長 ただいまの説明について、何か御意見、御質問、御追加等ありますでしょうか。特にお気付きの点はないようです。それでは、この件については報告を頂いたということで次に進みたいと思います。

 議題2として、個別物質の管理濃度等の検討を行います。今回は平成26年度第1回管理濃度等検討会からの継続案件として弗化水素、ホルムアルデヒドの測定方法について、及び平成26年度第2回から前回に引き続いての継続案件になりますが、リフラクトリーセラミックファイバーの簡易測定法についての検討を行います。

 まず、弗化水素、ホルムアルデヒドの測定方法についてから始めたいと思います。事務局から資料の説明をお願いいたします。

○吉澤環境改善室長補佐 まず資料2-3を御覧ください。こちらが今回検討対象とする物質についての概要です。弗化水素、ホルムアルデヒドについては、平成26年第1回管理濃度等検討会からの転記ですが、生産・輸入量について、それぞれ新しい数量に変更しております。また、リフラクトリーセラミックファイバーについては、前回からの再掲ですが、同じく数量について新しい数字に変えております。また、管理濃度について、前回定まったので、0.3/cm3とさせていただきました。このときの繊維の定義としては、WHOの定義である長さ5μm超、直径3μm未満、アスペクト比が3超の繊維です。

 続いて、資料2-4-1です。弗化水素、ホルムアルデヒドの測定方法については、平成25年度の厚生労働省委託事業「新たな作業環境測定法の実証的検証事業」において参考資料2-3-2のような結果が得られており、また、その際には、追加調査が必要であることから、資料2-4-2のような追加調査が行われております。その結果、作業環境測定方法について、次のような改正を行いたいと考えております。捕集方法、分析方法についての検証事業において、3物質について検証を行い、定量下限(管理濃度の1/10)、保存安定性等の条件を満たす次の2物質について、現行の測定方法に加え、新たな捕集方法、分析方法の組合せによる測定方法が可能となるよう、作業環境測定基準を次のように改正したいと考えております。

 弗化水素については、分析方法として従来の吸光光度分析方法に加え、高速液体クロマトグラフ分析方法を追加する。ホルムアルデヒドについては、従来の高速液体クロマトグラフ分析方法にガスクロマトグラフ分析方法を加えるということです。検証事業報告書では、弗化水素の分析方法について、「イオンクロマトグラフ分析方法」としておりましたが、これは「高速液体クロマトグラフ分析方法」の一種であり、法令上は「高速液体クロマトグラフ分析方法」と規定することとしたいと思っております。

 それに併せて、(1)作業環境測定機関が設置すべき機器及び設備として、昭和51218日付けの基発第206号「作業環境測定機関が設置すべき機器及び設備を定める告示の施行について」において、高速液体クロマトグラフの性能等ということで、「紫外可視吸光検出器を有するもの」を具備すべき条件としておりましたが、この検証事業においては、電気伝導度検出器を用いるイオンクロマトグラフが用いられたことから、「紫外可視吸光検出器又は電気伝導度検出器を有するもの」に改正したいと思っております。

 また、(2)サプレッサー前処理についてですが、イオンクロマトグラフを用いた弗化水素の分析については、サプレッサー処理を行うことで、高感度化が期待でき、JIS K0217(2013)イオンクロマトグラフ分析通則において「検出器の前にサプレッサーを設ける」旨の規定がなされております。しかしながら、作業環境測定機関に対するヒアリングの結果、サプレッサー前処理をしないで分析を行っている機関もあることから、改正告示の施行通達の中で、「イオンクロマトグラフを用いた弗化水素の分析については、検出器の感度又は選択性を高めるために、検出器の前にサプレッサーを設けることが望ましい」旨の記載をさせていただきたいと考えております。

 また、(3)としてガスクロマトグラフを用いたホルムアルデヒドの分析については、改正告示通達の中で、「ガスクロマトグラフ質量分析方法により分析する」旨を記載したいと考えております。

 資料2-4-2については、平成25年度の厚生労働省の委託事業である検証事業を受託した日本作業環境測定協会から説明していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○日本作業環境測定協会(佐々木) 日本作業環境測定協会の佐々木です。よろしくお願いします。資料2-4-2です。先ほどの説明にもありましたように、平成25年度に厚生労働省から委託調査として、当協会が実施したということで、基礎的な部分について概要を私から説明し、具体的なところを担当の米山から説明したいと思います。

 まず、資料2-4-21、弗化水素の関係です。現行の測定基準では液体捕集方法-吸光光度分析方法が決められておりますが、それにプラスする形で固体捕集方法-イオンクロマトグラフ分析方法、これは液体クロマトグラフ法ですが、これができないかということで検討を行ったわけです。

1(2)にあるように、新しい測定方法として、固体捕集を試みたわけですが、必ずしも当初の成果は得られなかったということです。その辺りが1(2)の丸1、丸2の辺りです。一方、イオンクロマトグラフ分析方法については、管理濃度の1/10以上の感度が得られる成果が挙げられております。うまくいかなかった1(2)の丸1、丸2について、再度平成27年度に実施したわけですが、再度の調査でも十分な成果が得られなかったということです。その後ですが、(4)にあるように、アメリカのNIOSH Manual of Analytical Methods(NMAM)という中で、平成277月ですが、「固体捕集-イオンクロマトグラフ分析方法」というものが推奨されないという文章が公表されたということでした。

(5)に、以上を踏まえた対応として整理しております。平成25年度の厚生労働省からの委託事業でイオンクロマトグラフ分析方法については、分析方法として一定の管理濃度の1/10の感度が得られるという成果が得られたわけです。一方で、捕集部分の液体捕集については、従来から作業環境測定基準で認められてきたとことがあり、この液体捕集とイオンクロマトグラフを組み合わせることにより、新たに作業環境測定基準に追加すべきものができるという結論を得たわけです。したがって、先ほどの御説明にもありましたが、「液体捕集方法-イオンクロマトグラフ分析方法」、これを加えればいいのではないかという結論になったわけです。

 ちなみに、あとは、担当から御説明しますが、「液体捕集方法-イオンクロマトグラフ方法」については、当協会で行っているクロスチェックの試験についても非常にいい成績が挙げられております。以上が弗化水素の関係です。

 一方、ホルムアルデヒドですが、これも平成25年度の厚生労働省からの委託事業で、当協会で行っております。これについては、「固体捕集方法-ガスクロマトグラフ質量分析方法」が測定方法として作業環境測定基準に加えられないかということでの検討でした。そこで、(2)にあるような形での検討を行ったわけです。これもガスクロマトグラフ質量分析方法については、管理濃度の1/10以上の感度が得られるという一定の成果が得られわけです。したがって、固体捕集については既に液体クロマトグラフでの分析方法が作業環境測定基準で認められておりますので、「固体捕集方法-ガスクロマトグラフ質量分析方法」の組合せで作業環境測定基準に加えることができるのではないかということが明らかになったわけです。ちなみに、これについては、既に大気汚染防止法においても、この組合せでの方法が認められております。概要ですが、以上です。あと、具体的な所を米山から御説明いたします。

○日本作業環境測定協会(米山) 今、佐々木から御説明申し上げた件について、別添の資料を3つ付けております。お手元の資料2-4-23ページ部分ですが、別添1、弗化水素の測定方法、これは、平成27年度に再検証した実施結果の概要です。実際に行った方法としては、固体捕集管で捕集する際に、標準ガスを発生させて、それをイオンクロマトグラフ分析にかけたということです。結果については、残念ながら良好な結果が得られなかったのですが、具体的な手法をどのような形でやったかというのが、4ページの部分になります。

4ページの部分の(3)のその他にあるとおり、標準ガス発生装置から試料を採取しましたが、その際には、作業環境測定基準に定められている従来法である検知管法と「液体捕集方法-吸光光度方法」の組合せという方法を併せて併行測定を行い、測定値を確認していったということです。再検証は2回行っております。4の結果、(1)予備試験ということで、4月が1回目です。この表にあるとおり、検知管の測定結果については、0.05ppmは管理濃度の1/10です。0.1E相当のガスを発生させた場合で、実際に検知管がギリギリの測定範囲なので、実際は少し濃度が高めの0.070.08付近になるような形で発生させました。

 検知管の測定結果としては、そのとき0.073で、横並びで今度は1E相当、0.5ppm相当のガスを発生させたときに検知管で確認した場合に0.52、併行測定で液体捕集-吸光光度の分析結果を見ていただくと、0.081E相当で0.56という形で、検知管法と液体捕集-吸光光度の組合せについては、標準ガス発生装置の目標濃度にほぼ近い値が得られておりました。固体捕集-イオンクロマトグラフ分析法の結果については、ORBO53管というシリカゲル管を使って測定しましたが、御覧いただけるような数字で、十分な標準ガス発生装置の理論濃度に対する結果が得られなかったということです。

 この後、捕集管に問題があるかもしれないので、別のメーカーの同程度の仕様の捕集管を準備し、5ページにあるとおり予備試験の2回目を行いました。このときも同じように検知管測定と液体捕集-吸光光度の組合せを併行測定いたしました。捕集管については、予備試験の1回目に使ったORBO管と、新たな別メーカーの同仕様の捕集管を使って確認したのですが、やはり両方ともあまりいい結果が得られませんでした。このため、このまま回収率や保存性の試験などの本試験には進められないだろうということで、再検証についてはここまでとさせていただきました。

6ページ目に実際に測定したときのクロマトを参考に付けております。これは中からピックアップした1枚だけですので、丸1については標準のクロマトということで、これは検量線用の試料を分析したものですので、きれいなクロマトが得られております。丸2については検証ブランクということで、未使用の捕集管を前処理し、得られた溶液を分析したものです。弗素のイオンの部分がFと記号が書いてある一番最初の所の小さな部分です。そのすぐ横に大きな山が出ておりますが、これが妨害になっております。いずれにしてもブランクの時点で若干、Fのイオンにかかる位置に妨害が出ています。

7ページの丸3が検証の試料の1枚、例ですが、検証試料を捕集したものですから、弗素が当然検出はされているのですけれども、これは目的の濃度には満たないような大きさであり、また、横に妨害が出ているという状況でした。別添1については以上です。

 続いて8ページの別添2ですが、これは先ほど申し上げたとおり、現状、私どもで弗化水素を目的の測定対象とした、クロスチェック事業をやっております。この中で、配布する試料については、弗化水素を液体捕集したと仮定したフッ化ナトリウム溶液を配布しております。これを受けた作業環境測定機関が、この8ページの一番下の丸2の表を見ていただければと思うのですが、丸1、丸2については、前処理の違いですけれども、吸光光度法によって対応してきた機関です。丸3がイオンクロマト。まだイオンクロマトの方法で対応している機関は数としては少ないのですが、提出してきていただいております。その表の中に、実際の測定結果の数字が並んでいるのですが、9ページの棒グラフを見ていただいたほうが分かりやすいかと思います。

9ページのア)ですが、従来の吸光光度法(アリザリンコンプレキソン法)で結果を出してきた機関については中央値があり、これが標準値になりますが、それの±10%を合格範囲にしております。実際にアリザリンコンプレキソン法で参加してきた人たちが22件あり、合格範囲は真っ黒になっている棒の部分です。斜線になっている所はその範囲から外れた所ということになります。その下段のイ)が吸光光度法ですが、アルフッソン法による参加のデータです。110件の参加がありますが、真っ黒の部分が合格範囲、それ以外の左右に外れた部分が不合格になった範囲です。

 次の10ページですが、ウ)イオンクロマトグラフ法による回収データの分布図です。これは件数は少ないのですが、やはり真ん中の黒い部分が合格範囲、右に外れている所が不合格です。単純に合格率だけ確認させていただくと、ア)とイ)が従来の吸光光度法で、下のウ)の部分がイオンクロマト法になります。過去4回分ですが、第8回から第5回の数字を平均で見ていただいても、従来法の吸光光度に比較してイオンクロマトグラフの合格率も全く遜色ない結果が得られています。

 引き続き、別添3です。こちらはイオンクロマトの方法で測定基準に採用していただければ有り難いという意見を、聞き取り調査の結果、こちらに示したとおりです。今、見ていただいたとおりで、数はまだ少ないですが、イオンクロマトグラフでクロスチェックに参加してきている機関に直接照会してみました。現在、59機関ほど全体でいらっしゃいますが、そのうち8機関に照会した結果がこちらです。聞き取りの内容ですが、私どもが配布している試料は0.01M/Lの水酸化ナトリウム溶液に弗化水素を捕集したものという仮定で配布しております。これをどういう形で分析操作しているかということで、丸1にあるとおり試料液をそのまま導入しているのか、あるいは何らかの前処理をしているのか。丸2はイオンクロマトグラフ分析装置について設定等どのようにしているのかを確認しました。

 聞き取りについては8件ですが、そのうち聞き取り項目丸1にあるとおり、そのまま導入している所が6件でした。2件が中和してから装置を導入しているという状態です。聞き取り項目丸2については、サプレッサーを使っている所と使っていない所がバラバラになっておりますが、いずれにしても私どもから配布した試料を分析するに当たっては、特段問題がないという回答でした。

13ページの最後の3.は、分析装置のメーカーに実際に聞き取りをいたしました。こちらについても先ほど環境改善室から御説明があったとおりで、サプレッサーを備える場合が望ましいようですけれども、現状の管理濃度の1/10程度の濃度であれば、サプレッサーを備えなくても十分に定量は可能ではないかというコメントを頂いております。以上です。

○櫻井座長 ありがとうございました。それでは、弗化水素、ホルムアルデヒドの測定方法についての協議に入りたいと思います。御質問、御意見等ありましたら、どうぞ御発言をお願いします。

○松村委員 この弗化水素の固体捕集法でシリカゲル管のみが試みられているのですが、これはどういう理由だったのでしょうか。

○日本作業環境測定協会(米山) こちらは資料2-4-21ページの(4)にありますとおり、文献情報として、平成25年度の検討の当初、どういった新たな手法があるかということで、NIOSH7903法を拠り所にして検討を進めたのですが、この中でそれが使われているということです。

○松村委員 そうですか。私もちょっと科学情報が曖昧になっておりますが、弗素とか弗化水素というのは、ガラスを浸食する性質がありますね。そういう意味でシリカゲルを使われたというのは、化学的に相互作用があるのではないかという気がするのですが。例えば、ポーラスポリマーなどにアルカリ添着ができるようなものがあれば、そのほうが可能性があったかなという気もしなくもないのです。やっていないので分かりませんが。その辺については何か御感想はありませんでしょうか。

○日本作業環境測定協会(米山) そこまでの検討の時間もありませんでしたので、そこまでの達成はしておりません。

○松村委員 どうもありがとうございます。

○櫻井座長 ほかに何かありますでしょうか。今の御発言は弗化水素が少なく出ているというのが。

○松村委員 反応してしまうという可能性が私はあると思いました。

○櫻井座長 ほかに何かありませんか。よろしいでしょうか。

○小西委員 今の松村委員の質問と同じなのですが、NIOSH7903ですか、これは改定されたのですか。改定されて何か別の方法が提示されたのですか。

○日本作業環境測定協会(米山) 改定ではなくて、調べたのですが、7903自体はまだウェブサイト上にあるのですけれども、この方法は推奨されないということで、その説明の中を少し見てみますと、なぜ駄目なのかということは全く書いていないのですが、その代わりの番号が示され、ろ過捕集をするとか、全くこの方法とは別の方法が示されているのですけれども。

○小西委員 代替で、代わりの固体捕集方を推奨するということではなかったということですか。

○日本作業環境測定協会(米山) ええ。ではないです。

○小西委員 分かりました。

○櫻井座長 ほかにありませんか。それでは、ただいま御質問がありましたが、結論といたしまして事務局案のとおり、弗化水素、ホルムアルデヒドについて測定方法の追加が適当であると思われますが、それでよろしいでしょうか。

(異議なし)

ありがとうございます。それでは、当検討会の結論として、弗化水素、ホルムアルデヒドについて測定方法の追加が適当であるといたします。

 次の議題に入ります。議題としては同じでしたか。リフラクトリーセラミックファイバーの簡易測定法について検討いたします。この案件は前回の検討において追加検証が必要であるとされたもので、名古屋委員及び小西委員より検証結果の資料が提出されておりますので、最初に名古屋委員から資料の説明をしていただき、それから、小西委員から資料の説明をしていただきます。まず、名古屋委員より、資料の説明をお願いいたします。

○名古屋委員 前回も1回報告したのですが、今回は残念ながら違う機種には変えることができませんでしたので、同じファイバーモニターF-1Kを使って、この前のときは作業環境が良かったので、今回は123の所という形で、管理区分の違う現場でも適応できるのかということで検証しました。そこを見ていただければ分かりますが、ここでお願いしたかったのは、F-1Kを使うということは、そのもの本体を使うわけではなく、やはり繊維数濃度換算係数F値、要するに相対濃度計のときのK値と同じように換算係数F値を使って換算することで、簡易測定器が使えるのではないかということの検証です。

 本来ですと2台を使って行えばいいのですが、なかなか2台ですと器差測定などいろいろありますので、今回の場合は1台のF-1Kを使いました。各測定点においてF-1KPCMの併行測定を行い、本来は測定点と併行測定は別に行わなければいけないのですけれども、先ほど言いましたように器械と現場の関係と時間の関係で、各測定点でPCMF-1Kを使って測定してあります。

 その結果が、6ページにある第1作業場における測定というものです。本来ですと併行測定数は1点なのですが、ここは先ほども言いましたように、単位作業場の各測定点において併行測定点が取れませんでしたので、それぞれの測定点の中で、今回はF-1KPCMの比較的近い測定点の値を用いてF値を求め、求めたF値を使って、F-1Kの値を掛けて求めた値がどうなるかということと、あと一つは、F値を求めるときに、ディスポーザブルPCMF-1Kを使って併行測定の部分と、F-1Kの中にはバックアップフィルターが付いているので、それを使ってF値を求める方法のとどちらがいいのか、あるいは同じなのかの検証した結果を出しております。

PCMで得た値を表2で見ていただければ分かりますが、幾何平均値が0.94で、F-1K1.30ですが、F値を掛けることによって1.01の場合は1.36になり、やはり併行測定点がきちんと設定されれば、たぶん今回の場合は、測定点は3がいいのだと思いますが、そうなると比較的F-1Kの値が換算係数を掛けることによって、ディスポーザブル、要するにPCMで求めた値に近くなるということがお分かりいただけるかと思います。

 併行測定点は粉じんの場合もそうなのですが、これは作業環境測定士の技量によりますけれども、どこを併行測定点とするかということもあるかと思います。きちんとした併行測定点さえ設定できれば、F-1Kの値とF値を使ってディスポーザブルで行う形の測定ができるのではないかと思います。管理区分はいずれにしても第三管理区分という形で変わらないと思います。

 そのような中で第2作業場、これは第二管理区分ですけれども、7ページですね、同じような形で、それぞれ測定点6に対してPCM法とF-1Kの併行測定をしました。そこで求めた値の中で比較的値の近かった測定点No.4No.5の所を一応併行測定し、換算係数を求めました。すると、そこに書かれているように、これは比較的、値がF-1Kの値とディスポーザブルの値がそう変わりませんでしたので、幾何平均値は0.11が、もともとF-1Kでも0.11でしたが、換算係数を求めると0.120.11で、ここはちょっと、併行測定をした中で測定値が同じであまり差はありませんでしたが、いずれにしてもこういう形の併行測定点がうまく取れれば換算係数を使ってできるのではないかという結果にはなっています。

 もう1つ、9ページの表6と表7です。これは第3作業場という中で行った結果ですが、ディスポーザブルサンプラーとF-1Kで見ていただくと、ここもそんなに値が違いませんけれども、ディスポーザブルでもう1回、0.03、それからF-1K0.033、それに対して併行測定点を測定点1と測定点2としてF値を求めました。測定点1はたぶん、少し、併行測定点としては良くなかった。でも、きちんとした併行測定点の場合は0.036という形でできますので、併行測定点をきちんと取れれば、F値を使うことによってPCMと同等な形の結果が取れるのではないかという検証をしました。

 従来の粉じん測定でK値を求めるのと同じように、ファイバーエアゾルモニターもF値を求めることによって、今、使われている粉じんの相対濃度計と、ある程度同じように使えるのではないかと思いました。これは測定されている方は、相対濃度計のときに使われているものと同じ形ですので、それほど難しくなく使えるのではないかと思います。それから、各現場でこういう形のF値が求められれば、PCMで全て測って見るよりは、比較的対応が早くできますので、環境改善等にも役立つのではないかと思います。

 では、どのようにやるのかということで、10ページの3.ファイバーエアゾルモニター(FAM)を用いたPCM測定法について、こんな手順でやるのではないかというものを書いておきました。初期に、粉じん計を使ったときに、今のガイドブック(公益社団法人日本作業環境測定協会が発行する「作業環境測定ガイドブック」)は必ず相対濃度計は2台使いなさいとなっていますけれども、初期の場合は1台を使いました。1台を使ったときには、どうしても測定する部分と併行測定部分は同時にできませんので、測定している前後で併行測定しなさいとなるわけです。その辺の考え方をそのまま踏襲して書いてあります。

 これは小西委員からも、この後、出てくると思いますが、評価方法としては12ページに書かれているように総繊維数、それから無機繊維、分散染色という3段階方式で流れていくのではないかというものです。検証としては、F値を使ってもきちんとした単位作業場が設定されていて、併行測定点がきちんとすれば、F-1Kを使ってPCMに代わる簡易測定ができるのではないかという結果を得られたということです。以上です。

○小西委員 私は、前回の委員会で、1機種うんぬんという話がありましたので、同じ繊維状粒子の自動計測器について、チャンバー内の実験として、7400ADというタイプのものを使用して検討したということです。まず、基本は、この7400ADというのは、もともと繊維状粒子自動計測器というのはアスベスト用として開発されたものですので、器械はアスベストの標準繊維でキャリブレーションされています。それと、RCFの違いがある可能性があります。この7400はアスベスト2チャンネルとそれ以外の必要なファイバーの較正チャンネルを1つ持っておりますので、3つ目のチャンネルを使いRCFを発生させ、まず機械そのものキャリブレーションができるかどうかを検討いたしました。

 これについては、新日鐵化学の1260というRCFの粉末を使いまして、チャンバー内に発生させて、装置のバックアップフィルターのメンブランフィルターをPCM法で分析しまして、そのときの器械の基本出力の数値とPCM法の濃度の関係から較正係数、ファクターを求めました。アスベストなども同じようなやり方なのですが、そのファクターを求めて、まずファクターをその器械に入力し11にした場合は低く出てしまう可能性もあるので、絶えずやや高目に出るようファクターを設定しております。今度は設定したものを、表示値と実際にチャンバーの中にイソライト製のものと新日鐵化学のものを両方発生させまして、それぞれバックアップフィルターでサンプリングしたものとの関係を見ました。設定どおりでやや高目には出ておりますが、一応キャリブレーションをきちんとすることによって計測は可能であるという結論が得られました。

 この装置では、まだフィールドで実際にデータを取っておりませんので、来年度4月以降にフィールドデータを取る予定にはしております。

○名古屋委員 すみません、先ほど言い忘れましたが、今回用いたF-1Kは、今、小西委員が言われましたように、これはもともとアスベスト用だったF-1Kを、リフラクトリーセラミックで較正してあります。要するに、較正粒子が前回はアスベストのものをそのまま使いましたが、今回のF-1Kはリフラクトリーセラミックを使って較正した器械を使ったことを付け加えます。

○櫻井座長 ただいま御説明を頂きましたが、この簡易測定法についての協議に入ります。各委員の御質問、御意見等、御発言をよろしくお願いいたします。

○明星委員 一般的な粉じん計を併行測定で較正するのは、粉じん計というのはもともと粉じんの中身について何の判断もないものですが、この装置は、例えば粒子の大きさ別に測るような機械が最近あるのですが、そういったものと近くて、自分はどの粒子を測っているかをある程度理解して測っている結果に、再度こういう係数を掛ける、この係数の意味がどういうものなのかと思います。それは、結局どこで動くかというと、今お話も出てきたように、RCFで較正するとか、アスベストで較正するとか、その較正するプロセスがほとんどで、その較正を今少し高めに出しているから、低めに落とす作業をしているということです。私が言いたいのは、粉じん計の一般的なK値を求める作業とは少し違うように思うのですが、いかがでしょうか。逆に言えば、なくてもいいのではないかと。

○小西委員 今の明星委員の御質問のとおりなのです。基本的には、この繊維状モニターは何で較正するかは特に決まっていることではなくて、パルスの処理などの状況により較正をしているのが事実です。では、この較正を必ずやらないとということから考えますと、器械そのものの感度の較正と、それから現場でのF値を取ることは少し意味が違って、F値を取るのであれば、先ほど言いました器差などはもともとなくなるわけですね。現場でF値を取って、換算係数を算出して、それをC値に掛けるということであれば、PCMに対するその都度の基準値が出ているわけですね。粉じんと同じで。それを例えば1時間以上掛けて単位作業場の測定をしているときの変動も併行測定点の中にデータを入れてやるということで、F値を掛け算していることになるわけです。ただ問題なのは、粉じん計のように、例えばこういう粒子でこういうことで較正しましょうというように、何も決まりがないわけです。ということは、メーカーによって皆それぞれやり方が違うので、そういうものをネグっていくためには表示値に対してPCMがどんな位置にあるのかをF値を取る形で換算すれば、どの器械を使っても必ず併行測定をやるということでやっていけばできるのではないかという考え方だと思うのですが。

○松村委員 お尋ねしたいのですが、RCFエアロゾルの標準的な状態がどのぐらい安定して作れるものなのかが分からないのですが、実験室でメーカーがそういう装置でキャリブレーションしたというのは、それなりにかなり精度や濃度など、標準エアロゾルの状態そのものの把握ができた上でのことだと思うのですが、現場でPCMによる係数値を標準にして換算係数を出すことが、PCMそのものの精度がどのぐらいのものかが私は少し不安に思うのですね。PCMの計数値は、非常に操作やスキルに影響する数値のような気がしますので。どうなのでしょうか。

○小西委員 今のPCMの精度については、測定協会の計数分析のクロスチェックでランキング付けをしておりまして、Aランクというのは上級クラスという形で、きちんと検証のシステムがあるので、そういう人たちがおやりになれば、PCMそのものがベースになる濃度はさほど心配されるようなことはないのではないかとは思いますが。

○松村委員 でも、これは現場でその都度やる較正ですよね。

○小西委員 いや、現場から持って帰ってきて分析するわけですから、どちらにしてもバックアップフィルターを現場で分析するわけではないので、作業環境測定ですから、持って帰ってきて例えば作業環境測定機関にAランクの人がいればPCMの値をきちんと出してあげて換算係数を取ればと思いますが。

○松村委員 そうですか。

○小西委員 はい。

○名古屋委員 従来ですと今申し上げたように、取れた試料の中でたぶん個体差がたくさんあって、私たちが昔教わったときには、±10%の幅の中に入ればいいよと言われたのですが、今はAランク、Bランク、Cランクを付けられるように、それぞれ正しい値が求められるようなシステムができました。そうすると、たぶんAランクの人たちがやると間違いなくほとんど変わらないデータが出てくるので、PCMはものすごく正しく検出できるようになっていますので、そこは心配ないと思います。

○松村委員 ただ、観測する視野はものすごく限られていますよね。

○名古屋委員 はい。それは、前から変わりませんね。

○小西委員 御指摘のとおりで、私どもでやったのは、私どもで持っているパウダーを使って発生させて、そのときに繊維の長さや幅などの分布は取っているのですが、あくまでこれは実験室でキャリブレーションをしたというだけの話であって、実際の現場でどの程度の繊維が飛んでいるかこの器械でダイレクトに読むということになると、そういうことが全部必要になってきます。先ほど明星委員が御指摘されたとおりで、もっと厳しいきちんとしたキャリブレーションがなければいけないと思います。そういうことも引っくるめると、PCM法でベースのデータを取ってそれで換算してやるという考え方でいけば、きちんとした較正にはまだまだ時間がかかると思いますが、そういうことがなくてもある程度を担保して使えるのかなという気がしております。

○名古屋委員 メーカーがRCFを用いて較正をする目的は、メーカーが較正をすることでメーカーから出てくる器械の中ではそんなにばら付きがないだろうと思うのです。でも、せめてメーカーから出てきたFAMはなるべく器差がないようにするためには、メーカーが基準粒子を持ってきて較正したものを出してほしいということがあるかなと思い、メーカー自体の較正もしたほうがいいかなと。先ほど小西委員が言われたように、今の相対濃度計のように国が決めた基準でやると、違ったメーカーの機種を使っても同じ値が出てくるわけですが、今回の場合は相対濃度計のように国が定めた基準がないのと、較正機関がないので、メーカー較正になるのだと思います。そうすると、メーカーが決めた較正方法で較正し、FAMを使ってある程度F値を求めることによって、そこそこ違わない値が出てくるのかなと思います。これからは、違った機種を2台並べて併行測定を行い、それぞれ求めたF値を用いて換算した値で作業環境評価を行ったときに、F値は違うのですが測定結果が同じものが出てくるかどうかは、たぶんこれから検証していかなければいけないのだと思います。

○菅野委員 説明の中で、F値を求めるときに、PCMと測定計を使った場合には似たような値になる場所を選定するとなっているようですが、それは実際に具体的には可能なのでしょうか。

○名古屋委員 これは、粉じん濃度の測定をやっているときもそうなのですが、どこがいいよという形にはできませんので、その判断は第一種作業環境測定士の人の資格になると思うのですが、やはり今でも粉じん測定のときにはガイドブック(公益社団法人日本作業環境測定協会が発行する「作業環境測定ガイドブック」)には書けません。要するにあまり発生源に近過ぎると粒径が大きくなってしまい、離れてしまうと粒径が違いますので、やはりその現場現場で状況が異なりますから、その単位作業場所で一番代表している所を自分で選定しなさいとなっておりますので、その考え方は今回F値を求めるときも同じ考え方で、どこにしろという形のものをきちんと書くことはできません。それは、測定士たちが自分の中で経験することで、あまりF値が違ったときに管理区分が違うと、やはりそれは併行測定点が違うのでもう一度やる形になるかと思いますね。その辺りは、たぶん測定士たちは普通の粉じん測定計でやっていますし、同じ考え方ですのでそれほど違和感がないのではないかと思っております。

○菅野委員 ただ、現場で選定すると、1か所しかPCM測定は行わないのですよね。そうすると、ほかのほうが近かったか、遠かったかは分からないと思うのですが。

○名古屋委員 それは全く粉じん計でも同じで、粉じん計で違ったから併行測定点を3回取るかという形のものは今のところ規定されていないので、現場で考えるとあくまでも粉じん計と同じ形の考え方でいいのではないかと。ただ、今回の場合は残念ながらできませんでしたので、この後、併行測定を今回のように各測定点で行うのか、そうではなくて、作業環境測定士がこれから行うような単位作業場所の1点に併行測定点を設定して行うのかでどれだけ測定結果が違うのかなという形でもう少し実験をしないといけないと思いますが、考え方は粉じん計と同じ考え方の上で進むのではないかという気はしますが。

○小西委員 例えば、粉じんの併行測定などの場合も、今のフィルターのろ過捕集と粉じん相対濃度計を並べて測定したときも、実際に測定点がよかったかどうかは後検証になるのですが、粉じん計の中にデータのロガーが入っていますから、その間に測定していた1時間の中にばら付きがものすごく大きかったというところは、あまり適切な場所ではないということは、後で判断は付くのですね。それと同じように、このファイバーモニターももしそうであれば、その間の濃度のリアルタイムデータのばら付きがものすごく大きい所で取っていたら菅野委員がおっしゃるとおりで、ちょっと測定点がまずかったのではないかというようなことは出てくる可能性はあると思います。これは、粉じんも同じではないかなと思いますが。

○松村委員 そのデータロガーは、今は付いていないのですか。

○小西委員 ファイバーモニターですか。付いています。これは、リアルタイムでデータを取れる器械ですから。

○菅野委員 もう1点よろしいですか。この報告書の中で、ファイバーモニターのバックアップフィルターを使って測定をするというのがあるのですが、バックアップフィルターの場合、別の測定で行ったフィルターより値が小さくなる可能性がかなり多いと思うのですが。お示しいただいた資料の中でも、一番最後の作業場3は。7ページにはセクション2.3.2で上のほうに、F1.081.0となっていますよね。そのときに、PCMの値は測定点4の一番上の値は0.14になっておりますが。

○櫻井座長 何ページですか。

○菅野委員 7ページの表4なのですが、0.14F測定点で4ですから、0.14ですね。それで、これは別個にフィルターで捕集した繊維を測定した場合ですね。その下の行の方法2によるF値の所には、同じ測定点4だと0.12になっております。つまり、0.14から0.12に下がっていると。測定点50.1から0.09に下がっているわけですね。

○櫻井座長 そのF値がどこに書いてありますか。

○菅野委員 F値の隣に割り算の括弧が付いていると思うのですが、上から6行目、測定点4におけるF値はという所でF=1.08(=0.14/0.13)となっておりますが、この0.14PCM-1ですよね。その下に、測定点4F値として、0.12というのが出ています。これはPCM-2でバックアップフィルターを用いた値ですね。これが2つとも低くなっていますし、作業場3によるところだけはこれでも測定量下限のような数値ですので、はっきり比較するのは難しいと思うのですが、それはあまり変わっていないと。

5ページにも同じような値があり、2.3.2の所、対応する値が1.681.030.220.18となっています。つまり話は簡単で、フィルターの前に分粒装置を置いたのと同じ状況になっているわけですよ。バックアップフィルターは。ですから、多めに出る理由があまり考え付かないです。そうしますと、この値を用いるというのが御提案の中に入っているのかどうかは分かりませんが、これを用いると必ず平均値が下るわけですよ。そうすると、測定区分も変わるおそれがあると思います。第二管理区分が第一管理区分になるおそれがあるということなのですね。第一管理区分が第二管理区分になるのは精度の悪い器械を使っているので、使う側が許容していることだと思うのですが、第二管理区分が第一管理区分になると具合が悪いのではないかと思うのですが。

 ですから、バックアップフィルターを使うことについては、どのようにお考えなのでしょうか。

○名古屋委員 この方も併行測定したときに、このデータもそうですが、要するにバックアップフィルターが低く出るようでしたら、併行測定のPCMと必ず併行測定でやりますので、こちらを使えばいいだけの話です。そのときにバックアップフィルターも検証しますが、いつもやっているときに必ず小さく出るのなら、それはPCMと併行測定を使いなさいというだけの話です。

 ただ、今回の場合はたまたま2つを比べたらどうでしょうかというので、バックアップフィルターと比べてみましたよというだけです。それでも、それほどあまり変わりがなかったので、もしかしたら使えるのではないかという検証資料だけですので、これからもう少し併行測定点でデータを増やしていくと、それが可能かどうかを検証できるのではないかと思います。それがF-1Kでそうなるのか、あるいは小西委員がやられたそちらでもなるのかどうかは、やっていないので分かりませんが。

○菅野委員 こちらの資料ですと、高くなる場合と低くなる場合があるようですが、前置しているものが分離装置となるのは明らかですので、高くなる理由はないと思いますが。

○名古屋委員 小西委員の所は、メカニック的には、バックアップフィルターは必ず低くなるのですか。

○小西委員 必ずしもそうではないです。

○名古屋委員 ないですよね。違いますよね。高くなることもありますよね。

○小西委員 そのときに通過してきている濃度の状況なのですね。もう一つは、メンテナンス。

○菅野委員 比較しているのは、器械の中にあるものと環境にあるものなのですよ。それが同じところを通ってきていると仮定すれば増える理由はないのではないかと思います。

○小西委員 私どもは別に他のものでやっていないので分からないのですが、バックアップしかやっていませんから。減る可能性はありますよね。流路の中で吸着してしまうという問題がありますから、それは確かにおっしゃるとおりだと思います。これは、何もバックアップフィルターを必ず使えということで言っているわけではないので。

○名古屋委員 どちらがいいかどうかは検証したほうがいいと。

○小西委員 ただ逆に言うと、併行測定も本当は並べる位置の近さによって、値が全然変わってしまうのですね、粉じんの場合でも。ほんの僅かなことでも変わるのですよ。ですから、ある程度許容範囲であれば、いちいちまた別のサンプルは用意しなくても済むので、使えるのであれば使ってもいいのかなという気がしておりますが。これは、メーカーでメンテナンスなりがきちんとしたものが出てこないと、それはまだ難しいかもしれませんが。

○明星委員 今の名古屋委員のデータは、両方ともずっと測っているのではないですか、バックアップも含めて。

○名古屋委員 ですから、要するに1測定点で測ったときに、PCMとバックアップを測って、また次のときは測っているという形で。

○明星委員 全部ではないのですか。

○名古屋委員 一つ一つ全部測っています。

○明星委員 そうすると、今の質問には答えられるわけですね。統計的にはそこが違うから。

○名古屋委員 今回は違ってたまたま近い所を選んでいるから、そのバックアップデータは全部取ってあります。

○明星委員 だけど、全部取ってあるのであれば、それは一緒か違うかは統計検討して。

○名古屋委員 それは、すぐに出てきます。

○明星委員 できるはずですよね。

○名古屋委員 要するに、今回PCMを全部取ったときのバックアップでやったときの値を全部取ってありますので、それで今の話はできますので。

○明星委員 装置の原理としては、光散乱方式ですから途中で粒子を失うとは思いますが。光の流路ですから、曲っているので。

○櫻井座長 測定点と発生源との関係等で、当然濃度、あるいは大きさも違うわけですね。その度にF値は全く同じということはないですよね。

○名古屋委員 全然違います。

○櫻井座長 そうすると、どこを代表に選ぶかという判断は、非常に難しいですね。

○名古屋委員 それはそうですね。

○櫻井座長 先ほど、作業者にいる位置というようにおっしゃったのですか。

○名古屋委員 そうではなくて、併行測定点はやはりこの作業で分布している一番平均的なところが取れるところを併行測定値に選びなさいとなっていますよね。例えば、粉じん計の場合ですと、長い歴史がありますが、例えばK値を求めますよね。そうすると、一番K値の小さい値は0.001ですよと。今国が定めている数値は0.025ですね。その範囲に大体K値が収まっていれば、K値が対処できている。それを超えているときには、もしかしたら併行測定点が悪いのかどうかという判断基準はあるのですが、これまでそういうデータが集まっていないので、集まってくるとちょっと少し小さすぎる値という判断基準ができるのですが、今のところはそれができませんので、データが集まってくるとあまり近すぎて大きくなった、小さくなりすぎたかなということは分かるのですが、今のところはもっともっと経験を積んでいかないと分からないです。

 しかし、いずれにしても単位作業場の作業環境測定士が経験していて、この測定点だとしたら、まあ平均的なところは測れるかなという形で求めるという形しか書けませんねという話です。これは、経験が出てこないと、それは作業環境測定士のノウハウ、要するに持っている技量とノウハウにかかってきますので、何とも表現はできません。ただ、F値を求めることで、ある程度の測定量は推測できますよということです。

○明星委員 私個人としては、こういう装置と粉じん計はちょっと違うものだと思うのですが。例えば、粉じん計のK値というのは何で動くかというと、そこにある粉じんの大きさとか、物質によると思うのですが、逆に粉じん計には中にスパンを常に決めて、光の量としては、いつも同じようなものを測っているかどうかは自覚はあるわけですね。こちらの場合は、どちらかというと、自分がこの繊維を測っているということは確かなのですが、逆に自分は正しいかどうかという装置としての、現場で使っている人の検証をするものがなくて、メーカー任せということと、もう一つはどうしても粒子の種類によって設定がメーカー任せというところがあって、若干ブラックボックスなところがあるので、完全には同じものの切り替えで見れないように思うのですね。

 要は、昔からある装置ですし、理解はするのですが、やはりどこか全員が納得するように突き抜けられない状態が続いているということだと思うのですね。ですから、何か自分で今やっていることが正しいということが使っている側に分かるといいのですが、メーカーに問い合わせるというパターンが一番問題があると思います。そうでなければ、もう少し前から広がっていると思うのですが。その辺りはあるのかなと思います。

○小西委員 これは今回のリフラクトリーセラミックファイバーとは若干話が外れるかもしれませんが、昔、環境省が石綿の関係で平成4年頃にファイバーモニターを導入しようということで、いろいろ検討していた時期は、最終的には導入するためには、今、明星委員が言われたように、標準繊維のサイズを全部決めたもので、各メーカーのものを全部較正しましょうと。それで、同じような値が出るような形の器械が必要だというところまでいっておりました。その標準繊維をどうやって決めるかということになり、その当時環境省は、大気の調査を相当いろいろやっており、その中から出てきている大気に存在するアスベストの繊維の長さと幅と同じような分布を示す繊維を選ぼうということで、当時ジンバブエ産のクリソタイルを使うことになりまして、標準繊維を作るところまではいっていたのですね。それはそのままになってしまったのですが、いずれにしても今、明星委員が言われたように、器械そのものの性能が、何か1つのことできちんとある程度担保されることは確かに必要になるだろうと思います。

○名古屋委員 そういう意味では、例えば各メーカーが8社あるうちのいろいろなリフラクトリーセラミックファイバーで実験してみるとやはり高くなったり低くなったりするので、できたらメーカーそのものが較正粒子をある程度研究して、1つの基準になるようなものがあれば、現場に近い分布などを見て、飛ばし方などをいろいろ考えて、比較的それが近くなるような形の較正粒子が決められれば、もっとよくなるかと思います。それについては、また検討しようと思っています。

○明星委員 実際には、丸い粒子だとサイズが決まったものがあって、それを頼りに決めているのです。ですから、そういう粒子測定器はある用途ではみんな標準として大量に使っているのですが、そういう粒子があればいいのですが。難しいですかね。

○松村委員 実際には、この換算係数というのは、1つの作業場で1回求めることを考えていたのですか。

○小西委員 他に求めなければ駄目ですね。

○松村委員 できればその方がよいでしょうね。

○小西委員 また次回行ったときは、またそこで求めないと、しばらくは。

○松村委員 毎回1回。

○小西委員 毎回必ず併行測定をやると。粉じんも元々そうだったのですが、それと同じだと思いますね。1回測定したら、次回測定するときはそれを使っていいということにはならないと思いますね。

○松村委員 そうですか。これを採用するとしたら、その辺りもルール化しないと駄目ですね。

○小西委員 そうですね。

○中明委員 全体的にそれぞれの御意見をお伺いしていて、やはりこの簡易測定法というか、簡易測定機自体は、測定法の中に入れるとしたらどのように考えるかなのですね。これを使っていいですよと言えるかどうかというところを。どうも話を聞いていますと、標準がメーカーにお任せですよという部分はありますね。でも、それぞれのメーカーのやり方で較正しているのだろうと思うのですね。そうすると、話の中で出てきたのは、現場で測定するとなると、測定士の技量の問題があることが、かなり大きく感じます。要するに、先ほど言っていたように、測定機関のランキングでABCとかがあるといって、それによって数値が変わってきてしまうのという疑問を持っています。そうすると、それでも簡易測定機だからいいかなという部分もあるのですが、それが体への影響を考えたときに、どの辺りまで許容できるのかどうかですね。

 これは、松村委員が言われたように、ある程度このような形でやっていけばいいですよという方向性だけでも決めておかないとまずいのかなという印象を持っていますが、いかがでしょうか。

 ただ、厚労省で今の議論を踏まえて、当面ここに書いてあるような形で、これは何もセラミックファイバーだけではなくて、弗化水素にしろホルムアルデヒドにしてもそうなのですが、検知管でやって0.00何本で、本当にそこまで測れるのというのはあるわけですね。ですから、簡易測定の方法というのはそんなものだと私は思っていますから、その辺りの違いがダイレクトに弗化水素などは分からないけれども、ダイレクトに気管支に影響が出るというものではないと思いますから、ある程度のところはいいのかなと思っております。

 名古屋委員が言われるように、やはり現場でもっとたくさんデータを集めないと無理なのかもしれない、無理とは言わないけれども、どこかできちんと集めて評価できるようなことをしないと駄目ですねというようなことは、そのとおりだと思います。ですから、それをどこでどうまとめるか、これからどうするかということとの絡みがあると思うのですが、そういうことを考えてほしいです。

○松村委員 簡易測定でも、測定結果に対する評価は同じなのですよね、どういう方法で求めても。それに、検知管も簡易測定ですが、それぞれ簡易測定は誤差を生じる要因が違うので、検知管は単成分でしたら非常に正確だと思います。ただ、共存物質があるとその影響が大きく出てきます。今のようなものは、要するに形状不安なもので、それ自身の中に要因があると思います。ですから、簡易測定だから不確かさの範囲が大きくてもいいということにはならないと思うのですね。それで、作業場の管理濃度が評価されるわけですから、その辺はあらかじめ±10%なのか、20%なのか、大体どこにも比較がないのですね。ある程度あったほうがいいのかもしれませんね。

○櫻井座長 特に発がん性に絡んでいる物質であることを考えますと、やはり精度をどこまで犠牲にしていいかという点が、皆さん懸念は大きいと思うのですね。短時間で測定したいという強い希望もありますが。

○松村委員 ですから、それも管理濃度よりも相当低い範囲のモニターならいいと思いますね。

○櫻井座長 非常に低いところで、絶対確かにこれは低いよということが分かるようなものなら、話は別ですね。

○松村委員 はい。

○櫻井座長 大分いろいろ御議論いただきましたが、もう少し検討が必要であるという御意見が多いと思います。その他、追加がなければ。

○大前委員 名古屋委員の資料2-5-112ページに、評価の流れの図がありますが、一番上が繊維総数の濃度。2番目が無機繊維の濃度と書いてありますが、この繊維総数の濃度、あるいは無機繊維の濃度に占める今回のRCFの割合みたいなものは、大体分かるものなのですか。もし、そういうものが分かれば。

○名古屋委員 我々が言っているのは、間違いなくRCFしか測っていないのですが、そうではなくて、酸化チタンもそうなのですが、ナノと混合している部分などがあったときにそれを繊維数と数えても、管理濃度が低かったらそれはいいですが、もしあったら分けてあげないと正しい評価はできませんねという流れは作ってあります。これは、小西さんなどがよくやられていますので、それを少し入れただけです。イメージとしては、こんなイメージかなということで。

○大前委員 それでよければ第一管理区分で、もう簡易測定でオーケー。それで高ければ、本測定にしなさいみたいなことは全くしないのはまずいのだろうと。

○名古屋委員 たぶん、そう思います。

○櫻井座長 RCFの場合は、それだけ純粋に扱う場所が多いということはあるのだろうとは思いますが、状況によるのでしょうね。

○名古屋委員 製造業はそうなのですが、ところがほかの所へ行くと。

○小西委員 製造業以外でもRCFはありとあらゆる所で使われているので。

○名古屋委員 そこは難しいかなと。

○小西委員 ほかの粉じんが混じってきたり。ですから、実際に測定の義務までかかってきて、またそれについて現場で測定されたデータがPCMのデータなどが出始めてくると、またいろいろなことが分かってくるのかなという気もしていますが。

○名古屋委員 一番使いやすいのは、たぶん製造業の中で、こういうものをもしかしたらそこで限定的にでもいいから使えるようになると、自分がいろいろ改正したときにすぐリアルタイムで求めて、管理区分が悪い結果が出れば測定をもう少し工夫しましょう。もう一度工夫したところで測るという形の使い方はすごく便利だと思うのですね。そういう形の使い方が、一番使ってほしい使い方かなと思います。新しいPCMが一番いいことは間違いないと思います。

○大前委員 資料2-3で、RCFの管理濃度が設定根拠0.3とありますが、この0.3が、ACGIH0.2EC0.3、この辺りから持ってきているわけで、ACGIHとかECはばく露濃度の話ですよね。今回は管理濃度の話ですから、管理濃度が第一管理区分になるためには、ばく露濃度がもっと低くなっているということだと思うのですね。ですから、例えば第一管理区分が総繊維の中にどれぐらいRCFがあるかどうかは分からないですが、この形で第一管理区分になるような数字でしたら、もう簡易測定で十分。ある程度の測定の器械の精度が担保されていれば、そんなに厳しく簡易測定の器差というものがあるのかは分からないですが、そんなに厳しいことまでやる必要があるのかなという気がしますが。

 相当の精度まで、ある程度の精度までいっていれば、第一管理区分は結構安全側にいくとは思うのですが。

○名古屋委員 もう少し検討はしますよ。今日は決める話ではないです。

○櫻井座長 納得できるところまで今後の検討を待ちたいと思います。それでは、リフラクトリーセラミックファイバーの簡易測定法等については、まだ検討が公定法として広く一般に通用できるところまでの検証は行われる時間的余裕もなかったと考えられますので、今後も検証を積み重ねた上で、検討する方向ではどうかと思いますが、いかがでしょうか。

(異議なし)

よろしいですか。では、そのようにいたします。

 それでは、最後に議題3、その他について、お願いいたします。

○吉澤環境改善室長補佐 今後の予定について説明いたします。資料2-23ページの4番に、検討スケジュールがあります。今回310日に弗化水素、ホルムアルデヒドの分析方法を検討し、これは了承されたところです。2のリフラクトリーセラミックファイバーの簡易測定法の検討については、引き続き検討を重ねるという形になっております。

 以降、平成28年度の第1回は、1.新たに作業環境測定が義務付けられる化学物質に係る管理濃度等の検討ですが、現在、化学物質の健康障害防止措置に係る検討会において、三酸化二アンチモンに関して詳細リスク評価を行い、規制の必要性について検討されているところです。その結果、作業環境測定が必要となった場合には、管理濃度等について本検討会にて議論することとなりますので、よろしくお願いいたします。

20関係機関のばく露限界改正に伴う管理濃度等の検討ということで、マンガン及びその他の化学物質などが現在あるところです。マンガン及びその化合物(塩基性酸化マンガンを除く)の管理濃度については、現在マンガンとして1m3当たり0.2mgとされているところですが、ACGIHTLV2012年に改定されているところから、改定後の濃度を測定することが可能かどうかについて、現在技術的確認を行っているところです。

 具体的に申しますと、2012年のACGIHにおいて、レスピラブルス粒子について0.02mg/m3、インハラブル粒子について0.1mg/m3となっております。これらについて、労働安全衛生研究所において、測定可能であるかどうかを現在確認中です。もし可能であるとされた場合には、管理濃度等の改正が必要かどうか、本検討会で議論することとしております。

 ここには書いておりませんが、リフラクトリーセラミックファイバーについて、簡易測定の検証が積み重ねられ、再び検討を行うこととなることから3.に入れたいと思います。次回は4月以降に開催予定ですが、開催日程については別途調整いたします。

○櫻井座長 以上で、本日の検討会は閉会といたします。どうもありがとうございました。


(了)

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