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2014年11月17日 薬事・食品衛生審議会 指定薬物部会 議事録

○日時

平成26年11月17日(月)18:00〜


○場所

航空会館B101会議室


○出席者

出席委員(7名) 五十音順

石郷岡   純、 桐 井 義 則、◎鈴 木   勉、 成 瀬 暢 也、
花 尻 瑠 理、 宮 田 直 樹、○和 田   清
(注)◎部会長 ○部会長代理

欠席委員(5名) 五十音順

関 野 祐 子、 妹 尾 栄 一、 曽 良 一 郎、 鍋 島 俊 隆、

行政機関出席者

成 田 昌 稔(大臣官房審議官)
赤 川 治 郎(監視指導・麻薬対策課長)

○議事

○監視指導・麻薬対策課長 ただいまから薬事・食品衛生審議会 指定薬物部会を開催いたします。本日は大変お忙しい中、委員の先生方には御出席いただき誠にありがとうございます。本日は、関野委員、妹尾委員、曽良委員、鍋島委員、藤岡委員から欠席の御連絡を頂いております。現在のところ、当部会の委員数12名のうち、7名の御出席を頂いておりますので、定足数に達しておりますことを御報告いたします。本部会の公開・非公開の取扱いについては、総会における議論の結果、会議を公開することにより、委員の自由な発言が制限され、公正かつ中立な審議に著しい支障を及ぼす恐れがあると判断されたことから非公開とされています。また、会議の議事録の公開については、発言者氏名を公にすることで、発言者等に対して外部からの圧力や干渉、危害が及ぶ恐れが生じることから、発言者氏名を除いた議事録を公開することとされておりますので、あらかじめ御了承いただきたいと存じます。それでは、以後の議事進行は鈴木部会長にお願いいたします。

○鈴木部会長 最初に、事務局より資料の確認をお願いします。

○事務局 資料の確認をいたします。本日の資料は、資料が1と2、参考文献が1〜7、参考資料が1〜3となっております。以上になります。

○鈴木部会長 ありがとうございます。資料がお手元にない場合にはお知らせ願います。よろしいですか。本日の議題は「指定薬物の指定について」です。審議物質について事務局より説明をお願いします。

○事務局 今回御審議を頂きたい物質については、国や都道府県で試買調査などをして、製品の分析を行った結果、国内で流通が認められた物質、海外では流通が認められたものの、国内ではいまだ流通自体が確認されていない物質になります。

 資料1は、各物質の名称、別名、構造式が1〜7まで、それぞれ記載しております。これらの物質について、指定薬物として指定をし、規制対象とする必要があるか否かについて御審議を頂きたいと思います。

 資料2は、各物質について行われた国内外の各種動物実験や基礎研究等のうち、中枢神経系への影響を中心として取りまとめたものになります。資料2-1から資料2-3について説明いたします。

 まず、資料2-1から説明をさせていただきます。通称PX-2と呼ばれる物質になりますが、こちらは指定薬物である5Fluoro-AB-PINACAと構造が類似する化合物になります。CB1受容体との親和性につきまして、陽性対象として、R+WIN55212-2を用い、dose-response curveを作成し算出したところ、IC50の値が149nMとなっております。

 また、運動活性に対する影響も調べております。マウスに5mg/kgを腹腔内で投与したところ、投与後、12時間後から18時間後の合計自発運動量に有意な低下が見られております。また、投与後の30分程度に渡りまして、洗顔行動が確認されております。

 引き続き資料2-2について説明をいたします。通称PX-1と呼ばれる物質ですが、こちらも指定薬物の5Fluoro-ABICAなどと構造が有意する化合物です。先ほどの物質と同じように、CB1受容体との親和性を陽性対象としてR+WIN55212-2を用い算出したところ、IC50の値が144nMと算出されております。

 また、運動活性に対する影響も同様にマウスに5mg/kg投与量を腹腔内投与し調査したところ、自発運動量について有意な低下は見られておりませんが、やはり、投与後30分程度に渡って洗顔行動が確認されております。

 資料2-3を説明いたします。こちらは通称5F-ADB-PINACAと呼ばれる物質になりますが、指定薬物である5Fluoro-AB-PINACAなどと構造が類似する化合物になります。こちらの物質についてもCB1受容体との親和性を、dose-response-curveを作成し算出したところ、IC50の値が0.912nMとなっております。また、運動活性についても、マウスに5mg/kg投与量を腹腔内投与し調べておりますが、こちらの方は投与後6時間程度に渡って有意に合計自発運動量が低下しており、また、投与後数分の間はけいれんなどの症状も観察されております。以上の3物質について、指定薬物として指定して差し支えないと考えておりますが、御審議のほど、よろしくお願いいたします。

○鈴木部会長 事務局より説明のありましたまず3物質について、委員の先生方から御意見を頂きたいと思います。いかがですか。□□委員、お願いします。

□□委員 まず、こちらの3化合物の流通実態について簡単に御報告したいと思います。最初のPXー2、また次のPXー1、そして5Fluoro-ADB-PINACAですが、3化合物とも、いずれも国内に粉末の形で流入していることが確認されておりまして、それらについて□□□□□□□でも確認同定分析を行っております。

 また、PX−2に関しては、製品からは今のところ検出はしておりませんが、PX−1については5製品から、また5Fluoro-ADB-PINACAに関しては、28製品からそれぞれ乾燥植物細片の製品形態で検出しております。以上です。

○鈴木部会長 ほかにいかがですか。

□□委員 3番目の物質です。この資料の6ページです。「自発運動量の抑制は弱いものの」と言うのですかね、それは確かに比較の問題では棒グラフを見るとほかのに比べて弱そうですが、しかし、これは基本的には決して弱くはないのではないですか。明らかに有意な。ちょっと表現を変えた方がいいのかなと。

○鈴木部会長 これは□□委員お願いします。

□□委員 記載の仕方が適切ではなかったと思うのですが、陽性対象物と比べて値的には低いものの、決して弱いわけではなく、強い行動抑制作用が認められております。また、CB1受容体に対する親和性に関しても、極めて強い化合物となっております。以上です。

○鈴木部会長 それでは、ここのところは訂正をお願いします。

○事務局 そうさせていただきます。申し訳ありませんでした。

○鈴木部会長 ほかにいかがですか。よろしいですか。それではありがとうございました。発言が出尽くしたと思いますので、審議をまとめます。ただいま御審議いただいた3物質は、いずれも医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第15項に規定する指定薬物として、指定することが適当であると決議してよろしいですか。

○鈴木部会長 ありがとうございます。それでは、引き続き、事務局より説明をお願いします。

○事務局 それでは資料2-4から資料2-7について説明をいたします。まず、資料2-4から説明いたします。こちらは通称5-DBFPVと呼ばれる物質になりますが、こちらは麻薬であるMDPVなどと構造が類似する化合物となっております。この物質については、□□□□□□□□□□□□□による試験が行われておりまして、「中枢・自律神経症状観察」になりますが、マウスに2mg/kg20mg/kg100mg/kgを各経口投与して観察したところ、2mg/kgでは眼瞼開裂などが見られておりますが、1時間後にこちらはほぼ認められなくなっております。20mg/kgでは、立ち上がり動作の亢進なども見られ、100mg/kg投与では、20mg/kg投与時の症状がより強く現われたほか、洗顔運動の抑制、瞳孔散大などが見られております。また、HEK293細胞を用いたモノアミン取込阻害作用が検討されており、IC50の値はドパミントランスポーターでは3.9×10の−7乗M、セロトニントランスポーターにおきましては1.9×10の−5乗Mとなっております。これはコカインとの比較では、ドパミントランスポーターで約1.8倍、セロトニントランスポーターで約13.6倍となっております。また、モノアミンの経時変化について観察したところ、セロトニン・ドパミン・ノルアドレナリン、いずれも本物質の投与後すぐに上昇し、1時間半以上に渡って増加した状態が継続しております。

 また、自発運動量の測定をしたところ、投与後40分程度まで行動量の増加傾向が見られております。なお、この物質は東京都の知事指定薬物となっております。

 引き続き、資料2-5の説明をいたします。こちらは通称3,4-Dimethoxy-α-PHPと呼ばれる物質ですが、指定薬物である3,4-Dimethoxy-α-PVPなどと構造が類似する化合物になります。こちらも□□□□□□□□□□□□□□で試験が行われておりまして、本物質を2mg20mg100mgの各mg/kgで、経口投与したところ、2mg/kgでは特に目立った変化は確認をされておりませんでした。20mg/kg投与については、やや立ち上がり動作の亢進が見られておりますが、投与後1時間程度で消失しております。100mg/kgでは、先ほどの20mg/kg投与時の症状がより強く現われたほか、触反応・痛反応の亢進、洗顔運動の抑制などが確認をされております。また、HEK293細胞を用いたモノアミン取込阻害作用についても同様に検討されており、ドパミントランスポーターにおけるIC50の値が3.6×10の−5乗M、セロトニントランスポーターにおきましては、2.9×10の−5乗MのIC50が観測されております。これはコカインとの比較で、ドパミントランスポーターで約109倍、セロトニントランスポーターでは約35倍となります。

 モノアミン量の経時変化についても、やはりこちらの物質も検討されておりますが、セロトニンにつきましては有意な変化が見られておりませんでしたが、ドパミン・ノルアドレナリンについては、本物質投与後、1時間半以上に渡って増加した傾向が見られております。また、自発運動量については、20mg/kg投与で検討しておりますが、有意な差は見られておりませんでした。なお、この物質も東京都の知事指定薬物となっております。

 続きまして、資料2-6の説明をいたします。通称α-PNP、あるいはPV10と呼ばれる物質ですが、指定薬物であるα-POPなどと構造が類似する化合物になります。本物質も□□□□□□□□□□□□□で試験が行われておりますが、2mg/kg投与時の「中枢・自律神経症状」については、洗顔運動の抑制行動が見られたものの、2時間後にはほぼ認められなくなっております。20mg/kg投与では、そのほか触反応・耳介反応の亢進、瞳孔散大なども見られております。100mg/kgでは、これらの症状のほか、異常歩行が確認をされております。

 また、モノアミン取込阻害作用について、やはり同様にHEK293細胞を用いて検討しておりますが、ドパミントランスポーターにおきましてはIC50の値が8.4×10の−9乗M、セロトニントランスポーターにおきましては、IC501.9×10の−5乗Mとなっております。これはコカインと比較すると、ドパミントランスポーターで約1/29、セロトニントランスポーターでは約17.3倍の値となっております。

 経口投与した際のモノアミン量の変化がこの物質でも同様に検討されておりますが、セロトニン・ドパミン・ノルアドレナリン、いずれも経口投与後すぐに増加しており、ドパミンを除きまして、その増加は3時間以上継続しております。

20mg/kg投与経口投与した際の自発運動量についても測定をしておりますが、本物質については、投与後の自発運動について有意差は出ておりませんが、約30分〜80分程度の間において行動量の増加傾向が見られております。なお、この物質も東京都の知事指定薬物となっております。

 最後に資料2-7の説明をいたします。通称3,4-Methylenedioxy-α-PHPと呼ばれる物質になります。こちらも麻薬であるMDPVなどと構造が類似する化合物になります。本物質も□□□□□□□□□□□□□□で試験が行われており、中枢症状等について、2mg/kg投与をした際には、洗顔運動の抑制が見られておりますが、2時間後にはこちらはほぼ見られなくなっております。20mg/kg投与では、触反応・痛反応の亢進、瞳孔散大などが見られており、100mg/kg投与では、それら20mg/kg投与で見られた症状のほか、異常姿勢が確認されております。

 また、モノアミン取込阻害作用が同様にHEK293細胞を用いて検討されておりますが、IC50の値がドパミントランスポーターでは9.2×10の−9乗M、セロトニントランスポーターでは8.2×10の−6乗Mとなっておりまして、コカインと比較すると、ドパミントランスポーターで約1/36、セロトニントランスポーターでは約10倍の値となっております。

 モノアミン量の経時変化については、セロトニン・ドパミン・ノルアドレナリンのいずれの物質についても、本物質を経口投与した後すぐに上昇し、いずれのモノアミンについても3時間以上増加した状態が持続しております。また、自発運動量の測定については、本物質投与後20分後から110分後程度まで有意に行動量の増加が見られております。なお、この物質は東京都の知事指定薬物に指定されております。以上の4物質について、指定薬物に指定することについて差し支えないと考えておりますが、御審議をよろしくお願いいたします。

○鈴木部会長 事務局より説明のありました4物質について、委員の先生方から御意見を頂きたいと思います。いかがですか。

□□委員 □□□□で行っている危険ドラッグ製品の分析調査結果について簡単に御報告します。今御説明のありました4化合物については、いずれも粉末の状態で国内に流入していることが確認されておりまして、□□□□でもその粉末について確認同定分析を行っております。

 個々の化合物について申し上げますと、まず最初の5-DBFPVは7製品から検出しております。また、3,4-Dimethoxy-α-PHPは14製品から、次のα-PNPに関しては非常に多く45製品から検出しております。また最後のMDPHに関しては、全部で15製品から検出しております。いずれも粉末、若しくは液体製品から検出しております。以上です。

○鈴木部会長 御意見はいかがですか。

□□委員 教えてもらいたいのですが、行動実験のときはmg/kgで投与されたデータで、モノアミンの方は4mMを使っているので、この容量の関係はどういう関係になっているのか、よく分からないのですが。つまり、mg/kgというのは、4mMをこれだけ投与したのとどれぐらいの量の関係にあったのか分かるのですか。

○鈴木部会長 事務局からお願いします。

□□委員 要するに、明らかにこれぐらいのモノアミンの上昇が起こる程度の容量というのは、行動だとmg/kgで何mgがそれに相当するかというのは分かるのですか。分からなければ結構です。要するにこれだけはっきり上がる量の容量を使って、こういう行動実験がされているのかなということだけが知りたかったのです。

□□委員 37ページとか、その後に表があります。

○鈴木部会長 行動観察のところですね。

□□委員 そういうところにmg/kgは出ています。

□□委員 どこに相当するかということですか。

□□委員 「相当」とは書いてないですが、mg/kgでそういうものを掲げて。

□□委員 mg/kgでどれぐらいの変化が起こったのか、観察されたかというのは分かるのですが、それとモノアミンの上昇の結果がどういう対応関係になっているのかよく分からなかったので。

□□委員 今さっと計算したのですが、化合物の分子量によって違いますが、恐らく20mg/kg程度に対応するかと思います。

□□委員 そのぐらいが大体こういう変化を起こすということなのですね。今回、こういうカチノン系のものが多かったのは何か理由があるのですか。最近は余り出ていなかったような気がしたので。たまたまなのでしょうか。

○事務局 データがそろったものがたまたま合成カンナビノイド系が3、カチノン系4であったということです。

○鈴木部会長 よろしいですか。ほかにいかがですか。ありがとうございます。それでは、発言が出尽くしたと思いますので、審議をまとめさせていただきます。ただいま御審議を頂きました4物質は、いずれも医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第15項に規定する指定薬物として、指定することが適当であると決議してよろしいですか。

○鈴木部会長 ありがとうございます。それでは事務局より本件に関わる今後の手続、スケジュール等について説明をお願いします。

○事務局 今後のスケジュール等について御説明いたします。本日の結果については、次回開催の薬事分科会の方で御報告をさせていただく予定です。本日の結果を受けまして、指定薬物を指定するための省令改正等の手続を進めさせていただきます。また、いわゆる正規用途については、今のところ今回審議された7物質については、いずれも確認をされておりません。いずれにしても、可能な限り適正な使用に支障を来たさないように対応する所存です。以上です。

○鈴木部会長 ありがとうございました。本日の議題は以上です。それでは、事務局からその他の連絡事項があればお願いいたします。

○事務局 次回の指定薬物部会の日程については、1225()開催を予定しております。また、本部会の資料を回収させていただきますので、そのまま机の上に置いておいてください。以上です。

○鈴木部会長 委員の先生方、本日は御審議をありがとうございました。以上をもちまして、平成26年度第4回指定薬物部会を閉会いたします。ありがとうございました。


(了)

備考
 本部会は、公開することにより、委員の自由な発言が制限され公正かつ中立な審議に著しい支障をおよぼすおそれがあるため、非公開で開催された。

連絡先:医薬食品局 監視指導・麻薬対策課 課長補佐 渕岡(内線2779)

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