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2015年3月5日 平成26年度第4回発がん性評価ワーキンググループ 議事録

労働基準局安全衛生部化学物質対策課化学物質評価室

○日時

平成27年3月5日(木)13:30~


○場所

農林水産省三番町共用会議所第3会議室


○議事

○北村有害性調査機関査察官 本日はお忙しい中御参集いただきまして、ありがとうございます。定刻より少し早いですが皆さまお集まりですので、第4回発がん性評価ワーキンググループを開催いたします。本日は、津田先生は御都合により御欠席です。以下の進行は西川座長にお願いいたします。

○西川座長 議事に入る前に、事務局より議事次第と資料の確認をお願いいたします。

○北村有害性調査機関査察官 本日の議題については、平成26年度の既存情報による発がん性評価について、前回の第3回の発がん性評価ワーキンググループから続きまして、個別物質の発がん性評価についてしていただくことを予定しております。次に裏面をごらんいただきまして、配布資料の一覧です。資料の束ですが、資料ごとに分けて作成しております。資料1の「発がん性評価について」A4横の資料です。右下にページ番号を振っておりますので、議論の際に御確認ください。資料1-2A4横の1枚ものの資料です。資料2、検討対象物質の個票です。1枚目に、個票の目次を書いております。ほかのページには右下にページ番号を振っております。1ページから最後156ページまでのものになっております。参考資料はひとまとめに左肩をクリップ止めにしております。A4のものとA3のものがあり、参考資料1から参考資料6までとなっております。資料については以上です。

○西川座長 それでは、本日の議題に入ります。議題の1「平成26年度の既存情報による発がん性評価について」、事務局より説明をお願いいたします。

○角田化学物質評価室長 それでは御説明いたします。資料は横長の資料1に基づきまして説明したいと思います。前回の議論を踏まえると、ポイントが2つほどあるかと考えております。

1つは判断が今3つの区分に分かれており、12B相当でないというのと、相当であるというのと、判断保留となっております。前回なるべく保留は少なくと申し上げたのですが、今回こういう形で再整理して見ますと、実験の対象にしている試験のデータの対象物質が、この検討に取り上げたものと違うものも出てきております。そういうことを考えると、判断できないものはやはりできないこととして整理したほうがいいのかなということ、これが1つ御相談したかったことです。

 もう1つは、動物の種類や雌雄が限られているデータの場合の扱いをどうするかということが前回も議論になったわけです。参考資料5に、例えば雌のラットの結果だけでIARC2Bになっているような例も整理しております。参考資料515ページです。これは事例ですが、例えばカーボンブラックのところで、雌のラットについての試験で(十分な証拠と)整理しているものもあるという形でまとめたものです。

 津田先生にも御意見をお聞きしましたところ、こうしたラットの雌のみでは不十分ということが基本なのですが、例えば雄でも、最高用量で増加傾向があるとか、あるいは発がん機序に種とか性を超えた異物反応における活性酸素の関与があるということなどで、最終的に2Bという判断もありうるとのお話もされていましたので、そういった中身を踏まえての判断も当然あるということです。今申し上げました2つ目のポイントですが、そういった動物種や、雌雄によっての論点が出てくるということです。

 今回、前回の御意見を踏まえて、大きく中身、様式を変更したこともございます。実験の中身が比較できるように、動物種なり、雌雄なりが分かるような形で再整理をというお話がございましたので、様式がかなり変わっております。一通り前回の確認の意味も含めて、小野寺委員の部分から説明させていただければと思います。

 まず、資料11ページ目の1番はo-クロロニトロベンゼンについては、発がんの十分な証拠があるということで、がん指針の対象物質に現在なっております。これはバイオアッセイ研究センターで2年間の経口試験が行われた結果ということで、雌雄にラットなりマウスで発がんが出ている、確認されているということで、指針の対象になったものです。右の備考に書かれておりますが、当時の検討会でリスク評価の候補として検討はしたのですが、通知対象物質、SDSの交付対象物質でないということもあり、当時選定しなかった経過があります。

 以下マンネブ、マンネブは特化物のマンガン及びその化合物という形で、特化物の中に入っておりますのでこれ自体は整理がちょっと適切ではなかったのかなと考えております。

 その下、硫酸ヒドロキシルアミン、グリオキサルについては、それぞれデータを踏まえて、発がん性の限定的な証拠、それから発がん性なしということで、該当しないという整理になっています。

 ステアリン酸鉛は、この右のほうで試験を確認したところ、NTPの評価書、IARCのモノグラフの中にデータが出ていますが、酢酸鉛で実験をしているということがありまして、ステアリン酸鉛についてはデータがないという形です。そういう意味ではむしろ×というよりは、これは判断できるかどうかということかと思います。

 硝酸クロム、その下です。これはNTPのテクニカルレポートで、マウスとラットで長期試験をしているものはピコリン酸クロムで、三価のクロム化合物という意味では同じです。前回御質問がありました。ただ物質がちょっと違いますので、ここのところをどうするかということはあるかと思います。なぜピコリン酸クロムを試験したかは、この真ん中に書いてありますが、ダイエタリ・サプリメントとして広く利用されていることもあって、試験がされたということです。

 参考で、一番右の備考欄に、EFSA(European Food Safety Authority)の結論ですが、ピコリン酸クロム、酸化クロム、酢酸クロム、これはみんな三価のクロムの化合物です。その試験を踏まえて、三価のクロムは発がん性はないと結論しているということで、こういった情報もあるということです。これが硝酸クロムです。

4-ニトロトルエン、それからベイシックレッド-1p-トルイジンについては、限定的な証拠ということで、判断は×になっております。

 その下の7番、アンモニウムN-ニトロソフェニルヒドロキシルアミンについては、NTPの評価書で引用しているNCIのテクニカルレポートのデータがあり、ラットとマウスで雌雄に悪性腫瘍が出ているということで、これは○の評価で、整理しているものです。

 その下の2物質については、限定的な証拠と、発がん性がないということで、×の評価になっているところです。小野寺先生の部分については以上です。

○西川座長 ただいまの説明に対して、小野寺委員から何か補足説明はございますか。

○小野寺委員 いえ、ございませんけど、今言われましたように、物質名がそのものではないものの評価がされているとき、鉛類とかクロム類とかという全体的な試験になったときに、本当にそのものの評価なのか。クロム類とか三価類とかという、そういうくくりで評価していいのかというのは、やはり皆さんの意見を聞いたほうがいいのかなと、判断にとても困るところがありました。以上です。ほかはありません。

○西川座長 ただいまの御意見はステアリン酸鉛。

○小野寺委員 はい。クロムです。

○角田化学物質評価室長 あと、クロムです。

○西川座長 クロムですね。いずれもその物質そのもので試験をしたわけではないということで、その辺りをどうするかということですけれども、御意見をお願いいたします。

○吉田委員 私は評価できるものはしてもいいのではないかというので、やはり数がものすごく少ないのであれば、11個正確なと思うのですけど。やはりグループでくくれるもの、あとは恐らく、例えば加水分解などをして、体内で同じようなものになる可能性があるのが高いということが構造的に分かっているようなものは、進めてもよいのではないかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。あと、EFSAで、例えばグループで評価をされているようなものは。

○西川座長 特に、三価のクロムについてはまとめて結論を出しているということなので。若林先生、いかがですか。

○若林委員 結構です。

○西川座長 分かりました。そうしますと、鉛のほうはいかがでしょう。

○吉田委員 鉛は多分有機と無機で大分違うですよね。

○西川座長 これはかなり違うと考えたほうがよろしいのでしょうか。もし、かなり違いがあるということであれば、先ほど事務局から説明がありましたように、判断できないということになりますけれども。

○若林委員 専門家ではないので十分に分かりませんけれども、多分鉛に関しては、無機物、有機物に関しては特性がかなり違うような感じがします。そういうデータはたくさんあるのだと思います。多分それとパラレルに発がん性が出ると思いますので、そこのところは精査をしてからの判断がいいように思います。

○西川座長 ありがとうございます。そうしますと、判断できないということになろうかと思いますが、よろしいですね。クロムのほうは一応×という判定になります。

 あとは小野寺委員分について、何か。

○角田化学物質評価室長 2ページ目の真ん中辺にp-トルイジンというのがあるのですが、これが試験の供試物質が塩酸塩という形になっていますね。そういう意味では、さっきと同じように。

○西川座長 これは大体いつも同じような取扱いで。

○若林委員 ソディウムサッカリンの場合はソディウムは非常に重要なのですが、塩酸塩の場合は恐らくあまり問題にならないと思います。

○西川座長 したがいまして、p-トルイジンについては判定が×ということで、事務局案のとおりとしたいと思います。ほかは、よろしいでしょうか。

○若林委員 p-トルイジンはパラ体のみを使っていますね。これは混合物ではないですよね。

○角田化学物質評価室長 試験でということですよね。これは、パラはpというふうに書いてありましたので。パラだと思います。

○西川座長 ありがとうございました。それでは、津田委員分について、説明をお願いします。

○角田化学物質評価室長 まずジラムです。これはいろいろ文献は多々あるのですが、基本的にNTPの試験をベースにしておりまして、新しいデータのLindseyという、1994年の文献なのですが、一番右の備考欄にありますとおり、ラット、雄でbenign haemangioma(腸間膜、脾臓)で良性ですね、benignですから。それで雌で発がん性なし。マウスでは雌雄とも発がん性なしということでなっております。原案では、限定的な証拠ということになっております。

 その下のC-1014、長い名前なので省略します。これについては発がん性の限定的な証拠ということで×。それから炭化ケイ素についてはその下、○になっております。これはIARCのモノグラフで次のように評価されたということです。正確に言いますと、モノグラフ111はまだ出ておりません。10月といいますのは専門家会合が行われて、そこで2Bという評価がなされたということです。そこは正確に修正いたします。Silicon carbidewhisker、いわゆる「ひげ結晶」については2Aの評価で、Silicon carbidefibrous、繊維のものは2Bの評価となっております。IARC2B以上となりますと、リスク評価の対象ということに従来してきておりますので、これで評価候補として検討していくことになります。そういう意味で、これが分かった段階で検討対象からは抜いてもよかったものです。。

 その下のジエチルアミンと1-エテニール-2-ピロリジノンについては、それぞれ発がん性なしと、限定的な証拠ということで×になっております。

 先ほどの酸化クロムについては、先ほどと全く同じピコリン酸クロムのデータを整理しておりますので、これも酸化クロムは三価のクロム化合物ですので、扱いは同じになるかと思います。×ということになります。

 次のページには以下5物質が載っておりますが、いずれも試験結果、新しい文献結果等を見ますと、発がん性がなしになっていたり、限定的な証拠ということで、×の評価となっております。水酸化クロムと酢酸クロムというのが真ん中辺にありますが、これも三価のクロムですので、扱いは同じということです。津田先生分は以上です。

○西川座長 それでは御意見をお願いいたします。

○小野寺委員 特にありません。

○西川座長 ないですか。まず最初のジラムですが、1994年の論文では、良性の血管腫のみなので、×ということですが、この5番目の文献では、甲状腺のC-cell carcinoma。それから肺胞、細気管支のがんも増えているようですが、結局これは。

○小野寺委員 雌雄にないということではないですか、片性だけということで。

○西川座長 では先ほどの事務局の説明にもありましたように、一応雌雄で悪性腫瘍、ラット、マウスというのは原則ですけれど。どうもそうではないケースもあるようなのですね。したがって、その辺りは少し柔軟に判断したいと思うのですが。マウスの4を引用したのはNTPの試験。4の文献というのは1994年で、IARCの後ですね。おかしいな、何で。#4の資料では発がん性なしで、なぜ#5で。これ1の話ですね。

○角田化学物質評価室長 そうです。1ついては4番の文献を引用していると。それと、あとこれはEPAの評価なのですが、さっきの4番のものと、それからNTPの試験を2つ合わせて、全体で評価しているという形です。

○西川座長 そうすると231983年なので、IARCの評価の以前のデータということで、これは考慮する必要がない。後から出てきたのはラットにおける血管腫のみなので、×。分かりました。それで問題ないかと思います。

 あとは1-エテニル-2-ピロリジノン。これが試験結果を見ますと、鼻腔の腺がんと肝臓の肝細胞がんが出ているようなのですね。したがって、これラットだけ。

○角田化学物質評価室長 これは雌雄ですね。

○西川座長 両方で、同じ腫瘍が見られたということですか。

○吉田委員 新しいデータはないというのは、このIARCの評価以降は新しいデータは

出てないということですか。

○角田化学物質評価室長 そういうことですね。

○西川座長 なるほど。

○角田化学物質評価室長 IARCはこれで、右のほうに書いてありますこの試験結果を引用して、3という評価をしているということです。

○西川座長 分かりました。したがって、IARCの評価を変える必要がないので、これも×ということですね。ありがとうございます。あとはよろしいですかね。大丈夫ですね。

 それではほかに御意見がなければ、次に。これは私の部分ですが、説明をお願いします。

○角田化学物質評価室長 まず、上から4つ目までについては、判定はいずれも×ということです。発がん性の限定的な証拠などで、×という評価になっております。

4番ですが、リグロインということで、このCAS番号は、低沸点のナフサです。右のほうで試験結果が2つ載っております。1つはIARCのモノグラフです。IARCpetrorium solvents(石油系溶剤)ということで評価をG3、グループ3に分類をしております。そのときに引用しているClark & Birdという文献が、high-flash(高沸点)芳香族ナフサのデータを踏まえて、insufficientであると書いています。

 その下のACGIHの評価書はEPAの評価書を引用しており、EPAの評価書ではIRDC(International Reserch and Development Corporation)ですので、下の段のほうがIDRCとなっているのは、これすみません、間違いです。ここの1983年のデータで、ラットとマウスでそれぞれ雄と雌で腎腫瘍の増加と肝細胞腫瘍の増加というのが出てきております。ただ、供試物質の欄のところが、上が(高沸点)芳香族ナフサということで、リグロイン、このCAS番号のものというのは沸点がSDSのもので見ますと、大体90120℃くらいのものですので、必ずしもぴったりと対応してないのではないかと思われます。

 それから下のほうのデータですが、これも無鉛ガソリンとなっておりますが、CAS番号が違っておりますのと、benzen content2%と書かれておりますので、これもデータとして性格が異なるのかなと考えております。そういう意味では慎重に考えたほうがいいのかと思います。

 その下のチウラムです。これは発がん性の限定的な証拠ということで、結果は×という整理をしております。

 次のページ、1,3-ジエチルチオウレアについては×、その下のピグメントレッド-3も、一部腫瘍が出ている部分もあるのですが、IARCでは右のNTP試験の結果も踏まえて、限定的と評価して、G3に分類している事実がありますので、×の評価になっております。

 その下のキノリン-8-オールについては、データで証拠がなかったということで、発がん性なしという形です。

 メチルヒドラジンは一番右を御覧いただきますと、備考欄ですが、これもリスク評価の対象物質として、もうレールに乗っているもので、ばく露作業報告を挙げてくださいという告示を、昨年12月に事業者に対して示しております。本来でしたらリスク評価に載っているということで、ここで検討する必要はなかったのかもしれませんが、これは神経毒性がGHSの区分1ということでリスク評価対象物質に選定したものです。追ってリスク評価の段階では発がん性についても評価を当然しなければなりませんので、ここに入れて整理しているものです。これは発がん性は、限定的な証拠ということで、マウス等に鼻腔腫瘍が増加はしているのですが、いずれも年次的に古い文献ということもあり、判定は×となっております。

 一番下のベンゾイルパーオキサイドですが、いずれの試験でも発がん性の確認ができないということで、すみません、一番下は皮膚発がん促進というのがありました。ただ、限定的ということで、×という評価になっております。以上です。

○西川座長 まずリグロイン(Ligroin)について、被験物質が試験に供されたものとは、ある意味でかなり違うという説明でした。したがって、判断が難しいというか、できない取扱いにせざるを得ないような気がしますが、いかがですか。

 判断保留、判断できないという言葉ですが、先ほど事務局と話をした段階では、判断保留というのはたくさんあって、判断が決まらないものについてで、それに対して、このように被験物質が合致しないのではないかという場合に判断できないという言い方をしようということにしましたが、よろしいでしょうか。判断できないということです。したがって、この物質については判断できないという判定にしたいと思います。

 あと、ピグメンドレット-3というのは、NTPでラットの雌で肝細胞腫瘍、マウスの雄で腎腫瘍が出ているのですが、これは既にIARCの評価の際にも引用されたということですので、IARCの判定どおりとなります。したがって、×でよいかと思います。

 それから、メチルヒドラジンについて、神経毒性が問題となっているという説明でしたが、これはマウスで肺腫瘍と鼻腔の良性腫瘍で、肺と鼻腔に腫瘍が出ていますが、これもマウスのみで腫瘍自体は良性と考えられ、したがって、限定的な証拠ということで、判定は×になるかと思います。あとはないようですね。

 それでは続きまして、吉田委員の担当分について説明をお願いします。

○角田化学物質評価室長 これからが前回検討できなかったお二人の委員の分です。まず吉田委員の分の最初のトリエタノールアミンです。これはNTPのテクニカルレポートがありまして、マウス雌で経皮の104週間の試験で、肝細胞腺腫が出ておりますが、これは限定的な証拠で×という整理です。

 その下のオイゲノールについても試験データが2つほどあります。追加文献は1つということでIARCと併せて整理しますと、まず追加文献で前胃の過形成、乳頭腫ということで、IARCは雄で肝臓のがんと腺種の増加。雌で肝細胞がん又は腺腫ということで、IARC1983年のNTPTR223を引用しております。結果的には限定的な証拠ということで、判定は×です。

 エチレンジアミンは追加文献が1つあって、それではラットの雌雄でfeed2年のもので発がん性なしと出ておりますが、これも先ほどありましたとおり、二塩酸塩という形になっており、CAS番号が違います。ACGIHの評価書での引用はマウス(経皮)、ラット(feed)で発がん性なしという形です。

 その下の安息香酸は文献が幾つか整理されており、いずれも発がん性なしとなっています。これも正確にいうと、1番の文献の所が安息香酸ナトリウムとなっておりますので、余り影響は違わないのかもしれませんが、正確にいうとCAS番号、物質が異なるということです。

 その下のデカブロモジフェニルエーテルです。これについてはEPAの評価書でNTPTR309(1986)のデータを引用で、ラットのfeed2年間の試験で雌雄で肝腫瘍が増加しています。動物種としては1つです。備考欄ですが、良性腫瘍でも雌雄であれば発がん性ありとして、判断が可能かどうかという論点があります。これは津田先生の御意見ですが、IARCNTPTR309の試験データを織り込んでいるので、新たなデータはないのではないかということです。

 次のアクリル酸はバイオアッセイ研究センターで2年間の吸入ばく露試験をしていまして、両方とも発がん性なしという結論が出ています。

 その次のページのC2075の無水コハク酸は、ラットとマウスで強制経口の試験データがあって、発がん性はなしということですので、×になっております。

 その下のC-2091については、長いので名前は省略しますが、124で、3は年次が古いもので除いていますが、3つのデータがあって、一番上でラット雌雄で発がん性なし、2番目でマウスの雌で脾臓の血管腫が出ております。マウス・ラット(feed104)で発がん性なしということで、全体的には発がん性なしという評価で、×になっています。

 その下がトリクロロ酢酸ナトリウムです。これは文献が2つあります。ACGIHの評価書がトリクロロ酢酸になっており、ナトリウムが付いていないものですが、それについてはマウスの雄で飲水の61週試験ということで肝臓腫瘍が増加しています。

 もう1つのほうは、同じようにトリクロロ酢酸で試験をしたもので、マウス雄で飲水1年間ということで、肝細胞小瘤と増殖性病変の2つが。

○西川座長 これはモデュラーですか、結節ですね。

○角田化学物質評価室長 結節ですね。増殖性病変ということです。備考欄ですが、これについても雄マウスのみ肝腫瘍増加で、発がんの十分な証拠としてよいかどうかが論点です。津田先生からは2論文で、マウスのみ発がんなので×ではないかという御意見です。

 それから、これはIARCのモノグラフの106で評価をしておりまして、平成2512月に、ばく露作業報告対象物質ということで告示をしております。これは2Bの評価です。そういう意味ではナトリウムが付いてないものについては、リスク評価の対象になっています。

 その下のアンモニウム=ベルフルオロオクタノアート(パーフルオルオクタン酸アンモニウム塩)については、評価書の中にラットの雄(feed2)ということで精巣ライディッヒ細胞腺腫が確認されているのがあります。

 次のページで同じ物質ですが、ラット雄のfeed2年のものについて、Leydeg cell adenomaliver adenomaspancreatic acinar cell tumors(膵腺房細胞腺腫)について試験結果が出ています。

 論点としては、本剤を含むPFOAPPARα作用剤であることから、これらの腫瘍発生がPPARα作用剤と同様の機序で生じていると考えられ、その場合、ヒトへの外挿性は低いのではないかと考えられるということです。げっ歯類などの話ではないかということです。しかしEPAのドラフトでは、動物実験において発がん性を示唆するが、ヒト発がん性評価には十分ではないとしており、EFSAも非遺伝毒性発がん機序であるとしているものの、PPAR以外の機序も否定できないとしているので、したがって、IARC2Bまで相当するか判断することは難しい。しかし、国際的に本剤を含むPFOA規制が行われていることから、ばく露の点からも発がん性評価に組み込む必要があるのか疑問であるということで、判断保留となっております。

 津田先生からは雄ラットにLeidig cell tumorpancreas acing cell tumorliver cell adenomaなのでsufficient evidenceにならないのではないかという御意見が出ています。

 最後ですが、N-ニトロソジフェニルアミンはEPAの評価書とIARCのモノグラフ27で、NCIを引用しています。これはラットの雌雄で、膀胱移行上皮がんが出ております。

 右側に備考欄があって「他の試験では観察されないと記載」ということで、「EPAは発がん性ありの根拠にDENと類似と記載しているが、数多く実施されている遺伝毒性は陰性である。文献もIARCが充実しているので、IARCを採用した」ということで、IARC3という評価を踏襲しているということです。説明は以上です。

○西川座長 これからは所見になりますので、ゆっくり議論していただきます。まず最初のは肝細胞腺腫なので×です。2つ目のオイゲノールですが、IARC1987年にグループ3という評価が出た後に、1990Cancer Lettersにラットの雄で前胃の乳頭腫が出たということです。ごめんなさい。吉田委員から補足説明をお願いします。

○吉田委員 オイゲノールにつきましては、2つ目の今井先生たちのグループが出されたデータになりますが、片性だということもありますので、限定的な証拠ということになるのではないかと思います。遺伝毒性はネガティブなGTPデルタで確認ができているそうです。

○西川座長 よろしいですね。それでは、次にエチレンジアミンについて補足がありましたらお願いします。

○吉田委員 これは皆さんに。

○西川座長 そうですね。二塩酸塩なので、厳密に言えば対象物質とは違うということですが、これもまあ。

○吉田委員 そのように思うのですが、二塩酸塩では両方とも発がんの証拠はないので、発がん性なしでよろしいのではないかと思います。

○西川座長 よろしいですね。次が安息香酸で、これも被験ですが、安息香酸ナトリウムを使っているということで、発がん性はなしということなので問題はないかと思います。ナトリウムを用いたもので評価していいかどうかについてお願いします。

○吉田委員 ナトリウムなので、私はよろしいのではないかと思います。

○西川座長 よろしいですね。それでは、次にデカプロモジフェニルエーテルについて、補足説明をお願いします。

○吉田委員 こちらにつきましては、一応十分な証拠としました。今、事務局に御説明いただいたように、雌雄のラットで増えてはいるのですが、悪性ではないのです。良性で増えた場合にというのが十分な証拠となるかというのが分からなかったのですが、津田先生が、これは良性で悪性化しない場合は十分な証拠にはならないというのであれば、肝臓腫瘍というラットで一般的な腫瘍でもあるし、限定的な証拠でもいいのかと思ったのです。今回はそこの判定基準が良性で見られたものですから、一応○と書きました。

○西川座長 そうですね。それとIARCの評価が1999年で、EPA2005年に評価した引用文献としては1986年のNTPのデータを用いているというので、既にIARCの評価に織り込み済みということは、確かに津田先生がおっしゃるとおりだと思いますので、したがって、これは×ですね。

○吉田委員 ×で限定的にすることに私としては全く異論はありません。

○西川座長 それでは、発がん性の限定的な証拠のみであるので、判定は×ということにしたいと思います。

 次はアクリル酸です。これは発がん性なしなので、特に問題はありませんね。

○吉田委員 はい。

○西川座長 あとは特に問題となるところは。

○吉田委員 コハク酸は発がん性はないので、よろしいかと思います。次のジナトリウムにつきましては、マウスで脾臓の血管腫が出ているので。もう1つのマウスでは発がん性がないというので、合わせると限定的というよりも、発がん性なしでもいいのかなと私は思っております。

○西川座長 これは取扱いだけだと思いますが、腫瘍が有意に増えたものについて限定的という記載をしているのがどうかと思うのですが。

○吉田委員 マウスの血管腫が増えていることは増えているので、これを採用するのであれば、限定的な証拠ということになります。

○西川座長 どちらでも判定は変わらないと思いますが、確かに脾臓の血管腫が有意に増加しているのであれば限定的なという理由のほうが良いかと思います。

○若林委員 マウスの種類とドーズ又はルートが違えば、もしかしたら限定的になるかもしれません。

○吉田委員 いいのかもしれないのですが、この物質はよく染色液で使うにブリリアントブルーのようです。CAS番号が同じで、下に別名でブリリアントブルーと書いてあります。

○西川座長 では、発がん性なし、事務局案のとおりということでよろしいですね。

○吉田委員 はい。

○西川座長 次はトリクロロ酢酸ナトリウムです。これも少し検討しなければいけないということで、補足説明をお願いします。

○吉田委員 こちらは2つの試験が行われているのですが、通常のかなりのn数を使った2年間のしっかりとした試験ではなくて、イニシエーション・プロモーションモデルのような試験で片性でしかもともと行っていないのですが、2回とも雄で肝臓腫瘍が出ましたので、複数の試験でというのが判定基準にあったので、一応○にしました。試験としてはn数なり、普通の発がん性試験のガイドラインにあるような確定的なものではないということで、津田先生がこれだけだと非常に限定的だという御判断であるならば、私としては限定的にすることに異論はありません。ただ、全く異なる2つの試験で同じ性で腫瘍が出たということから、一応○にしただけです。

○西川座長 先ほどの事務局の説明では、IARCのモノグラフ106でグループ2Bの評価という説明だったと思いますが。

○角田化学物質評価室長 これはトリクロロ酢酸ナトリウムではなくて、トリクロロ酢酸ですね。

○西川座長 先ほどからの流れですと、トリクロロ酢酸ナトリウムをトリクロロ酢酸で評価してもよいという流れかと思いますが、そうしますと、トリクロロ酢酸がIARCでグループ2Bであることは○としか言いようがないですね。

○吉田委員 新しいデータなり、新しい評価があって、その結果が本来は追記されれば、私も○でいいと思うのですが、このままで○ですと、ほかのものとの齟齬が出てしまうのではないでしょうか。

○西川座長 そうですね。これだけのデータでなぜ2Bになったかというのは、逆に知りたいですよね。

○若林委員 2512月というのは平成25年ということですね。

○角田化学物質評価室長 そうです。

○西川座長 そうすると、昨年12月ですね。

○角田化学物質評価室長 その新しいデータが。

○吉田委員 2年前ですか。

○角田化学物質評価室長 2年前ですね。

○吉田委員 ありそうな気がします。

○西川座長 評価書というか。

○角田化学物質評価室長 これは実はページで行きますと、IARCのを整理できなかったものですから中に入っていないのですが、緑のファイルの145ページにトリクロロ酢酸という形で整理されております。これはACGIHの評価書です。145ページの右下の一番下にChronic/Carcinogenicityというのがあって、ここにデータが2つほど載っております。147ページの上にReferencesがあるのですが、910の分がこれに該当します。これは文献が入手nできなかったので、Abstract149ページと151ページに載せています。

○吉田委員 同じですね。ここと、いわゆる発がん試験ではくて、普通の発がん実験の結果ですね。

○西川座長 なぜ2Bになったか分からないですね。

○角田化学物質評価室長 そこは実質的に余り変わらない性質のものだということであれば、IARCのを整理して、ここに追加したいと思います。

○吉田委員 IARC1つの基準だとするのであれば、その真偽の内容は私どもには分かりませんが。

○若林委員 このときは日本人は参加していませんか。 モノグラフでやれば誰かが。

○西川座長 確かにこれは試験期間が上が61週、下が1年でしょう。通常の発がん性試験、がん原性試験と比べるとかなり短いですよね。

○吉田委員 でもENUのイニシエーションは。

○西川座長 えっ、ENUの何ですか。

○吉田委員 1つ目はENUIPしておいて、そういう実験だったと思います。

○西川座長 本当にIARC2Bなのですか。

○吉田委員 2つ目はイニシエーションになっていると思います。

○角田化学物質評価室長 2Bです。

○西川座長 根拠としてはちょっと弱いですよね。

○吉田委員 そうですね。IPでそのように私も読んできたと思ったのです。

○西川座長 これ以外の試験データはないのでしょうね。

○吉田委員 リアルに肝臓の腫瘍が増えていることは増えているのですが、同じぐらいなのかもしれません。もしIARCで採用したという公的な文書が出ているならば、そこで採用されたのでということを加えるしかないですよね。

○角田化学物質評価室長 モノグラフのデータを確認します。

○西川座長 そうですね。それを見ないと、これだけのデータで本当に2Bと言えるのかというのは疑念が残りますね。

○角田化学物質評価室長 これはそういう意味ではナトリウムが付いていませんが、リスク評価のレールには乗っていますので、それで当然評価される形になるかと思います。そのものになるのか、及びその塩みたいな形になるのかというのはありますが。

○西川座長 少なくともIARCでグループ2Bという結論になっているとしたら、これは○としか言いようがないので、IARCの記載を確認したいということになります。次です。

○若林委員 これは○ではなくて、判断保留、判断できない。

○角田化学物質評価室長 内容というか、実質的には相当しているということにはなるのかなと思います。

○西川座長 IARCの評価を最大限尊重するということなので。

○若林委員 ただ、どういうデータでやっているのかということの判断基準がないと。

○西川座長 ですから、その前にIARCの記載を確認するということですね。

○角田化学物質評価室長 それはお送りいたしますので。

○西川座長 よろしいですね。次がAPFOです。これも補足説明をお願いします。

○吉田委員 こちらは後ろの使われない物質に入るのではないかと思います。PFOSのアンモニウム塩ですから、もうリスク評価がされて、日本でもこれからはそもそも外にそうない物質について評価をされるのかなという疑問が拝見したときにありました。

 ただ、津田先生の御判断を見ますと、PPARなので肝臓腫瘍とLeydeg cellの腫瘍、あとは膵の腺房細胞の腫瘍が出ても、これではエビデンスにはならないのでというのであれば×で限定的な証拠としてもいいのかもしれないと思っています。これはハザード評価の検討会なので、余りリスク評価に組み込まないほうがいいというならば、津田先生の御意見を採用させていただいて、×として限定的な証拠ということで収めておいたほうがいいのかなと思ったのですが、調べてみますと、いろいろ各国でリスク評価がされていることと、国際的には規制物質になっているので、使用されることが、環境中からもこれからはどんどん減っていくものなので、あえて対象とされる必要はないのかなというのが吉田のコメントです。

○西川座長 これまでの判定の原則から言っても、ラット雄のみに良性腫瘍が多発しているのですが、そういう状況から考えても限定的なエビデンスとせざるを得ないと思いますので、余りPPARαを絡めるとややこしい話になるので、絡めなくても限定的なエビデンスということで判定は×ということでよいかと思います。

 最後のニトロソジフェニルアミンについてですが、これはラットの雌雄で膀胱の移行上皮がんが出たということですが。

○吉田委員 IARCEPAでこれを少し高い評価をしているというのは、DENと似ているのではないかということですが、実際にこれは遺伝毒性は陰性ということなので、EPAがどうしてこのような評価をされたのかが、頂いた資料からはよく読み取れませんでしたので、私はIARCの評価を取って限定的な証拠でよろしいのではないかと思います。

○西川座長 遺伝毒性はないということはDENと明らかな違いですよね。よろしいですか。

○若林委員 確認ですが、先ほどのトリクロロ酢酸ナトリウムがIARC2Bになったのは、動物実験ではなくて、ヒトのデータという可能性はないのですか。

○角田化学物質評価室長 今、手元にモノグラフがないのですが、当然それも踏まえての判断です。

○若林委員 動物実験の話はありますが、もしかしたら限定的なものがあったのかもしれません。

○西川座長 ただ、ヒトのデータで2Bという判定をしますかね。

○若林委員 ヒトで限定的な証拠があり、動物実験では十分な証拠があると言えない場合も2Bになります。

○西川座長 その可能性はありますね。その辺りは確認をお願いします。それでは、次に若林委員の担当分について説明をお願いいたします。

○角田化学物質評価室長 最初にメラミンです。これについては新しい文献が1つあります。プロモーターとしての作用は膀胱の病変ということで、限定的な証拠として判定は×となっています。

 次は、サッカリン及びその塩類です。これは、文献が1つあります。これは、ラットでプロモーターとしての作用ということで、これも限定的な証拠で×という評価です。

3番目は、1,2,4-トリクロロベンゼンです。これについては2つ文献があります。1つはマウスで、1つはラットです。ラットはfeed104週間の試験で発がん性が確認されています。hepatocellular carcinomasということです。

 その下の3番の文献ですが、これはラットのfeed104週ということで、弱い発がん性が認められるということですが、有意差は確認できていないということで、以上より判断保留という形です。津田先生からは、マウスのみ発がんなので、×ではないかという御意見が出ております。

3番のフタル酸ジブチルです。これは1つ文献があります。発がん実験ではないが、発がん性に関与しているということ。それから、EU-RARでは、適切な長期試験データがないということが書かれております。結論として、判定は×です。理由が空欄になっておりますが、これは限定的か、なしかというのはまた確認させていただきます。

 次は、硫酸第二クロムです。これも、先ほどのと同じ扱いです。

 それから、2-フェニルフェノールです。これは3つ文献があります。ラットの雄で、104週間試験ということで膀胱腫瘍。それから、ラットの雄で、これは2年間の試験で、urinary bladder neoplasmaが出ているということです。それから、マウスの雄のfeed2年で、hepatocellular adenomaが出ています。これについては発がん性が、genotoxicnon-genotoxicか判断がしかねると指摘されております。津田先生から、ラットでBladder cancer等、マウスで発がん性なしなので×ではないかという御意見が出ております。

 その下のジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムです。これは、104週間試験がラット雌雄で発がん性が確認できないということ。それから、マウスの雌雄でやはり発がん性が認められないということで×の評価です。

 次のページで塩化クロムです。これも三価のクロム化合物ですので、扱いは同じです。

 その下の2,4,6-トリクロロフェノールです。これについては、NCIのデータ、それからEPA IRISCarcinogenicity assessment、発がん性評価です。それからNTP評価書があります。いずれも評価書のデータを踏まえたものです。これについては、一番上が雄ラットの発がん、それからリンパ腫又は白血病と、雌雄マウスの発がんということです。備考欄には、ラットのリンパ腫、白血病、マウスのliver cell carcinomaなどで○ではないかというのが津田先生の御意見です。その下のEPA IRISは、上のNCIの試験を引用してB2だと、ヒト発がんの可能性があるということで評価しています。

 それから、NTP3つ目の評価書ですが、これも同じくNCI試験を引用してRと。合理的にヒト発がん因子と推定できると評価しております。結論は、発がん性の十分な証拠ということで○です。

 その下のC-2098です。これは、EUの評価書があります。EUのリスクアセスメントレポートで引用している文献によると、ラット雌雄で、24か月の試験で、腎皮質腺腫、精巣間質細胞腫瘍、肝細胞腺腫等が出ているということです。あとは、WHOEnvironmental Health Criteriaという、WHOが出している評価書があります。そこで引用している文献があります。これは肝臓がんと、Kidney,testiculas and brain tumors、腎臓、精巣、すみませんこれは途切れていますが、あとはbrain tumorという腫瘍です。EU評価は限定的として、カテゴリー3に区分しているということ。これは、ラットのみに腫瘍なので×ではないかというのが津田先生の御意見です。それで、判断保留という状況になっています。

 一番最後の所で、エチレンチオウレアです。これは、評価書のみの確認ということで、新しい文献がないのですが、IARCのモノグラフで、NTPTR388を引用しております。それによると、マウスの雌で、2年間のfeedの試験で、甲状腺濾胞細胞腫瘍、肝臓と脳下垂体前葉の腫瘍が確認されております。それから、ラットの雌雄でfeed2年で、甲状腺濾胞細胞の腺腫及びがんということが確認されております。

 あとは、NTPの評価書もありますが、そちらのほうでも同じものを引用しています。これも、昨年12月に、ばく露作業報告対象物質として告示をしております。つまり、リスク評価の対象になっているものです。これは、生殖毒性がGHSで区分1ということで選定しておりますので、発がんについては特に評価をして選定したわけではありません。

 次のページですが、ラット、マウスに甲状腺腫瘍を発生させるが、機序はエチレンチオウレアの甲状腺におけるperoxidase阻害作用(ヒト、ハムスターでは起こらない)によって、甲状腺ホルモンの低下を招き、TSH分泌を促進して発がんに至った。したがって、G2BからG3になったので×ではないかということです。エチレンチオウレアと同様なperoxidase阻害作用物質のamitroleは再評価で3になりました。これは2001年のモノグラフ79です。また、Sacchar in-Naの膀胱発がんはヒトに作動しない経路としてG3となった。また、可塑剤のDEHPによる肝発がんは、当初ヒトで作動していないPPARαを介する機序としてG3とされたが、後にヒトにも作動する経路への関与が分かってG2Bとアップグレードされた例があるということで、いろいろ情報を津田先生がお示ししております。以上です。

○西川座長 それでは、順番にいきます。最初の2つは、プロモーター作用があるのみなので、限定的な証拠ということで、判定は×でよろしいかと思います。3つ目は、若林先生から補足はありますか。

○若林委員 メラミンとサッカリン及びその塩類に関しては、西川委員長が説明したとおりだと思います。次は、1,2,4-トリクロロベンゼンですけれども、マウスに関してはカルシノーマが発生するということです。ラットに関しては、104週間投与して、Zymbal腺のアデノーマ、カルチノーマが出る。そのp値が0.056なのです。

○西川座長 それは、有意ではないのですか。

○若林委員 有意ではないです。ギリギリのこのようなものをどのように扱うのか。結論としては限定的だということでいいのだと思うのですけれども、このようなものをどのように扱うのかということを、委員の先生方にお聞きしたくて、判断を保留にした経緯があります。

○西川座長 有意差の判定だけからすれば、5%を超えているので意味がないという結論になると思うのです。ほかにありますか。

○吉田委員 このときに、用量境界性ということはないのですよね。

○若林委員 一番高いdoseだけでした。

○吉田委員 高いdoseだけであれば、これは何か偶発的なものが働いているような気がします。

○小野寺委員 出た臓器が臓器なので。逆の見方もできるかもしれませんけれども、限定的でいいような気がします。

○西川座長 判定理由は限定的ということで、判定は×にします。

○若林委員 はい。

○西川座長 次の、フタル酸ジブチルについてお願いします。

○若林委員 フタル酸ジブチルに関しては、そこに書いてあるように発がん性が限定的であるということでいいかと思います。

○西川座長 この判定理由は、発がん性。

○若林委員 これは、proliferationの関係であったということが、ここに書いてあったと思います。

○西川座長 そうですか。したがって、判定理由はどのように。発がん性が限定的ということでよろしいのでしょうか。そうですよね。

○若林委員 はい、そうです。

○西川座長 発がん性限定的ということで、判定は×とします。

 次の硫酸第二クロムは、同様の物質と同じ判定になるかと思います。次のOPPはいかがでしょうか。

○若林委員 OPPに関しては、国立衛試でずっとやってきたものだと思いますので、3人のお考えを聞きたくて、判定を保留にしました。一番上の#1はニホさんたちの国立衛試のグループがやった事例で、ラットにurinary bladder carcinoma発生のこと。#2は他のグループですけれども、明らかにtransitional cell carcinomaがあったということ。#3は、マウスの雄に関してhepatocellular adenomaが出たということです。一番気になるのは、OPPの発がんのメカニズムは、genotoxicなのかnon-genotoxicということは、結論が出ておらず、genotoxicのもの、いわゆるキノン体を経ていくようなものと、普通の刺激のものとがあるのだと思います。これは、多分限定的で×でいいのだと思いますけれども、実際にOPPに関して、今現在どのように考えているのかをお聞きしたくて判断を保留にしました。その後、特に国立衛試のほうでやっていなかったのですか。

○西川座長 ほとんどやっていないと思います。

○若林委員 そうですか。

○西川座長 遺伝毒性についても詳しいことは承知していませんけれども、何か知っていますか。

○若林委員 論文を見ると、ほとんど日本のグループがgenotoxicなメカニズムを提案しています。

○西川座長 そうなのですか。

○若林委員 はい。

○吉田委員 IARC3です。

○若林委員 はい、そうです。

○吉田委員 ……なのですね。

○若林委員 はい。そのような現状であるということを把握していただければということです。

○西川座長 備考の所で、津田先生は、「マウスに発がん性なし」というのは間違いですよね。マウスで肝細胞腺腫が増加しているということですよね。

○若林委員 そうです。

○西川座長 確かにラット、マウスということで。

○若林委員 ただ、マウスでは悪性のものではないということです。

○西川座長 そうですね、腺腫ですね。そういうことで、原則論からいけば、限定的なということで、×ということでよろしいでしょうか。

○若林委員 はい、結構です。

○吉田委員 ……とか、もし遺伝毒性に関する情報があれば、こういうときには知りたいですよね。

○西川座長 そうですね。

○吉田委員 それがあると、安心して。

○若林委員 論文の中には「両方の可能性がある」と書いてあります。

○吉田委員 エビデンスとしてはないのです。それは、確認されているわけではないのです。×しかないですね。

○若林委員 その後、新しい情報があればと思って、このような書き方をしたのですけれども、特にそれ以後はないと。

○西川座長 少なくとも、新しい知見は存じません。

○若林委員 国内では、多分国立衛試の方々が一番直近だと思いますので、それで質問しました。

○西川座長 そうです。以前からやっているものだと思うのですけれども。次に、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムについてですが、これは発がん性なしですね。

○若林委員 はい、それはなしです。

○西川座長 次が、2,4,6-トリクロロフェノールで、これは○ということですけれども説明をお願いします。

○若林委員 これはそこに書いてありますように、ラット、マウスに関して、lymphomasleukemiaですとか、あとは雌雄のマウスに関してhepatocellular carcinomaが明らかに誘発されているということで、発がん性の十分な証拠があるということで○と認めます。

○西川座長 よろしいでしょうか。ラットでlymphomaあるいはleukemia、マウスで肝細胞がんが出ているということで津田先生も○ということで。

○若林委員 それはEPAB2NTPRで、EU3ということになっていますので、一応IARC2B相当クラスでいいのだと思います。

○西川座長 はい、これは問題ないと思います。○ということでいきたいと思います。次は判定保留です。トリス(1,3-ジクロロ-2-プロピル)ホスファートについて補足をお願いします。

○若林委員 これは、24か月のラットの雌雄に関しては、腎皮質の腺腫というような良性のもの、あとは、liver carcinomaが出ています。ラットのみでマウスがないということですが、EUの判定が3になっているので、その理由がどういうものになるのかということが気になります。これが、2008年になっています。その論文が、1981年を採用しているようなものならいいのですけれども、他に何かあるということでしたらと思ったのです。そこのところの理由がよく分からなかったので、一旦判定は保留にしました。

○西川座長 ラットだけ、複数の臓器に腫瘍が発生しているけれども、マウスのデータがないということなので、限定的かなということです。EU3という評価をしています。その点について事務局のほうで何か分かりますか。

○角田化学物質評価室長 緑のファイルの389ページから、EUのリスク評価レポートがあります。具体的に、がんは405ページに、発がんの動物実験結果が載っております。その次のページに、ラットでの2年間の試験結果の全体が表になっています。

○西川座長 結構ちゃんと出ていますね。

○吉田委員 慢性腎腫瘍のフェーセルはしていないのですね。

○西川座長 慢性腎腫瘍。

○吉田委員 慢性腎腫瘍によって、腎臓の腫瘍という。

○西川座長 確かに腎臓は雄だけですよね。

○吉田委員 トキシス……としては。

○西川座長 でも、腎臓は雌も増えていますか。

○小野寺委員 ……も増えていますね。

○西川座長 うん、だから。

○吉田委員 毒性は書いていないのですね。

○角田化学物質評価室長 そうですね。

○若林委員 これ以上の。

○角田化学物質評価室長 それ以上は、ここに書いてあるのはラットだけですね。

○若林委員 これは、1981年に行われたものですよね。

○角田化学物質評価室長 そうです。あと、もう1個下のほうに書いてある、WHOの評価書で、1981年を引用しているというのが、411ページからの、これがWHOの資料です。

○小野寺委員 423ページに書いてあります。

○若林委員 Summaryに書いてありますね。

○小野寺委員 はい。

○若林委員 このラットでの所見以上のことは書いてないですよね。マウスではimmunotoxicityがあるというようなことしか書いてないので、やはりマウスのものがなくて、ラットに関しては、これに加え他の所でやっているというような証拠は、これを見る限りではないわけです。そうすると、なぜEU3なのかということがちょっと疑問です。

○西川座長 やはり、必ずしもマウスのデータがなくても、ラットだけでも、IARCでも2Bにするということがあるということが、冒頭に事務局から説明を頂いたケースかと思います。

○若林委員 そうすると、IARCに準ずるということでしたら、この場合には一応発がん性は非常に限定的だということで×になります。

○西川座長 そうなりますかね。

○若林委員 はい。

○西川座長 IARCでも、マウスのデータがなくても2Bに判定したというケースがあるわけですから、どうしましょう。

○吉田委員 遺伝毒性に関しての記載はないのですかね。

○小野寺委員 422ページの一番下で、in vivoでのgenotoxicはないと書いてあります。

○吉田委員 ヒトのデータが書いてあります。Studies in humans

○西川座長 あとはgenotoxic in vivoと書いてありますね。でも、これは腫瘍の出方が結構ある意味で強いですよね。

○吉田委員 ある意味で、慢性腎症がなければよろしいのですけれども、慢性腎症がものすごく強いのが出ると、腎臓の腫瘍が出ますので。

○小野寺委員 これ、雌で出ているでしょう。

○吉田委員 うん。だから慢性腎症が。

○小野寺委員 いや、コントロールがゼロなので。

○吉田委員 だから慢性腎症が。非腫瘍のターゲットが腎臓だと書いてあるので、もしそれが慢性腎症に関わっていないのであれば、腎臓の腫瘍は余り多いものではないので、気になるところなのです。それがどうだったのかなというのが、ここのコピーにはありません。

○西川座長 なかなか難しいですね。

○吉田委員 精巣はよろしいと思うのです。肝臓もそんなに肝がんまでは頻度は高くないのですけれども。

○西川座長 脳腫瘍はどうなのですか。脳腫瘍も増えたと書いてありますよね。

○吉田委員 表にはないです。

○若林委員 ないですね。

○吉田委員 そうです、アプリナーゼです。

○小野寺委員 chronic nephropathyが増えていますね。

○西川座長 何ページですか。

○小野寺委員 428ページの上から6行目ぐらいですかね。

○西川座長 結構……のほうで出ていますね。

○小野寺委員 はい。

○西川座長 どうしますか。

○小野寺委員 この数字から見ると、吉田委員が言ったとおりなのかもしれないです。

○西川座長 なるほど。ということは限定的。

○小野寺委員 腎腫瘍に関しては、ネフロパシーが増えて、それによって出てきたものと考えてもいいのかもしれないです。

○西川座長 それは、ラット特異的と考えていいのですか。

○小野寺委員 いや。

○吉田委員 ゴードン・ハートたちのグループはそのようにおっしゃっています。

○西川座長 アフラというのではなくて。

○吉田委員 慢性腎症が起きる原因としては、例えば腎炎からの泌尿器系のオーバーロードというのはあるのでしょうけれども、そこから腫瘍になるのは、12か月というのは、そういうものはほとんど認められなくて、24か月の慢性腎症が激しくなったときだけに出る、というようなペーパーは最近出ているようです。

○西川座長 それで、どうしますか。1つは限定的なので×、もう1つは、それ以外にないのかな。

○吉田委員 限定的な証拠はあると思うのですけれども。

○西川座長 限定的な証拠はあると思いますね。それで十分かどうかということになると。

○吉田委員 ここのデータでも余りキャンサーについては。

○西川座長 ヒトモデル。

○吉田委員 Studies in humansというのが407ページからあるのですけれども、どの程度の規模でされているかとか、いろいろとあると思うのですけれども、遺伝毒性がないとね。

○若林委員 気になるのは、その次のペーパーがないのが一番気になりますね。これは、全部1981年の論文だけですよね。それ以上ないのも気になるところです。

○小野寺委員 先ほど神経腫瘍と言いましたけれどもコントロールが44の一応ゼロなのに、80mg46分の4でアストロサイトーマが出ています。

○西川座長 04

○小野寺委員 4

○西川座長 微妙ですね。

○小野寺委員 あとは1匹でしたけれども、80mgでデンドロオリゴが1例出ている。

○吉田委員 オリゴはありますよね。オリゴは出ます。

○小野寺委員 これは微妙ですね。

○西川座長 409ページの上から3つ目の段落に、Limited evidenceと書いてあります。そうなると、これは限定的な証拠しかないということになりますけれども、なぜEU3と判定したかです。

○若林委員 EU3IARC2Bが必ずしもぴったり一致するものでもないのかもしれません。

○西川座長 そういう微妙なところがあるのですかね。

○若林委員 ここに、事務局でやってくれたのが、同じライン上には乗っています。

○西川座長 EUも限定的な証拠という表現もしていますので、取りあえずそれを根拠に判定は×でよいでしょうか。

○若林委員 私は、いいと思います。

○西川座長 それでは、そのようにしたいと思います。

○小野寺委員 今のなのですけれども、429ページの一番最後の所の真ん中辺りにIt was concludedという所で書いているのですけれども、ここでも増えている、dose-responseを持って増えているけれども、いわゆるはっきりしたことは言えないみたいなことが何か。

○西川座長 そうですね。

○小野寺委員 これが、多分結論ではないかと思うのです。

○西川座長 だから、限定的ということで。

○小野寺委員 いいと思います。

○西川座長 そうですね。それでは最後です。

○若林委員 エチレンチオウレアに関しては、そこに書いてあるように、マウスの雌雄、ラットの雌雄に関して、甲状腺の腫瘍とか、肝臓の脳下垂体、脳腫瘍等が出ています。津田先生のコメントに書いてあるように、この作用メカニズムがペルオキシダーゼの阻害作用によるものだろうということが書いてあります。この動物実験の結果だけを見ると、私はやはり限定的で、判断に関しては×でいいと思うのです。

1つ気になるのが、産衛学会が2006年に2Bと判定しています。この論文がここになく、入手が不可能であるというように書いてあります。それだけが気になって、これを判断保留にしたという経緯があります。なぜ2006年に産衛学会が2Bとしたのかという理由があればいいと思います。

○西川座長 2Bというのは、産衛学会の1985年とこの表にあります。

○角田化学物質評価室長 これは、前の資料では2006年としていたのですが、2006年ではなくて、1985年に評価しているという文献がありました。産衛学会がその評価をしたときの資料が見付からなかったものですから、今ここにはお示しできませんでした。

○若林委員 1985年でしたら、IARC2001年に3としていますので、それでしたら問題なくこれは×ということで、限定的でいいと思います。

○西川座長 はい。

○若林委員 私は、これが2006年と記載されていましたので、何か新しいデータを産衛学会でつかんだのか、又は疫学的なデータをつかんだのかと思って、そのような記載をしました。

○角田化学物質評価室長 はい。

○西川座長 確かにメールで送っていただいた資料には、2006年と書いてあるのですが、本日の資料では1985年となっています。

○若林委員 はい。

○西川座長 したがって、これについても限定的という理由で、判定は×ということになるかと思います。以上で、一通り検討が終了しましたが、全体を通して気付かれた点等がありましたらお願いします。

○小野寺委員 先ほどの話なのですけれども、塩違いのものというのをどう扱うかというのは、結構いろいろな所で問題になっています。塩が付くとsolubilityというか、溶解度とか、吸収が変わってくるので、量的に本当に塩があるのとないので比較ができるかという問題があります。ここでは、その物自体の評価をするのか、それともその実際に使われているような形態のものの評価というか、そういうのを想定しながらするのかというのをちょっと考えておいたほうがいいのかという気がします。

○若林委員 正確には、実際に発がん実験に使った化合物名を評価するほうが、先生が言われるような誤解はなくなると思います。

○西川座長 厳密にはそうでしょうけれども、そうすると、かなりデータの活用が限定的になってしまうというところがあるかと思います。そういう意見が出ましたので、事務局も参考にしていただければと思います。

○吉田委員 そういうものについては、できればあらかじめケミカルに詳しい方に、これはほとんど同じですよということが分かれば非常に安心して、私は拝見することができます。

○若林委員 ソディウムサッカリンの様に、ソディウム塩は膀胱にかなり影響が起こりますけれども、それ以外の化合物で、塩フォームとフリーフォームで、明らかに発がん性に影響しているようなものは何か例としてありますか。

○小野寺委員 発がん性についてと言われると、具体的には名前が出てこないのですけれども、吸収が違うのは結構あります。それによって、そのもの自体が代謝されるとか、排泄されるときのスピードとか、あとは代謝物になるときのフォームが違うということは考えられるのですけれども、そこまで厳密にやるかというところもあると思うのです。西川先生が言われたように、そこまで細かく分類すると、すごく扱いが難しくなってくると。

○西川座長 添加物などを評価するJECFAでは、塩違いは同等とみなして評価しています。ただ、それが本当にいいかどうかというのは、本当はきちんと確認しないといけないのですけれども、評価そのものはそのようにやっています。ほかにはよろしいでしょうか。ありがとうございました。それでは議題2「その他」について事務局から説明をお願いします。

○北村有害性調査機関査察官 平成275月以降の日程調整を先日、先生方にメールで送らせていただいております。来週中には日程を御連絡できると思います。5月以降の議論としては、平成26年度に実施した中期発がん性試験の評価。今年度も評価したのですけれども、陰性の物質しかありませんでしたので、陽性になった物質をどのように評価していくかという、その評価基準も含めて御検討いただきます。あとは、平成27年度にも中期発がん性の試験を行いますので、その物質の選定を行うこととしております。

○西川座長 終わった中期試験の数は幾つありますか。

○北村有害性調査機関査察官 数は6物質です。

○西川座長 それは、1回の会議で。

○北村有害性調査機関査察官 試験結果が陽性の物質の数によって時間が変わってくると思いますので、そこも含めて回数については御連絡いたします。

○西川座長 ありがとうございます。以上で本日の発がん性評価ワーキンググループを閉会とさせていただきます。事務局から何かありますか。

○角田化学物質評価室長 このまとめを頂きましたので、先ほどのトリクロロ酢酸のモノグラフの関係がありますけれども、そこは調べて御連絡いたします。あとは、この表についても若干再整理が必要な部分もありますので、それを整理してお送りし、御確認いただくという形にさせていただければと思います。今回は検討の内容が多々ありましたので、先生方にも御面倒をお掛けいたしましたが、本当にありがとうございました。また来年度も、今御説明いたしましたとおり、引き続き実施していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


(了)

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